気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

感想(女性向けライトノベル)

ぼんくら陰陽師の鬼嫁2

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「ね? うちの末っ子は、デキた奴っしょ、奥方? あれでも、大将の最新の式神なんでね。性格は悪くてもデキはかなりのものなんすよ」

()

「うん、そうだね。いい子だって思う」

 

家事で済むところを失い、陰陽師と契約結婚をした野崎芹。

まぁ、最初にそういうものとして割り切ってるから、いい感じに北御門の家に馴染んでる感じがしますけどね。

式神たちとも仲良しで、いい雰囲気です。

別の場所で修行していたという見鬼に特化した式神朱雀の錦が戻ってきて。

 

利害関係が一致した契約とはいえ、結婚した以上は北御門の関係者に結婚のお披露目をしなくてはならない、なんて話があったり。

芹の大学の友人たちが旦那さんに興味を示したり、と今後面白くなりそうなネタもまかれていましたが。

今回のメインは、悪霊に憑かれたという依頼への対処。

持ち込んだのが芹の大学の友人、という事もあり外聞も気にして皇臥は対応に動くことに。

 

そうして動く中で祈里の危うさ、何かも出てきてましたが。

まぁ、なんだかんだで玄武の双子は可愛いから良し。北御門の家に戻り、芹たちの傍にいられるようになった今なら、これ以上歪まないでしょうし、より良い方向に変わっていけるんじゃないかなぁ。

退魔の祈里と見鬼の錦が居たから、悪霊がらみっぽい依頼にも臨んだってことですが……芹に渡してた最終手段が、本当最終手段すぎてもう……

アレは酷い(褒めてる)。芹が怒ったのも無理はない。

けど、その発想に惹かれ弟子が出来るかもしれないという、人生何がどう転ぶか分かりませんな……

 

ぼんくら陰陽師の鬼嫁

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「わかった、結婚する」

出逢って十数分。浪漫も風情も情緒もない無味乾燥なプロポーズはこうして受諾される。

(略)

「それでは……我が家にご案内しよう、我が花嫁」

 

何かと不幸に見舞われる体質の野崎芹。

ついには住居が火災に見舞われ、家なき子に。築年数が長く、ボロかったため家賃が安かった。

この機に建て替えて、その場合は優先的に部屋を貸してくれる……と大家さんは言ってくれたが、直近でバイトも首になり、経済的に見通しが立たず断念。

 

公園で黄昏ていた彼女は、通りすがりの陰陽師に唆されて、その手を取ることに。

いやまぁ、唆されてってのは語弊ありますけど。ちゃんと交渉して、条件に納得した上で契約しているわけですし。

……まぁ、相手が陰陽師だと明かしていなかったのは確かなので、ちょっと騙されていたのは確かですけどね。

それでもメリット・デメリットを計算して受け入れる辺り芹もいい根性してます。

 

ビジネスライクなスタートを切った二人の関係ですが、これが中々いい感じにはまっていて。

会話の調子なんかもそうですし、読んでいて楽しい二人ですね。

陰陽師と言うだけあって式神を連れているんですが、彼ら彼女らもまた個性があっていいです。可愛い。

 

芹の夫となった北御門皇臥。

彼は本来家を継ぐ予定のなかった次男で、才能が偏っているとか。

特にお祓いなんかは苦手ジャンルとかで。……家を絶やすわけにもいかず当主をやっているというけど、それは大変だろうなぁ、という感じですが。

今回は何とか、呪詛系の依頼を解決できましたし、手札も増えましたが、いつもこう上手くいくとは限らないだろうし、先行きはちょっと不安。

ただ、この夫婦の関係は好みだったので、次にも期待。

 

 

結晶物語4

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《おまえはそれでいいのか?》

「……花籠ちゃんとの約束は、『立ち直るまで見守る』だったんだから、もう傍にいなくてもいいんだよ」

(略)

「僕は彼と一緒にいると楽しいけど、無理に付き合わせるのは……なんか嫌なんだ。嫌になってきたんだ」

 

