気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

楽園コミックス

ディアティア5 エンゲージ

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「たぶん 先輩よりも私の方が先輩のこと好きですね」

「私の好きな人のこと 大事にしてくださいね」

 

ディアティアシリーズ、完結巻。

相手に触れたい、という気持ちが沸き上がって、改めて意識してしまっている二人が初々しくてかわいい。

睦子の友人の環にも恋人ができて、その付き合いっぷりを友人に語っていたので、睦子も影響を受けていましたねー。

後書きで「環の彼氏 名前はまだない」と書かれていて、完結巻なのに……と笑いました。

 

変に意識してしまって避けていた所に、環達カップルの交流を見て秋人に会いに行ったり。

環達が喧嘩したと聞いて、「言いたくても言えない事がないのか」気になったりしたり。

心配した秋人が睦子に会いに行ったりしてました。

ラブラブだな、この二人……

 

秋人の家は初期の頃かなり関係がこじれていましたが……最近は小康状態で。

会話が出来る程度には話が進み、結果として距離を取ることになっていましたが。

ちゃんと相談できる相手がいて、良かったなぁ、と。最初に睦子に言わない辺りはアレですが……いやまぁ、かなり重い話でもあるからなぁ、言いにくいのは良く分かる。

かなり不器用な伝え方にはなっていましたが……まぁ、彼ららしいのかなぁ。

受験の話題とか色々出ていたので、卒業式辺りで終わるのかなぁ、と思いきや夏期講習終わった辺りで幕となったのはちょっとびっくりしましたが。

ま、ここまで来た二人なら大丈夫ですかねぇ……多分。



夜にとろける2

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「……うん わかった」

「そばにいるね」

 

WEB楽園で公開していた三組のカップル中心のストーリー。

「制服の恋人」47話。

『あまあま』でも登場していた愛ちゃんと、家庭教師だった先生のお話。

夏のある日、長袖長ズボンに日傘。日焼けしたくないといいつつ「先生のお誘いだから」と外に来ている愛ちゃん健気―。

途中の喫茶店に立ち寄ってますが、他のシリーズで出てた店ですねー。こういう遊び心は大好きです。

高校生になって、先生との距離感の変化に戸惑っているようですが……なんだかんだ幸せそうで何より、って感じですなー。年齢差はありますが、作中では一番健全なカップルなのでは。

 

「こいはやみ」69話。

2作が幸せそうなカップルですが、こちらは一転、まだまだ迷いの中にある少年少女の様子が描かれてますなー。

仲良し6人組の中からカップルが1組出来て。それで関係は変わってしまった。

早々にくっついた二人ではなく、残りの4人のお話がメインなんですよねー。

恋人になった小岩井と速水は、未だに一線を越えてないそうですが……初心だなぁ……別に他と競ってるわけじゃないんだから、ゆっくり行けばいいと思いますけどねー。

 

恋人同士になったことは祝福するけれど……思いが敗れた男女もまた確かにいて。

更には、その思い敗れた方の二人に気持ちを寄せてる、同性が好きな男女もいて。

想いの矢印が一方通行ばかりで、中々に危うい状況だったのでは、って感じですが。

思い敗れた二人も、いつまでも失恋を引きずらずに別の相手を探しに行ったりしてますが……それでさらっと相手を見つけてくるあたり大塚も要領良いな……

旭は中々ダメージを受けて、同性好きという事情を知ってるから、と鳥居の隣にいることを選んでました。

どんどん関係が変化していく中で、どこに着地するのかは読めないなぁ。

「夜にとろける」47話。Specialと、同じキャラが出てる「春の引力」も掲載。

同じバイト先の歳の差カップル。

一番進むところまで進んでる感じがします。

ひたすらに糖度高くていちゃついてばっかりなので、砂糖吐けそう。

いやまぁ、悩みが無いわけではないみたいですが……何とかなりそうな判り合いっぷりですからねー。幸せなのは良いことです。


君にしか教えない

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「自分を好いてくれてる好きな子をからかうのがこんなに楽しいとは知らなかったからなあ」

 

著者初のおねショタらしいですよー。

そういえば、これまでって男の方が年上ってパターンとか学生の恋愛が多めでしたか。

昔近所に住んでいた、年上の幼馴染。

当時から思いを抱いていたけれど、伝えることはできず。

時は流れ……少年が高校生になったとき、幼馴染は教師となって同じ学校に居て。

 

過去のエピソードなんかも織り交ぜながら、1巻でまとめられております。

千秋と一時付き合っていた詩織も結構いいキャラしてると思いましたがねー。

デザイン的には好み。まぁ、「他の人の事が好きでそれが報われない感じが良いと思った」というあたり、ちょっと厄介ですが。

うっかり千秋が明里と再会しなかったら、このまま詩織ルート入って、それはそれでうまい事まとまってたんじゃないか、みたいな感じはありますが。

 

