気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

角川コミックス

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを

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「のうユウちゃん 家というのはなんじゃろうな 帰る場所というのは家だけなんじゃろうか」

「ここはとても居心地がよい わしはこの店に来るときいつも「帰ってきた」とそう思っておるよ」

 

異世界に迷い込んでしまい、そこで縁があって喫茶店を構えることになった主人公のユウ。

魔術学院に通う女生徒リナリアに「ここお店なの?」と聞かれるシーンから始まって、いろんなお客さんとの出会いを経て、ちょっとしたパーティーを開くことになるところまで収録。

原作1巻の範囲内でエピソードをピックアップしている感じですね。

 

コーヒーというものが浸透していなかったけれど、上手く仕入れることが出来たので異世界では珍しい味を売りにする事ができて。

トマトにみた食料を持ち込まれて、パスタを作って振舞ったことで美食家との伝手も出来た。

なんだかんだ、上手く馴染んでいるように見えた彼ですが……それは異世界に入り込めない現れでもあって。地球の思い出の場所を再現したことで、そこから離れがたくなっていた。

 

リナリアからある誘いを持ち掛けられて、断ってしまって。そのことでぎくしゃくした時に彼に発破をかけてくれるゴル爺や、美食家のコルレオーネ、リナリアの後輩であるアイナとかその流れに必要なキャラに絞られていましたが、まとめられて良かったですね。

原作小説ではコーヒーにハマったアルベルさんやファルーバさんといった、魅力的なキャラも多くて良いでオススメですよ。

異世界帰りの英雄曰く3

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「鳴見さんのことできれば見守っていてあげてください」

「…はい そのつもりです」

 

袖コメントから3巻最終巻らしいですねぇ。悲しみ。

魔術師の家系に生まれたために、その道に進むしかなかった渡会。ずっと「こんなところにいたいわけではない」という葛藤を抱えながら生きてきたらしいですけど。

そんな状態でも異界証明に関する論文をまとめ上げていたのは偉い。……まぁ魔力量が微弱で、先達には「そんな夢見られる実力もないだろう」とバッサリ切られてましたが。

 

異世界に憧れて、望まず魔女と戦うことになった、哀れな操り人形。

憂が操っていた黒幕側にやとわれてそうなのが、漫画版のみの目線だと気になるところですよね。

大輝は負傷激しい熾を連れて脱出し、彼女の伝手を頼って治療を受けることになっていましたが。

 

そこで明かされるこの世界における設定開示とか好きなんですよねー。

一般人が生きている『科学の世界』と、魔術師たちが生きる『魔術の世界』そしてどちらにも縛られない『異能の世界』。それをもって三界として分類する考えがこの世界にはあり、トップがヤバそうな背景背負ってるのが触れられているので続いて明かされるのとか見たかったなぁ……。好きな作品のコミカライズだっただけに、惜しい。

異世界帰りの英雄曰く2

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「このままだと熾は殺されるんだろ なら助けに行くに決まってる」

「イカれてんスか頭!?」

「俺に言わせれば見捨てる方がイカれてる」

 

電子書籍で購入してるんですが、袖の作者コメントの部分とかも収録してくれてるの地味に嬉しいポイント。窪茶先生の描く熾、本当にかわいくて好き。

市内で生じた異変にいち早く気付いた大輝と熾。

怪しい気配のする方向へ赴いてみれば、神社に結界が張られていて……あからさまに罠ではあるものの、解決のためには踏み込むしかない。

そうやって近づいてみたものの、本来魔力は人間にとって害となるもので……大輝にとっては影響が大きく、途中で熾の帰りを待つことに。

 

「魔女」と呼ばれることを嫌う熾ではありますが、その来歴と能力は間違いなく「魔女」と呼ばれるものだそうで……。

その能力は普通の魔術師には出せない威力を齎すもので、スペックは高いみたいなんですよね本当に。

……とはいえ、敵も熾の存在を把握している以上は当然熾対策を取っているわけで、彼女は苦戦を強いられることに。

 