今回のモチーフは『シンデレラ』と『桃太郎』。

シンデレラが4巻のほとんどを占めてますね。プリンス絡みのエピソードは小さい事件が重なっていった結末だったので、今回はやけに長く感じました。

凍雨の持っている結晶を引き取りに来た人間が居て。

一人の人間が、3つも質札を持っているのはおかしい。しかも一つは貴重な味だったのに、と凍雨は黄龍に調査を依頼して。

 

……まぁ調査というか、怪しい取引だったし取り返しちゃえ、と盗みに走るあたり黄龍ですね。

ただ相手も、質札を三つももってくるあたり油断ならぬ相手で。

凍雨は人間だと保証しましたが、彼女には不可視な力を持っていて。

その絡みで新しい妖怪もやってきて。

因縁があちこちにあるなぁ、というか。

 

結局のところ東雲が暴走しなければおおよそ丸く収まっていたんじゃないのかなぁ。

あるいは東風が主張したように秘密を守るために、排除していた方が安全ではあったでしょうね。

祥子は黄龍との相性が悪すぎていっそ笑った。傲慢な行動の報いを受けたので、まぁ自業自得と言うほかないですが。

 

シリーズ完結巻にしては終始苦いエピソードだったなぁ。

黄龍の結晶について一先ずの区切りがついたのは良かったと思いますが。

シンデレラが苦い分、桃太郎は笑える日常話だったので楽しかった。

良いシリーズでした。

 

 

結晶物語3

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「……持ってろと命令するのかと思った」

「どんなものなのか分かったから、僕としてはもうどうでもいい」

 

今回収録のエピソードは白雪姫の続き。

そして「ラプンツェル」と「羽衣伝説」をモチーフにしたものとなっています。

「世界で一番の美を約束する『黄金のリンゴ』」を探すという依頼。

まぁ、案の定プリンスが裏で糸引いてる依頼だったんですが。

 

……彼が変化に至るまでの話が描かれて、妖の価値観は違うものとは語られてきましたが……

その温度差が改めて描かれた、と言いましょうか。プリンスが憎しみに支配されたのも分からないではない。

 

で、少しほだされた後に彼の巻いていた種が芽吹いて騒動起こすんだから、転んでもただでは起きないというか。

あそこで静かに消えて行ったら綺麗だったのに、自分で去り際汚してくなよ……

まぁ、種をまいた過去のプリンスは願いかなってなかったから、あちこち手を打ちますよね、そりゃあ。だから、言っても仕方のないことではあるんですが……

 

最後の羽衣の話は、四神関係のエピソード。

今回は白虎の話でありました。自らの「意」を地上に下ろし観察する趣味を持っていたそうで。

要石としての本体は領地に縛られているから、こういう息抜きをしていたみたいですが。

事故によってその「意」が戻れぬ状態が続いていて。

例によって鉢合わせた黄龍が巻き込まれていく話です。もっとも事件性は薄く、静かに解決するんですがね。全てを理解していた奥さんは強かった、というか強かだったというか。

 

結晶物語2

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《あやかしは約束を破らない。嘘もつかない。人間とは違う》

「……ダカラ、約束ヲ破ッタ者ヲ許サナイ」

 

今回のモチーフは「眠り姫」、「白雪姫」、「かぐや姫」。

最後の「かぐや姫」が特に短いエピソードで、「白雪姫」は登場した敵役が逃げたので次回に持ち越し、な感じです。

 

1巻の人魚姫のエピソードに於いて、黄龍は彼女の最期を見送った縁から「人魚刀」という品を譲り受けてました。

これは人魚の骨から作られた刀で、「妖を滅ぼす」力があるという噂があった。

最も、今回はその効果を発揮せず黄龍にはペーパーナイフ程度にしか使えないな、と酷評されてるんですけどね……

 