年齢差と教師と生徒という距離感。

でも学校という場を離れれば、幼馴染という近い関係もあって。

じれったい二人の関係は、見ていて中々楽しかったです。

 

『あまあま』で登場していた女子二人も教師となって登場しているあたりファンサービスも有り。

今も仲が良さそうで何よりですねー。

アフターエピソードの中で、美咲の方はついに結婚する事になって同僚に報告したりしてましたが。今も壁殴り代行業必要になるほどいちゃついてるのかしら……


あにいもうと

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この恋のゴールはどこにあるんだろう

それがどこでも怖くないし

いま 他の恋ならいらない

 

妹から兄への気持ち。

少女から少女への気持ち。

男女間でのエピソードなどなど。

さまざまな恋…というか愛について描かれております。

 

2Pだけでしたが「夜をとめないで」のアフターが入っていて嬉しかったですねぇ。

幸薄いのは変わらないようですが……変な形になっていたとはいえプロポーズしてもらってましたし。

 

収録作だと「間違ってる恋」の二人の歪さが好きかなぁ。

笑顔ではなく、怒ってる顔、悲しそうな顔が好きだと言う少女。

束縛したい、とか他の人には渡したくないという欲求がある。「大好きなんだよ。だけど、かわいそうなあなたが好きなんだ」と心中で呟いてますが。

相手の男子も悲しそうな顔が好きだとか零してますし、割れ鍋に綴じ蓋な感じでお似合いなんじゃないかな……

 

あとは表題作の「あにいもうと」。

本編よりアフターの方が微笑ましくて好きですね。

兄の事が大切で……でも他の人と結婚して、子どもまで出来て。

学生のうちに「おばさん」になってしまった少女。「おばさん」と呼ばれたくないから子供を教育しに行く、という辺りが微笑ましい。

 

あにいもうと
ハルミチヒロ
白泉社
2016-12-22


夜にとろける 1

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「いやいや 俺愛されてるなぁと思って」

「………… そうだよ」

「うん俺も純香ちゃんのこと好きー」

「…知ってる」

 

糖度たっぷりの恋愛コミック「あまあま」を書いた作者さんの新作。

3シリーズくらいをまとめて収録されています。

「制服の恋人」、「こいはやみ」、「夜にとろける」で3組のカップルが描かれています。

 

最初に収録されている「制服の恋人」は『あまあま』内で描かれていた「好きな人になりました」サイドの妹の愛ちゃんと先生の話。

先生の顔を見切れる構図にするのが毎度大変だそうです。

愛ちゃんは普段から積極的に動いてますが、いざ反撃されるとすぐ顔赤くしてる辺り可愛いですねー。

 

「こいはやみ」は仲良し6人組の中で結ばれた1組の話。

男子3人、女子3人の仲良しグループだったけれど、カップルが出来たことでちょっと関係が変わった部分もあって。

他の4人も付き合いだした二人の事が好きで。自分の好きな人が他の人と付き合って悔しい。けれど相手の事もよく知っているから反対も出来ない。

 

そうして自分の想いを飲み込めるあたり、強い良い子ですなぁ。いい友人に恵まれている。

勝ち目のない想いを燻らせている二人もいましたが。残り4人の関係がどう変化するのかにちょっと興味ありますな……

付き合いだした二人が甘味処「一条」に行ってるみたいな話があったので世界つながってるなぁ……と。

 

「夜にとろける」はバイト先で知り合った二人の話。

大学生男子と高校生女子。母校が同じで、文化祭に遊びに行ったりもしています。

この二人のエピソードは同人誌に収録されていたものも再録されているようで、嬉しいですねー。そっちまでは追い切れてなかったので。

このカップルが一番甘いですかね。「こいはやみ」は付き合いだした二人より友人たちの描写がメインですし。

イチャイチャして、不安になる場面もあって、でも日々を楽しんでいる。幸せそうで何よりですな。



微熱空間1

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「私たち 今姉弟っぽいかなぁ」

「どうだろうなー…」

 

親の再婚によって、同い年の姉弟となった二人の話。

お互い「弟ができる」「姉が出来る」と聞いていたため、印象の違いに困惑したり。

そもそも、同年代の異性と上手く交流できず。

進んだと思ったら、同じだけ戻ってしまったり。

 

いやぁ、いい感じにもどかしいですなぁ。

下手に年齢が近すぎるから、距離感を上手く計れてない。

一方で、長い間一人でいた親が再婚すること自体は、めでたいと思っているもんだから難しいよなぁ。

 

今のところは、亜麻音の方がしっかり家族であろうとしてる感じ。

……というか男子に対しての警戒心が、実は薄いというか。親友も不安になるだろうなぁ……

逆に直耶の方は、家族とか姉としてではなく、異性として見て心乱れている様子がありありで。

コレが恋へ発展していくのだとしたら、自覚するのは直耶のが早そうですが。

亜麻音がその時どういう反応をするのかが今から楽しみではあります。

 


ディアティア4 トゥハート

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「好きだ 好きだな…」

だからこそ こんなに苦しくなってる

 

