気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

感想(その他ジャンル)

ジルコニア

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世界を飛ぶ鳥は、自由だ。

ただ私たちは、そうではない。区切られた格子越し、世界と己を見ている。

 

全ての人に、出版の義務が課された世界。

ただし――生涯に『1冊』だけ。

シリーズ物を刊行するような職業作家はいなくなり、各々が創作者となった。

本を刊行するという義務、あるいは権利への向き合い方は様々で。

 

「出版しなくてはならない」から思い入れもなく刊行した人が居れば、一冊だけの記念品として愛着を持つ人もいる。

『人は誰しも一生に一つは名作を生み出すことができる』と法案を後押しした政治家は語ったそうですが。たった一つの作品に、真摯に向き合い名作を生み出せたかと言うとそうでもなく。惹かれるものも煩わしいもの混ぜこぜになった、渾沌がある。

 

現在の本も、似たような面ありますけどねー。刊行点数が増えて、個人で追える範囲には限界がある。

自分にあった本を引き当てられるかは、運任せな所があります。ある程度は、経験で賄えますけど、絶対じゃないですし。

 

閑話休題。

まだ自分の本を形にしていない「私」が、この物語の主人公です。

誰かの本を読んで、そこからヒントを得ようとしている。

そしてある日手に取った本に衝撃を受けて、三度繰り返し読み、四度目に気づいたメールアドレスへメッセージを送った。

返事が来て、交流をして。最後に紡がれた、本当の言葉が。その在り方が、私にも美しく見えました。

 

もし私が、この時代に生きたなら。どんな本を創っただろうか。

そんな事をふと思いました。

同人誌ですが、kindle版も配信されていて、読みやすい環境にはあるので気が向きましたら是非。

ジルコニア
藤村 由紀
2018-02-28

終末はあなたに会いたくない

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「再会を……」

それは、冗談でも、祝えない。

「呪って」

 

数日後に、隕石が降って来て世界が終わる。

そんなニュースを聴いた私は、仕事を放り出して一人、無為に時間を潰していた。

誰に会うでもなく、趣味に費やすでもなく。

ただ一人だけ、思い出した顔はあったが、会いたいとは思わなかった。

けれどチャイムが鳴って、ドアを開けた先にはその後輩が立っていた……

 

世界が滅ぶ、最後の数日を共に過ごす二人の話です。

もう、凄まじかった。情念が濃い、と言いましょうか。

ドロドロとした想いが、読んだこちらにも伝わってくるようで、手が震えて……それが、たまらなく面白かった。

                                                                                                    

お互いが、お互いの特別であるために、彼女たちは名前を呼びません。

「せんぱい」とか「君」で通じてしまう。殊更に、識別記号としての名前を必要としていない。

陳腐にまとめるなら、好きという事。それも、間違いではないですけど、一面でしかないですよね。

彼女たちの想いは、比類ないほどで、だからこそ離れた。だからこそ、会いたくなかった。でもコレ、反語ですよね。裏側には強い肯定が隠れていて、それを隠していた。

 

ここまで強い想いは、ある種の「呪い」ですよ。

だってお互い相手を忘れずにいて、最後の時間を共に過ごすことになって。

縛られている。別れてから時は流れたけれど、根っこが変わっていない。

そんな有様を、突き付けられるようなお話でした。

暗さも重さもあって、毒のような物語。でも、二人がともにいる様が美しく思える。

用法用量を守って、お読みください。もし、世界が終わる前だったなら、ご自由に。刺さる言葉が記されている筈。


Vチューバ―だけど百合営業したらドハマリした件

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「はああ………………まあ、しゃあないか。わたしの負けだ。かわいい子の勝ち。いつだってこの世界はかわいい子が勝つって決まってるんだ……」

 

安心安定のみかみてれん文庫。2019年夏コミの新刊です。

公式略称はV百合だそうです。同名のタグで感想探すそうですよー。

幼少期にはかわいいと言われていたが、身長が170センチを超えて、かっこいいと言われることの方が多くなって。

 

