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「みんなを助けたのは空閑だ」
「なんだそりゃ? 学校のやつらを助けたのはオサムだろ?」
「…………え?」
「オサムが逃げ遅れたやつらを助けて そのあとやられそうになって それをおれが助けたんだろ?」
「おれはオサムしかたすけたおぼえないぞ?」

結構気に入っているシリーズ。
本誌で読んでいたんですが、コミック持ってなかったので、思い立ってKindleでまとめて購入。
近未来のSFといった感じですか。
ある日、異世界への門が開いた街、三門市。
「近界民(ネイバー)」と呼ばれる彼らによって侵略を受けるものの、陰で対策を練っていた人々がネイバーを撃退。
防衛機関ボーダーを設立し、街を守っている。
ボーダーに属するC級隊員のオサムと、ネイバーの少年空閑。二人が出会って物語が動き出す、と。

オサムが弱いながらも、自分のやり方を守っているのが好印象。
一般人には、ボーダーの使う武器「トリガー」を使わないことだったり。
例え自分では勝てない相手だろうと、守るために挑む覚悟だったり。
無茶や無謀と呼ばれる類の行動が目立ちますが、それでも、と行動を起こせるのは良い事なんじゃないかと。
そもそも、C級隊員である彼は、訓練生なので、勝手にトリガー使っちゃいけないんですが。
ルール護って見殺しにするよりは、という判断が出来るのはいいですねー。

空閑に関しては、ネイバーとして門の向こうで過ごしていたから、こっちの事情には疎く、問題行動を起こすことも。
オサムとは案外いいコンビなんじゃないのかなぁ。
気苦労が絶えなそうだけど。
空閑との付き合いで注目を集めていますが、オサムがどうなっていくのかが気になりますねー。
木虎が高飛車で主人公の行動を責めてますが・・・そのあと空閑に指摘されて、ギクリとしている場面とか可愛いところもありますよね。
どのキャラクターもキャラごとに魅力あって、結構いい感じ。

あとは、話の合間にキャラクター紹介とか「脇役列伝」とかが乗っていて、中々笑える。