気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

感想(ライトノベル)

学戦都市アスタリスク13 群雄雲霞

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「純粋な夢を追ってこの場へ立つ相手には、相応の敬意を持って対するべきだよね」

 

色々な思惑が入り混じった状態で開幕した、個人戦のフェスタ、リンドブルス。

本来出場するつもりがなかった綾斗も、『処刑刀』の脅迫により出場せざるを得なくなり、実力派揃いの大会となっていましたが。

ここに至るまでキャラが増えてきたこともあって、中々のお祭り騒ぎですねぇ。

 

今回は予選という事で一戦一戦のボリュームは少なめでしたが、レスターVSイレーネみたいな綾斗達から少し離れたキャラの描写があったのは良かったかなぁ。

暗躍している連中は居るけれど、そうした裏事情を知らない生徒たちにとってやはりフェスタは重要なイベントなんだって言うのがよくわかる。

だからこそ、綾斗達には頑張ってほしい所ですけれど……どうしても後手に回ってしまってますので、どうなるかちょっと心配な部分はありますねぇ。

 

クローディアたちも情報を集め、マディアスが『処刑刀』だと気付いたり、綺凛が金枝篇同盟の下で動いているパーシヴァルと一戦交えたりしていました。

更には、そうした情報をやり取りしていた英士郎を引っ張り込んだりしていて、対策に励んではいますけど……

二連覇を達成しているオーフェリアの事情なんかも気になるところです。トーナメントだと因縁があるユリスが彼女と戦うには、途中で綾斗を撃破しないといけなくなる状況でしたし。

綾斗がユリスの事情を託されてオーフェリアと戦う流れになるのかなぁ……



ログ・ホライズン11 クラスティ、タイクーン・ロード

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「わたしは絡め取られたわけではなく骨休みをしていただけですし、彼は道に迷っていただけでしょうね」

 

かなり久しぶりの、ログ・ホライズン最新刊。

ゴタゴタしてて、刊行も止まってましたし、もうハラカズヒロさんのイラスト見られないかなーと思っていたので、続きが出てくれたのは嬉しい限り。

WEBの方の更新もゆっくり、けれど順調に進んでいって今はストックもある状態なので、刊行続いてくれるといいんですけど。

 

今回のエピソードは、行方知れずとなっていたクラスティが何をしていたのか。

そしてカナミ達の珍道中がどうやってクラスティと合流するに至ったのか、それが描かれていました。

記憶を失い、強力な呪いをかけられてもなお泰然としているクラスティは本当大物だなぁ、というか。

記憶に欠落があっても、思考を止めることなく手を打っている辺り油断ならない相手ですね。

 

というか、このサーバー移動のトラブルの際に「何か」を知って、「追憶の断裁」とか言う新技を会得してますし。

さすがは作者から「こんなヤツがアキバにいたらこの後襲い来る街の危険を全部ひとりで解決しちゃうだろう!」と中国サーバーに放り出されただけのことはある。

彼を敵に回した典災はご愁傷様です、というか。今は優位に立ってるかもしれませんけど、絶対手痛い反撃食らうだろ……手を出す相手を間違えたんじゃないかなぁ。

 

今回の話でポイントとなるのは古来種の立ち位置ですかね。

ゲームだった頃はPCたちの活躍を演出するためのNPCだった彼ら。大災害後の世界に在っては、彼らも必死に生きてアキバに、あるいは

いるのだ、というのが改めて描かれていました。

大地人とも違う、力を持った存在である彼らの揺らぎ。エリアスはカナミたち冒険者に輝きを見て、そして自身のあり方に悩み、揺れていましたが。

葉蓮仙女は典災に与し、色々と暗躍していたようですし。

 

エリアスの回想で色々と重要な情報が出てきていた、と言いますか。都市間転移装置が使用できなくなったのと、古来種の騎士団が姿を見せないのは同じ原因だったのか、というあたりが。

