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『まぁ、冗談はこのくらいにして、あなたが彼女に勝てることを祈っていますよ。願わくば、生き残ってもっと私を楽しませてください』

 

ついに外に出る事に成功した蜘蛛子。

なんか関所というか砦と言うかが崩壊した大騒ぎが会ったような気がするけど、気のせいということに……いや無理だわ。

だってその後、脱出した蜘蛛子を負ってマザーまで地上に出て来てるじゃん。

 

Sシリーズによれば、人は住んでなくて人的被害は少なかったそうですけど。

破壊の爪痕はハッキリ残ってるそうですし。……人が住んでないなら、そりゃ復旧作業を急ぐ必要もありませんしね。でも、この一帯の領主というか国王辺りの人はとても胃の痛い思いをしたんだろうなぁ……

 

そして、これまでも描かれていた蜘蛛子視点とSシリーズの齟齬。

噛み合っているようで、微妙なズレを感じていた部分が、時間軸のズレだったことが明かされます。

他の多くが人に転生していたため、当然何もできない赤ん坊の時期があるんですよね。

蜘蛛子はモンスターに転生したこともあって、活動開始がかなり早かったそうで。

 

つまりはSシリーズにおいては、「禁忌」をしり10年以上成長を果たした蜘蛛子がいるわけで……戦争で勇者が死んだとか言ってましたが、そりゃ死ぬでしょ……という納得がある。

まぁ、本編軸の蜘蛛子も人族からするとかなりヤバいですけど、現状だとマザーと正面からやったら潰される程度。さらには、もっとおっかない存在まで登場して。

「なんでどこ行っても死の危険が付きまとってんねん!」という地の文での叫びに、想いが詰め込まれてて笑った。

 

終章において、Sシリーズで暴れ回ってるソフィアの幼少期に蜘蛛子が遭遇。

やっぱり成長したソフィアが行ってるご主人様って、そっちかなー、みたいな気配がある。

しかし、人族に生まれ変わった転生者の中でも、よりにもよって蜘蛛子とソフィアが出会うかーみたいな、気分にはなりますね。

巻末には年表が乗ってて、ここまでの流れが振り返れるようになったのは嬉しい。