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「……リィナ」
「一緒に、始めようよ」
(略)
「……ああ、そうだな」


本を愛する少女、リィナ。
彼女は、エルグリッド大陸図書館で働く新人司書で、地下で働くために「モグラ」と揶揄される部署に所属していた。
この図書館は、階位絶対主義で、上位階位の人間は、傲慢な態度をとる。
階ごとに専門が違うのに、伝統に囚われている、とリィナの先輩は称してましたが。
まぁ、確かに、上位の嫌がらせはちょっと目につくよなぁ、という感じ。

そうやって全ての階位からさげすまれている地階位。
けれど、彼らは修復・修繕を行う裏側で行っていることがあった。
それが、呪われた本である「魔本」と戦うこと。
浄化だとかいろいろ手はあるようです。

リィナが本好きというただ一点で戦っているのは、分かりやすくていいです。
先輩司書のジーンの柵なんかも絡んで、最後は結構な大事になってましたが。
設定的には良くまとまっている感じもありますが、なーんか物足りないですねー。

リーディング 司書と魔本が出会うとき (角川ビーンズ文庫)
隼川 いさら
角川書店(角川グループパブリッシング)
2011-07-30