外で彼女の帰りを待つことにしていた大輝の前に現れた、渡会に雇われた魔術師の愛子憂という女性も「結界の先にあるのは熾を殺すための舞台」と称してましたしね。

その危険性を聞かされた時点で、逃走ではなく救助を選んで踏み込んでいけるあたりが、大輝の「異世界帰りの英雄」らしい部分なのかもしれません。

妨害を超えて熾のピンチに駆け込んできたシーンは実に主人公していたと思います。その後、必要に迫られたとは言え熾も結構大胆なことするんですが……。

1巻で「デート」って単語だけで激照れしてた熾の事思うと、なかなか味わい深いというか。もっと照れていいのよ……危険な状況を乗り越えた後で構わないので。

ラストギアス2

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「恋はね理屈でするものじゃないのよ 好きになってしまったのなら仕方ないじゃない」

「だって好きになってしまったんですもの」

 

立夏と草太は発情の呪いをお互いで解消しあって……けれど、一番好きだからこそ最後の一線は越えられなかった。そうすると命を失うことになってしまうから。

そうした秘密を抱えつつも、公に付き合い始めたと言えるようになって幸せそうなのは良かった……のだろうか。

呪いのせいで行けるところに限りがありますからねぇ……。

 

まぁ本番ができないだけで、それ以外は積極的にやってますけど。

それもあくまで「数日我慢できる」程度の効果しかなく。どうにかしたいと思いつつ、現状を変えるきっかけを得られず時間が過ぎて。

イチャイチャに歯止めが利かない中で、ついに立夏の友人である雨水真琴にキスしてるのを目撃されてしまうことに。

 

そしてさらに彼女もまたゼパルの本屋に足を踏み入れ、呪いの本を受け取っていたことが発覚。

事情を分かってるだろうに引っ掻き回しに来るゼパル、すごく悪魔っぽいわぁ……。

今回は表紙にもいる雨水ちゃんの視点がメインで、恋人のいる草太が気になってる状態で呪いの本を得てしまった彼女が暴走してしまうシーンが多いです。

その分草太も雨水と交流するシーンが多くて、立夏と微妙にすれ違いも生じてる感じというか。後々厄介なことになる予感しかしないなコレ……。

ラストギアス1

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「俺が立夏にあの本を渡したりしなければ」

「だから…おれもその責任は引き受けないと――」

 

朝起こしに来て、ご飯も作ってくれる可愛い幼馴染の立夏がいる男子高校生の草太。

家族公認のような関係で、未だ付き合ってないだけでとても近い距離にいた。

草太はそんな彼女と一線を越えようとする夢を見て……。

立夏が好きだったこともあって、大分動揺していましたが。誕生日も近いから、告白しようと意気込んだ彼は、見覚えのない古本屋を発見。

 

彼女が好きそうだから、と彼女にプレゼントするわけですが。

その翌日も同じような淫らな夢を見て。夢だと思ってみたら、起きた瞬間に同じような光景を見ることに。

話を聞いてみると、草太が持ち帰った本を手に取ってから、そういうことしか考えられなくなってしまったとかで。

草太と触れ合うことで一時的に抑えられるものの、かなり頻繁に発生して。

 

彼女は肌に触れることは許してくれたが、キスと最後の一線だけは許してくれなかった。

一応隠そうとはしてましたが、気付いた友人も出てるし1巻から前途多難というか。

立夏がキスとか許してくれなかった理由も判明はしますが……発情以外にも呪いをもらっていて、そっちの方で縛りが掛かっていたそうで。

少しだけ分かち合うことはできたけど、これ最終的にはどっちも悶々として限界超えて別の道歩みそうだな……。

幼女戦記20

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「ずっと手が震えているんです 取りこぼしたものの大きさがあまりに大きすぎて」

「――さようなら もう行かなければ」

「小官は… 自分は 私は 現実と向き合わなければならないので」

 

