気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

電撃文庫

霊感少女は箱の中

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「《道具》として、擦り切れて終わるまで《道具》として生きる。霊と人とに望まれるまま自分の力を使って、死なせた人間の存在を全部背負って、それに押しつぶされるまで。それしか報いる手段がない」

 

甲田学人さんの新作、となれば買うしかない。

発売日に買っていたんですが、ドタバタしててやっと読めました。

さすが甲田さんって感じで、適度に暗く重い感じでしたが……他の作品と比べれば、読みやすい部類に入るかと。

 

転校生の少女瞳佳は、前の学校で心霊事件に巻き込まれ退学になっていて。

受け入れを表明してくれた学校に転がり込んだが、転入早々クラスメイトにおまじないに誘われ……そして、そこでも新たな騒動が起きて。

五人で行い写真を撮ったはずが……いないはずの六人目が移りこんでいて。おまけに、おまじないに参加していた一人が姿を消す事態にまでなり。

 

心霊案件の相談を有料で請け負っているクラスの男子、守屋真央に相談して。

その中で瞳佳は、色々と心霊関係の知識や、巻き込まれてきた自分の体質についてなど知識を得て。

守屋は見事、消えた少女の行方を突き止め、依頼を完遂していましたが……

 

いやはや、何事も一見しただけでは分からないものだと言いますか。

おまじないを行った4人の友人たちの隠していた物。学校で行われていた、陰惨な交流等。

イジメていた少女たちに報いがあったのは、正直すっとしましたが……一方で、救いもなかったなぁ、という感じ。

守屋のサークルの仲間たちにも色々事情ありそうですし、刊行続いてくれると嬉しいんですが。



ストライク・ザ・ブラッド16 陽炎の聖騎士

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「俺が恩莱島で学んだのは、絶望だけじゃないからな。おかげで、普通に生きてたら出会えなかったこいつらとも知り合えた。攻魔師の訓練ってのも、なかなか新鮮で面白かったぜ」

 

第二部・終焉編、開幕。

前回のあとがき的に、続きは出るのかちょっと不安だったので、無事に出てくれてほっとしました。

初っ端から第四真祖が記憶喪失になってるんですけどね! 何やってるの古城……

 

記憶失った上に、正体不明の島、恩莱島なる初出の場所で新しい仲間とクエストをやっていて、それが女子ばかりで……なんというか通常運転ですよね。えぇ。

島の攻魔師養成機関に放り込まれて、怪しげな怪物と戦った所、幽霊の少女に救われて。

真祖が消えてもすぐに回収来られる辺り、絃神島のメンバーもスペック高いよなぁ。

 

第二部で新キャラも増えてましたが、優麻の再登場とか中々嬉しいイベントもありました。

今回は新章開始回で、割と大人しめでしたかねぇ。最後なにやら気になる動きも見えましたし……次回以降が楽しみです。

彼女たちが動くのか。その目的も気になりますが……仮契約ではない血の伴侶をそろそろ選ぶ時が近づいてるのかなぁ。

ヒロインたち健気なので、そろそろ報われてほしいような……浅葱の残念具合がもうちょっと続いてほしいような。

 

ディエゴの巨神

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「時代というものが確かにあるなら、私はそれを受け入れる側ではなく作る側でありたい。だから頼む。私が死んでも、お前の父上が死んでも、時代を作るこの戦いの結果を受け入れて欲しい」

 

新大陸の発見に湧く海洋国家スピネイア。

そこに住まう、違法とされる陰陽術の研究を続ける青年ディエゴと、素材の手配を手伝う剽軽者アルバロ。

ディエゴは研究内容に疑惑を抱いた娘に襲撃され……違法な研究だったので、それを咎める教会にも目をつけられて。

折よく新人募集をしていた、新大陸遠征軍の船に転がり込むことに。

 

そこから新大陸の実情なんかに触れていくわけですが。

ディエゴ、書物だけの知識で陰陽術をある程度形にしてしまう程度には才能あるのに、微妙に視野が狭いですよね。

過ぎた力は、争いを呼び、多くに禍を為すという事に気付いていなかった。

 

あと、自分の立場が弱いのに、持っている札について情報を隠していなかった、というのも。

結果として、彼の残した知識を元に、被害甚大になってしまったわけですし。

いやまぁ、新大陸側の視点から見るからやらかした、って感じになりますが。

遠征軍側としてみれば、なすすべが無かった相手への対処法を考案したってことで、かなりの貢献、ってことになりますが。

何というか読んでいる途中で、そう上手くいくかなぁ、と思ってしまって作品に入り込めなかったのは残念でした。

ディエゴの巨神 (電撃文庫)
和ヶ原 聡司
KADOKAWA
2016-11-10
 

Babel2 剣の王と崩れゆく言葉

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「俺の負けと?」

「ええ。私の勝ちです」

「それで死んでもか?」

「私が死んでも」

 

