気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ファミ通文庫(リプレイ)

クトゥルフ神話TRPG VS いい大人達 リプレイ 生放送で邪神召喚!

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オッサン:これ、期せずしてこちらのピンチに助けてもらって、奇妙な友情とか思い出してハッピーエンドなのかと思いきや、そういう話じゃなかったの?

KP:え? 違いますけど(笑)。

オッサン:現実は非常であるのですか(笑)。

マッツァン:より、ヤバいのがきただけだぞ(笑)。

 

実況をやっているグループ「いい大人達」がクトゥルフ神話TRPGを遊んでみた。

と、この一文で内容が説明出来てしまう本ですねぇ。

クトゥルフのリプレイを読みたかったので購入。

 

いい大人たち、という実況グループについてはこの本で初めて知った形です。

あまり実況系を見ないんですが、読んでいて中々楽しそうな雰囲気だったので、一度見てみたいと思いました。

……まぁ、異動と引越しをなんとか終えたところで。まだまだ落ち着いてないので中々新しいことにまで手を広げる余裕がないんですが。

 

さて、本編は丸々一本分のリプレイが収録されています。

他のシステムとかだと、短めのシナリオ23話とか収録されているので、ちょっと新鮮。

KPを務めたタイチョーが初心者という所とか、実況をやっているからか会話が弾みがちだとか色々理由はあると思いますが。

 

特徴的なのは、PLが自分自身をPCとして作成した現代が舞台、という所でしょうか。

職業ごとに取得する技能に関しては、PLをよく知るKPが独自に設定。「ほかの言語:アニメ」って分類を作り出すあたり、あたまおかしいと思いました(褒めてる)。

なぜ初心者がこれを考え出せるかなぁ。いいなぁ、この柔軟性。

この「ほかの言語:アニメ」の笑いどころは、それを与えられたPCが、活用しようとしてことごとく失敗してる辺りですが。あれは凄かった。何回連続で失敗したんだろう……

 

スタジオで収録する予定が、ディレクターが変な要素を取り入れたせいで、一気にSAN値のピンチを招いて。そこから事態を解決するまでが描かれています。

PLが自分の分身としてPCを動かしているので、探索はしながらもPCになりきれてないところもありましたが。KPが目星をするかな、と想定していたのにしなかった、とか。

ちょっと遠回りしたかなという感じもありますが、全体的には楽しいリプレイでした。

 

ナイトウィザードThe 3rd Edition リプレイ 壊れた世界の聖約3 陽炎のように

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GM:「いえ。過去に向かえば、現在に帰ってこられない可能性がある以上、そんな約束を私が交わすとでも?」
綯斗:帰ってくる。それを成し遂げるのが、勇者というものだ。


最終話。
裸族の主人公が、すごく落ち込んでいますが。
……落ち込んでいる方が、服を着ているって言うのがどうなんだろうか。
世界結界の勇者という存在である綯斗。
彼と彼の大切なものを護るために、仲間たちが奔走しています。

いやぁ、しかし巴がファインプレーといいますか。
完璧ヒロインすぎて、あそこまで行くと怖い。
むしろ彼女こそがヒーローなんじゃないのかと。
GMとしては、別の答えを用意していたみたいですけど、ロールプレイの結果でああなったというのが、いいんじゃないのかなぁ、と。
最初のヒロイン候補っていう話はどこへ行ったのかなぁ、鈴夜……

このリプレイは、結構クリティカルとかファンブルとかが発生してて笑えます。
ダイス目の神様っているんだなぁ、って言うのがよくわかる。
他作品のPCとかも関連してきたり、中々面白いリプレイシリーズだったと思います。
ナイトウィザードは文庫リプレイしか追ってないので、分からないキャラいるのはちょっと惜しい。
懐事情的に、これ以上追っかけられないですけどねぇ……いつかは目を通したいものです。


ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ 壊れた世界の聖約 2 流れる星の下に

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綯斗:うん。だから、確定していない事象なら、作り出すことはできるかもしれないでしょう? アンゼロット様
GM:「……難しい……しかし、希望を持つのはよいことです」


