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「――私達が――遊びでやっていると、思ってるんですか?」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

甲院一党は、欧州に勢力圏を持つキャラバンの一派、カーマイン派に招かれてその拠点へ向かう。

そこには、同じように庇護を得たガムナ教団の司祭たちも居て。甲院派の面々に興味を示す。

 

日本国内の勢力争いだけでも相当でしたが、迷宮神群、世界中で現れるんですもんね。そりゃあ、海外にも厄介な連中居るよ。むしろ面積的に、日本以外の方が広いんで厄ネタたくさん埋まってそう……

キャラバンに与する身でありながら、カーマインが甲院派を招いたのにも理由があって。

彼は彼なりに色々思案しているというか。

 

派閥のトップって、大変だなとしか言えないようなモノを抱え込んでいて。

甲院薫と話をしたかったというのも嘘ではないけれど、その裏には別の思惑もあって。

後半、山之内派のトップとも顔を合わせる事となってましたが、山之内の方もそれを察していた辺り、こういう交渉と言うか政治も良くあることなんだろうなぁ……

理解してない構成員もそれなりにはいるようでしたけど。

 

真砂たちは、甲院派が根城にしていた異界にまで踏み込んだものの取り逃がして。

独断で色々しでかしており、キャラバンの援護が期待できない中、欧州にまで逃げた彼女達をどう追いかければいいか。

そこで提案されたのが『画廊』を使う方法だって言うんだから、楽しいな。こういう本来の使い方じゃないけど、裏技的に活用するの好きなんですよ。

 

5巻で名前が挙がっていたものの、海外にいるから無理だと言われていたネイも登場して、実験室の子どもたちが(可能な範囲で)揃ってました。

離れていても、繋がっている関係も良いですよねー。由姫を救うために、手を尽くして、若さと青さ故の失敗もして。

それでも諦めなかった彼らの奮闘と、掴み取った約束の風景は、とても暖かくて良い終わりでした。

 

あと個人的に驚きだったのは「電子書籍版あとがき」ですよ!

迷宮神群の設定。星詠みの砂漠にある砂粒ひとつひとつが別の世界を内包しているという話。そして、別シリーズの『輪環の魔導師』や『空ノ鐘の響く惑星で』の下りには驚きました……。

『空鐘』で、シャジールの民、予想以上に凄い事していたのでは? 『輪環』の方は追えてないので、こっちもその内読みたいですねー。