趣味のゲームも女子で打ち込んでる人は少なくなっていき、語れる場所がない。

そんな少女、住谷楓花が活路を見出したのが、Vチューバーの道だった。

バイトして機材をそろえ、イラストレーターさんにもちゃんとお金を出してキャラを作成した。全てはかわいいの為に。

けれど、ゲームの腕が立ちすぎるせいか着いた異名が修羅。

思った言葉は得られず葛藤している中、「コラボ配信をしませんか」というお誘いを受けて。

 

相手に可愛さを感じた楓花は、「かわいい」を学ぶ為にそれを受けることに。

リアルで対面してみれば、待ち合わせ場所に来たのは、145センチの小柄な体を気にする28歳の美少女で。

中身が可愛いだけじゃないか、とダメージを受けて会話がすれ違ってる場面は、つい笑ってしまった。

楓花の友人枠で登場していた鞠佳が言っていた「っていうか、かわいくなりたいって一生懸命がんばる住谷は、その時点でそもそもかわいいけどねー」というのがこの作品の真理。

どっちも可愛いです。

 

夏コミ新刊セットでコミックがついてたんですが、こちらは完全に小説の後日談。

イチャイチャしてます。甘い。そしてかなりオープンで笑う。

歳の差・身長差の百合。二人が幸せそうでなによりです。

恋の季節を、きみと

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「……きらいなわけないでしょう」


あらすじ・相関図等が見られる作者様のツイートがあるので「こちら」もあわせてどうぞ。
文フリで刊行された同人誌ですが、kindle版もあります。わたしはそっちを買いました。

同じ学校に通う少年少女の群像劇。

春夏秋冬で章が分かれ、それぞれの恋の風景が描かれています。

じれったくて、恋に焦がれている様子が可愛くて、幸いあれかしと祈りたくなる。

どのエピソードも素敵ですが、秋の章が一番好きかなー。

 

「春の章 たんぽぽの笑顔」

そそっかしい所のある少女、立岡桜。

自分でも大雑把、ずぼら、だらしないとかいう形容が似合うなんて思ってますし。

机の上に山積みにした教科書を崩してしまった時、近くにいた堤くんが手伝ってくれて。

その時にみた、彼の笑顔が気になるようになった。

「可愛く笑うんだねー」と友人のユキに話して怪訝そうな顔されてるのには笑った。その後、ばったり遭遇した本人にも言ってのけるあたりは凄い。

可愛く笑ってるのは君の方だ、と言われて照れてる場面とか良かったです。どっちも可愛い。

 

「夏の章 ゆめみるおとめ」

クラスメイトの男子、蓮見くん。

彼に告白されて、自分がそれを喜んで受け入れる夢をみた安槻るみ。

夢の影響で、彼に目が行くようになって……様子がおかしいと、蓮見くん自身に気づかれるし、るみの友人である大鳥空乃は面白くなさそうに彼女を見る。

連日、蓮見くんの夢を見るように。場面は都度違い、デートしたり照れたり、惚気たりするような感じで。

いやいや、自分はこんなキャラじゃないだろうと思いながら、夢は進展し……

キスする段に至り、とりあえず蓮見くんの友人、姫野くんに相談する事に。

なんかかんやあって解決しますが、安槻さんが寛大で良かったねー、蓮見くん。

 

「秋の章 ピアスの夕暮れ」

夏の章でも登場した、大鳥空乃。

彼女が所属する美術部の、先輩視点の話。読み返して気付きましたけど、男子視点メインなのこれだけか。一回目楽しんでスラスラ読んでたのであまり意識してなかった。

空乃は、大切な友人である安槻るみに恋人が出来たことに衝撃を受けていて。

彼女に気にしてほしくてピアスまで開けてみた。けれど、最初に気づいたのは先輩で。思わず八つ当たりをしてました。

「口を開かなければ清楚」な空乃。そんな彼女の素を知っているのは、安槻と先輩くらいで。空乃自身もこの二人に対しては遠慮せず物を言うようですけど。

生意気で、面倒な後輩である彼女の事を気がついたら好きになっていた先輩の行動力が凄い。そこで踏み込めるんだ……

その後、空乃がそれまでただの先輩だったのに、名前をつけて呼ぶ場面とか、あぁ、もう好き……お幸せに……

 

