「わたしねえ……お義母さん大好き」
ぼんくらながらも陰陽師としての活動をしている皇臥。
退魔の式神が祈里だけでは心もとない。……というか、祈里は芹至上主義だから、皇臥を見捨てる可能性が捨てきれない。
故に新しい十二神将を作ろうか、と考えているようですが。動物形態をシマエナガにしようとして既存の式神たちに散々言われている場面には笑ってしまった。
一時の流行で、形を決めるな! と。ここまで思考がハッキリしている式神を作れる辺り、こっち方面に秀でてるって言うのは確かなんですねぇ。
得意先の紹介で、出張祈祷に出かけて。
それ自体は問題なく終わったものの、突然の雨による土砂崩れで、帰路を塞がれ近くの宿で一泊する事に。
そこでは、霊的なトラブルが起きていて、解決の為に降霊会を行わんとしていて。
鳴り物入りの術師には、見鬼の才を感じず……怪しんでいたりしました。さらには、その主催に元北御門の門人も居て、もやもやする場面もありましたが。
知人を見つけてまとわりついている護里が可愛かった。
史緒佳との関係もなんだかんだ良好ではありましたが……かつて、同じように可愛がられていた相手と遭遇して。色々と感情を揺さぶられていたようですが。
あらすじからすると、もう少しギスギスするかと思いましたが、最終的には協力して問題を解決していましたねぇ。
史緒佳と芹の関係にも変化がありそうというか……化粧してない芹のために試供品を集めてくれてたり、と史緒佳もなんだかんだ芹に甘い。
ここの嫁姑はどっちも不器用で、見ていて微笑ましい。嫁姑は良いですが……夫はもうちょっと頑張れ。服装を褒めようとすれば式神に先を越され、嫁の大好き発言は姑に向けられて……
ちゃんと依頼を受けるようになって、当主らしくはなったかもしれませんが。もうちょっと夫としてな、うん。