気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

MFコミック系列

幻想水滸伝Ⅲ 運命の継承者1

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「……」

「クリス様 ご決断を!」

 

ゲーム『幻想水滸伝Ⅲ』のコミカライズ。

いやー、懐かしいですね。真の紋章を巡る争いの中で、宿星を集めて主人公が駆け抜けていくシリーズの第3作。

複数の主人公が居て、それぞれの立場と見えているものが違うんですよねぇ。

 

1巻のチャプター1は、グラスランドの部族カラヤに生まれた少年ヒューゴの物語。

族長の息子ながら幼少期は狩りで坊主なことも多かったようですが。心優しい部分も持ち合わせていて。

グリフォンの子どもを発見し一緒に育ったことで、ともに戦士として認められたのは良かったですね。途中、魔獣だからと排除されかけた上での縁だからなお良し。

 

そんなカラヤも属するグラスランドのシックスクラン連合軍は、隣国ゼクセン連邦と戦争状態であり……。

2人目の主人公のクリスは、任務の中で消息不明となった父の背中を追って騎士になろうとした少女だった。「女のくせに」と侮られることも多かったけれど、窮地にあって目覚ましい活躍を挙げたことで「銀の乙女」と呼ばれるようになって。

その争いで騎士団のトップが命を落としたので代行を求められたりして、一気に重荷を背負うことになったりしてました。

 

争いの中で疲弊していったこともあって、立て直しのための休戦協定を結ぼうと互いに動き始めもしてましたが……。

その中で血が流れてしまったことで、さらなる争いに向けて動き始めてしまった、と。村が焼かれると、ストーリー始まったな感がある。

八男って、それはないでしょう!12

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(これからいよいよ 本格的な未開地開発のスタートだ…!)

 

王都で諸々の手続きを終えてバウマイスター領へと戻ったヴェル達。

建築物を移築できる魔法使いを頼ったり、ヴェル自身の開拓魔法を駆使したりでかなりのペースで未開地開発が進んでいるの面白いですね。

 

色々と任されたローデリヒが燃えに燃えて、主であるはずのヴェルをこき使っているの、多少なら笑えるけど、350回超も瞬間移動して本拠地候補の選定を1日で終えたり、開拓をハイペースで進める役を振ったり。

屋敷建築の土台工事、1時間で片付けたりしてるのでヴェルの魔法の使い方も器用ですよねぇ。ヴィルマが義父の屋敷建築の時は2年かけたとか言ってるので、実際すごい

 

とは言え、適材適所というにしてもこき使い過ぎてなんだかなぁ感はある。

まぁ書類仕事全般ローデリヒが引き受けて、それを過不足なくこなしている有能な人材なのも間違いないんですけどね。

工事計画前倒し出来てるから、二次工事も前倒しできますね、ってのはヴェルのケアを考慮してないのでは感。

エリーゼ達とイチャイチャして回復図ってはいますけど、それはそれこれはこれ、では……?



八男って、それはないでしょう!11

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「――…終わった…のか?」

「ええ…」

 

魔の森へ調査に出かけたイーナ達。

プランタークがかなり昔に作られた本を頼りに分析してましたが、妙にサイズ感が大きくて。人の身長よりも大きいバナナとかコーヒー豆とか、絵になると愉快だな……。

エサがデカいからそれを食ってる魔物もデカい、と魔の森パニックしてる面々も面白かったですね。

冒険者稼業そのものは楽しんでいましたが……ヴェル達が順調ということは、標的となっているクルト陣営は苦しい状況になっているわけで。

 

ルックナー男爵の遣いから魔道具を貰って、それによってヴェル達を打倒しようと目論んで。

「竜使いの笛」を用いて、数の暴力でヴェルを殺そうとしていましたが……。彼の師匠が死んでしまったのは、守るべき軍隊が存在していたのも大きいわけですし。

導師の応援もあったからなんだかんだ何とかなりそうな気配はしますがねぇ。

逆に今回用いられた「怨嗟の笛」の方が、クルトの情念だったり吹いた環境だったりが影響して、厄介な敵になっていたので笑えないんですよね……。

ヴェルとエリーゼの協力プレーでも対処が難しい規模で、導師が来てくれてたのは本当に良かった。

 