「冬の章 白雪姫の探し物」

春の章で登場したユキ、正しくは白雪。お相手は夏の章で出てきた姫野くん。

春の主役だった立岡桜が「恋人ごっこして、好きになった方が負け」というゲームを提案してきて。漫画に影響されてたようですけど。

「最初から負けてるからゲームが成立しない」とユキは桜に返してましたが、大丈夫だと太鼓判を押されて。

放課後に遭遇したときに、そのゲームの話になって。姫野くんが、それに乗っかって来て、なし崩しにゲームがスタート。

他の章では概ね「付き合うまで」が描かれていますが、この章は「恋人ごっこ」から始まるので糖度高めな感じ。……他の章が甘くないわけじゃないですけどね!

作者様の作品絡みのツイートが素敵だったので追記。
もし季節それぞれの子が好きなところを言わないと出られない部屋に入ったらというツリーが「こちら」。
後日談というか裏話は「こちら」。
特に裏話の方では春組の告白がどちらからだったか、とか色々語られていて、素敵なので読了したらぜひ。先輩がチョコ好きだと思ってるからそれを選ぶ空乃とか、そこまでチョコ好きでもないけど分けてくれる空乃が好きだから嬉しそうな先輩とか……もう、凄い。好き。


失恋文庫 書き下ろし失恋小説アンソロジー

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サークル「ビッグ・ラグーン」よりC96で頒布された『失恋文庫』。

好評につき完売したため、重版&電子化が予定されているそうです。

会場で無事購入し、読了したんですが……タイトルに在る通り「失恋」がテーマのアンソロジーなんですよ。

(19/9/19追記)bookwalkerにて電子版配信が始まったようです。コチラ

で、ラノベ作家としてお名前を聞いたことのある方々が、本気で「失恋」を書いているわけで。ゴリゴリとメンタルが削られていきます。

全編、それぞれに面白いです。良質なアンソロジーで、テーマに誠実なのは間違いないです。ですが読んでいる最中「誰がここまでやれと言った」みたいな気持ちも沸きましたし、リアルに胃が痛かった。濃度が濃い。用法用量を守ってお読みください。

読むだけでここまで体力使う作品も中々ない。編集の御二方は本当にお疲れ様でした。

 

一番好きなのは子子子子子子子先生の『シラノが想いを告げる時』、次点でしめさば先生の『独り占め。』。失恋パワーがあったのは北山結莉先生の『ずっと一緒な君と僕』と涼暮皐先生の『虚無・A』ですかね……

以下、作品ごとの感想を書きます。ネタバレあるのでご注意を。タイトルは掲載順・敬称略です。


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Unnamed Memory 魔女の遺骸

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「私は産まないから! 呪い解いたんだからさっさと適当に結婚しなさい!」

「お前じゃないなら誰だって同じだ」

 

夏コミの新刊! 今回はこれと失恋文庫を第一目標に3日目一般参加したんですが。

地獄の東駐車場待機列に放り込まれて、死ぬかと思いましたね……

日陰がないからひたすら暑いし。水と塩分は持ってきてましたが、恐ろしい勢いで減っていったし(それくらい汗かいてた)。よく倒れなかったな、って感じです。

 

その後、なんとか会場入りして、真っ先に向かいました。

無事に古宮先生にご挨拶も出来たし、差し入れもお渡しできました。他のサークル回った後に出直して『Unnamed MemoryⅡ』にサインもいただけたので、大満足。

 

今回の書籍は半分が短編『魔女の遺骸』、もう半分が年表、キャラ設定などの設定が掲載されています。

『魔女の遺骸』は書籍2巻後のエピソード。ファルサスでも僻地にある場所から、城へ陳情が届いて。

おまけにそこは『魔女』がでる、みたいな魔女絡みの噂がある場所で。ティナーシャが「そういう容姿の魔女はいない」という前の「はずれー」が可愛くて好き。

 

王故にこういう問題の報告が上がってくるのは確かでしょうが、オスカーのフットワークが軽すぎて驚く。ティナーシャも、この時点だとわりと押し切られるしな……

ティナーシャが無意識の親愛を示すようになってたり、ファルサスの臣下たちから、結婚してあげて下さいとか言われるようになってて、もうニヤニヤしてしまう。

特典ペーパーの「晴れの日の予定」もティナーシャが可愛くて、控えめに言って最高でした。

 