「第三話 紅―Knight of Night―」と「第四話 祈り ―Testament―」の二話収録。
これで綯斗が裸族でなければ完璧な主人公だったのに!
前回も同じような事思った気がしますが、
でも実際、判りやすい敵役に、因縁。そして失ってしまったモノ。
この巻丸々通して、次回再起するための伏線として使った感じがありますね。

一巻の時はベータ版のデータを使ってましたが、今回正規版へとコンバートしてます。
出来るだけ前回のイメージを崩さない形で、同時に上級ルルブも出てるからその辺のデータも参考にキャラを成長。
巴が少しクラスチェンジしたりしてましたが、相変わらずパーフェクトという感じが。
鈴夜は、前回でポンコツヒロインのイメージついてしまったから、クリティカル出るとすごく不安になります。

でも今回一番ファンブルして笑いを読んだのはアレクサンダーさんだよなぁ。
締める時は締めるいいキャラなのに。ちょっと回復の泉で回復しようとしてファンブルを四連続で振って、MP1を回復しようとして9点失うとか……
ランダムフォートレスの結果もまたすさまじかったなぁ……いやぁ、なんて過酷な道のりなんだ(笑)。
そりゃGMも「どこが艱難辛苦だよ!?」と叫びたくなる。

前回のラスト。名前を呼ばれなかった瑞穂。
絢斗は心配して話をしようとするものの、ウィザードとして動き回っていると、どうしても話をする時間が取れなくて。
そうこうしているうちに敵の攻撃で、取り返しつかないような展開になるわけで。
まぁ、こうなるだろうなぁ、とフラグ建ててきたので衝撃はそこまでなかったですけど。
さてはて、最後またいい感じに終わってますが、次回綯斗は立ち上がれるんですかね。
嫌な予感がして階下で待ってる巴さんがマジできたヒロイン。


クトゥルフ神話TRPG リプレイ 御津門学園ゲーム部の冒涜的な活動

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KP:さあ、ここで全員〈アイデア〉をロールしてください。
正宗:コロコロ……馬鹿なのに成功しちゃった。気づきたくない、気づきたくない!
KP:失敗していいロールなどありませんよ(ニッコリ)。


クトゥルフ神話TRPGのリプレイ。
ファミ通文庫から出ていたので、購入してみました。
クトゥルフは何度かプレイしたことあるんですが、リプレイを読むのは初ですねー。
単行本サイズのがいくらか出ているのは知っているんですが、ちょっと積読の山と財布との兼ね合いが付かなくて。
文庫サイズだとリプレイも手を出しやすいので、もうちょっといろいろ出してくれないものでしょうか。
まぁ、市場規模的にあまり手広くやるのも難しいってところなんだとは思うんですけど。

PLに井上堅二、築地俊彦、田口仙年堂の作家三人を招いてのリプレイ。
タイトルにある通り、ある学園のゲーム部の面々の物語。
ネット上で人気のゲーム『飢神』を造った少年たちが属する部活。
しかし、彼らは喧嘩分かれし、そのゲームはおかしな方向へと動き出してしまっていた。
制作者の片割れである悪巧み担当の伊丹薫。
その妹で、兄の尻拭いに奔走して変な技能を身に着けてしまったあいり。
ネトゲで「あいり(実は薫のネカマプレイアカウント)」と知り合い、リアルで会うためにやってきた肉体派ストーカー島津正宗。

見事なまでに個々の目的がバラバラだったといいますか、興味のある方向が違ったからなぁ。
よくこれでまとまって行動できたものだ。超常現象を目の当たりにしたっていうのも影響してますけれど。
プロローグとして、一度予行をやっていたらしく。その体験会のクライマックスの様子が描かれてましたが……
こっちの方をリプレイにした方が盛り上がったんじゃないのかなぁ、いっそ。

いや、本編が嫌いなわけじゃないんですけど、若干の物足りなさがあったかなぁ、と。
ハチャメチャなキャラ設定と、微妙に噛み合ってないPC同士の関係で、よくもまぁちゃんとゴールまでたどり着いたと思いました。
ちゃんと生存しているのもすごいと思いますし←
いや、自分は初めてのプレイで盛大に爆死して、クライマックスに辿り着けなかったんですよね。
比喩・誇張ではなく、リアルに爆発に巻き込まれたんですよ。