カンデラを脱出した雫たちですが……

城に満ちていた禁呪の瘴気の影響で、転移陣が汚染されて座標指定が狂っていたとか。

ファルサスを通り越して、大陸の西側まで飛んでしまって。

……まぁ、それ以上ずれてたら海の真ん中とかになっていたので、陸地に富んだ分だけ運が良かったとみるべきですが。

 

辿り着いた先で、死んでいるのに動く……ゾンビ状態の馬と遭遇したり、変わった少女とその保護者と遭遇したりもしていましたが。

WEBで別作品読んでいるとこの辺りで既にニヤニヤ出来ると言いますか、不思議な二人組のイラストつかなかったのは少し残念だなぁ、とか思ったりしました。

 

縁があって、なんとかファルサスまでたどり着き……エリクの伝手とかも使い王と謁見することも叶いましたが。

王は雫の事情を聴くと、「務め」として排除しようとして。彼女は一度はその場を逃れますが……

 

その後、自分で王の前に立つんですよね。王を呼びつけて、矜持を以て、彼に傷をつけようとした。

雫の怖い所はここですよね。怖いと思いながら、悔しいと思いながら、それでも目を逸らさずに、行動することが出来る。

彼女自身の譲れぬ誇りが確かに合って、だからこそ、彼女は今もこの世界を生き抜いている。

 

「理性を持たない人間は動物か?」

「自ら理性を退けるなら。少なくとも、人ではありませんね」

とか、言えてしまうあたり彼女もスペック高いというか。この彼女を埋もれさせる姉と妹とは一体……

エリクと一緒に行動していた積み重ねも影響しているとは思いますがね。

 

そして彼女は、この世界に来た時のように、色々と事件に巻き込まれていって。

ファルサスですら事件の渦中に居ようとは。それで生き残ってるんだから彼女もタフだよなぁ。

この世界に広がっている言語障害の話が最後出てきて、「思い違い」にエリクも雫も驚きを隠せない様子でしたが……

ここで他の勢力が動いて、雫拉致するんだから、彼女も大変だ……

後書きで次はいつ頃刊行できるか分からないとありますが、単に作業のペースの問題ならいいですが、打ち切りとかになるととても悲しいんですが……ぜひ完結まで続いてほしいものです。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンⅩⅠ

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「うん、いや、言ってることはよくわかるよ。どういうやり取りがあったかまで八割がたまで想像がつく。あなたの怒りはもっともだ。だから遠慮なく存分に、あんな危険物を官職にねじ込んだ僕の歴史的迷人事を罵ってほしい」


今回はイクタが復活した事によって、何とかバランスを取り直した帝国の内政編。

狐が相変わらず好き勝手していたり、以前から言われていたように傾きかけの帝国の延命措置な感じで、盛り上がりには欠けましたな。

……イクタが投与した劇薬、文官ヴァッキェが本当に劇薬だなぁ、と。見ていて怖い。

 

凝り固まった空気を壊したり、苛烈な女帝シャミーユと距離を縮めたりして、決して無能ではないんですけどね。

初対面の狐にも物おじせず絡んでいって、イクタが「あの狐から常識を疑われるという未曽有の経験」をする羽目になっていました。

いや凄い。こっちの寿命の方が縮みそうだ。ヨルガも大変だろうなぁ。

 

シャミーユとイクタは出来るだけ一緒にいるように行動していましたが。

流石に四六時中行動を同じくするわけにもいかず。別行動中に、中々厄介な状況が発生していましたが。

狐が跋扈している以外にも、ああいうのを見ると帝国崖っぷちだなぁ、と思います。

最もアルデラ教団の方やキオカの方に運営ぶん投げられるほど安心できるかっていうと、あっちはあっちで不穏というか火種に事欠かないからなぁ……

 

アルデラ教団との交流が途絶した隙を縫って、帝国でも爆砲を採用したり、キオカと水をあけられた技術格差の穴埋めにイクタが励んでますが。

そんな折、教団とキオカと帝国の代表による三国会談が持ち掛けられて。

様々な思惑からそれを飲み、イクタとシャミーユが赴いてましたが……そこにアナライ博士まで紛れ込んでいて。

え、この御仁ヴァッキェとは別方向で引っ掻き回すことしかしなそうなんですが、何で連れてきた共和国宰相……!