設定集は「年表Ver.1」、「世界観Tips(位階・人間)」、「キャラクターデータVer.1」が掲載。書籍化範囲に合わせて、情報を調整されてます。え、これ中々大変だったのでは……

異能の項で逸脱者って単語だけでて、誰か明示されなかったり。ヴァルトの知識の謎を伏せていたり。ありがたいんですけど、これ本当に頒布価格500円で良かったんですか……

オスカーの項目「名実ともに大陸最強剣士になってしまった」ってところとか、「呼ばれぬ魔女」の由来とかに笑わせてもらいました。

本山らの公式アンソロジー 本山らのと、先生と

ラノベ好きVTuber本山らの公式アンソロジー。

気鋭の作家10人を集めた作品集ですが…いやまぁ、凄いわ。

彼女の動画全ては見れてないんですが、作家さんや出版社さんのアカウントをフォローしているとTwitterで気付くと彼女の情報が飛び込んできますし。

活動を精力的にして、コラボフェアまで開催して、こんな小説まで生み出して。素直に尊敬する。

別件ですが、普段は感想記事に作家さんの名前もタグ付けしてるんですが、10個までしか登録できなかったので、今回は涙を呑んで割愛してます。

以下感想。掲載順・敬称略です。
ネタバレ有りなのでご了承の上閲覧ください。

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女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話3

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「真剣に、恋してますから」

 

1巻で徹底的に落とされて。2巻でさらに近づいて。

3巻ではなんと、母が入院する事になり……絢が鞠佳の家に泊まりに来ることに。

父が単身赴任中で、一週間同棲生活を送ることになって。

 

鞠佳の方は、いったいどんなことをされてしまうのか、と妄想が止まらないようでしたが。

絢は鞠佳の母親に、守り通すと約束したため積極的に手を出そうとしては来なくて。

それをちゃんと言っていなかったものだから、モヤモヤした鞠佳に襲われて。いやまぁ、襲われるために襲う、襲い受けとか言われてましたが。

 

うん、まぁ、実際その後反撃されて泣かされてましたけど。ある意味期待通りの状況で、それ以降もハメ外して満喫していたようだから、いいんじゃないですかね。

コスチュームプレイをしつつAVみるってどんなプレイだ……徹底的にいちゃついてて、この作品に求めるものを十分に描いてくれた感じです。

 



少女文学 第一号

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でも、わたしははじめて、自分のための小説を読んだ気がした。

 

「少女文学」をテーマにした合同誌ですね。5月に開催されたコミティアで頒布されてました。

紅玉いづき、若木未生、神尾あるみ、小野上明夜、木間のどか、北川恵海、七木香枝、栗原ちひろ(敬称略、掲載順)の8作が掲載。

紅玉先生のツイッターをフォローしてて気になったので購入。良作揃いで満足です。

 

紅玉いづき『ぺぺ、あなたの小説を読ませて。』

子供の頃にカバンにつけていたマスコットからもじって、ぺぺというあだ名を本が好きな少女。

友人のシキは、本はローコストすぎるという。カナデはクリエイティブなんてもんはお趣味のハンイで、とばっさり。

どちらも、ある意味においては正論ですよね。出版業界が厳しい今のご時世であればなおさら。けれど、ぺぺはハッキリ言い返せはしないけれど「本でなくてはならないもの」を漠然と感じていて。

ある本を手にした時に、世界が変わった。

ぺぺは、創作者になるでしょう。既になっていると言ったって過言ではない。漫画でもゲームでもなく、小説によって感銘を受けた。

何が心に響くかなんて千差万別なんですから。新しい創作者に繋がる言葉がそこにあった。小説の意味って、それでいいと思います。

ぺぺはもっと踏み込んで、自分の小説に意味なんていらないとまで叫んでましたけどね。

 

