「悪い人間の中にはね、倒さないといけない人と倒す価値もない人たちがいるの。あの人たちは後者、わざわざ倒す必要も無いわ」
異形の怪物を退けたレティシエル。
その裏に王太子がいたこともあって、彼女の両親たちは専属執事のルヴィクを問い詰めていましたが……。
国王は、王太子を甘やかしていた罪を自覚してるので、それを止めてくれたレティシエルに謝罪とお礼、そして婚約を破棄することを認めてくれたりと、レティシエルに寄った判断を下してくれたので良かったですけど。
まぁ、レティシエルが見せつけた魔導技術が国にとって必要だったから、協力を要請するために譲歩したという部分もあるみたいですが。
そのあたりの調整に気を配れる王なのはありがたい。……レティシエルの両親が公爵家当主夫妻のわりにはいろいろと拙いからなぁ……。
魔術研究のため学園にスペースを与えられたり、問題の多い公爵家を出て屋敷を与えられたり、少しずつレティシエルの活動範囲が変わっていったわけですが。
そんなある日、人の前から姿を消した精霊の存在をレティシエルは確認して。
初手戦闘になるトラブルはありましたが。その後仲良くなれていたのは良かった。
魔素を操る魔術使いは精霊たちから敵視されていて、場合によっては殺害も辞さないという状況なのは気がかりというか。1000年の断絶を感じる。
あとは、ドロッセルにとって姉に当たる人物が公爵家に帰還し、ドロッセルの妹から話を聞いて、何か企んでいそうな終わりしてるのも厄介ごとの気配感じますが、さて。