 

青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない

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「僕は……もう……幸せなんだ……っ!」

(略)

すぐそばにある小さな幸せに気づくこと。

もう手の中にある小さな幸せに気づくこと。

それこそが、幸せなんだと……何度でも咲太は自分に言いたかった。

 

初恋の相手、年上の翔子さん。病魔に苦しむ幼い翔子ちゃん。

彼女の為に無茶をした咲太ですが……失敗してしまい、麻衣が犠牲に。

失われてしまった未来の物語が最初に描かれていましたが……いやはやこれは辛い。

抜け殻のようになった彼を、心配してくれる人がいたのは良かった。

あそこで周囲に責められ続けたら、また動くことはできなかっただろうから。

 

失意の彼の前に、大人の翔子さんが現れて。

彼女と同じ、思春期症候群を使って過去を替える為に動き出し。

ここでも人の手を借りて、助けてもらいながらなんとか事故を回避していました。 

この泥臭さが咲太だよなぁ。
……けれど、そうして戻っても、全てが解決したわけではなくて。
咲太は色々と葛藤していましたが。 

 

戻ってきた後に出会った双葉の反応が良かったなぁ。

咲太は自分を犠牲にするだろうと思っていて、不安だった、と。

まぁ確かに一度はそうしたわけですし、言い訳のしようもないよな……

「可能性がある」とも言えない、奇跡的な確率を願い、行動していましたが。

最後の最後、未来を掴んだのは翔子自身であった、と。
奇蹟が起きた事に賛否はあるかもしれませんが……頑張り続けていた咲太が何かを失うのではなく、翔子も翔子の方で未来を得た、という決着は大団円と言っていいものかと。 

まだ続きを書く気はあるようなので、この後どういう展開にするのかは気になるところ。

 

キノの旅20

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『我が国には海がある。海とは“心”である。

穏やかなときもあれば、荒れることもある。

包み込んでくれることもあれば、拒絶することもある。

一部しか触れられないのに、どこまでも果てしなく広がっている

いつも同じようでいて、常に違っている』

 

ついにキノの旅が20巻の大台に突入。

ここまでくると、ネタを考えるのも大変だと思うんですが。

手を替え品を替え様々な世界が見られるのは中々に楽しいです。

あとがきのネタの方が考えるの大変なのでは、と思うことしきりですが。

今回はパズル形式というか、編集者が大変だったんでは、とちょっと思いました。

 

冒頭の「海のない国」が割と好みです。

海が無いからこそ、その本質を知りたいと願う。

エルメスの発言であってもそれを受け入れることを躊躇わないあたりは良いと思います。

「仲の悪い国」は、もうどうしようもないなぁ、と。

この三国が手を取りあう事があれば、国力を伸ばせるだろうに。

……というか、嫌いだからこそもうちょっと情報収集をするべきなのではないだろうか。

 

師匠の「宝探しの話」は、相変わらずの師匠節といいますか。

結果として皆殺し……いや、救いようがない阿呆ばっかりだったから、仕方ない結末ではあるんですが。

事情ある相手へのフォローも入ってましたしね。

 

フォトの経験した「夫婦の話」も嫌いじゃないです。

彼女は彼女で、なんというかいろんな事態に遭遇してますよねぇ。

今回は撮影を依頼された夫婦に、実は隠された事情があって……と言う話ですが、どんな確率だとそんな事態になるんだ……

 

ノロワレ参 虫おくり

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「別に責めちゃいない。己が大人だとも言わんよ。ただああいったものは、子どもの立場からは見えにくいというだけだ。そして疑問を抱かず大人になると分からなくなる。それが濃縮されると、ああなる」

 

元々救いとは縁遠いこの作品ですが……

今回はまた一段と救いがないというか、救われていい相手がいないとすら思えてしまったと言いますか。

現人が嫌っている「田舎の風習・俗習」。それを煮詰めたかのような事件が今回は起こるわけですが。

 

狭い村だからお互いの事はよく知っている。だから、よそ者を嫌う。排斥する。

村社会であるが故、それを見てみぬふりをするものが居て……実力者が行っていることを真似する者も居る。

そうして追いやられて、命を絶った者の呪詛が、その村には残って。

相変わらず、恐ろしい文章を書くというか、怖い雰囲気を作るのが上手いなぁ、と。怖いけれど、先が気になってついページをめくってしまう。

 