若木未生『クウとシオ』

ダイアルを売るダイアル屋。壁の前で客を待つらくがき屋。

坂の底にあるニガミダニという、小さな町の話。

そこで過ごすクウとシオの二人。綺麗屋という、綺麗なものを探して売り歩くコンビ。

かなり短めの作品で、ふわふわと不思議な雰囲気を感じているままに終わってしまったんですが。透明感のある話で、なんか気に入ってます。

 

神尾あるみ『アミルと不思議な青い指輪』

襲撃を受け、逃げおおせた子供の話。

投げナイフの名手として街で過ごし、ある目的故に宮殿を目指していたアミル。

ある日、手に入れた指輪をこすったら、願いをかなえるという魔神が出て来て。

嘘を許さないという魔神と、アミルの交流が。魔神の許しが、とても綺麗に描かれていたと思います。

 

小野上明夜『白き寿ぎ』

天使のように見える、羽の生えた人々の世界に迷い込んでしまった香織。

どうにか元の世界に戻れないかと、助けを求めて。

この世界の人々は優しく、その手法を探してくれますが……香織は優しく保護され、何もできず、どんどん不調をきたしていくことに。

……優しいんですよ。えぇ。悪意は全くと言ってない。けれど、天使たちの純粋すぎる優しさはもうこれ毒と変わりませんよ。

そんな感じでやさしさに溢れているのに、暗くて怖い異質な作品です。

 

木間のどか『ブルージャスミン』

周辺国家の状況など色々な事情が重なって、顔も知らぬ隣国の王太子と結婚する事になったシュカ。

顔も知らぬ相手と結婚なんて、と思っている彼女のもとにリュウという少年が現れて。

彼女を連れて城下町に行き、人々の声を聴き、周辺の状況について話をして。

憂鬱だったはずの結婚に対して、シュカが前向きになれて良かった、と思える良質な短編。

 

北川恵海『永遠の30min

不思議な夢をみる少女イブキ。

その夢は一か月たっても忘れぬほど明確に記憶に残って。

誰かが居るような、そんな感覚で日々を過ごすなか十五歳を誕生日を迎え、真実を告げられることに。

こういう過去からつながるエピソードもまたいいですよねぇ。美味しい。

 

七木香枝『あなたと彼女たちについて』

4Pのエッセイ。コバルト文庫やビーンズ文庫、いくつものタイトルが出て来てますが。

本を読み、影響を受ける事。成長して、見方が変わったり、周囲から指さされたりしていたと指摘を受ける事。

そうした流れを描きながら描かれた、文末の「あなたたちと生きていくのだと思えることが、とても幸せだと」という文言が素敵。

 

栗原ちひろ『黄金と骨の王国~半竜人と死せる第一王女の章~』

闘技場で出会った二人の話。

天上におわす第一王女が死に、ともに埋葬するために九十九人を地べたの村落から駆り立てて。

攫われたある集落の長から、娘の奪還を依頼されたギョウと、その話を聞いてなお同行したエン。どちらも肝が据わっていると言いますか。エンの方にも行く理由があったんですけどね。

王妃の賭けが、結構好きですね。かなり綱渡りな感じもしますが、賭けってのはそういうものでしょう。

 

女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話2

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「学校には、鞠佳がいるから。鞠佳が好きなものを、私も好きになりたいの」

 

さすが、としか。

巻頭2ページに雪子さんの4コマが2ページ入っててクオリティ高いです。

1巻で徹底的に落とされた後日のエピソードになるので、もう随所で甘い甘い。

学校でも仲良くしたいという事で、絢が学校での態度を少し変えて。

 

鞠佳が見守っているそぶりから友人には割とすぐに見抜かれてたようですけど。

というか、絢があけすけで隠そうとしなかったんですけどねぇ。

彼女は彼女で思い切りが良いと言いますか。鞠佳のツッコミも冴えわたってて楽しそうだったから何よりじゃないでしょうか。

 

鞠佳と絢の関係はかなり安定してましたが。

鞠佳がバイト先の同僚から告白されるとか、その同僚がある秘密抱えているとか、彼女も彼女で引きが強いというか。

ま、最後気前のよい解決方法を提示してたのは、何よりです。

あの騒動すらスパイスにしてイチャついてる疑惑がありますが、幸せそうならいいんじゃないかな……




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ちゃか

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