扱う者が怨霊だった影響で、クルトを打破したと思ったら残滓が王都に飛んでルックナー男爵家へと影響を及ぼしたので、敵側にも痛手を与えてくれたのは正直ラッキーでしたが……。

騒動の末に、父から過去にあった遺恨の詳細について明かされてましたが、そっちもそっちで救いが無いというか。血が流れまくって、得る物少なかった感がある。

実際のところ、ヴェルやその兄たちに詫びとして爵位が与えられたりして、面倒だった分の迷惑料は支払われているんですが、面倒事は面倒事だからな……。

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「ヴェンデリン パウル

「ただ 犠牲者が少ないことを望みます」

 

本格的に動く建前として地方巡検視の仕事が振られ、護衛として4人の男性陣とヴィルマという少女が派遣されることになって。

軍務卿の秘蔵っ子である彼女は、英雄症候群と呼ばれる極小の魔力で圧倒的なパワーを発揮できる体質だった。まぁ、その分いつもおなかすいたと言ってくるような腹ペコ娘ではあるんですけど。カロリー摂取を怠ると死んでしまう、厄介な代償も背負ってるようですけど、今まで生きてて良かったなぁという感じ。

 

爵位持ちではあるけど冒険者としても動くヴェルの傍に、普通の貴族令嬢はおけない。

注目株だから下手に手も出せないけど、こういう機会に護衛も務められる戦力を派遣するというのは、適した動きなんですよねぇ。

兄の態度もあって職務優先としての動きを見せようとしていたヴェルですが、父から母には顔を見せておけ、と言われることに。

母親は割と真っ当な価値観を持っていそうですが、発言権がなくて……。婚約者がいるなら挨拶だけでも、と常識的な対応してくれるの安心できますねぇ。クルトがアレだから……。

 

今回の滞在でケリをつけるべく、敢えてクルトを煽るような行動をとることもして。

遺品返還と、慰霊のための食事会を行うことに決めて。瞬間移動でヴィルマと海で食材採集にいって、シーサーペント討伐したりしてるの挑発するにしたって規模がデカいというか。たまたま出会ったから有効活用しただけではあるんですが。

熊もシーサーペントも斧で一撃なヴィルマ、頼れる前衛ですよねぇ本当に。

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「ああ みんなの言う通りだな

 考えすぎて思わぬミスをすると大変だし 気を引き締めてこの先に進もう…!」

 

9巻、ヴェル父、兄クルト、名主クラウスというヴェルの故郷の筆頭3人がいてむさくるしい表紙ですねというかなんというか。

エルから恩を売るために引き受けろと進言されたこともあり、魔法の袋の中の備蓄を活用したバザーを開催することに。

 

辺鄙なところにあるバウマイスター家の領地においては、なかなか見られない品を打ってくれるとあって、領民からは好評を博すことに。

支出する先もないから領民たちはお金をため込んでいたので、初回はなおのこと好評でしたけど。ヴェル達がお金回収しているだけの形になっているのは、まぁ良くはないんですが……。

ヴェルパーティーの面々からも、貧しさの次元が違うとか、予想以上に深刻とか評価されているのも納得。

 

速攻で脱出した故郷にやってきて、父親世代の遺恨とかも聞くことになって、面倒な仕事がさらに面倒になったりもしてましたけど。

パーティーメンバーからメンタルケアしてもらって、最悪亡命することになってもついていきますと、正妻枠であるエリーゼが直接告げていたのは強いですねぇ……。

アンデッド討伐という本来の仕事に取り掛かったら、割とサクッと解決できていたのでスペックは流石だなぁという感じですが。

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「――そうですね 血統上はクルト殿の弟ではありますが…

 公式の場では俺は独立している『法衣男爵』ですよ」

 

