気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

スクエア・エニックス

黄泉のツガイ6

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「四百年ぶりの双子だぞ 「解」と「封」がそろえば 俺たち東村が天下を取れるんだぞ!」

「ガキ二人の人生犠牲にして得られる天下でふんぞり返ってるおっさんにはなりたくないんだよ俺は」

 

東村を襲撃し偽アサと子供を攫ったイワン。

彼が振るう刀のツガイから、左右様はユルの両親の血の匂いをかぎ取って……。

左右様がイワンを引き受けて、別途連れ去られたユルを田寺が追う形になったわけですが。

 

双子の力を開放するためにユルを殺そうと目論む新郷相手に臆せず、隙を見て逆に命を狙いに行くあたりが狩人メンタルだよなぁ。

相手もさるものというか、ツガイの能力によってユルもサクッと逆転されてしまってましたが。ツガイ持ちが12体を伴っている、っていうのが活きますよね。

……かと思ったら、影森当主のゴンゾウさんがトンデモ能力披露してきたわけですが。その爺さんの陣営に解の力を得たアサがついてるの、強すぎ。

たまにツガイ見えない人視点での描写も入りますけど、「じいさんがシャドーボクシングすると、建物が壊れる」みたいな警備員視点笑っちゃった。

 

影森内部にもスパイが潜り込んでいたみたいですけど、それをあぶり出すために先日の襲撃から内側に引き込んだ人材も活用しているの、良かったですねぇ。展開が繋がっている。

狩人メンタルのユルに射抜かれていたガブちゃん、強かったんだなぁ……。相性も大きいのだと実感しました。今回の彼女の戦闘シーン迫力あって好き。


お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件3

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「俺にとっちゃお前のが幸せの味なんだが」

 

1013話と、書き下ろし小説「しあわせのあじ」が収録。

クリスマス直前のある日。いつも真昼に頼ってばかりなのもなぁ、と自炊チャレンジを決意したのは周くん、初期のぐーたら具合を考えると成長を感じますねぇ……。

それでも初心者なのは確かですし、「尚更私を頼るべきでは?」と真昼に言われてましたが。

不器用な交流を続けている中で、クリスマスの話題もでて。恋人になりたいからと、いきなり距離を詰めてくるような男子連中はバッサリ切り捨てられていたようですけど。

周はこれまでの積み重ねがあったこともあり、約束を取り付けることに成功して。

 

下心ありきのものではなく、クリスマスにも彼女は一人なんじゃないかって思いからの声掛けだったのが周らしい。

やっぱおこがましかったか、と退こうとした時に「したことないからゲームをしてみたい」と真昼から提案してくるのも、この2人の独特の距離感を感じて好き。

クリスマスイブに樹たちに隣人が天使様、という情報がバレてしまったりもしましたが。……もうちょっと2人だけの秘密でも良かったと考えている周くんが実に微笑ましい。

 

クリスマスの約束をたのしみにしているシーンとか、12話冒頭のルンルンで周宅訪問してるところとか。ゲームプレイ中にむすっとしたり、レースゲーで体傾いたりする真昼があちこちで可愛くて今回も堪能しました。

カバー裏でサンタとトナカイコスしてる真昼も可愛くて実に良きでした。



失格紋の最強賢者~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~5

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「…といえば何となく生き残れそうな気がしてこないか?」

「してこないよ!」

「それイリスさんやマティ君の基準ですよね…」

 

マティアスの腕を切り落としたことで、優位を確信した魔族でしたが……。

さすがはマティアスというか。一瞬で腕をつなげて見せたのは、なんというか「知ってた」と言うほかない。

実際その後も仕込みなどを活かして、相手を圧倒してましたしね。

 

マティアスの前世が転生の術を行使した後、文明が衰退して。イリスはその余波で翼を負傷し山奥に潜んでいたため、長生きしているものの情報には疎く。

マティアスの前世と同じ名前の人物が魔法の神と呼ばれていたり、剣の神の名前にも覚えがあったり。マティアスは神様がいるなら戦ってみたいと思ってますが、それ高い確率で君自身のことでしょ……感はある。

 

ルリイ達が「常識外れの人なら既に学園に一人いるしね」とマティアスの事を指して言ってたのを、まったく気づいてませんでしたしね。

マティアスの直弟子2人に加え、人化したイリスを仲間に加えたマティアス一行の戦力本当にすごいことになってきたな……。

……マティアス一人で常識ぶち壊してるから今更? それはそう。

 

無詠唱魔法の教えを受けた第二学園の生徒たちも、大分実力伸ばしてきたみたいですねぇ。

第二に敵対心を燃やす第一魔法学園が152名の生徒繰り出してきたところを、5人で軽く退けてましたし。

まぁ魔族問題が迫ってる中戦力の底上げできるのはいいことですよ、うん。

 

