気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ブレイドコミックス

魔法使いの嫁12

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「――知っているかい?」

「ひとつの事実をたくさんの言葉で表現することもできるし

たくさんの事実をひとつの言葉で纏めてしまうこともできるんだ」

 

いやぁ、学院編、楽しいですねぇ。

チセと同年代の生徒たち。それぞれに事情があって学院に通っていて……

生まれ、家の生業、過去の事件。

誰もが何かを背負っている感じで、生き辛そうな雰囲気を感じる。

まだ若いからか、青いというか視野が狭くなっているように思える。

 

これまではチセが迷子のような位置だったため、周囲には諭してくれる人の方が多かった分新鮮ですねぇ。

大人側も、悩みながら歩んでいるって言う場面が描かれたのは大変おいしかった。

「大人になってほしくないわけじゃない 子ども扱いしたいわけでもない」。

「やりたいことがあった時 俺たちはいつも大人になりたがるでしょ」。

この辺りのやり取りしてる場面が、個人的には一番気に入ってます。

 

エリアスの「……失望した?」に「正直かなり想定内です」って答えるチセが強くなってて頼もしい。

最後、学院のカリキュラム内とはいえまた厄介な状況に遭遇してましたが、さてはてどうなるやら。

魔法使いの嫁 12 (BLADEコミックス)
ヤマザキコレ
マッグガーデン
2019-09-10


魔法使いの嫁9

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「私はここで あなたをぶっとばさないといけないんだ」

 

チセを蝕む呪い、それを正攻法で解くのは難しく。

エリアスは他の身体に呪いを移そうとしましたが……チセが抵抗して。

カルタフィルスの誘惑に乗り、逃走したわけですけれど。

そもそものトラブルの原因、竜を攫ったのがコイツだからな……

 

エリアス達の頭を冷やす意味でも、距離を取る必要はあったでしょうけど、目先の危険から逃げたら、さらに厄介な場所だった、という雰囲気。

お互いに呪いを抱えているチセとカルタフィルス。お互いの体の一部を移植し合う事で、二つの呪いによって均衡が保てるのではないか、とか中々に狂った発想ですが。

そこで足を止めない辺りチセも歪んだ部分あるよな……というか、彼女は自分を大事にしなさ過ぎるのが、問題だよなぁ。

 

そして、ここにきて明かされたチセの過去。

彼女の母と、父と弟の話。両親がそろっていた時は、まだ幸せだった。

チセの母もチセと同じような体質だったようで、色々と悪戯をしでかす輩が周囲をうろついて居て。父が守りを担当していたようですが、何故か彼女たちの前から姿を消して。

それ故に、チセは最後一人になってしまった、と。

 

カルタフィルスの過去も明らかになっていて、これもまた救いがない感じではありましたが。

チセが彼を止めてくれたのは、まぁ、良かったのかなぁ。

エリアスが、自分のやり方が間違っていたとやり方を見直してくれたり、魔女や、アリスやレンフレッドといったこれまでつながりのある面々が助力に来てくれた場面はシリーズものの醍醐味みたいな感じですねぇ。

 

最後事件がひと段落した後、師弟がそれぞれの思いをぶつけてる一コマ「だーかーら×2」が笑えた。

その前の出かける時のやり取りも中々愉快でしたけど。一先ず、騒動がひと段落して何よりです。

魔法使いの嫁 9 (BLADE COMICS)
ヤマザキコレ
マッグガーデン
2018-03-24


魔法使いの嫁8

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「己の倖せを諦めなかった 君こそが君を導いているのだよ」

 

竜を助ける為に無茶をしたチセ。

その腕は異形に変わってしまっていて。目が覚めて手を見た時「わお」と言っているチセの顔が個人的にはツボです。

なぜ腕が変質してしまったのか。それは竜に呪われたから。雛が感じた恐怖や苦痛が溶けだしたものを、チセがあの騒動の時に取り込んでしまった。

 