これをシロエが知れば、またぞろ頭を抱え込んだ後、上手い事活用してくれそうな気はするんですが、さてはて。

クラスティの因縁は解決されていない為、彼はこの地に残り、カナミ達は東征を続けるようです。カナミ達がヤマトサーバーに辿り着くのはいつになる事やら。

 



魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?5

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「いいかオリアス。貴様には経緯を払っているが、人が人を救えるなんて考えは魔術師でなくとも傲慢だ。そいつがどうなれば救われるかなど、本人でもわからないんだからな」

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「そうと知りながら手を差し伸べることを諦められない者こそ、私は救いをもたらす者になれるのではないかと思っているよ」

 

着実に関係を深めているザガンとネフィ。

色々と不器用な二人は思いが通じ合っても、手探りで一歩一歩進んでいるような状況ですが、そこがまた見ていて微笑ましくていいですねぇ。

恋愛方面ではザガンの歩みはかなり緩やかですが……魔王としてはかなり堅実に実力を伸ばしてきているようで。

 

ビフロンスの起こした騒動でできた配下たちとの関係も良好なようですし。

ゴメリやキメリエスからもかなり信頼されているようです。

「王とは忠臣に褒美を与えるものだ」というザガンのあり方が、新参者の魔王ながら誇りが確かに感じられて清々しい。

なるほど。彼のこういう資質を、他の魔王との明確な違いを感じ取ったからこそ、ゴメリ達はザガンの配下になったのか、と納得できる情景でした。

そして関係が良好だったからこそ、ザガンは彼らに力を与え、それによってまたちょっかいを出してきたビフロンスに一泡吹かせられたんだから痛快でしたね。

途中、魔王三人がそろって会話から毒気抜かれた場面も中々笑えましたけど。

 

そして、ザガンの成長が描かれた一方で見逃せないのが今回表紙の二人。

シャスティルとネフテロス。聖騎士長と魔王の側近。

性格も立ち位置も全く違うような二人でしたが、今回この二人の交流が描かれて、仲良くなっていく流れが良かったですねぇ。

シャスティル、本当に職務中は優秀なんだなぁ。……途中誤解されるような言葉を使ったせいで、あらぬ恨みを買ってましたが、うん、多少ポンコツなぐらいが彼女らしいと思うよ……

 

しかしザガン一派が順調に勢力を拡大している一方で、ここの教会の保有戦力も順調に増加してますねぇ。

力を持ちすぎると、警戒されて、ビフロンス以外の魔王とか今回も少し触れられていた教会の暗部とかが本格的に手を出して来たりしないだろうか、ちょっと心配ですが。

この戦力で対抗できない相手ってのも早々いないでしょう。



精霊幻想記10 輪廻の勿忘草

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(前略)すごく無茶なお願いをしているんだってことは分かっている。もちろん私だって一緒に協力するけど、これが私のお願い。もし、もしそれができたら――」

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「私にとっての勇者はハルト君。できるお礼ならなんだってするよ」

 

WEBとは全く異なるルートを辿った、夜会編の決着。

夜会に至る前までも大分違う道程だったので、書籍版でどういう事になるかハラハラしていたのですが、リオが一人になってしまうような道を選ばずに済んで良かったと思います。

WEB版の方は、中々イラッと来る場面もあったので、本当に良かった。

 

リオが他の面々との交流を深めているのもそうですけど、貴久側の王女リリア―ナの行動もかなり勇者から距離が出来た対応になっていたと思います。

沙月と瑠衣は上手い事、自分の心と勇者としての立ち位置を踏まえて行動できているように思いますが……

弘明と貴久に関しては、順調に転がり落ちていきそうな予感しかしないなぁ。弘明は、うん、いい感じの噛ませムーブをしてると思いますけど。

 

今回、リオの事情を明かされたアキも心のバランスを欠いて病んだ感じになってますし、あの兄妹はヤバい……

それを想えば、あの二人に囲まれていた状態で雅人は良くもああ真っ直ぐに育ってくれたものだなぁ、と。

ハルトを慕い、兄貴が馬鹿だ、と指摘できる彼は、このまま順当に育てば一角の人物になれるのではないでしょうか。

このままこの世界で生きていくことになっても、剣士として名を馳せることが可能なのではないか、とか思います。

 

