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「母に教えられました。どんな状況であっても自分を見失ってはいけないと」

(略)

「気が狂いたくなるときほど、冷静になれとの遺言です」

 

西都へと到着した猫猫たち。

玉一族のテリトリーなわけで、月の君であっても横車を押すわけにはいかず。

情報収集したり、調査に人を派遣したり。農作物の様子を窺ったりと、動いてはいますが……

まだその真意が読めないキャラが多いので、どうにも手足に重しがついているような感覚で読んでいましたね。

 

調査の傍らで出会った、過去に起きた大蝗害の生き残りの老人の証言。

与えられた別邸で流れた怪談とその正体などなど。色々な情報が合わさって、過去に起きた変事の断片的な情報を猫猫たちは獲得していきますが。

政治ってややこしいな……という想いが強くなりますね。

 

できる範囲で対処している猫猫たちは偉い。雀さんもいい性格していて好きです。

いくら問題なさそうだからって、囮にするとか中々強い。まぁ、実際相手を誘導で来てるんだから有効な策なんですけどね。

調査して事前に対策が出来ないかと動いていようと、神ならぬ身では手が届かない場所も出てくる、と言うのは非情な話ですが。

それでも彼女達が居たからこそ、マシになった部分があるとは思いたい。

現状だと玉鶯さんの印象がイマイチ良くないんですが、どうして民からは慕われてるんでしょうね。その辺りの背景も今後明かされるんだろうか。