呪いを受けたチセが、どのくらいもつのか。

それはリンデルたちにも分からぬことで。エリアスとかは解決の為に色々と手を打っているようです。

アンジェリカやステラのように、チセをちゃんと叱ってくれる人がそばにいるのは幸せなことですよねぇ。

特にステラがチセを叱ってるシーンは、ちょっと和んだ。後ろでうなずいている一人と一匹がまたいい味しててな……

 

チセと交流する事でエリアスにもどんどん変化が生じていますが……

大切なものの守り方としては、アレは選んではいけない方法でしょう。

チセが納得しないだろうから、と彼女に隠しながら事を進めようとしたことも含めて。

最後の展開にはちょっと驚きましたが、まぁ、ああなってもおかしくないことをエリアスしているからなぁ。少し頭を冷やした方がいいでしょう。

彼らの下を離れたチセがどうなるのか、すごく気になりますけどね……

魔法使いの嫁 8 (BLADE COMICS)
ヤマザキコレ
マッグガーデン
2017-09-08


 

PSYCO-PASS 監視官 狡噛慎也 1

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「俺はお前たちを信じてる」
「背中を預け合う仲間が信じられないようじゃ 刑事なんてやってられないからな」


執行官になる前、監視官時代の狡噛のエピソード。
昔は三係に所属していたらしいですよ。
言動とかあちこちにまだまだ未熟さとか青さがみられるのが何とも言えない。
これが、あぁも見事な猟犬になるのかと思うと……。
こういう別の面見られるのはやっぱりスピンオフならではですねー。

しかし、シビュラシステム導入して、起こる事件がこれか。
犯罪がなくなるどころか、シビュラをかいくぐろうとするあまり狡猾になっていますよね。
さらに、猟奇的な要素も強くなってるのは、実際かいくぐって事に及べる連中の精神状況の影響ってことなんdなろうか。
まぁ敵が何らかのトリック使ってたり、狡猾だったりしないと、警察にはドミネーターっていう反則兵装あるからなぁ。携行できる銃形態で、人体炸裂させたり、障害を消滅させたりいったいどんなカラクリなんだか。
シビュラ以上に、このドミネーターの方が恐ろしいと思うんですが、どうなんだろうか。
やっぱりこの世界怖いわ……

事件的には、一つ解決したものの、次の事件につながる感じで。
まだまだ序章が始まったばかりという流れですねー。 
監視官や執行官はやっぱりそれぞれに魅力があっていいですけど、アニメに影も形も出てこないのは……管轄が違うからですよね。どこぞの一係みたいに半分近く入れ替わったからとかじゃないといいなぁ。


魔法使いの嫁2

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「種は土へ 花は種へ それが土と風の盟約」
「還るべきものたちは還るべき所へ♪」
「人間てお馬鹿で賢くて面白いわねン だから妖精たちは貴方たちから離れられないのン」

チセを捕えた男たちが語った「夜の愛し仔」の特性。
無尽蔵に魔力を生み出せる能力とその代償。
要するに、身体がその供給量にやられてしまって概して短命であるとか。
その言葉が、惑わすための嘘だろうと真実を含んだものだろうと関係ないとエアリスを選んだチセがいいですね。
彼に対する信頼が、しっかりと芽生えている。
それすらも敵対した相手からすれば飼いならされいるとか騙されているとかになってしまうあたり、物事の本質を見るのは難しいもので。

相変わらず「魔法使いの嫁」というよりは「魔法使いの弟子」って感じですが。
ゆっくりとでも、信頼関係を築いているのは中々いい感じなのではないかと。
最後なんかエアリスの地雷を踏みぬいた黒幕っぽい奴が出てきてますが、どうなることやら。
チセを捕まえていたレンフレッドとかの後ろにいる相手で、彼らは、その黒幕らしき男には頭が上がらない様子。
何が目的かわからないだけに、不気味な部分もありますが、どうなることやら。
エアリスの強さとか怖さが次回明かされていくんだろうか。

