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『ねぇ、聞こえる? 私は救われたよ』

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。WEB未読。

サービス終了が発表されたMMORPG『グランディアシード』。

最も、最終盤は過疎っていた上に、人が居た時期でもクソゲー呼びされていたらしいですけど。チャットツール程度に使ってる勢もいたようですが。

 

主人公は、アクション部分を楽しんでいて。倒した相手からアビリティを奪えるという特殊な武器を愛用していた。

最終日もせっかくだからと戦闘を満喫していたら、運営が設定をいじったのかやたらとレアなスキルばっかり獲得できて。七星と呼ばれる大ボスを単独討伐して魅せるほど楽しんでいて、良い最終日だな……って思いました。

 

それで終わるはずだったけれど。主人公が気が付くと、ゲームで使っていたPCカイヴォンの姿となって見知らぬ場所に立っていた。

茫然としている状態で魔物に襲われ……彼を助けてくれたのは、どうしてか自分の意識を持ち活動している彼のセカンドキャラクターであるリュエだった。

彼女にこの世界での戦い方や常識などを教えてもらいながら、穏やかな時間を過ごしていた。

 

一年が過ぎた後、彼は旅に出る事を決めますが、リュエは同行できないと告げて。

彼女を縛り付けていた原因をあっさりと倒して、連れ出してくれるんだから格好いいヒーローだと思いましたね。

……ゲーム時代から愛用していた装備の関係で、どうあがいても「魔王様」ルックになってしまって、ギャップが笑える。

異世界を満喫しつつ「変わり種のアビリティとか欲しい」と魔物討伐したり、なんだかんだでこの世界楽しんでるなぁと言うのが伝わってきます。