ようやくブライヒブルクに帰還し、気ままな冒険者生活を送っていたヴェル達。

遺跡探索ではヴェル達魔法使い組の活躍が光っていたからこそ、というか。エルやイーナは気合が入っていたりしたようです。

まぁ普通の冒険者はそうした魔物退治にいそしむようですが……。

最初期に竜討伐して、冒険者デビュー後に遺跡に挑む事になったヴェル達が普通なはずもなく。

 

ブライヒレーダー辺境伯から、15年前に派遣した魔の森への遠征隊についての依頼を持ち込まれることに。

間違いなくアンデッド化しているだろう彼らの浄化。

子孫に遺恨を残さないためとか、ヴェルの故郷だから瞬間移動の魔法で直ぐに行けるし、ヴェルとエリーゼという聖属性魔法の使い手がいることなどの理由が加味して持ち込まれたみたいです。

とは言え、ヴェルはあの実家に顔を出すのを面倒がってはいましたけど。

 

実際帰還して、領民たちには歓迎されていましたが……兄に死を望まれていただろうことに気付いてしまって、ヴェルが憂鬱になるのもまぁ無理のない話でしたねぇ。

家を出て爵位を得た弟相手に、まだ跡取り段階のくせに難癖付けて反撃くらってるクルトは本当にもう小物なんですよね……。

しばらくそんな小物だったり、長らく暗躍している名主のクラウスを相手取ることになるので、ヴェルは本当にお疲れ様というほかない。



インフィニット・デンドログラム クロウ・レコード4

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「もう! 考えてもわからないものはわかりませんわ!

 何かしてくる前にブッ倒せばよろしいのですわ!」

 

シリーズ完結巻。というか打ち切りっぽいですが。

やってきました水着回、ということでジュリエットたちの水着カラーが収録されたたのはうれしい。可愛い。

密度濃かったガイリュウ事件の翌日、ジュリエット達は疲れが残っている中で、紫音だけピンピンしてるのは笑った。日中寝てたからね……。

 

ここで紫音のクランが、リアル使用人を巻き込んだある種の家族経営なことが発覚。

「屋敷の中同様お嬢様を支える分、給料も出ている」とのことで。紫音の実家がちゃんと通常業務外のゲームにおいてもリテラシー発揮してくれてるのはいいんですが。

それリアルマネーでクラン構成員買ってることにならんの? デンドロの規約とかしらんけど大丈夫……? みたいな気持ちにはなった。

……あの管理AI達なら、エンブリオ進化させてくれればどうでもいいというかもしれませんが。

 

ギデオンに闘技場が多いからこそ、それを生かしたイベントを見せてくれるのはうれしい。

水上戦イベントだからってゲームなんだから別に水着にならなくてもよいのに、水着必須とつけた運営は偉い。

突発イベントのわりに観客も多い当たり、この町の人々ノリがいいなぁ。今回ジュリエット達は女性限定水上戦でしたが、この分なら翌日の男子限定もそこそこ来たのかもしれない。

紫音が報酬の卵につられた結果ではありましたけど、参加グッジョブ。

 

巻末のSSは『リアル・ガールズ』。

紫音、マックス、チェルシー、ジュリエット達のリアル風景を切り取った微笑ましい日常のエピソードでした。


数字で救う!弱小国家2 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。

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「さあ――世界を変えてやりましょう!」

 

ソアラの父である国王が崩御。

どうしたって国力が揺らぐ瞬間であり……準備を進めていた敵国が居るのに、戦端が拓かれていなかったのはそれを待っていたからだ、とナオキは予想していました。

実際、状況はその予想通りに推移していくことになります。

戦力比などをしっかりと分析してるソアラは、このままでは戦に勝てないと判断してどうにか未来を掴もうと模索しますが。

 