カバー裏のシルキーがかわいい。
チセの部屋の設定とかも出てましたが、洋服ダンスに順次シルキーによって服が追加されているとか。
女主人にそんなに憧れていたんだろうか。
シルキーは作品屈指の癒しキャラだと思いますよ、えぇ。

魔法使いの嫁 2 (BLADE COMICS)
ヤマザキコレ
マッグガーデン
2014-09-10

スケッチブック

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「あのぉ 部活動の見学をしたいんですけどォ」
「けっ見学!?」
「もーっ 思う存分見てってえっ」
がら~ん
「ふふふ 見るものがないわねぇ」
「……そうですねぇ」


ゆるーい日常4コマ。
こういうほのぼのできる内容の作品は割と好きです。
一応美術部に属する面々の話ですね。
出品料に悩む部員がいたりとか、絵書いている部分もあるんですが。
部活外の場面とかも結構描かれています。
全体的にゆるい。
けど、こういう心あったかくなる系の作品は、癒しになるのでいいですよね。

思考が独特で、結構天然入ってる空。
美術部志望だった麻生は割と普通ですけど、勉強法とか癖があるよなぁ・・・
細かい性格で貧乏性な葉月。
ひよこ時代から飼っているにわとりに「ピーちゃん」と名付ける安直な顧問。
たまに登場する空閑先輩も独特の雰囲気があります。

個性的なキャラがいるんですけど、それがあくが強いってほどではない。
全体的にやわらかいんですよね。
特に大きな問題が起こるような作風ってわけではない、日常系だから当然なんですけど。
結構気に入りました。

スケッチブック 1 (コミックブレイド)
小箱とたん
マッグガーデン
2012-10-25

魔法使いの嫁1

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「竜は人間のように死ぬことを恐れない いつだって悔いの無いよう生きられるだけ生きるものだから」
「私たちは何事も恐れない すべてはこの星のいきものに等しく与えられるものだと識っているからだ」
「生きることの苦痛も楽しさも 死ぬことの寂しさも悲しさも」
「それに私は十分生きた 竜にとっても長い・・・長い年月をね」
「次のいのちは 次の世代が引き継ぐ 君が悲しむ必要はない」 


羽鳥チセ。
オークションにかけられていた、帰る場所を持たない少女。
彼女を買ったのは、人外の魔法使い、エリアスだった。

「夜の愛し仔(スレイ・ベガ)」。
周囲の力を吸収し、魔力として蓄えるのに長けた才能を持つ存在。
同時に、妖精や怪異を引き寄せ幸運かあるいは不幸を周囲にもたらす存在でもある。
チセは、そのスレイ・ベガであったことも影響し、エリアスの弟子に迎えられる。
まぁ、エリアスとしては将来的には「お嫁さん」にしたいと思っているようですけど。

世界にあるルールを読み解き、自分の魔力で書き換える結果を導くのが魔術。
妖精などの人間以外の力を借り、ルールに干渉して結果を引き寄せるのが魔法。
「魔術」は体系だった、魔力を用いた科学。魔法は、何かに力を借りて起こす奇跡だと解説してる魔法使いもいましたね。

チセとエリアスの独特の雰囲気が結構好きです。
最初は振り回されるだけだったのに、アンジェリカのところに言ったときは、エリアス振り回してますし。
三話の竜のエピソードとかもよかったです。
魔法使いという異質な存在をうまく表現していたといいますか。
エリアスがお嫁さんとか新婚旅行とかいう割には、恋愛色は薄め。
まぁ、まだいろいろ背景にありそうだっていうのと世界観説明も合わせて、チセも弟子としての面が強いように見えます。
気になる終わりをしていますし、10月に出る予定の2巻が待ち遠しいですねー。

あとは、チセの周りをうろついているシルキーがかわいい。
神父が来た時にこっそりチセに差し入れしていたり、後ろに張り付いていたり。
カバー裏のシルキーちゃん日記とかも可愛かった。