リオがあくまで「天川春人」ではない、という壁を崩さずにいたけれど。

これまでの彼を見てきた美春や紗月が諦めずに、近づいてくれたのには、本当ほっとしました。

アイシアが色々と動いていたのも、上手く作用した感じですねぇ。

しかし、貴久の暴走の結果がどうなるのかは、怖いですね。アキは兄の味方をするでしょうし。あそこまで思い詰めてるとなれば、リオの秘密を口外しない、という約束を守ってくれるかも怪しいし。

そうすると、精霊の民たちに悪影響があるんじゃないかなぁ、とか心配になってきますが。
公衆の面前で、リオが空を飛べるというのを披露したのも、結構な影響がありそうです。
少なくともガルアーク王国の国王はリオにさらに価値を見出すでしょう。
と、色々悩ましいのは確かですが、WEBのイラッと来た展開に比べれば、何とかなりそうな悩みですし。あの兄妹と和解できるかが一番の難題なんじゃないかな……

精霊幻想記 10.輪廻の勿忘草 (HJ文庫)
北山結莉
ホビージャパン
2018-03-30


なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?3 神々の道

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『あなたには期待しています』

 

帯の文句にかなり驚いたんですが。

コミカライズはまだわかりますけど、ゲーム化とはいったいどういう事!?

アプリゲームとかだろうか。とりあえず政策決定という情報だけで、詳細不明なので続報が『ちょっと気になります。

 

五つの種族が争った大戦に人類が敗れた世界へ上書きされた。

その中でも抗い続ける人々は居て。

悪魔の英雄を倒し首都を奪還し、蛮神族の英雄を撃破し一時的な休戦を勝ち取った。

道程はかなり順調ですね。順調すぎる、とジャンヌが懸念するくらいには上手くいってる状況で。

ここで調子に乗らず、冷静になれる辺り、かなり優秀ですよね、ジャンヌ。

 

そして次の目的地を南のユールン連邦に定め出発。

聖霊族と戦い続けている土地ですが……そこに向かう途中、イオ連邦の中で幻獣族と出くわして戦闘をする羽目に。

悪魔の英雄を倒したのちも幻獣は現れていましたし、そもそも幻獣族の英雄がかなり怪しい動きをしているので、どういう思惑があるやら。

 

各種族の英雄たちも上書きの影響を受けていましたが、ラースイーエは影響が薄いというか、切除器官を従え、他の英雄にちょっかい出してるところを見るに、黒幕側っぽいですけど、そこまで単純なのかは気になるところ。

そもそも切除器官という存在そのものが意味不明ですからねぇ。他の種族のどれとも違う異質な存在。それをラースイーエが単独で用意できるかって言うと、疑問符が。

シドを預言者とした、今は力を失ったという神が今回登場していましたが……そんな感じの「何者か」がさらに後ろにいるんじゃないか、とか考えちゃいますねぇ。

 

実際、正史が忘れ去られたはずのこの世界で「シド」の存在を知っているらしき新キャラが出てきてましたし。

世界輪廻の上書きにはまだ秘密がありそうな雰囲気です。

西の連峰で鉢合わせるかも、と言っていましたし、ラースイーエとも対峙する事になるだろう4巻が待ち遠しい。



廻る学園と、先輩と僕 Simple Life

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「……か、帰ろうか?」

少し硬い発音で先輩が聞いてくる。

「そう、ですね。帰りましょう。……その、一緒に」

 

「佐伯さんと、ひとつ屋根の下」の作者さんの……新作?

