気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

その他

雨のことば辞典

ico_grade6_3
空の時雨
 涙の流れるのを時雨にたとえたことば。


タイトル通り、雨にまつわる言葉をあつめた時点になっています。
いろいろ間にコラムも挟まっているので、読み物としても決してつまらないものでもない。
割とこういう雑学系というか辞典系は好きです。

五月雨、時雨ぐらいは名前は知っていますが、しかし実際どんな雨なのかと聞かれると困ることでもあるわけで。
いろいろ参考になる部分はありました。
沖縄の方言も乗っているあたり芸が細かいというか。

なんとなく聞いたことあるものもあれば、全く聞いたことのないものもあって新鮮ではありました。
たとえば、空に三廊下。
雨降るか、晴れるか、曇るかあいまいな天気の時に使う。
「降ろうか」「照ろうか」「曇ろうか」の三つの廊下があるという言葉・・・だとか。

こんな美しい表現聞いたことないんですが、という発見があったりもするので、なかなか読んで勉強にはなります。表現を学んで、いざ使いこなせるかというと、さて、どうですかねぇ・・・


ウユニ塩湖 世界一の「奇跡」と呼ばれた絶景

ico_grade6_4
「旅に出るすべての人に勧めたい。
そこには汚れたモノなど何もなくて、
ただ、圧倒的な美しさと
世界の大きさにココロを救われる。」
     ――ある世界一周者の言葉

ジャンルに困ったので文芸に入れたけど普通に写真集っていうか旅行書っていうか・・・
実際にウユニ塩湖を訪れた100人の旅人がとった写真から選りすぐった写真と、感想の言葉が乗せられた写真集です。
後半には、遊んで取ったネタ写真なんかも乗っていて笑えます。
まぁ、それはさておき。

もう一言、美しいとそれだけしか出てこない。
世界一の絶景と言われるのも納得できる感じです。
限られた条件下でしか見られない、鏡張りの空。

そもそもが高地にあるので行くのも大変。
弾丸ツアーのプランが紹介されていますが、適応も考えて最低7日とか取らないと大変なようで。
近場に空港ができたから、これでもマシになったとかなんとか。
昔は、悪路を13時間バスに揺られないとたどり着けなかったそうで。
それでも30時間近くはかかるようで何とも大変な道のりです。
日本から直通便もないのでいろいろ回らないといけませんし。

けれど、多分そこまでしてでも行く価値はある場所なんだろう、と写真を見て思います。
死ぬまでに、一度は行ってみたい。そう思えるのも確か。
写真でも十分にきれいだけれど。本物を見ることができたら、それはどれほど美しいんだろうか。
良いなぁ・・・

 

蛇行する川のほとり1~3

ico_grade6_3h
あたしは今、天使を描いている。
あたしには彼女を理解できない。
けれど、好きになることはできる。
だから、あたしはあの夜彼女と一緒に過ごしたのだ。一生繋がれることになるはずの手錠を、自分で自分に嵌めたのだ。

第1部 ハルジョオン
第2部 ケンタウロス
第3部 サラパンド
終章  hashaby

3冊構成ですが、1冊に1部。
最後の3巻のみ、3部と終章が収録されています。
で、全ての章において視点がかわり、他のキャラクターの違った姿が見えていくのはいい感じですね。
男のキャラクターもいるんですが、視点はすべて少女たちのものとなっています。

夏の終わりに行われる演劇祭。
その舞台背景としての大きな絵を制作することになった少女たち。
学内でも有名な、二人組。
久瀬香澄に斎藤芳野。
いつも一緒にいるが、可愛さをアピールするでもなく。
キャラの一人からは「二人だけで完結している」と称されている女子二人。

1部では、その二人とともに制作にかかわることになったもう一人の少女、蓮見毬子の視点から描かれています。
青春しているなあ、というか、若々しい雰囲気の中に苦さとか不穏さを混ぜるのがうまいなぁと思います。 
香澄の住居である『船着き場のある家』では、付近で人が死んでいたという謂れがあった。
貴島月彦、志摩暁臣。
香澄の親戚とかの理由で、彼らも『船着き場のある家』にやってきます。
それぞれが何らかの形で事故に関係していたり、気になることがあったりと行動していますが、毬子も関係しているじゃないか、と切り込まれて。

2部は、コンビの片割れ、 斎藤芳野の視点。
憧れの対象として見られている芳野。
でもこうして内面を見てみると、結構普通の学生をやっているんだなぁ、という感じ。
絵のセンスがあって、美大に進もうと考えていて。
ただそれだけではなく、かつてあった事件についての話も少しずつ進みますね。
それぞれがかつてあった事件について、自分なりの解釈をしたり、断片的な情報しか持っていなかったりして、進んでませんでしたが。
少しずつ会話によって情報が引き出されていきます。
いったいどんな真相が明らかになるのかと思ったら、巻末が驚きの展開過ぎて。
これ一体どうやって続けるのかと思いましたよ。 

そして完結の3巻。
事件について、真相を解き明かすべくいろいろと月彦が動いています。
この話の登場人物はほとんどが、過去の事件における当事者だったり、あるいは共犯だったりするわけですが。
探偵のように一席ぶった月彦。
それはそれで一つの解釈というか、ピースが足りない状態でパズルをすればそんな形になるのか、という感じ。
終章で語られなかった真実が明らかになるわけですが。
面白かったですよ。すらすら読めました。
 
 
蛇行する川のほとり〈1〉
恩田 陸
中央公論新社
2002-12





蛇行する川のほとり〈2〉
恩田 陸
中央公論新社
2003-04

蛇行する川のほとり〈3〉
恩田 陸
中央公論新社
2003-08-26


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