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「面白いコト、見せてくれるのよね?」

(略)

「もちろん。期待していい」

 

国内有数の蔵書数を誇る宇伊豆学園の図書館。

開架書庫が地上4階、地下2階の規模を誇り、限定的に学外へ開放もされており、研究者なども利用するほど。

しかし、それはあくまで表の顔。

 

より深い場所ある「閉架書庫」は、奇書・稀覯本が収められていて、図書委員の中でも一部の人員は、その閉架書庫の探索も兼任していた。

広大なだけならまだしも、障害となる魔獣まで闊歩していて。迷宮と呼ばれていた。

探索チームも魔書というアイテムで、バフをかけたり魔法じみた力を発揮したりしてますが、時には犠牲者も出るとか。

 

……最も、迷宮内で負った損害は、外に出ると治るという不可思議な環境で、頭部さえ確保できていれば死者も蘇るほど。

故に、探索チームも危険と隣り合わせながら、報酬ももらえるということでバイト気分で臨む人も多いそうで。

いやぁ、いいなぁ。正直楽しそうだなぁって思いました。学校生活の中で、リアルにファンタジー体験出来て報酬ももらえるとか羨ましい。

 

主人公の守砂は、序盤はそのことを知らない一般生徒でしたが。

手違いから迷宮に迷い込んでしまい、魔書に適合した為探索チームに勧誘されて。

いくつかの条件を付けた上で、守砂も了承し。チームを結成して探索していくわけです。

素人ゆえに、最初は失敗をしたりしていましたけど。

目標は明確なうえに、守砂が適合した魔書の能力がオートマッピングや敵探知。さらには、未踏地では周囲の能力が強化されるバフ能力まであって。
ゲーム的だけど、他の魔書の能力が身体能力強化とか攻撃・防御手段が多そうなのに、探知・支援型の能力はかなり反則的なのでは……。

 

報酬を求めて競い合う環境であるため、助け合いの精神が薄い探索委員。

迷宮の特性もあって、取り残された班員に救助を出せない事も多いとかで。

「じゃあ、僕の隊がやります」と。報酬よりも、探検に主体を置いているから、なんて利己的な判断もありましたけど。

 

魔本の能力的にも適役ですよね……。地図を作って情報共有したりもして、その結果ちょっとした騒動が起きたりもしてましたけど。

相手に利益を与えつつ、自分の目的も果たしていたのでお見事。裏でこそこそするんじゃなく、自分も命かけていたので、不快でもなかったですし、むしろ痛快だった。

勇骨を読んでいたので、期待してましたが楽しい新作でした。続いてくれるとうれしいなぁ。

あと、挿絵も好みの雰囲気で良かったですねー。
別チームの人だけど思兼先輩が特に好き。表紙のエスキュナーちゃんも中々。
歳上幼馴染な天寺先輩は……守砂関連だと箍外れちゃうとこ含めて面白い人だと思いました。
守砂、本命は早めに決めた方がいいぞ……。天寺先輩以外を選んだ場合が怖そうだけど。