共和国へ痛撃を与えたことで、戦争は終わろうとしていた。

前世の記憶があるターニャは残党の処理を徹底しないと、未だ続くと思ったために止めようとしたが……本部から停戦命令が告げられて。

そんな彼女の絶望をよそに、これまで抱え込んでいた戦線が落ち着いたことで帝国の空気は緩みつつあった。

二〇三航空魔導大隊のヴァイス中尉達ですら、かなりはしゃいで「乾杯」とかやってますしねぇ。

 

ターニャ的には部下が休暇をとって満喫する分にはいいけど、上層部のリアクションがないことが気がかりで……。副官を連れて本部に乗り込むことにするあたり行動派ですが。

ターニャとヴィーシャの荷造り風景がコミカルで面白かった。

ターニャのほうは几帳面さが見受けられるし、体躯が小さい(=服も小さい)こともあってか余裕がある。ヴィーシャは戦地にあっても女性らしく詰め込む荷物が多かったり、慌ててるから散らかっていたりするあたり、個性出てますね。

 

陳情に訪れてみたら参謀本部の面々すらビアホールに訪れており……ターニャ、かなり衝撃を受けていましたね。

孤児院に訪れて院長にちょっと心境を吐露しにいったりもしてますし。

ターニャ目線で世話になっているレルゲン中佐も、ゼートゥーア少将も彼女の焦燥を理解してはくれず。

そこに凶報が飛び込んでくるんだからもう最悪ですね……。帝国はまたしても血を流すことになるのか。

しかし、戦乱によって世が乱れることで人々が神に祈る機会が増えて、それを「満足である」っていう存在X、あまりにも価値観違いすぎて……。神様って怖いね。

氷菓14

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「でも折木さんだって黙ってましたよね」

「……なんとなく言いそびれた」

 

古典部の面々が乗り込んできて、折木の誕生日を祝ってくれることになった。

後輩の大日向が結構ウキウキして祝ってくれることで、これまでの4人では起きなかっただろうイベントが発生してるのでそこはグッジョブ。

しかし、これまで誰も折木宅に遊びに来る機会がなかったのに、迷わずこれたのはなんでか? という疑問を抱かれることになってしまって。

適度に誤魔化そうとしている折木の内心描写が面白かった。

 

それは生き雛祭りを手伝った後、風邪をひいて寝込んでしまった折木のお見舞いに千反田が来たことがある、という何気ないエピソードがあったからなんですが。

2人ともが他のメンバーに「なんとなく言いそびれた」と、黙っていたのが何か好きですねぇ。

32Pの「折木さんだって黙ってましたよね」って言ってる千反田の表情とか、その前後の2人の雰囲気が好み。

 

後半は、伊原の漫研絡みのエピソード「わたしたちの伝説の一冊」。

漫画を描く派閥と読むだけ派閥との争いが激化していく中で、巻き込まれていく話なんですけど。

騒動の中で伊原が「なんのために描いてたんだっけ」って悩む羽目になったり、どんどん底なし沼に沈んでいくような空気感は苦手なんですよねぇ。

コミカライズとしては丁寧に描いていてくれるんですが、その分刺さる刺さる。

異世界帰りの英雄曰く1

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「お陰で助かったよ ありがとうな 熾」

「う…あ…えっと… …ごめんなさい 怪我させちゃって…」

 

カクヨムでの連載作品がカクヨムコンの漫画賞受賞して、コミカライズが刊行された形ですね。

原作の涼暮皐先生が推しの一人で、連載読んでいたのでコミカライズされて嬉しいです。

 

主人公の大輝は、かつて異世界に召喚され聖剣を携え魔王を倒した経験を持つ高校生。

とは言えこちらに帰ってきたときに聖剣は失われたから、持っているのは向こうで5年戦い抜いて得た経験と知識だけ。

向こうで何年も戦っていたのに、こちらの世界に帰ってきたときには一日も時間が立っていなかった。オマケに記憶になかった「凪」という妹まで生えて来ていて。幼なじみとも疎遠になるし、異世界に行ってた影響もあって成績は下降気味だとか問題山積ですが……それでも、彼は彼なりに日常に適応しようとしていた。