けど、なんか満足した、と言い切れない感じ。
かなり読みやすいテイストだったんで、初心者向けとしてはいいんじゃないかと思いましたが。
その分あっさり過ぎたのが、物足りなさの原因ですかね。そこら辺は少し残念でした。


ナイトウィザード The 3rd Edition 伝承のミロワール

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かりん:そりゃ、悩みくらいしますよ! ……でも、その技が役に立たなかった時代って、逆にとても貴重だったんだなと思いまして。
アルタルフ:よく気づいたな、嬢ちゃん。お前のご先祖の残してきたことは、ちゃーんと意味があったのさ。
哀王:〝無用の用”というやつですね。

今回はナイトウィザードの違う遊び方を提案するリプレイ。
『壊れた世界の聖約』では日常の危機を、『ラブ is デストラクション』では世界の危機を描いていました。
そしてこのリプレイに求められたのは「現代ものの要素」と「世界滅亡要素」以外の魅力を見せること。
その要素として藤井さんが取り入れたのは伝奇もの。
オマケに地方都市の要素を加えることで、これまでとは違う感じにはなってますね。
地域密着型のウィザードって語感が新しい……
これはこれで新鮮で面白かったと思います。

内容としては、地方都市の都市伝説の真実。
街のシンボルとなっている鏡塚。そこに姿の映った人物が消えていく。
そんな驚愕の事態に気が付いたウィザードたちは、事件解決に乗り出して。
地元出身の地域密着型のウィザードが一人と、アンゼロットに派遣されたエージェントが二人。
そして、いまだ覚醒していない、ウィザードの卵が一人、この町に転校してきて。

主人公は、その転校してきた少年なんですが。
緑谷さんがPLのかりんが、腹ペコキャラ街道まっしぐらでなんか笑えた。
きくたけさんの戦艦愛が、ついに名前のあやかりだけじゃなくて攻撃方法にまで浸食してきたか。
大畑さんは相変わらず三下ロールプレイというか。なんでわざわざキャラクターを蟹にするんですか。ちゃんと《属性異能:蟹》取っているあたりは尊敬する。
緑谷さんって、腹ペコキャラだったんですね。その辺は知らなかった。
PLの個性が光ってるよなぁ、本当に。


ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ エターナル・ブレイヴ

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勇士郎:君が生きていてくれるなら、俺は君の為に世界を守ろう。それが勇者としての存在理由で、俺にできるただ一つの事なんだ。


勇士郎やはるみが出ている他のリプレイ・・・具体的には魔王戦争リプレイとかは読んでいたんですが。
初出のこれをまだ読んでいませんでした。
ようやく入手したので読了。

勇士郎たちはこうやってであったのか、と。
かなりまっとうな勇者ロールプレイしていて、びっくり。
素直に格好いいといえるPC1とか珍しいと一瞬思った俺は何かに毒されている。
いや、最新の『聖約』の裸族なPC1とか見ているのがいけないのだろうか。
あれはあれで笑えましたがね。
キャラの魅力は立っている感じ。
ただまぁ、個人的な話をすれば、1話は好みなんですが、2話は微妙というかとってつけた感じが。
1話と2話で版が変わっているのでデータ変更の手法として参考になる部分はあるんじゃないですか。

はるみが他のウィザードに抹殺されんとしている状況。
勇士郎や真魅といったエージェントがそれを阻止しようと動いて。
ボンクラな場面・・・というかゆるーいボケがはさまる場面もあちこちにありますが、その辺とシリアスの温度差がうまくギャップの演出になっていて楽しめます。

たのさんがダメ勇者、クズ勇者、ゴミ勇者と候補を出してキャラメイクしているあたりがまた。
ちなみに前から「僕はなんてダメなんだ」「勇者? 関係ないね」「お、俺は勇者だ。勇者なんだ!」みたいなキャラだとか。よくこういうのがスラスラ出てくるよなぁ。
というか、メイクの時にこんなこといっていた割に、まっとうな方向に勇士郎が振れてよかったと思います。えぇ。


ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ ラブ is デストラクション!

