「のうユウちゃん 家というのはなんじゃろうな 帰る場所というのは家だけなんじゃろうか」
「ここはとても居心地がよい わしはこの店に来るときいつも「帰ってきた」とそう思っておるよ」
異世界に迷い込んでしまい、そこで縁があって喫茶店を構えることになった主人公のユウ。
魔術学院に通う女生徒リナリアに「ここお店なの?」と聞かれるシーンから始まって、いろんなお客さんとの出会いを経て、ちょっとしたパーティーを開くことになるところまで収録。
原作1巻の範囲内でエピソードをピックアップしている感じですね。
コーヒーというものが浸透していなかったけれど、上手く仕入れることが出来たので異世界では珍しい味を売りにする事ができて。
トマトにみた食料を持ち込まれて、パスタを作って振舞ったことで美食家との伝手も出来た。
なんだかんだ、上手く馴染んでいるように見えた彼ですが……それは異世界に入り込めない現れでもあって。地球の思い出の場所を再現したことで、そこから離れがたくなっていた。
リナリアからある誘いを持ち掛けられて、断ってしまって。そのことでぎくしゃくした時に彼に発破をかけてくれるゴル爺や、美食家のコルレオーネ、リナリアの後輩であるアイナとかその流れに必要なキャラに絞られていましたが、まとめられて良かったですね。
原作小説ではコーヒーにハマったアルベルさんやファルーバさんといった、魅力的なキャラも多くて良いでオススメですよ。