 

そんなある日、違和感を覚えて踏み込んだ先で、血を用いた魔法陣を目撃。

大輝がその関係者と誤解した少女・熾に攻撃されたり、異世界で見た(この世界にいない筈の)魔物とかいう存在が現れたりして、大輝は自分が思っていたよりこの世界には不思議が溢れていることを知るわけです。

 

貧乏魔術師の熾ちゃんは、魔女と呼ばれることを厭う以外は割と普通な少女なんですよねぇ。対人コミュニケーション能力が低くて、思わぬところで照れたりするし。大輝から初めて秘密を打ち明けられた場面とか、あちこち可愛いですよね。

コミカライズで絵がつくと、熾ちゃんのポンコツ可愛い感じが満喫出来てとても良いです。

1巻時点だと、世界観の説明が多くて事件解決への道のりは遠いですけど。中々いい味だしてるので、このまま続いてほしいものですね。

 

Fate/Grand Order-Epic of Remnant- 亜種特異点Ⅰ悪性隔絶魔境新宿 新宿幻霊事件1

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「罪が蔓延り罰が掻き消えたこの邪悪な世界で 君は一体何を見せてくれる!?」

「カルデアのマスター!!」

 

タイトル通り、FGO1.5部こと亜種特異点のコミカライズですねー。

人理焼却を防いだけれど課題も多い。マシュの魔術回路がオンに出来ない状態になっていたり。偉業を成したけれど、本来レイシフトは大仰な申請をしたうえで実行するものなので、勝手に何度もやったことで沙汰を待つ側になっている。

 

そのため、マスターとして活躍した藤丸のことも、報告では過小評価する事にするとか。処理しないといけない事が多い状況で。大勢にアピールできなくても、マシュが知ってると微笑むコマが好き。

そうやって日常に帰っていく準備を進めていたところ、1999年の新宿に特異点が観測され、またレイシフトを行う事に。

 

同行させたサーヴァントを弾いて、マスターを高高度にレイシフトさせるとか、対策バッチリされてるんですよねぇ。

そんな彼を助けたのが、新宿のアーチャー。「胡散くさいヒゲのおじさんなのでしたー」のウィンク姿がなるほど胡散くさくも、茶目っ気あって結構好き。

まだ分からないことだらけでも助けてくれたアーチャーを信じたい、と言う藤丸くんも好きです。

 

赤ん坊を模した爆弾を置いたり、敢えて即死させずいたぶる事で助けを呼ばせ、上のある人間を呼び寄せようとするなど。タイトルと通り悪性に満ちた世界ですが、それでも足掻く藤丸君は本当に主人公してるわ……。

理想のヒモ生活10

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「私…… ゼンジロウ様に惚れ直してしまったかもしれません」

 

些細な行き違いの筈が、問題が大きくなってしまって。それぞれのトップは問題視していないし、せっかくだからこの機会に若い衆に経験を積ませようと密約を交わしていましたが。

辺境伯家が把握してない問題があるために、ゼンジロウが横やり入れてくるので、予定通りにいかない事確定してるんだよなぁ、と冒頭の密談を微笑ましく見てしまった。

 

フレアにお願いして、彼女に矢面に立ってもらう事でニルダの問題を覆い隠そうとするゼンジロウ。彼女の気持ちにも沿ったお願いだったために、生き生きとしてましたねぇフレア。

 

相手を尊重して、しっかり相手から謝罪の言葉を引き出したのはお見事。クリスティアーノ君はこれをきっかけにより大きくなってほしいというか。

原作者あとがきでも、真面目に設定したキャラだったけどやられ役になってしまったので機会があったら名誉挽回させたいとは言ってましたね。武勇伝が聞こえてくる、くらいのさじ加減でもいいので成長を実感できるといいですねー。まぁ、それでゼンジロウ達の描写が減ってほしくはないのでバランス面倒くさそうですけど……。

 

 

プロフィール

ちゃか

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