ico_grade6_3

「残念だったな守護騎士候補。既に勝負は――付いているんだ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

キャンペーン追加タイトルで、期間は1130日まで。

 

学園に潜入していた凄腕のスパイを、見事に撃退したスロウ・デニング。

その活躍を聞きつけた王室から、守護騎士選定試験への参加要請が来て。

デニング家とは別勢力であるために、スロウも結構驚いていたみたいですけど。

彼が関与する以上、ただで済むはずがなく……またしても騒動に巻き込まれる展開に。

 

あらすじでは一気に人気者に? みたいに書かれていましたが。

確かに一部では評価が上がっている者の、かつての行状は未だに影を落としていて。

まだまだ距離を測りかねている生徒の方が多い模様。

腐っても公爵家の人間だ、と言うように少しずつ改善はされているのでそれで良い、と言える辺りは冷静ですね。

 

そして今回のキーパーソン。疎遠になった元婚約者、他国の姫君アリシア。

守護騎士選定試験の前に、騎士たちは前哨戦となる試練を課せられていて。

学園近くの街で行われる試練が、アリシアの祖国で王族を殺した盗賊団の壊滅、というもので。

スロウとアリシアも各々の事情から、それに関わっていくことになるわけですが。どっちも、退くという選択肢がなかったとも言いますね。

 

そして街でスロウが出会ったのは、アニメ原作において裏切りを働いた騎士だった、と。

原作知識と家の関係ゆえに、敵の事情にも詳しく。それ故に不信感を隠さずに接していたわけですが。

疑惑の目に騎士も気付いていて、劣等感を刺激されていたというんだから、救いがないというか。

 

実のところスロウ、原作知識あまり活用できてない疑惑有りますよね……

現地に居た事で騎士を止める事が出来て、終わり良ければ総て良しで何とかこなしてる感。

スロウは強いですけど、決して万能ではなくて。彼自身の打てる手が限られているのは、少し不安材料ですかね。

今回も2か所で騒動が起きて、なんとか対処できてましたけど……。

より規模が大きくなってくると、彼の手から零れてしまうものも出てくるんじゃないかなぁ、みたいな気になる。