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「……さっきも言ったろ? 後悔はしたくないんだ。格好悪いから。だって、何かに負けたみたいで悔しくないか?」


謎のアイテムを拾ったら女子寮で生活することになったという話です。
・・・嘘はついていない。
主人公、隼人の事を「主」と呼びかける謎の指輪。
それを拾ったら、不可思議な魔物に襲われて、クラスメイトの少女に助けられる。
彼女に連れていかれた先で、説明を受けて、隼人は世界を守るための戦いに協力することになる・・・

とまぁ、ラノベらしいラノベ。
で、主人公の周囲に女の子が集まるという、MFらしさを組み合わせた作品。
悪くはないし、既視感があるとまでは言わないけれど・・・パッとしない印象。
これこそ平凡って感じで、なんか味気ない。

主人公が世界の真実を知って、裏側で戦っている少女たちに味方するとか。
当然の如く、力を悪用している連中がいて敵対しているとか。
主人公が得た力が味方の少女たちのパワーアップに繋がる可能性を持っているが同時に、敵に奪われれば、敵の力を増してしまう為に、敵側から狙われているだとか。
最初に敵対した相手の正体が、主人公がなんとなく気にかけていた、学校の知り合いだったりとか。
お約束をこれでもかと盛り込んだ、テンプレ一直線な感じです。
いっそ息抜きとして読むなら、ちょうどいいんじゃないかなぁ、とすら思えてくる。

フレースヴェルグ・イクシード (MF文庫J)
七烏未 奏
KADOKAWA / メディアファクトリー
2013-02-28