夢人が現人に語った「子供からは見えにくい」もの。それは確かにあるのだろうなぁ、と思いました。

間違いに気付けず歪み続けた果て。

夢人は呪い返しの儀式が失敗したときに、「……許さない、というわけだな。良いものを見た。被害者の呪いとはかくあるべきだ」と言っていましたが。

これほど憎しみを募らせた被害者たちの怨念の強さに圧倒される。

 

前回の事件から現人はオミコサマの卵、文音との接点が出来ていたようです。

日高のお見舞いの帰り道を同じくする感じだとか。最もオミコサマ見習いとして、下手に関わったことに謝罪など出来ない文音は、現人から話を聞くだけというなんとも迂遠な接触をしてるわけですが。

二人連れ立って歩いているところに夢人が現れたりするからなぁ……彼らは彼らで夢人被害者の会でも立ち上げればいいんじゃなかろうか……

ノロワレ 参 虫おくり (電撃文庫)
甲田学人
アスキー・メディアワークス
2013-09-10
 

ノロワレ弐 外法箱

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「家族とは、呪いだ。呪いの詰まった、出られない箱なのです」

 

積読消化マラソン中。

メディアワークス文庫の方に移っているというのに、未だに電撃文庫版積んでるとは……とっとと消化しちゃわないとなぁ。スペースとって仕方ないし。

 

閑話休題。

同級生の友人、日高護の祖母の葬儀に参列した現人。

そこで彼は「オミコサマ」という七谷に根付く祈祷師が、遺族に「箱」を返してほしいと願う場面に居合わせて。

 

護は現人の持つ夢人に対する怒りを零せる、数少ない理解者で。

だからこそ、何かトラブルに発展しそうなら力になりたいと思っているようですが。

今回は護の方に事情があり、現人に悩みを語ることが出来ず。

 

葬儀に参加せず現人の怒りを買っていた夢人は、その一連の流れを聞いて「箱」そのものと現人の友人の家系にも興味を持ちはじめ。

「憑物筋」の一種ではないのか、と。

そうして調査に動いていくわけですが……いやぁ、本当に的確にいやがらせムーブをしているというか。

「己の事が嫌いな人間が大好き」という彼のポリシーを徹頭徹尾貫いてるなぁ、という感じがして、好感は持てないけどそのブレのなさは凄いと思います。

 

日高の祖母が諸悪の根源だよなぁ、というか。

本当にその身を外法と化す執念が恐ろしすぎて。

結局今回の話はそうした妄執に振り回されて終わった、という話でしょうか。

オミコサマの卵こと犬伏も、彼女なりに大変な事情っがあるようですし。

今後の活躍に期待……というか現人と一緒に夢人に振り回され続けるような気がしてならない。

ノロワレ 弐 外法箱 (電撃文庫)
甲田学人
アスキー・メディアワークス
2013-05-10


はたらく魔王さま! 0-Ⅱ

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「自分達こそがこの軍を率いるのに相応しいとは思わんのか」

そして遂に、これまでのアルシエルなら決して言わなかったであろう一言を言った。

それに対する二人の大悪魔の答えは、きわめて簡潔であった。

「「本当に相応しければ、最初からサタンの力など必要としなかった」」

 

魔王たちの過去編第2弾。

ルシフェルが退屈を感じたために裏切り……そのせいで魔王軍は予定の前倒しが必要になって。

南部のマレブランケへ進軍することに。

オマケにルシフェルがそっちに加担して戦う事になったりして、魔王が一度捕えられる状況も発生していましたが。

 

主が居なくとも、サタンが作った流れはもはや止まるものではなく。

自己の判断で動ける部下って言うのは貴重だなぁ。

これまでの魔界であったら、ありえなかった光景。それをサタンは作ってきたんだ、と。

アルシエルが受けた衝撃はどれほどだったろう。

 

そしてアドラメレクの株がどんどん上がっていくというか。

「この軍におるとな、己が昨日のままではいられなくなるのだ」と新しい技を会得する事に躊躇いが無い。

本当に理想的な長だったんじゃないかなぁ。

 

名前だけは出ていた四天王の最後の一人、マラコーダも登場。なかなか食わせ者というか。油断ならない手合いですなぁ。

既に亡き人(悪魔だけど)って言うのが惜しくなる感じ。

本編の時間軸の話も最初と最後に挟まっていましたが、17巻がどうなっていくのか今から楽しみです。

はたらく魔王さま! 0-II (電撃文庫)
和ヶ原聡司
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2016-09-10
 
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