「眠り姫」は、事故によって長い眠りについた少女の話。

魂だけ抜け出てしまって、事故の怪我で動けなくなった体には戻りたくない、と目覚めを拒否していた少女。

彼女は、ひょんなことから凍雨の父、白夜と友人になり約束を交わしていたようですが。

基本的に妖怪は、嘘が付けないし約束を破れない。無理にそれらを為せば、存在が変じてしまうから。

恋は盲目、といいますが。思い詰めて約束を破ろうとして大参事に。理解できてなかったのかも知れませんが……白夜に喧嘩売るとか、度胸あるなぁ……としか。

 

「白雪姫」は、過去に囚われた男に因縁をつけられる話。

ここでも重要なのは人魚刀の存在で。相変わらず凍雨の価値観はドライだなぁ。

友人の家族が攫われたから、探す。けど、それはあくまで友人のため。その攫われた子の為に体を張る理由にはならない……ってあたりは、価値観の違いを感じたなぁ。

最も、人から妖怪に変じた「変化」であるところのプリンスも違和感バリバリでしたが。執着してる物があるから、まだ人間らしさがありました。

そして、今回は一端退きましたが、絶対また来るヤツだよなぁ……

 

「かぐや姫」は過去の失敗から時の檻に囚われた女の話。

愚かさ故に囚われ、けれどその状況を満喫しているために、変わることがない女。

毒にも薬にもならぬ感じの話ではありましたね。

 

 

結晶物語1

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「死にたいの?」

「もう終わりにしたいとは思うわ。でも……」

「でも?」

「死は、当然来る結末よ。問題はどんな死に方をするかなのよ」

 

古びた質屋を営む主人、凍雨。

彼は人と妖の間に生まれた子で、一風変わった能力を持っていて。

高ぶった感情を取り除き結晶化することが出来る。強すぎる感情は時に本人すら傷つけるから、中々便利そうな能力ではあります。

 

それを利用して質屋なんかをやっているわけですが。

想いが染みついた品。時間を積み重ねた品。そうしたものを扱っていると、妖関連の面倒事に関わることに。

凍雨と、その父親。さらには凍雨に「商品」を預けていて、それの預け賃として調べものだとかに協力している黄龍の三人がメインのキャラ。

それに各エピソードごとにゲストが登場して、悩み相談されたりなんだり……という流れですね。

 

2話収録されていて、モチーフになっているのは「人魚姫」と「浦島太郎」。

人間に恋し、自らも愛されたいと願った人魚の悲恋の話。

竜宮城に住まう乙姫。彼女が竜宮城の主として君臨した果てに辿り着いた終わりの話。

モチーフはどちらもわかりやすく描かれてましたねぇ。

凍雨が人と妖のハーフという事もあり、独自の基準で動いているあたりとかは、分かりやすく「人でなし」な感じがして気に入りました。これに振り回される黄龍は大変だ……

今回収録の話だと、浦島太郎の方が好きですかねぇ。なんだかんだ乙姫様が嫌いになれない。

 

 

王立図書館の笑わない司書

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『私は信じる。この声を、耳を澄ませて聞いてくれた人だから』
そこから先は、まだ書かれていなかった。
この続きがどうなるかは、そう、まだわかっていないからだ。

 

なんというか、平和な世界だなぁと思いました。

いや、国の上層部の人たちは暗躍したり、暗殺計画企てたりと真っ黒なんですが。

全体的にふわっとしてると言いますか。粗が見えてると言うか。

館長と王様いれば後モブでも話回ったんじゃね、みたいな。

 

主人公たちの存在感が薄く感じられたといいますか。

レインの事情に関しても、もったいぶってはいるけれど大凡はこんな所だろうなぁ、と割と予想が付く範疇ですし。

ロザリンデが務める『編纂者』というもう一つの仕事。彼女が聞き、記した本の価値とかその辺の話が掘り下げられていると個人的にもっと楽しめたかもなぁ。

 

面白くなりそうな要素はあるんですけど、形がバラバラで上手くかみ合わなかった印象。

寛大な心を以て、滑らせるように文章を読むのがコツだと思いました。

一回読んだら満足かなぁ。

 


 

ご主人様のお目覚め係2

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「シリル様の考えを追いかけようとは思いません。ただ、待つことにしたんです。待っていれば、あれでシリル様は、ちゃんと帰ってきてくださいますから」