巻末SSは『最強賢者、文房具を用意する』。

人に化けて生活することになったイリスですが、その力は変わらず竜のまま。剣だろうと素手で握りつぶしてしまえるわけで……そんな彼女が普通のペンをそのまま使えるはずもなく、マティアスがルリイに声をかけて特注品を作る話。コミカルで笑えた。



失格紋の最強賢者~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~4

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「親切に居場所を教えてくれたのですから 挨拶に行かねばなりませんね」

 

マティアスが魔族を1体撃退している間に、時間稼ぎをすることになったルリイとアルマ。

一撃をお見舞いしたのちに逃げるパターンをしっかり守って、マティアスが戦っている間しのいだんだから2人も見事ですね。

王様から直々にお言葉もらってるし。アルマは、褒章にお金が良いです! と彼女らしく振舞ってますし。

 

良い感じではあったんですが……謁見に使っている部屋に、魔族が盗聴の魔法を仕込んでいて。

……それに気付いたマティアスが逆探知した上で、襲撃に行くとか悪夢過ぎるな……。

 

移動手段欲しさに前世に知り合った暗黒竜イリスとか言う、ルリイたちからすると神話に謳われた脅威の存在に会いに行く辺り、図抜けてるというか。

イリスから情報をもらったことで、文明が滅びた理由が発覚したのは棚ぼたでしたが。発展した技術である魔力融合炉を爆発させた上で、魔族の暗躍によって技術が衰退したのはダブルパンチすぎるというか。むしろよく生き延びていたな、人類。

 

イリスの協力を得て魔族の拠点を襲撃し、割と容易く2体撃退したのは見事でしたねぇ。

マティアスの薫陶を受けてたルリイ達や、イリスにも感知できないのが1人残ったために、マティアスが仕留めに良く決断をして。

珍しく彼が流血してるシーンを入ってましたが、なんだかんだこのあと普通に撃退しそう。

 

巻末SSは『最強賢者、空中補給をする』。

イリスに乗って魔族の拠点に向かっている最中に、食糧調達と調理をしてのける話。なにやってるんだ……。

失格紋の最強賢者~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~3

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「『その生徒の名前はマティアスですよね? だとしたら異常なのはいつものことだから放っておいてください』だそうです」

「もう訳がわかんない…」

 

マティアスブートキャンプとして、ダンジョン内を2人で攻略していくことになったルリイとアルマ。

その2人の頑張りを見守るマティアスがとても楽しそうですね……。

実際、苦戦しつつも自分たちなりの工夫をしてマティアスからフォローされることもなく、10層まで到達したのはお見事でした。

そうやってちょっと自信ついたかな、というところでマティアスの強さにより衝撃を受けることになってましたが。

 

ちなみにダンジョン潜りの世界記録は23階らしいですが、30人パーティーを組んでようやくそれと言うあたりに、マティアス目線だと戦力低下著しいな……。

まぁマティアスの前世はとびぬけた実力過ぎて、彼の物差し信用できない部分もあるっちゃあるんですが。

 

魔族の脅威がある中で、マティアスと言う存在がいてくれたことは人類にとっての希望と言えるでしょう。

ダンジョンからかなり貴重な資材確保してきたし、迫りくる魔族の脅威にもいち早く築いて撃退してくれてますしね……。

 

巻末SSは『最強賢者、迷宮で食料を調達する』。

迷宮内部の食糧は毒を有しているため危険らしいですけど、マティアスの知識にはもちろん対策方法もあって。だいたいのこと知ってるな、本当に。

黄泉のツガイ5

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「おまえも俺をだましてたんだな」

 

小凶と大凶というツガイを連れたイワン。

空間系の能力を持っているらしく、祈祷師を介して結界に覆われた東村に侵入し蹂躙を始めたわけですが……。

解と封の双子の片割れユルを、偽物のアサを使って縛り付けたりした悪習のある村ですが……だからと言って、こんな風に殺されていいわけではないでしょう。

1巻の時の襲撃は双子のアサが関与していた復讐だったわけですが、これは本当にただの蹂躙じゃないですか……。

 

イワン、人斬りの性質を持っている上に最後に左右様と対峙したときにめっちゃ重要そうな指摘されていましたし、叩くだけ情報落ちそう。

祈祷師を利用するだけしたあと切り捨ててるイワン、外道だなぁって感じではありますが。その祈祷師の遺体にユルへのメッセージ残したり、どこまでも利用するつもりなの厄介すぎる。

 

ユル達が新しいツガイと出会ったりしてましたけど、犬が主となったために固有の名前を付けてもらえてなかった宇宙人っぽい2人。

彼らの訪問によってちょっと空気がコミカルになりかけましたが……東村のピンチを知らせに来たダンジの秘密に気付いたりして、ピリピリしはじめて。

イワンの呼び出しを見たことで、情報を聞いた外で活動する東村関係者「山賊」が対処に動くことになっていましたが。
ダンジと遭遇して情報を得たユル達も独自に動くことになって。……まぁユル君ハンターメンタルだから「山賊」に先陣切ってもらおうって言いだすの、強すぎるんだよなぁ。
現地に赴いたことで、敵から干渉されることにもなっていましたが。思った以上に空間能力系の能力持ちのツガイ多いんだなぁ。そうでもなければ、影森サイドが何年もアサたちの両親見つけられない、なんてことはないか。


