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『泣きたい時は、無理しないでわんわん泣いちゃっていいわよ。その代わりちゃんとその後で立ち直ってね』

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

シリーズの軸となっているのは「迷宮神群」と、それに様々なスタンスで関与する「キャラバン」という組織で。

巻ごとに主役入れ替えできるのはいいですよねー。1巻で出てた心弥や弓も一シーンだけですけど出てますし。こういう構造の作品好き。

 

「キャラバン」内で、研究員をしていた水元美春。

しかし、彼女はキャラバンを裏切り、その成果を悪用しようとし――粛清された。

表向きは事故死とされたものの、妹である冬華はそれを受け入れられずに、もどかしい日々を過ごすことに。

キャラバンのことも、神群のことも知らなかった彼女は、あるいは時間をかけてその傷を癒すことができたかもしれない。

 

けれど。姉の研究していた神群が、『黄昏の墓守 レブルバハト』だったために、それは叶わなかった。

美春の死には不審な点があり、それに疑いを持った実働部隊の華ヶ瀬が、冬華も関係者とみなして速攻で殺しにかかってくるあたりはおっかないにも程がある。

 

冬華を守ろうとしてくれる人も居るので、完全に破たんしてるわけでも無いですが。キャラバン、中々に歪ですよねぇ……

神群の影響があるからだけではなく。かつて甚大な被害をもたらした『レブルバハト』だからこそ、手段を選んでいられない華ヶ瀬。

 

これ以上ない悪役の立ち回りですけど、悪役なりの芯があったので嫌いじゃないです。好きにもなれないですけど。

犠牲の多い、救いのない展開ではありましたが、最後に少し余韻もあって良い終わりだったと思います。……冬華ちゃんの受けた衝撃を、別とすれば。

 

あと少し気になったんですが。あらすじ、真名井製薬となるべきところ、井製薬になってる部分ありますよね……冒頭……。