これも小説家になろうで掲載していた作品で、時期的にはこっちの方が先に書いているから、過去作というべきなのだろうか。

ともあれ、商業的には新シリーズ。絵師が和遥キナさんだったのもあり購入。

 

学園一のアイドルと称される片瀬司。

その彼女とある事件をきっかけに知り合った千秋那智、二人の交流の物語。

司が3年で、那智が1年って言う歳の差がまたいいですねぇ。学生時代の2歳差は大きいですよ。

 

そして、司が割とヤキモチ焼きな性格で。

那智の事が気になって仕方がない様子がもう、砂糖吐けそう。

司の友人の円のキャラが立っていて結構好きです。

雨の日に傘を忘れた円が、那智から傘を分捕って逃走し、その結果として司と那智が相合傘していった流れには笑った。

いや、実際のところ傘強奪されたらもうちょっと憤っていいと思いますけど。

司視点だと那智の姿は「拗ねたように訴えてくるその姿がかわいらしい。そどうしてくれようか」と映っているので、もう。

 

ラブコメと帯にはありますが……割とラブ要素の方が強めでしょうか。

傘を強奪する追い剥ぎが現れたりと、コメディ要素がないとは言わない。

じれったくて、とっとと付き合ってしまえよ、って気分になります。

実のところ『佐伯さん~』で作者さんを知って、他のシリーズ追い切れてなかったので、なろうの方の他作品もちょっと目を通してみようかな、と思いました。



薬屋のひとりごと7

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「なにがなんでもうかってもらわねばなりません」

「そ、そういわれても」

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「なにがなんでも今度こそ受かっていただきます」

 

里樹妃の一件が解決し、市井に戻った猫猫。

そこに高順がやってきて、官女にならないか、という話をして。

以前興味がなかったためロクに学ばず、落ちた試験ですが……今回ばかりは、と方々に手を回し、逃げようがない状況を創り出すあたりやり手ですね。

 

そして状況が整ってしまえば猫猫はちゃんと出来るんですよねぇ。

興味があることとないことへの反応が極端なだけで、元々のスペックは決して悪くないのですから。

詰め込み教育で、主席を取ってしまう辺り、要領も良いというか。呑み込みが早い。

 

見事官女となり、医官の手伝い何かをする部署に回されていましたが……

どこぞの軍師がそれを嗅ぎつけて周囲をうろつき、他の官女たちから不審がられたり。

血縁を使ったコネ採用ではないか、と疑いを向けられたりしていました。

そんな状況でも気ままに仕事に打ち込める猫猫は、本当強かです。周囲に流されてここまで来ているのに、なんだかんだ生き残りそうな雰囲気がある。

……扉絵に、官女の集団の中にいる猫猫を軍師が見守っている絵がありましたが……そこでの猫猫の目がかなり死んでて、思わず笑ってしまった。

 

新たに妃として迎えられた他国の娘、愛凛。

彼女からもたらされた情報で、またも厄介な状況になっていることが明らかになりますが。

白い娘について、ここまで尾を引くのか、という感じですねぇ。

今回もまぁ、上手い着地点を見つけられていましたけれど……不穏な影はまだあるんだよなぁ。

続きが楽しみです。ちゃんと仕事していたけど、影が薄かった壬氏にももうちょっと頑張ってもらいたいところではありますが……どうなるやら。



ロード・エルメロイⅡ世の事件簿7 「Case.アトラスの契約(下)」

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「だから私達は理由を知らねばならない」

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「でなければ、大切な者を見落とすからだ。あなたについてだって、それは変わらないんだ。ズェピア」

 

6巻の最後で予想外の騎士の名前が出てきましたが。

純粋な英霊として呼ばれたわけではなく、裏技的な出現だったとか。

元々アッドに施されている封印に付与された人格モデルだとか色々情報が出てきましたが。

いったいどこまで作り込まれているんだ、この世界は。

 

新たな同行人を迎え、2週目の村で真実を明かすべく行動するⅡ世とグレイ。

危機的状況に陥りながらも、歩みを止めず進んでいく姿は眩しいなぁ。

一方で現実の方に取り残されたエルメロイ教室の双璧は、ズェピアから色々を情報を引き出しつつ、工作をして啖呵を切ってのける辺り、彼の弟子だなぁ、と。

イゼルマで橙子にしてやられた事をバネに成長している。他の生徒もこんな感じで影響を受け、躍進していったとなれば、階位が上がるのもむべなるかな。

 

