気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

感想(ライトノベル)

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン13

ico_grade6_3

「……後悔なら、遅すぎるだろう……」

 

今回は、終始穏やかな雰囲気でしたね。不穏なところもありましたが。

ただまぁ……帯にも書かれていましたが、この平穏はあくまで、嵐の前の静けさでしかなく。

着々と戦争に向けた準備は進んでいるんですよねぇ。

 

爆砲の整備が帝国側でも進められて、それの脅威を実感するための演習が行われるようになったりしていました。

精霊にまつわる驚愕の真実が明らかになり、それに伴って精霊たちの機能の一部が解放されてましたし。

限定的とはいえ通信機能が解放されたのは、軍にとって大きいでしょう。

 

マシュ―とポルミが結婚する事となって。それ自体は目出度いことですが。

陸軍と海軍と畑が違うわけで。おまけに名家の娘と出世頭の息子だから、家の問題なんかも出てきて、ちょっとギスギスしてましたね。

その空気の中で平然と食事を楽しめるイクタは相変わらずだなぁ。

 

ハロが怪我から無事に復帰したり、良いイベントもありましたが。

サザルーフが過去の因縁とまさかの再会をする羽目になったりと驚きの展開もありました。いやまったく、帝国は本当にズタボロですね……シャミーユとイクタがそろって存在しなければ、形が壊れていたんじゃないかなぁ。

 

とはいえ、共和国側が安泰かといえばそうでもなく。眠れないジャンなんかは、あの時精霊から彼の長期的な不眠がもたらす悪影響について教えられたみたいですし。

捕虜の身を脱し、共和国に戻ったエルルファイはイクタとの約束を律儀に守ってくれて……その中で迷いを抱いているようですが。

さてはて、こんな状況でも共和国の宰相と帝国の佞臣は動いているようですし。

次で最終巻と予告を打っていましたが、ここからどうやって幕を引くのか、今からちょっと楽しみです。



転生者の私に挑んでくる無謀で有望な少女の話

ico_grade6_3

「私は『特別』にはなれなかった。君のような『特別』にはなれなかった」

 

タイトルであからさまに転生者と謳っているからか、裏表紙のあらすじにはさっぱり触れられていないのにちょっと笑った。

20代の若さで、病に倒れた青年。平凡な人生を送ってきて、特別になりたいと願っていた、普通の男。

それがなぜか、転生してしまい。前世の知識がある事で幼少期の勉強はかなり優位に進められて。

 

前世の記憶がある少年ジークとして、日々を過ごす。

……仕事に追われる社畜だったこともあり、退屈もそこそこ満喫しながら、幼馴染の少女との付き合いを続けていた。

ジークのように転生したわけではない、幼少期から才覚の片鱗を見せる、神童。

とはいえ、転生したジーク相手にはテストの点で負け続けていて。いつか勝ってやるんだ、とジークに噛みつくアーニャとジークが送る日々が描かれています。

 

小学生くらいから始まって大学まで行って、とかなりテンポは速いですね。

元々は短編だったので仕方のない話ではありますが。学生時代の友人キャラとかが追加されていたり、後半ほぼ描き下ろしの、エピソードが収録されたりしていました。

和遥キナさんの絵も綺麗ですし、短編読んで気に入ったなら手を出してみてもいいのでは。



親しい君との見知らぬ記憶

ico_grade6_3h

「わたしは、あなたのことを知ってます!」

 

経験したことの無い夢を見ることがある少年、幸成。

夢の中で彼は、あったことの無い同年代の少年少女と遊んだりしていて。

けれど、実際はその夢で出会った「トモキ」や「ユウコ」といった名の相手は知らず、小学校の卒業アルバムなどにも乗っていなかった。

病院に行っても原因不明で、カウンセリングも試してみたがよくわからず。

 

知らない記憶を夢に見るというだけで、それが特に日常に悪影響を与えてもいなかったので、あまり気にしないようになっていたある日。

彼は、夢の中で見た場所へふらっと立ち寄り、そこで夢の中で会っていた少女、ユウコと初めて対面して。

 

