気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

電撃文庫

湖底ゆらめく最果て図書館 光の勇者と涙する姫君

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「館長は優しいんだ。ぼくも、図書館がこんな風になっちゃって、怖い。でも、ぼくそれでもやっぱり、優しい館長が好きだよ。優しいから、こんな風になっちゃうけど、優しいから、守ってくれるんだよ」

 

魔王を倒した後の彼らのお話。

名実共に勇者となった少年は、魔術師の声を取り戻すために旅を続けることに。

その前に図書館によって色々と調べものをしていましたが。

最果て図書館に訪れる人が増えて、ウォレスが楽しそうで何より。

ま、色々と取り戻して、無くしてしまったものがあっても、自分で館長であると立ち位置を決めたのも大きいでしょう。

 

図書館の魔力の扱いですとか、まだまだな部分もあって図書館の魔物たちからは「結界が弛んでる」とか指摘されたりしてましたけど。

ウォレスがちょっと舐められてる分、リィリの方はスパルタだから、バランスとれてるんじゃないでしょうかね。

 

最果て図書館と同じように『空間』を核とした、地底湖の博物館なんてものがあるそうで。

そこの館長に追われて、逃げ出して来たという女性が図書館を来訪。

……剣で磔にされているという、奇妙な状態でしたが。拘束するためのアイテムらしく、痛みはないとか。まぁ、普通剣五本も刺さってたら死ぬわな……

 

図書館の客として彼女を認め、助ける為に色々と調べたり、博物館に足を運んだりもしてましたけど。

博物館の館長である少女は、「全てが欲しい」と、図書館を取り込もうとして。

ウォレスの対応は、甘くて遅かった。図書館がピンチにもなった。けれど…誠実であり正しかった。

 

「泣けばよかったんだ! (中略)泣けなくなるまで、声が出なくなるまで! 泣けば!」

必要だったのは、それだけだった。泣けずに、意地になって進み続けて、迷子になってしまった彼女が、立ち止まれて良かった。

ウォレスは、図書館乗っ取りに来られたりとかで、呑み込み切れない感情を抱いたようですが。ま、それもまた人生だよ。

 



86―エイティシックス―Ep.3 ―ラン・スルー・ザ・バトルフロント―〈下〉

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「お前の道だ、お前が決めろ。ただ、これでも道連れだからな……しんどいっていうなら、支えてやる。きついってなら、休んでろ。だから、」

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「一人で戦おうとすんじゃねえ」

 

レギオン、機械のくせに学習能力が高すぎる。

自身の設計上の限界を代替品を見繕って乗り切ってますし。そうやって獲得した意識を持つ機体によって作戦の難易度が上がるという話は出て来てましたが。

それにしたって、という被害状況。

 

長距離砲撃によって前線は瓦解し、試算によれば人類生存圏の首都すら狙える性能だと。

空から挑むこともできないため、出された結論が――シン達による敵地縦断。それによって敵の主砲を破壊するというもので。

連邦以外に生き残った国家との連絡が復活し、協力作戦を実行できたのは不幸中の幸いでしたが。

まさしく総力戦の様相を呈してきて、それでもじりじりと削られていく戦況には震えた。

 

参謀たちの非情の決断が。憤ってくれたグレーテの、それでも計れなかった彼らの誇りが、重くのしかかる。

「まあ、でも、一番やばいとこに僕達が選ばれたのは、僕達がエイティシックスだからだよね。それだけはちょっと……寂しいかな」

作戦から退くことはしない、と断言しながら零したこの言葉が切ないですね……



86―エイティシックス―Ep.2 ―ラン・スルー・ザ・バトルフロント―〈上〉

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「たとえ死ぬのに変わりはないとしても、死に方は選べる。いずれ死ぬならその最期まで戦い抜くのがおれ達の選んだ生き方です。それを――奪わないでもらえませんか」

 

行けるところまで行って死ね。

非道の命令に従い、旅を続けるシン達はついに隣国へとたどり着いて。

シンの異能があるとはいえ、かーなーり危ない所でしたけどね。

そうしてギアーデ連邦に保護されて、自由を与えられて……それでも彼らは戦場に戻ることを選んだ。

 

暫定大統領のエルンストが、いいキャラ。

この戦乱の時代にあって良い保護者であろうとしてくれる彼の善性が、染み入るようです。

暫定とはいえ代表を務めている以上、一筋縄ではいかない面も持ち合わせてそうですけどね。

「得体が知れない。万が一。そんな理由で子供を殺さないと生き延びられないなら、人類なんて滅んでしまえばいいんだよ」。シン達ですら気圧された、あの場面には震えましたね。

 

日常パートでそれぞれが、自分なりに時間を潰している様子は、眩しかったです。

叶うならば、そのまま日常に戻っていってほしかった。けれど、そう簡単に戻れる彼らでもなし、というのが切ない。

連邦は共和国よりもまともなトップや軍人が居て、環境がマシなのは何よりですけどね。

それでも保護の道を選べたのに、戦場に戻って来た彼らに対する風当たりは強くて。その戦いぶりの異質さが際立つというのもあるんでしょうけど。

シンの戦いの苛烈さが。メンテナンスもろくもしないで動いてる機械のようで、その内壊れてしまいそうで怖かった。



キノの旅XXII

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「ここからが本番よ!」

 