 

レイン 6

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「人の真価は生死の懸かった場面で初めて明らかになる」
「悪くない面構えだ サフィール」 

フォルニーアたちとの和解。
そして、火種であるサフィールとの決着。
敗走を重ねた果てに、サフィールはいいキャラになっていましたね。
レインが、降伏ではなく和解を持ち掛けますが……実らず。
最後の最後で、責任を果たしたというか。
貴族として、火種を持ってきたものとして、誇りをもって戦いに臨んだその姿は、格好良かった。
それだけに今回のカバー裏が笑えたんですけどね。
もし本当にああなっていたら、台無しにもほどがある。

レインの過去についても、少しずつ語られていますねー。
巻いているといえばそうですけど。
王女の異変というか異能というか、異常というか。
少しずつ自覚してきた部分。己のうちにすむ何か。
まだまだ謎が多いものです。

レイン 6 (BLADE COMICS)
住川 惠
マッグガーデン
2011-12-10

 

レイン 5

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「今は一日でも早くラルファスと合流しなきゃならん」
「補給線は捨てて各自往路分の携帯口糧だけを持て 心配はいらん」
「飯はラルファスにたかる!!!」
(ラルファス様すみません)(すみません)(ゴチになります・・・)

枯れ谷での戦い。
敵の将も決して無能ではないけど、レインが相手じゃ分が悪いというか勝負にもなっていないというか。
レイン、かなり余力残してますからねー。
余裕ぶっているせいでちょっと怪我したりしてますが。
怪我を負ってなお相手を圧倒で来てるから、問題ないか。

そして、将軍格を捕虜として、さらなる手を打つ。
ラルファスがかなり慕われていることが分かる作戦ですな。
囮と思わせておきながら、実は本隊。
策略を見破って破ろうとも、禍根を残す。
有効だけど、なるほど「恨まれるだろうなぁ」とレインがこぼすのも納得の策というか。

カバー裏でもそうですけど、捕虜になった三人が、すごく、順応している……
冒頭引用したシーンですけど、青い顔しながら、受け入れている一般兵がいて何となく笑える。
小ネタがしっかり仕込まれているので、いい感じですねー。

レイン(5) (ブレイドコミックス)
住川惠
マッグガーデン
2011-07-08
 

レイン4

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「この先何が判明しても あの子が何者だろうと」
「俺はあの子を守り抜く」 

カバー裏が一番哀愁漂っているなぁ……
王都リディアの石工匠の嘆き。15~17話までまさか3話連続で城が破損するとは思わなかった事でしょう。内二回はレインが犯人ですからね……うん、頑張って。
さて、サフィールと決別して、戦いの道を選んだレインたち。
道中、隣国の将軍ジョウ・ランベルクとその国の王と対面することに。
レインとジョウが剣戟するシーンもあったりして、結構見ごたえはありますかね。

サフィールの無能ぶりに呆れたラフォリアさんが、侵攻を決定。
誰が敵で誰が味方か。
戦乱の大陸だってことをよく表現していますよね。

後は今回、怪盗ブラック仮面さんが大活躍で笑える。
宝物庫の宝奪ったり。立て看板したり。
ユーモアを忘れていないのは上に立つものとして、結構いいことなんじゃないかと。
まぁ、レイン、策を練るけど、あまり考えているイメージって不思議とないんですけどね。勢い任せな感じ。

稽古のシーンとかあって、残像が見えたっているセルフィーはやっぱりそれなりに腕が立つんですね。
セノアはこの間が初陣だったとはいえ、「残像すら見えなかった」組にいていいのか。いやまぁ、それがセノアのキャラ立てというか、個性というか。

そして本当に進行してきた隣国の軍隊にたいして、レインが何も手を打たないはずがない。
それによって軍を分けることになるわけですが。
実際の戦闘の様子は次の巻以降、ってところですねー。

レイン(4) (ブレイドコミックス)
住川 惠
マッグガーデン
2010-11-10

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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