気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ビーズログ文庫

歴史に残る悪女になるぞ 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです!

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「ご立派な貴女の理想論は、利益を得られなければ実現しないのよ。相手に尽くすのは貴女の勝手だけどそれを国単位で考えるのは愚かですわ」

 

乙女ゲームでよくある「いい子ちゃんなヒロイン」が嫌いだった主人公。

彼女は、ヒロインに毒を吐いてくる悪役令嬢の方に共感していたから、生まれ変わったら悪役令嬢になりたいと思っていた。

そして念願かなってプレイ経験のあるゲームの悪役令嬢アリシア・ウィリアムズに転生した主人公は、彼女の目指す「悪役」になるために奮闘を始めます。

 

それまではわがまま盛りで甘やかしすぎたと思われていた少女が、突如として剣を習いたいと体を鍛えはじめ、姿を消したと思ったら10時間以上図書館にこもって勉強している。

自分を磨くことに余念がなく、不足していると思えば夜に剣を振ることだってした。

その努力は王の耳にまで届いて、試すかのように国の現状についてどう思うか問われたりするイベントなども発生。

 

他にも要所要所で、自身の有能さを(当人はあまり自覚してませんが)アピールしてきた結果、13歳になった時にアリシアはある任務を任されることになります。

ゲームでいうところのヒロインを監視して、彼女が聖女らしいかを確かめる。そのためには「悪役」じみた振る舞いもしなくてはならないだろう、ということでしたが。

悪役令嬢を目指すアリシアがそれ聞いたら断るはずないんだよなぁ……。かなりノリノリで聖女と対峙してましたが……。

いや、確かにこれは甘ったるくて嫌な類の理想論だわ。叶えばどれだけ素晴らしいでしょう。でも、そんな理想がかなわないからこそ、現実的に対処しなくてはならないわけで。

ヒロインに絆されて兄もあちらに着いてるし、そんなお花畑のなにがいいんですかみたいな気分にはなる。

アリシアがどんな状況でも彼女の夢に向かって努力する姿は、筋が通ってて好きでしたが。外部への出力方法等には課題が残るよなぁって読み口。

弱気MAX令嬢なのに、辣腕婚約者様の賭けに乗ってしまった

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「少々予言よりも早いか? しかしいよいよ舞台も役者も調った。ピア、私がポッと出の男爵令嬢風情に惑わされる男かどうか、高みの見物をしていればいい」

 

乙女ゲームの悪役令嬢ピアに転生した主人公。

ゲーム自体はヒロイン1人に攻略対象の男子5人が居るみたいですが、メインで1人を攻略しても残り4人はヒロインに心酔してるため、それぞれの婚約者を振った上で国外通報するエンドになるっていう、いっそ清々しさすら感じそうな逆ハーレムモノだそうで。

主人公は、ゲーム本編開始前の幼少期にそれらの記憶を取り戻したんですが……前世の彼女もまた、恋人に手ひどく振られた傷心の女性で。

 

再び愛した相手に振られるなんて耐えられない、と婚約を破棄してもらいたいと相手に申し出ることに。

でもそんな明け透けな物言いに婚約者のルーファスは撃ち抜かれ、どうしてそんなことを言い出したのか追求してくることに。

結局隠しきれずに主人公は事情を打ち明けて、彼女の前世知識は神々に刷り込まれた予言として婚約者に理解されることになります。

 

ルーファスはそんな未来が訪れないように万全の策を講じるから、それが果たされた暁には婚約しようという賭けを持ち掛けてきます。

前世で研究者をしていて、今世も知を重んじる家系に生まれたピアの興味を引く題材を餌にしっかり賭けに乗せたルーファスはお見事。まぁこれはピアが割とチョロイってのもありますけど。

 

貴族的な謀略はさっぱり苦手な彼女は多くの人々を魅了します。前世の知識を基にした研究――地質学的な学問はこの世界では発展しておらず、先進的って事でかなりの価値を認められて、ピアは博士として認められる功績を挙げたりもしてるんですが。

その辺り本人は自分の好きなことをやり続けてるだけで、あまり意識してない感じ。

 

年月が経ち婚約者との関係も良好だったけれど、ゲームヒロインが学院に入学してきた事で、他の攻略対象達の様子がどんどん変わっていって。

元々不安定な面があるピアでしたが、ヒロインを目撃したりすると更に不安が加速して。そんな彼女を守ろうとルーファスが手を尽くして、ゲームヒロインの策略にはまらずにピアへの愛を貫いてくれたのは良かった。

 

まぁピア第一主義だったのもありますけど、彼なりに他の人も救える範囲では救っていて、国王へも意見を上奏していたそうですし、その上で暴走した輩が出たのはもう致し方ないのではって感じ。

 

「私は約束を果たしただろう?」って、ゲームヒロインが婚約破棄するイベントシーンを、ピアたちが眺めるところがプロローグなので、結末は分かっていて安心して読める作品ですね。キャラの口調があちこち説明くさいとかはありますが、その辺りは好みかなぁ。私はちょっと苦手。

没落令嬢の異国結婚録

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「だから――リェン・ファ、ありがとう」

 

没落寸前、名ばかり貴族の令嬢レイファ。

彼女は金髪碧眼が幸運を呼ぶという占い師の託宣を信じた、異国の婦人に買われて。

すわ珍品扱いが待っているのかと思いきや。

レイファを買った夫人の息子であり、当主でもあるシン・ユーが、一族が人買いをしたなぞ表に出せるはずがない、と反発。

最終的に、シン・ユーの妻とすることで落着。奥様は結構反発してましたけどね……

 

シン・ユーの妻となるとは言っても、異国の言葉も文化も分からず、一先ずは家の中で勉強して。

名のある家ではあったけれど、使用人の人々も優しくレイファを迎え入れてくれて。

結婚に当たって名をリェン・ファに変えたり、異国の地ならではの慣習などもあって大変そうですけど……

 

リェン・ファ、自身を繊細だと言いますが、割とタフですよね。

繊細さがみじんもないとまでは言いませんが。シン・ユーが咳をしていて辛そうだから、蜂蜜の飴を作ってみたり。薬膳の勉強をしたり。

シン・ユーも彼女の努力に気付いて、少しずつ親密になっていくのがいい感じです。


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ちゃか

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