彼女も、幸成と同じように「知らない記憶」を夢に見ることがあって。

夢で出会った他の友人たちの状況、周囲の環境など一致する事が多く。

その不思議な現象が気になったユウコの提案で、二人は「記憶のかけら集め」なる交流を続けていくことに。

 

順調に親しくなって、恋人になって、時間は流れていきますが……その果てにあるトラブルが起きて。

他の人に離しても信じてはもらえないような出来事。

決して派手ではないけれど、確かに起きた異変。彼女の為に奔走できる主人公でほっとしました。

周囲の人々も、秘密を守ってくれる人で良かったなぁ、とちょっと安心する結末でしたねぇ。良い物語でした。



ジャナ研の憂鬱な事件簿2

ico_grade6_3

「真実なんて、綺麗なもんじゃない。知らなくてすむなら、そっちの方が良くないか?」

 

今回はまた一段と重いネタ仕込んできたなぁ、と言いますか。

タイトルにある「憂鬱な事件簿」の看板に偽りありません、と押し出してきた感じがします。

耳ない法一の夜、手紙、キュマイラの短い夢の三篇が収録されていますが。

どれもこれも何とも後味が苦い感じですねぇ。

 

啓介の友人、良太郎の演奏を見に行った際にトラブルの気配があって。

部内でいざこざがあって三年が全員部を辞めて。良太郎が次の部長となったので、ライブを成功させたいという話。

その為に新しいボーカリストを登用したものの、彼女に付きまとうストーカーが居て、引き下がりそうにない……

という事で警備をするも、すり抜けられてしまって。その裏を探ったりしてます。

 

手紙は、宮内ユリが持ってきた、姉の持っていた不審な手紙の真意を読み解くもの。

何人かの意見を聞き、啓介也に答えを導き出していますが……明確な証拠があるわけでもないですが、中々重い結論で。

正直私なんかは、こんな秘密を知ってしまって、口を噤み続けている自信はないですけどねぇ。

問いただしたくなるでしょうし……そもそも自身が犯したわけでもない行いの秘密なんか抱え込みたくない。

そう思うと、黙っている決断を下せた彼女たちはかなりタフですねぇ……

 

最後のキュマイラの短い夢は以前から語られていた啓介の中学時代の過ちについて。

啓介がかなり消極的になった理由。真実を暴き立てた事で、酷く傷つけてしまった相手が居たからだ、という事実。

これまた後味が悪い感じですねぇ。責められる理由はあった。だからと言って必要以上に傷つけていいはずがない、という当たり前の事しか言えませんが。



春は冬の夢を見る

ico_grade6_3h

「僕は――夢の中では君を説得出来なかった」

()

「非常に、馬鹿馬鹿しい」

 

イラストは若干好みから外れていたんですが、あらすじが気になったので購入。

なかなかいい感じにまとまっていて、私は好きです。

条件付きではあるものの、一日先の夢を見ることが出来る少年春先考太郎。

それを使って両親の喧嘩に巻き込まれ辟易するとかいった自身に降りかかる災難を回避し、自分の日常が平穏であるように振る舞っていた。

 

けれどある日から、同級生の冬芽木実に付きまとわれるようになり。

今まで行ってきたように、夢を用いた先読みで回避しようとするものの、なぜか上手くいかずに、否応なく彼女との交流を続けていくことに。

そうして、これまでと違った生活を送るようになり、二人の距離も縮まって……

 

けれど、そうして距離が近づいたら、今度は夢に不穏な気配が混じりはじめ。

事故や事件に巻き込まれる夢を見る事が多くなってきた。

一体、なぜ夢が変化していったのか。そもそもこの能力は何なのか。

作中に用意された特殊なギミックに答えを示しつつ、少年少女の青春をちゃんと描いてくれてました。

まぁ、黒幕との対峙はちょっとあっけなかったかなぁ、と思わなくもないですが。
最後幸せな結末に辿り着けていたから、ま、それも味のひとつという事で。



幼い女神はかく語りき

ico_grade6_3h

「――人間は強い。否定してみろ、できるものならな」

 