「戦士の経験を不要と申すか!」と絡んで来たり、独断で行動したり、戦果を出せなかったからと更迭したら反旗を翻すような人材が居るんだからたまりませんね。

そりゃあ、勝てる状況であっても勝てなくなりますよ。その上、ファヴェールは弱小であり、敗色濃厚な状況だったわけですからね。

 

数学的な知見を用いて対処しようとする2人に対して、理解が及ばずに否定的な意見を持つのは分かりますけど。

口先だけで反抗して成果をだせないんじゃ、どうしようもないでしょう。

ソアラとナオキも数字に重きを置きすぎている、という悪癖があるのも否定できませんけどね。

絶望的な状況にあってもソアラは王女としての責任を果たさないといけないから、ナオキの「一緒に逃げないか?」という提案を拒否します。

ソアラが味方が居ない状況でも矜持を示してくれるので、自分たちの主張ばかりしてる侯爵だったり暗躍してた輩の姿がみっともなく見える。

一度は立ち止まってしまいましたが、それでも計算を辞めず未来を掴み取った結末は結構好きです。

数字で救う!弱小国家1 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。

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――わたしは出会いました

人生で初めてのわたしの理解者に

 

数学オタクの主人公の芹沢直希が異世界に転生。

そして弱小国家で独自のポリシーをもって活動していたために、孤立気味だったソアラ姫が出会い、数学によって通じ合い協力していく物語ですね。……あらすじだと「ぼっち」と明言されてたりするソアラ姫が、理解者と出会えたのは良かった。

原作1巻のころはこんな感じだったよなぁ、とちょっと懐かしくなりましたね。

 

たまたま電卓を持っていた直希は、その価値を認めてくれるソアラに高く買ってくれるうちに売りつけようとしたり、暗殺者に狙われた時に弱さを明示して、なんとか生き延びる道を探しているのが面白いですね。

孤独だったソアラの理解者に直希がなったのもいいですけど、この世界で直希のことを分かってくれる存在も稀少なので、良いコンビなんですよね本当に。

 

ソアラは計算によって自国が一番弱いことを自覚しているけれど、他の家臣は「戦いはやってみなければわからない」と主張していて、この2人の出会いがなかったら順調に亡国となっていただろうっていうのが分かるのが、世知辛い。

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「超一流の冒険者には実力のほかに運の要素も必要だ

 その点で言えば お前らはもう超一流だな!」

 

ヴェル達だからこそ生き延びられたものの、初めて受ける依頼にしては難易度が高すぎた。

冒険者ギルドが先に送り込んだ2組が全滅したことで戦力不足に陥り、焦りがあったのは確かみたいですが。

彼らを排除するための策略と言う訳では無かった、と。まぁ、そんなもんだよなぁというオチがつきます。ヴェルの成長著しかったこともあって、追加戦力いらないだろと甘く考えてしまったそうで。

 

そもそもが強制依頼になってたこともあって、ヴェルが怒るのも無理はない。貧乏くじ退く羽目になったブランタークさんは本当にお疲れ様でした……。

裏でギルド上層部が責任を取らされたりしたものの、無事に帰還したヴェル達ですが。

彼が死んだって噂を流したり工作を始める貴族も居て。ヴェルの実家が遠いのもあって、早めに行動したかったんでしょうけど、それで犠牲者が増えるんだから勘弁してほしいものです。

 

まぁ散々な冒険ではあったものの、骨折り損のくたびれ儲けにならなかったことだけが救いか。

イーナにルイーゼ、エルヴィンからするとちょっと儲けすぎて別の悩みが発生したりしてましたが。制度の穴を突いてヴェルに押し付けたのには笑いました。

その辺りも含めて王国上層部は計算済みだったみたいですが。まぁ、謝罪はしつつしっかり国益も得ようとする辺りは貴族やってるな、という感じ。


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 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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