月刊少女野崎くん15

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「すごくない? 今うちの部全員演技してるの 日常会話全部嘘だよ」

「演劇部仲悪ぃのか? こわ…」

 

カバー裏が瀬尾遼介の人物相関図になってて笑った。

今回もなぜか佐倉と鹿島と結月の女子会に混ぜ込まれていたし、愉快な人ではありますよね……。

情報が不足してたり誤解している瀬尾兄の言動はどうしてもズレが生じて、ボケとツッコミが発生しやすいし見てて笑えます。

 

漫画家として他の先生と対談に乗り込んだ野崎君。

女性作家と謳いつつその実態は男子高校生なので、アドバイザーとして佐倉を伴っていましたが……。なんだかんだかみ合って面白くなってたのでヨシ。

あとは今回収録のだと、演劇部のゆかいな日常を描いた第143号が特にツボでしたね……みんなノリがよくて好き。

あとは佐倉と若松が校内で裏取引みたいな形で漫画の貸し借りしてるのも、なんか笑えました。

王宮のトリニティ6

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「よかった…ノエルが無事で」

 

シリーズ完結巻。

寝る前にノエルの顔みたいからって王城に忍び込んじゃうルカよ……。根が義賊すぎる。忍び込むんじゃないよ。

いやまぁリリーが狙っている、という情報をもらっていたからこそ気掛かりだったという部分もあるそうですが。

でも恋人の来訪をノエルも喜んでいて。離れたくないっていってるシーンは可愛かったですね。

 

ゼロやシルヴァンといった、リリーにちょっかいを掛けられていた面々が、自分の意思で手を切ってくれたのは良かったです。

その結果としてリリー自身が行動を開始することになったわけですが……。

彼の過去なんかも語られたものの、これまでの騒動の発端は彼の父が罪を犯したことと、それをリリーが認められなかったこと。

間違いと誤解による、正統性ない復讐というのが拍子抜けではありましたが。重くなり過ぎないという意味では作品にあってたか。

 

ルカは性分もあって、ノエルの婚約者として王族に入る決断は出来なかった。けど、義賊として自分のやりたいようにする覚悟はあった。……公衆の面前で実行して、実質国王の認可付きなので、それでいいんだ感はある。ハッピーエンドにはなってるので、良いですけどね。

王宮のトリニティ5

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「俺 ノエルが好きだよ」

 

暗躍している魔術師リリー。

今度はシルヴァンに接触して、彼の隠していた過去を暴きに来たわけですが。

ずけずけと踏み込んで秘密を暴露してるシーンをミコトに聞かれてしまって。

シルヴァンは、関係ないと距離を取ろうとはしていますけど。ミコトにはめげずに頑張って欲しい。

あと、この国のスラムを知っていたシルヴァンが、前回の騒動の実行犯だったスラムの子供たちに釘さしてくれたのは、まぁ良し。

 

リリーはゼロをたきつけて、ノエルとの関係を無理やりにでも進めさせようとしていたみたいですけど。

ゼロはゼロなりに彼女の事を大事に思っていたし、知らないことが多くある中でも王族として決断してくれたり、ちょっと評価上向きましたかね。少なくとも彼の父よりは良い国王になってくれそうですし。


王宮のトリニティ4

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「だから今のルカも過去のルカも 私にとっては正真正銘の貴方なんです」

 

ノエルを拒絶してしまったルカ。

そのことが重しとなって、つい態度にも出てしまってはいましたが。

そんな気まずい距離の時に、ノエルの婚約者ゼロの国ベラフィネで行われる祭りに招待されることに。

ノエルは王族として。ルカとシルヴァンは、前回のゼロ訪問時に起きたトラブルに助力したことを買われて。

特にシルヴァンが自体できないものかと抵抗してましたが、王妃様から熱烈なアピールがあり、護衛も兼ねて赴くことに。

 

ベラフィネ、表向きは綺麗ながら貴族と平民との間の格差が大きく……。

貴族への悪意ある攻撃にノエルが巻き込まれ、ルカがカバーに入ったものの2人で遭難する羽目になって。2人きりになったからこそ、包み隠さず話すことができたのはまぁ良かったか。すれ違っていた想いが、ようやく通じるようになったわけですし。

両思いなのは良いですが、それはそれとして身分差っていう問題があるんですけどね……。

 

今回はカバー裏の「ミコトの企み」が良かったですねー。

ミコトの出身地の伝統衣装として、和服を着たノエルの姿が見られるのが良い。

絵柄好きなのでこうやって普段と違う姿見られるの、いいですよねー。ルカが思わず「ありがとうございます」と返したのも納得。

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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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