クロックワーク・プラネットを榎宮祐と共著で送っている暇奈椿の新作。

後書きによればアイデア自体は随分と前からあったようですが。

始まりは二十一世紀の日本。ただ、そこは神様や妖精などが住まう特殊な環境になっていて。

神州日本、燈京でアメリカから訪れたインタビュアーに神様は、ある男の話をして。

 

今よりも神話が、神様が、人々の近くに在り、その信仰によって加護を得る戦士なんかも居た時代。

大国、邪馬台が力を振るい各地を侵略していた。そこには異国の神々なんかも混ざっていて、何でもありな雰囲気ですが。

そしてその侵略から逃げ続けていた、非力な女神とその信奉者たち。

異形と異能を持つ『鬼』の一族と、人間の強さを信じる流浪の少年。

 

何の巡り合わせかそれらが一つ所に集まって、物語が進んでいく。

事の発端は、大国に対抗するため女神たちが鬼と協力しようとしていたことですが、鬼の棟梁はそれを断って。

その交渉の様子を見ていて、あることに納得がいかなかった少年が、横やりを入れた、と。

 

真人の存在がやっぱりかなり重要なんですよねぇ。彼が示した強さがなければ、交渉も進まなかったし。

女神の庇護を受けるだけで満足していた、人々の視野の狭さもそのままだったでしょうし。

敵国の戦力を見るに、真人が干渉しなければ、それぞれ確固撃破されて終わりだった感じがあります。

鬼に勝つほど強くなった彼の生まれにも色々とあるようですが……

『人間は強い』という信念を、行動でも示し続けた彼の姿は中々に格好良かった。

 

犠牲が全くなかったわけではないですが、まぁ、何とか人としての矜持を貫き通して、生き残った。

最も真人達は大国の尖兵を追い払っただけで、本国はまだ健在ですし、ここで描かれた以外にもまた困難を乗り越える必要に駆られたでしょうけど。

神州日本において、彼の活躍が語られるという事は、困難に折れず駆け抜けたという事でしょうし、めでたしめでたし、で締めていいんじゃないですかねぇ。



神域のカンピオーネス トロイア戦争

ico_grade6_3

「決闘とかケンカなら、僕は別に弱くないんだ。むしろ強い方……いや。たぶん、かなり強い方だと思うね」

 

「カンピオーネ」を描いていた作者の新作。

タイトルからして薄々予想はついておりましたし、帯でそもそも「新たなる○○○のファンタジー」とか書いてる時点で裏表紙あらすじの「何の力も使えない素人」って部分は嘘だ! と思いながら読んでいましたが。

 

神話の世界とつながり、災厄を齎す異空間「サンクチュアリ」。

サンクチュアリ内で神々があれれば、それは地上にも影響を与える。

という事で、専門知識を持つ少女と、なんちゃって素人の蓮が内部に踏み込んで、空間の歪みをただすべく動いていますが。

 

こちらからサンクチュアリに踏み込んだ、って言うのもあるでしょうし。

今回の根幹がトロイア戦争だったって言うのもあるでしょうが、神々との距離がかなり近かったですねぇ。

そういう意味では蓮みたいに飄々とした性格の方が、この世界にはあってるんだろうなぁ、とか思いました。

 

こんな所に「カンピオーネ」世界の神殺し放り込んだ日には、ボーナスステージとばかりに権能増やしまくって手に負えなくなるのでは。

なんか最後、どこかで見た事あるようなエメラルドの瞳の狼のような男が出てきてましたが……え、あの人の若い頃なのアレ……?

今回はなんか機嫌よかったっぽいですけど、絶対なんかよからぬ騒ぎ引き起こしますって、あの御仁。

「カンピオーネ」のキャラ達とはまた少し違った獣の話、満喫しました。




二周目の僕は君と恋をする

ico_grade6_3

「その……伝えたいことが、あるんだ」

 

高校三年の時、片思いの相手は消えてしまった。

行方不明になったとかではなく、主人公以外の記憶から消え、彼女が存在したという記録もなくなっていた。

彼女が居なくなったことに耐え切れず、殻に閉じこもっていたある日、彼の時間は巻き戻り……高校三年の時代へと、たどり着いた。

 

彼女が居なくなることが無いように。

 