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藤井:………は? 恋をしないと世界が滅ぶ――……は?
(中略)
藤井:皆さん簡単に順応しすぎです!?(笑) ていうか、GM、どういう発想ですか?
GM:愛で世界が救えるなら、愛で世界を滅びてもいいかと思いまして(笑)。
藤井:意味わかんねぇっ!?(一同爆笑) 


御薬袋明日香が彼氏を作らないと――世界が滅ぶ。
そんな予言が下され、各組織は彼女の周りにエージェントを派遣する。
からは、羽音々鋼矢。別のリプレイに出てきた鈴夜の兄弟というか同型機。人造ウィザードだからね。
戦場帰りの傭兵で、常識に疎かったり、トラップ設置のロールプレイしたりするポンコツ。
聖法庁からは、聖職者でありながらアイドル活動まで行う、少年聖歌隊という音楽グループのリーダーだとか…っておい、それでいいのか聖職者。いや、ナイトウィザード世界の聖職者としてはマシな部類だろうか。グイードとかいるしな・・・
中身はラテン系の美男子ながら、諸事情により、ほとんどの場合でペンギンの着ぐるみを着ているロンギヌスのエージェント。
PCっていうのは、集まるとカオスにならないといけないっていう裏ルールでもあるんだろうか。

明日香は自身も魔剣をもって前に出る、武闘派。
女子力(物理)を持つと評判で、PCに男前と言われてしまう程度には格好いい。
しかし、そんな彼女の過去には黒歴史が潜んでいて……。
ライフパスの目的で出た黒歴史がまさかあぁいう風に活用されようとは。
いい感じにまとまっていたんじゃないですかね。

ヒロインの格好よさに比べて周囲の男PCたちのポンコツ具合がまた。
格好いい場面もあるんですけど、ポンコツ具合の方が光っていた感じ。
いや、それを見て笑いをこらえきれずにいたり、読んでる途中吹き出したりしている時点で負けですけど。
結構楽しいリプレイだったと思います。
特に笑えたのは、判定の結果自分も痛い目見ることになった1話のボスかなぁ……どうしてああなった。



ナイトウィザードThe 3rd Edition リプレイ 壊れた世界の聖約1 月に願いを

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綯斗:よかったね。でもさ、過去のことばかり見てたら、前には進めない。だからさ、おじさんとおばさんのためにも前を向いて……歩いて行こうよ。僕たちがそばにいるから、つらいことも楽しいことも、本当の家族として分かち合おう。

また現れた新しい敵。
ナイトウィザードはルールブック関係はほとんど所持していなくてリプレイ読んでいるだけなんですよねー。
だから、2ndでなんでアンゼロットがいなくて、くれはが守護者代行していたのかがよくわかっていないんですが。
なんか無事に、帰ってきたようで。
ロンギヌスに指示を出している姿が見られます。

PCでいうと、巴は完璧ヒロインでうまくロールしているなぁ、と思いましたが。
主人公がなんか裸族を特徴で選んでぶっ飛んだと思いきや鈴代もまたプレイの様子が……
このリプレイ、ファンブル多すぎませんか…
綯斗は結構真面目に主人公ロールをしていると思うんですよ。これで裸族じゃなければ完璧だったはずなのに。
まぁ、完璧キャラが二人いるリプレイも暑苦しそうですし、これぐらいのネタ成分は、あってもいいのか。

他に笑ったのは、落とし子でありながら、ロンギヌスに潜り込んでいる…という設定のPCとアンゼロットのやりとり。
GM:「大変良いお返事です。「はい」は「イエス」と聞くまでもありませんわね」
アレックス:ええ。私の返事は、常に「はい」と「イエス」でございますゆえ。

ここに柊いたら、全力で止めていたような気がするなぁ……

クラスが変わったりだとかいろいろと変更点もあるようですが…
ルール関係は詳しく把握していないので割愛。
ファンブルという運もあって、終始笑えるリプレイでしたよ。


ブレイド・オブ・アルカナ The 3rd Edition リプレイ ハイデルランド英雄譚

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ルーファス:ひとりであの軍勢を相手にする気か。命が要らねぇのか。度肝を抜かれて唖然と見ているぜ。
バルバロッサ:騎士には生命より守らねばならぬものがある。それを失った我は、生ける屍も同然。もはや失う生命さえも持ち合わせておらぬわ。
ヘクトール:騎士の誇りだけが彼に残った唯一のものなのです。私にはもう止めることができません……。