一週目の村で死んだ「グレイ」の正体は。村に隠されていた秘密とはなんだったのか、と謎が解き明かされていく流れは見事でした。

あそこまでやってのける愛って、凄いな……

自身の無力さを理解しながらも、強大な相手に立ち向かって言葉を告げられるⅡ世の姿が、見ていて涙が出そうになる。

探偵ならざる彼が、今回の事件の最後に立ち会おうとした時に述べた、彼の魔術師としての在り様に、届かないと知りつつも挑む姿は、どうしようもなく目を惹かれる。

 

Ⅱ世とグレイの、妙に噛み合っている感じの絶妙な距離感が、良いですねぇ。

前回のポカポカ叩いてしまうシーンのグレイも可愛かったですけど、ゲーム三昧している師匠の世話を焼いているグレイも中々。

次からラストエピソードが描かれるとの事ですし、今から楽しみです。



いつかのクリスマスの日、きみは時の果てに消えて

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「後悔は、ないな」

 

ある研究所から発生した火災が広まり、多くの死者を出したホーキンス大火災。

町の西半分を焼き尽くし、家を失った人たちの多くが市外へ引っ越していったそうで。

災害を経験しても街に残った家族もそれなりにいるようで、主人公の家もそちら側でしたが……

悠太にはあの事件の時に不思議な経験をしていて。

たまたま西側に遊びに行っていた時に災害に遭遇。怪我したところを、謎の生物ニムエに助けられた。

 

火災から五年が立ち、クラスメイトの少女とそのニムエの存在をきっかけに親しくなって。

二体のニムエの力で過去に戻れることを発見し、あの火災を無かったことにしようと動く。

恵の親友が亡くなっていた事もあり、助ける為に頭を働かせてました。

その結果、見事災害を阻止する事には成功し、亡くなっていた親友は救えた――けれど、恵は亡くなったことになっていて。

 

災害が起きて、親友が死んだ世界。

災害が起きず、恵が死んだ世界。

差が生じたのは何故なのか、そもそもあの災害の原因とは。

まぁ、恵の親友――玖瑠美が大体の謎に答えは出してくれたんですが。彼女スペック高いな……

設定詰め込まれてますが一冊で上手く決着つけてるので、読みやすかったですね。



誰が為にケモノは生きたいといった

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「それじゃあ、あいつを、あいつが望んだ場所に連れて行った事にならない。俺は嘘をつくのもつかれるのも、もう懲り懲りでな」

 

罪人の流刑場所として使われている『棄界(ゲヘナ)』。

現世とは異なる法と理の支配する異界。魔術によって罪人を送り込む、というあたり徹底しているというか、よくもまぁそんな術式を開発したもんだな……

ゲヘナ側からすると、現世は『天界』と呼ばれていて、そこからやってきた人間は天使と呼ばれたりしていましたが。

罪を犯して送られてくるという前提を踏まえると、何とも皮肉な呼び方です。堕天使も良い所だ。

 

上官殺しの罪を犯したイオリ・ウィンウッドもゲヘナに送られた一人。

最も、そこに至るまでには仲間を失い「生き残れ」と背を押されて、生きのびたという過去があるらしく。

……彼自身の性格も良好ですし、誰かに嵌められたんじゃないかなぁ、という雰囲気がひしひしと感じられます。

 

現世側で起きたあるトラブルの解決の為にゲヘナで動けば、無罪放免なんて裏取引も持ち掛けられてるぐらいですしねぇ。

果たして、罪人の中で適性があったからイオリを選んだのか。適性があるかを見極める為に嵌められたのでは、とか考えてしまうなぁ。

ゲヘナ送りにするための魔術に干渉されて、予定外の場所に到着したり、情報がゲヘナ側に漏れていたりと、裏で動いている思惑は一つではないようですし。

もう少し情報明らかになるかと思いましたが、シリーズ開始巻という位置づけらしく、あちこち気になる点が多いですねぇ。続きを早くお願いします。




プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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