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「……ならば我らは、ようやくあれに帰る場所ができたことを、純粋に喜べばいいのだな」

 

なろうの書籍化作品、完結巻。

元々WEBにおいても、今回で描かれているところまででジゼルとシリルの話は終わっているので、2巻でまとめた上に連続刊行という形は結構判りやすかったと思います。

気に入っている作品がこうして書籍化するのはうれしいものがあります。

まぁ、書籍化で更新リズムがずれたり、止まってしまう場合もあったり、売り上げ的に刊行止まってしまったりと中々難しい部分も多いようですが。

 

閑話休題。

本編に関しては、実家に帰ってきたジゼルにシリルがプロポーズして。

そこから一気に結婚の儀式まで駆け足で進んでいくんだから、行動力がすごいといいますか。

結界の管理者であるシリルが城から離れられる期間が短い、という事情だとか色々加味した結果ではあるんですが。

その予定に振り回された周囲の人々は大変だったろうなぁ。

 

今回一番苦労したのはシリルの父親の宰相でしょうが。

息子に振り回され、ようやく帰ってきたと思ったら夫人に色々と聞かれるわけですし。

誰か胃薬を持っていってあげるといいんじゃないかな……

 

結婚の儀式を行う時に神から想定外の祝福があったりとちょっとしたハプニングもありましたが、最終的にまとまるところにまとまりました。

めでたしめでたし、といったところでしょうか。



ご主人様のお目覚め係1

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「ジゼルだけが、私を人に戻してくれる。それを求めて、何が悪い!」

 

小説家になろうの書籍化作品。

最近だとこうして、あちこちのレーベルから出ているので正直追いきれませんな。

これも原作はもともと読んでいたんですが、書籍化するとは知らなかった。

足を運んだ書店で見かけなかったらしばらく知らないままだった気がします。

魔法が存在する世界での、恋愛話です。

 

とある事情から公爵邸で侍女として働くことになったジゼル。

彼女に与えられた仕事は、離れに住む三男の魔法技師シリルの観察。

なんでも最近制作した道具が暴走して、寝ぼけて空に飛ぶことがあるとかなんとか。

まぁ、彼だけのせいじゃなくて、いろんな事情が重なったうえでの事故だったわけですけど。

 

そうして、シリルと交流をする中で。

彼女が公爵邸にやとわれる……というか匿われる運びとなった事件が進んだりもします。

頭の固くなった高貴な方々っていうのは本当厄介なもんですな……身分とか色々問題も生じますし。

 

しかし、WEBで読むとそこそこ量あった気がしますが、1冊で結構まとまるもんですね。

ジゼルの実家にシリルが来る話なんてWEB版の4章位の話じゃなかったか。原作読んだのがちょっと前なので、その辺あやふやですね。

この機会にちょっと読み返してこようかなぁ。

 

 

リーディング 司書と魔本が出会うとき

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「……リィナ」
「一緒に、始めようよ」
(略)
「……ああ、そうだな」


本を愛する少女、リィナ。
彼女は、エルグリッド大陸図書館で働く新人司書で、地下で働くために「モグラ」と揶揄される部署に所属していた。
この図書館は、階位絶対主義で、上位階位の人間は、傲慢な態度をとる。
階ごとに専門が違うのに、伝統に囚われている、とリィナの先輩は称してましたが。
まぁ、確かに、上位の嫌がらせはちょっと目につくよなぁ、という感じ。

そうやって全ての階位からさげすまれている地階位。
けれど、彼らは修復・修繕を行う裏側で行っていることがあった。
それが、呪われた本である「魔本」と戦うこと。
浄化だとかいろいろ手はあるようです。

リィナが本好きというただ一点で戦っているのは、分かりやすくていいです。
先輩司書のジーンの柵なんかも絡んで、最後は結構な大事になってましたが。
設定的には良くまとまっている感じもありますが、なーんか物足りないですねー。

リーディング 司書と魔本が出会うとき (角川ビーンズ文庫)
隼川 いさら
角川書店(角川グループパブリッシング)
2011-07-30

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