22巻ですって。

初めて読んだライトノベルなので、思い入れありますが。

もう20年書いてるとか。え、ちょっとなにをいってるのかわからない……

 

キノとエルメス、師匠と弟子、シズ達にフォト。

それぞれの旅や生活模様が、相変わらず楽しく、時に悲しく描かれていて、愛おしさすら感じる。

今回収録のエピソードだと六話の「来年の予定」が好きですねー。

 

三日間開催する音楽のイベントの撮影スタッフとして参加したフォトと、彼女につけられた補佐役のイザベラの話。

体格は良いが気が小さいイザベラが、失敗を続け落ち込んで……それでも、最終日に奮起して写真家として生き生きしているフォトの熱気に応える姿は眩しかった。

それに、彼女の武器も見つかったようですしね。頑張って行ってほしい。

 

しかしまぁ、フォトのいる国は平和でいいですねぇ。和む。

キノは猛獣バトルしたりしてましたしね。それで生き延びるあたり、流石としか言えない。

師匠たちの影響が残る「仮面の国」とか。二人が訪れた「取り替える国」のエピソードも中々でしたけど。

入国に際し武器を預けなくてはならなくて、荒事の時に弟子を武器にしたところは、思わず笑った。



つるぎのかなた2

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『分かった』

今、決意と共に改めて、その言葉を噛み締める。

『俺が、お前たちの大将だ』

 

団体戦。敗退すれば3年生は引退となる大会。

悠は、剣鬼として仲間を鍛える道を選んで。その標的となっている「常勝」秋水も、その重さを背負い練習に手を抜くことはなく。

先輩方の縁というか意地のために、大会前に秋水相手に出稽古をすることに。

 

大会が近いという事もあって、手札を伏せようとしたり暴こうとしたり。お互いに画策してましたが。

瀧本にしてやられてた悠は、剣道強いけど、まだこの辺りは苦手みたいですねぇ。

でも、悠はそれを必死にやったんですよね。苦手だろうと、泥臭かろうと、嫌われる事になったとしても。

 

集中しすぎて千紘とかにはちょいと仕返しされたりもしてましたが。

その努力の成果が見られる、団体戦。熱気がこちらにも伝わってくるような、迫力がありました。

帯にもあらすじにも書いてあるので触れますが。秋水と藤宮との戦いの果て、涙が流れることとなるんですが…

あの場面は、圧巻だった。そうだよな…勝負すればどちらかは負けるわけで。あの涙は、悔しくてそれでも、目を離せない美しさのようなものすらあった。

快晴も悠も、勝ち続けた末に化け物のように言われていましたが。

まだ高校生なわけで。彼らの人間らしさが描かれて、胸にこみ上げてくるものがありました。

 

いやまぁ、人間味があろうがどっちも剣道星人なの変わりませんけどね!

むしろ、悠が剣道復帰したことで、瞳は上段解禁するし、乾兄妹は互いに悠贔屓でテンション上げていくし。剣道星人レベル、急上昇しているのでは???

大会前に藤宮の男子組が焼肉食いに行ってる場面は笑えました。「この罪は重い」からの流れが特に。「こんなの、あまりにひでぇっス……」って八代の台詞がツボだった…。



ソードアート・オンラインオルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅢ セカンド・スクワッド・ジャム〈下〉

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「よしっ! 行くよっ! ピーちゃん!」

 

いやぁ、中々に厚い。

500ページ超えのラノベはそこそこ珍しいのでは。いやまぁ、同じ電撃には1000ページ超えてくる化け物も居るのでアレですけど。

展開も熱いので、大満足。

 

ピトフーイ達が活躍している裏で、レンも当然ながら動いていて。

最短距離を通るために、ドームに踏み込んだら、内部はジャングルになっていて。

視界が最悪の状況で内部にいる三チームが結託しているという状況。

対ピトフーイ用の札を切る羽目になったとはいえ、2人で3チームを壊滅状態にするあたり凄まじい。

 

SHINCの方も、エムの盾対策を用意して、仲間を盾にすると言うゲームならではのトンデモ戦法を披露してましたが。

いやぁ、あれには驚かされました。第三回があるとしたらなんらかの対策が取られるのでは?