告白できなかった後悔を抱え続けることが無いように。

一週目の記憶を活用しながら、彼は二週目の時間の中で、少女との交流を続けることに。

友人たちにからかわれながら、一週目よりも彼女と親しくなって。

いやぁ、青春ですなぁ、という感じです。彼が強く後悔していたからこそ、この2週目に戻って来た部分があるみたいですけど……

そこまで悔いるのであれば、一週目で踏み込んでおくべきだったのではないかなぁ、とかちょっと思ってしまいますね。

 

なんらかの悲劇が起きそうな時、自分が体験したのと同じタイムリープ現象に出くわしたりとただの青春とはいかず。

主人公回りで見るならば、報われなかった思いが実り、彼女が消えることの無いよう尽力して、結果が出た感じではありますけど。

少年少女の青春模様としては、綺麗にまとまっていてスラスラ読めます。

タイムリープに頼りすぎている部分はちょっと、気にはなりますが。二度痛い目を見た後ですし、もうそれに頼ることが無いように、封じられることを願うのみです。




学戦都市アスタリスク12 刹鬼再応

ico_grade6_3

「……がんばったね、綾斗」

 

フェスタの直前という事で、色々と情報が出てくる溜めの回でしたねー。

新技を準備したり、修行の旅に出ていたのが戻ってくると言う話があったり。

万有天羅の私塾でも、見事に能力を開花させたメンバーもいるみたいですが……

一方で、悩んでいるキャラもいましたねぇ。ガラードワースの生徒会長を継いだ男子とか。

こういう場面を見ると、彼らもまだ若い、学生なんだなぁ、としみじみと思いましたが

 

ついに遥が目覚め、彼女が知りうる情報が開示されました。

彼女がなぜ綾斗に封印を施していったのか、という真意も含めて。

記憶を封じる術がかかっていたようですが、綾斗から魔剣を借り、異能を焼き切るという絶技を以て、それを打破。

『処刑刀』たちは、もう一度「落星雨」を起こそうとしているようだ、というかなり重要な情報が出てきてます。

 

遥も凄いですが……術が破られることを想定して手を打っていたって言うんだから敵も相当厄介ですね。

マディアスの過去の描写もありましたが……この世界ダークサイド多いな……

そして、敵が用意していた策によって綾斗は脅迫され、出るつもりのなかったフェスタに参加する事になってしまい。

腕利きばかりが参加する、展開が読めないフェスタとなりそうですが……さてはて、どういう決着を迎
えるやら。



女神の勇者を倒すゲスな方法3 ボク、悪い邪神じゃないよ

ico_grade6_3

「よかった、お兄さんに嫌われちゃったら、悲しくて死んじゃうところでした」

「それは俺も死んじゃうな」

 

人間側の理解者を得て、聖女が味方について、とかなり状況がマシになってきた魔王陣営。

この機を逃さずに、女神教の中枢に打撃を与えるべく聖都にシンイチたちが忍び込んで情報収集したりしていました。

その情報を活かし、枢機卿に近づき、交渉したりもしていました。いや、シンイチが本当大活躍ですな。

途中途中で、相変わらずゲスいな……って場面ありましたが。

 

しかしまぁ、女神教も真っ黒ですなー。

勇者は死なない。死んでも復活する。なら、その勇者を撃退するには心を折るしかない。

シンイチはそれでも戦う気力を失う方向でしたが……

女神教ではさらにえげつなく、生きる気力を失うまで拷問を続け、監禁するという手法がとられていたとか。

専用設備が作られている時点で、相当ヤバいだろ……

 

交渉が上手く進んでいるかと思いきや、その設備に放り込まれていたヒューブがしぶとく蘇ってきて。

新たな力まで獲得して、勇者軍団を率いて魔王城に侵攻してきます。

シンイチはまた色々と知恵を巡らせて、それを撃退していましたが……女神教も相当でしたが、女神そのものに対する不信を募らせて。

勇者というシステムを破壊するために動こうと、方針を定めていました。

実際ヒューブに力を与え、失敗したら始末するって言うやり口見るに、人類の味方ではなさそうですしね……上手くいってほしいものですが、さて。

 



livedoor プロフィール
アーカイブ
カテゴリー
最新コメント
記事検索