菊池たけしGMの「ディングレイの魔核」。
稲葉義明GMの「まことの騎士」。
2本の単発リプレイが収録されている作品となります。

しかしまぁ、英雄叙事詩、ヒロイックファンタジーがテーマなシステムだけあって、なかなか見栄えがする作品といいますか。
特に後者の「まことの騎士」なんかは、周辺の事情とかを交えた話やら後の話とかが気になる感じで。
キャンペーンを自分でプレイしていくと、情勢も変化していって、楽しめるシステムなんだろうなぁ、と思います。
いつかやってみたいものです。
「ディングレイの魔核」は・・・いや、好きですよ? これでもかってほど笑えましたし。
ネタ分は満載な分、こう、ブレイド・オブ・アルカナの自由な部分が前面に出ていて、温度差すごいなと思った物です。

各リプレイについて。
「ディングレイ~」については、前述のとおり、割とネタ。
あまり戦闘で役に立たない奇跡を持っているアルカナ3つ組み合わせたビルドをしたキャラがいたり、今後サプリメントで追加する予定だった、基本ルールには乗っていないデータ使ったりとか。
白鳥人って。なんでも魔神の娘である闇の眷属だとか。・・・GMが許可しているからいいのか。
強大な殺戮者を倒し、残された「魔核」に対処するために、準備をしている英雄たちがいた。
PCたちは、その英雄の実子だったり、錬金術師の元にいるクレアータ(人造生命、ホムンクルスみたいな感じか)だったり、英雄に感銘をうけた白鳥人だったりするわけです。
最後の色物具合がまた。こう、シナリオのあらすじを抜くと、対抗策を準備していたが、敵もまた動いていて準備していた武器が奪われてしまう・・・という王道な展開なんですが。
あちこちでPCたちがボンクラでなぁ・・・それがいい感じの笑いにつながっているんですが。腹筋辛い。

「まことの騎士」が、騎士とは何かという問いに真摯に向き合っている良いリプレイでした。
滅びを免れない国と最後まで戦うことを決めた姫。
彼女の元へ集った、何かを失ったあるいは何かが満たされずにいた騎士たちの話。
震えた。短いながらも見事に答えを描いていた感じが素晴らしいと思います。
こういうの見ると面白そうなのでやってみたいと思いますが。


ナイトウィザードリプレイ 幻影のチェックメイト 

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「――あなたの予言を、外しに来ました!」


第一部 幻影のチェックメイト
第二部 逆転のパラドックス

魔王戦争編完結。
あれだけ複雑になっていた――問題の一部はPCのせいですが――魔王戦争。
それを一冊で終わらせるために、少し急いだ部分があるようにも思います。
知らぬ間に魔王が敗退していたり。
その辺はネタに使っていいよ、ってことでしょうかね。

ただ、それでも描いてほしかった部分はしっかりと作られていたので、満足です。
ナイトロードとなった夜見トオルのこととか、はるみの刻印の謎とか。
ベルが、相変わらず残念でしたが、魔王なんだなぁ、ということを実感する場面もあり、いいさじ加減でしたね。

真魅:アタシには分かるわ! 竜作さんがどのように戦い、そして華々しく散っていったのかが!(爆笑)
はるみ:散っちゃだめぇー!?
真魅:はっ……そうだった(一同爆笑)。
GM:……自分のPCでしょ!(笑)


みたいに自分のPCをネタにしたり、メタ視点で見るとかなり奇妙なベルとの邂逅とか、笑える部分はありました。
あそこでベルを倒していたら、また結構違う展開になっていただろうなーといいますか。
その場合、別の問題が浮上して、災厄が巻き起こるので面倒なところですが。
 
第一話は、イコ=スーの予言によってかき乱される話。
第二話は、最後の二人となった魔王。
そして明らかになる魔王戦争の裏事情。
判定をするシステムの存在や、魔王の思惑。

いや、よくもまぁ、一冊でまとめたなぁ、という感じで。
ベルの行動によって、また状況がいろいろと変わってきそうですけど、さてどうなるかな。

 
プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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