「……殿下、どうか私のような、弱い民をお救い下さい」
WEB未読。
帝国の皇子として生まれたルディス。
血統に連なる者として“帝印”と呼ばれる人や竜などを従える印を持っていたが……ルディスのものは魔物しか従えられなかった。
人類と相容れない忌むべき存在と考えられている魔物を従える、とあって魔王の落胤と恐れられ封じられた。
後に魔法の知識を認められ、学院で賢者の位を認められるくらいにまでなったとか。
しかし、皇帝である父と後を継いだ兄が、領土欲しさに戦争を続け重税を課した事で国土は荒廃。
彼らが倒れた後、民の恨みを買いたくないという理由で他の候補が責任を逃れようとして、ルディスは帝位を継ぐことに。
彼は善政を敷いたようですが、それまでの傷跡は深く最後には民に弑される結果に。抵抗しようと思えばできたものを、民の決断を受け入れたんですから最後まで「王」であったようには思います。
……というのが序章の話。
殺された筈のルディスは、なぜか遠い未来で記憶を所持したまま転生。
一介の農民の子供であったが、外の世界を知るために冒険者となるべく村を出て。
皇帝時代に従えていて、最期に付き合わせるわけにはいかないと解散させたかつての従魔と再会する事に。
従魔も、現世の知識には疎いながらも、能力的には協力で二人で協力して学びながら冒険者らしく戦う日々。
あまりにも長い時間が流れたため、かつての従魔たちも全てが生きているわけはなく。別離の涙と、再会の喜びがある作品。
改行の癖とか文章の長さとか、WEB発作品っぽいなーとは思いました。