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「一度やってみたかったのですがね。『――この一撃に全てを込める』! これが通じなければ、私の敗けです」

 

師匠であるイワオの手紙を頼りに、獣人の国に住む長命の達人ヤナギを訪ねる事となったスラヴァ達。

人間であったころの思い出から、ヤナギに対して苦手意識が芽生えているスラヴァはちょっと面白かったですね。

彼女の下で、血晶に抗う為の技術を学ぶことになって。それが出来るなら、ヤナギが対応すればいいんじゃないかと言うおにも、彼女が国を離れられない事情があると設定していたのは上手かったかな。

 

力があっても動けない分、もどかしい時もあっただろうなぁ。だから、スラヴァと再会したときに喜んでいたりした感情は本物でしょう。

……他のヒロインズよりも直接的にアピールしてくるヤナギの存在によって、少女たちの心にも色々と想いが蠢いていたようですけど。そうやってからかってくる部分にも嘘がないのが困りものですが。

 

修行パートはこの8巻で終わったので、わりと駆け足だった感じはありますが。

スラヴァはやっぱり前世と今世で、2つの積み重ねがあるのが強いですねぇ。しっかりと成果を挙げて、ヤナギに迫るくらいの成果は上げてましたし。

口絵で書かれていましたが、ついに「試製桜花」の「試製」が取れたのは、ちょっと格好良かった。