色々な助けもあってピトフーイに迫るものの、彼女は彼女で傑物で。気圧されてましたが、最終的に吹っ切れて勝利に突っ走る様は見ものでした。



ソードアート・オンラインオルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ セカンド・スクワッド・ジャム〈上〉

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「頑張りますから期待していてください。“約束”――、忘れないでくださいね」

 

第二回、スクワッド・ジャムの開催が告知されて。

スポンサーが変わり、今回の出資者が大盤振る舞いをした結果、割とにぎわって開催されることとなったようですが。

第一回優勝者のレンは、特に出場するつもりもなかったものの……

「第二回スクワッド・ジャムの夜に人が死ぬ」という訴えを聞かされて。

ピトフーイを打倒する事でしか、それは止められないという事でしぶしぶ出場する事に。

 

それとは別にリアル割れして、第一回で戦った女軍人アバターの少女たちと仲良くなってたのには少しほっこりした。

いやあぁ、前回の動画をみて「どうやって殺した」のか考察する部分もあって、言葉だけ拾うと物騒極まりない会話もありましたが。

上手くなって次は勝つっていうのは、ゲーマーとしては正しいのでは。

 

今回エムはピトフーイ側の為、友人にコンバートしてきてもらって、なんとか2人チームで参加。

まだ不慣れなタッグなため、トラップ二引っかかったりもしてましたが、その後敵を殲滅するんだから恐ろしや。

まぁ、合同チームの襲撃を軽く蹴散らしてるピトフーイ陣営も怖くて仕方ないですけどね。レンあれを倒さんとならないのか……



三角の距離は限りないゼロ3

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「だからこそ――一つ忠告です」

 

春珂に告白されて、でも断って。

それでも彼女は「あきらめないから」と色々行動して。

彼女の行動をきっかけに、文化祭実行委員に参加する事に。

そこで矢野は、かつての「キャラ作り」の師匠的存在、庄司霧香に出会って。

霧香は、委員会の活動を通して矢野を過去のキャラに引き戻す、と宣言。

 

いやまぁ、賛否が分かれそうというか。

あの行動力は素直にすごいと思いますけどねー。

矢野を焚き付ける為に策を弄するあたりとか、本気過ぎて怖かった。

秋玻は苦手だとはっきり言ってましたけど。

それでも、彼女なりに思う所もあって……いやはや、最後の秋玻の言葉にはびっくりした。

 

矢野はかなり衝撃を受けたのではないでしょうか。

彼のスタンスは、どっちでも良いです。と言うと投げ過ぎですけど……

今回のドタバタが楽しかったのも嘘ではないし、キャラ作りに悩みがあったのも偽りではない。要するに、0100かで切り替えがハッキリしすぎてるから、違和感を覚えるんじゃないかなぁ。

自分がわからない、と悩みを抱いてましたが。彼なりにバランスが良い着地点を見つけられれば安定するでしょう。そういう意味で、どう転ぼうと、彼が満足できるないいです。

とは言っても迷いの中で、秋玻に爆弾放り込まれて、心乱れてそうですけど……頑張れ…


86―エイティシックス―

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「……だから、あなたは〈葬儀屋〉なのですね」

『それもあります』

 

気になって買ったくせに積んでたんですが、一読して、「なんでもっと早く読まなかったんだ!」と嘆く位には面白かったです。

読み終わって翌日には残りの巻全部買ってきました。少し懐寒くなったけど、満足。

 

隣国の開発した無人機レギオンによる侵略を受けている共和国。

抵抗しなくては死ぬ状況で、共和国がとった戦術は最悪の極みともいえるもので。

85区に人民を集約し、入りきらない者を切り捨てた。彼らは存在しない86区の住人。

エイティシックスの烙印を押された、少年少女を搭載した「有人の無人機」を持って、共和国は戦線を維持していた。

 

人はここまで醜悪になれるのか、みたいな闇がそこにはあって。

ただひたすらに震えた。有色人種を追いやって、自分たちは塀の中で安穏と日々を過ごしている。パーティーなんか開催して、暢気なもので。

現状を打破するような光明も見えない道を、ただひたすらに進んでいる。

特殊通信で補佐する軍人もいるものの、職務に忠実な人も少なくて。詰んだ国って言うのは、こういう事を言うんだろうなぁ、という絶望が見て取れる。

 

P126のラフィングフォックスの叫びは、かなり痛かった。

読んでいるコチラにも苦しさが伝わってくるようで。……それでも読むのを止められない、熱量が同時に存在しています。

逆境と呼ぶのすら生ぬるい状況で、それでも日々を生き、戦い、行き着くところまで進んだ彼らの生き様に見惚れました。



三角の距離は限りないゼロ2

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「恋は――無条件にいいものなんかじゃ、ない」

 

親しい友人に、自分を演出していたことを打ち明けて。

秋玻と恋人になるという幸福を手にした矢野。

ある日、須郷から広尾に告白されたという相談を受けて。

仲を取り持つために奔走していますが……

 

友人思いなのは良いことだけど、返事を保留している状態で周囲がわいわい言うのは、ちょっとなぁ、とも思ってしまった。

放っておけないで動けるのも善し悪しと言いますか。

秋玻がお互い思いあっていなければ暴力でしかない、と言ったのも無理はないし……

 

須藤の叫びがとても痛かったですねぇ。

自分の気持ちは大事、だけれども。自分を作っている要素は、それだけじゃない、と。

そこまで考えているのが凄いし、その上で沈黙を選んだことがあったのも、凄い。

矢野が言葉も出ない衝撃を味わっていましたが。あの告白は、確かに力のある言葉だったと思います。



プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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