新学期になって、色々と変化も出てきてます。

睦子と葉月は同じクラスになって、クラス発表の場で会った少女と友達になり。

サバサバしてるというか、初対面から睦子にモテる先輩に告白された人? って聞いて来たり、どこまで行ったのか、と聞いたりしてますし。

 

成田も進級して進路を考える時期に。

二人の関係はいつまで続くのか。どこまで踏み込めるのか。

付き合いが長くなってきた以上、そういう悩みとかも出てきまして。

イチャイチャはしてますが、微妙に距離感測り兼ねてる感じ。

 

でも、お互い思いは募らせてるので、なんていうか見ててじれったい。

睦子は卒業して会える時間がどうしたって減ってしまうことを実感したときに涙してましたし。

家に問題を抱えていたはずの成田の方にしろ、なにかにつけ睦子のことばかり考えてますし。

次で完結になりそうとのことで。今回みたいにじれったいのも嫌いじゃないですが、もっと砂糖吐きそうなくらい甘いオチにならないかなぁ、とか思ったり。

どうせならハッピーエンドの方がいいですし。

 

あまあま4

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「だって俺美咲の彼氏だよ?」
「こーゆう時頼ってくれなくてどーすんのさ」


タイトル通りどこまでも甘かったお話、これにて完結。
WEB増刊の方でまた別の作品書いたりしているので、そっちの方コミック化されないかなぁ、とか思いますが。
まぁ、でも楽園本誌の方でも次回19号から新連載始まるそうなので、楽しみに待つとします。

本編は、いつも通りの甘さというか。
高梨たちに付き合っていることを打ち明けたこともあり、4人での絡みが増えた印象。
…宮本にときめいた高梨はなんか、未だちょっと混乱していましたけど。
神崎さんの方が割と強かなので、うまく手綱握ってくれるでしょう。

強かさでいえば合間合間で描かれていた神崎妹の方が、相当か。
なんだかんだで、家庭教師の先生落としているわけだし。
彼女の場合は、素質もあるけど歳の差という不安があったからああやって押せ押せだったんじゃなかろうか。

最後には、周囲に知れ渡る結果となっていましたが。
どのカップルも幸せそうなんで、見ているだけでお腹いっぱいになりそうです。
うん、とりあえず末永く爆発してしまえ。


あなただけ宝石

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「先生 この台詞素敵ですね」
(略)
「・・・ああこの台詞 これは・・・」
(略)
(本当はあなたに言いたかった台詞なのよ)


表題の「あんただけ宝石」という姉弟ものが中編で、短編が9話収録。
5話が百合系統で、それ以外は兄弟姉妹の話。
最後は……金魚が書きたかったそうですよ。
仙石さんの頭の中は割とカオスな気がします。

短編の「日向で咲いて」とか「白、またはピンク」当たりが好みでしたねー。
打ち明けられずにもどかしい距離を保っているぐらいが、読みやすくていいです。
BLGL近親と少数派だったり、禁忌とされるような関係が多いですので、短編で終わらせておくのが綺麗な気がします。
ストーリーになると、やっぱり一般的でないという枷があって、もどかしさが全体に漂いますからねぇ。
短編で短く読むんだったら、こういうエピソードはいい雰囲気だなぁと思えるので。

表題の「あなただけ宝石」の姉弟も、間違っているかも、と思いながら止まれずにいたりするわけで。
一度姉は恋人ができたけれど、関係を進めることはできず。
結局は、元の位置にきて、もう戻れないように変化していって。
なんてところで終わるんだ、とは少し思いましたが。この後どんどん転げ落ちていくだけな気もするので、あそこで終わっておいて正解かなぁ。
落ちていった果て、って言うのも見てみたいような気もしましたけれど。


花はニセモノ

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「ええと 女になっても 俺はおれなんだけど……」
「・・・駄目?」

異色のBL。
同性愛者の男性の恋人が、初詣の翌日、なぜか女になっていて。
神様の悪戯。女になった方の服をすべて女物に変えたりと芸は細かい。
世界は「最初から彼は女だった」ということに書き換えられていて。
男だった時の記憶があるのは、恋人だった二人だけ。

同性愛者だったこともあって、何とも言えない距離感になっていますが。
男側も、恋人だった相手がいきなり異性になったせいで困惑していましたが。
当然ですけど、突然性別が変わってしまった女側にしたって、悩みは尽きないわけで。
「会う度 見られる度に うとまれていく気がする」。

書店バイトしている男二人の会話がありましたが。
書店員としてはちょっと反応してしまった。
……分冊のD社はちゃんと刊行されてますって最後まで。A社が不定期なだけで。うん。

やっぱりこの作家さんの描く、微妙な距離感が好みですね。
ジャンルとしてBLは苦手なんですが。
割とスルスル読めた。全体的に、甘さよりももどかしさが立つ展開なので、好みは分かれるだろうなぁ。


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ちゃか

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