気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

電撃文庫

そして異端の創換術師2 現代魔術師、千年前に転移させられたので新たな歴史を創る

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「だけど、それでも俺達の世界は発展を続けている。いつか人間が技術に追いつく日も来るさ。いつかな」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。           

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

1巻で千年前の世界に飛ばされ、なんとか現代に生還するための道筋を付けたエリオット達。

特殊な時間魔法を使い、千年をやり過ごす……魔法の眠りのようなもの。

しかし、それには魔力塔が健在であることが必須条件で。

                                          

外部の時間で言えば20年弱で目覚めてしまった、現代魔術師一行。

それは塔に入った当初よりも状況が悪化して、戦乱の余波によって魔力塔が一時停止してしまったのが原因で。

再起動しようにも、エリオットたちを見送ってくれた王は既に亡くなり、後を継いだディランも不在。

アーシェの薬問題もあるため、可能な範囲で問題を解決しようと行動を開始していますが

 

……まーた随分なトラブルに巻き込まれてますねぇと言うか。

創換術の影響力故、問題が発生しやすいというのはあるんでしょうね。

今回もエリオットたちが目覚めていなかったら、歴史が変わっていたかもしれないレベルですし。

国家間の争いで、現代魔術師たちのスペックがいくら高かろうと犠牲は出る。

その辺りしっかり描いていたのは好印象ですが、全体的に淡泊な感じもしましたねぇ。

魔法科高校の劣等生 司波達也暗殺計画3

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「お前を助けた理由だったな。――何となくだ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。           

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

有希と奈穂は、情報屋の鰐塚と一緒に変わらずチームのように動いていて。

潜入とかもあるので、単独行動も多いですけどね。

本格的な作戦の時は打ち合わせしたり協力したりもしてます。

今回は応援で狙撃手も出てきた上に、暗殺を実行しようとしたら私怨で行動している調整体の魔法士に先を越されたり、新キャラの描写が多くて奈穂の活躍少な目でしたが。

 

調整体の魔法士が復讐しようとしている状況で、有希たちは依頼を実行しなくてはいけない。

途中で鉢合わせたりもしてましたが、極力干渉しないほうこうで話をまとめていた辺り、有希も意外と弁が立つ。

……いやまぁ、相手がわりかしチョロかったというのも、無きにしも非ず。その前に軽く一当たりして有希たちが勝ってるのも大きいですが。

 

リッパーと呼ばれている調整体の彼が、復讐に目が向きすぎてかなり猪だからなぁ……

今回もまぁ、達也を狙っている無謀な連中を先んじて刺しに行くわけですけど。

どうしてこう命を無駄にするんだ。……まぁ、リッパーみたいな復讐鬼もいたので、達也にちょっかい出さなくても、いずれ死んでいた気もしますけど。

周公瑾に注力していた時期のため、黒羽からのバックアップも最小限。肝心なところに間に合わせてくるあたり、地力の高さを感じさせますが。

標的を片したあと、後日談の修行パートからの実践がかなりスピード感あって笑った。

 

『暗殺計画』シリーズは『魔法科高校の劣等生』本編完結に合わせて終了の予定で、現在のスケジュールだと4巻出る前に本編の方が完結するそうです。マジか。

まだまだ本編の方でも不穏抱えてると思いますが、どう解決するんだろ……まぁ気長に待ちます。

 

 

魔法科高校の劣等生 司波達也暗殺計画2

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(……あんな大魔王みたいなやつが高校生をやってるってのが、そもそもの間違いなんだろうけどな)

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。           

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

暗殺を生業とする少女、榛有希。

達也を狙って失敗し黒羽に組み込まれた彼女は、変わらず殺し屋として活動していた。

そんな有希の下に、四葉は桜崎奈穂という、少女を派遣してきて。

奈穂は護衛用に考案された、桜シリーズの調整体でありながら、複数人を守れるシールドをつくれなかった為、教育が暗殺者見習いの方向に切り替わったとか。

 

その最終試験として殺し屋の傍において、現場を経験させることになったみたいです。

家政婦としてのアレコレもこなせるようでしたけどね。ナッツの甘党っぷりに毎度驚いているのは正直笑った。

あと、彼女は四葉の関係者とはいえ、まだ「見習い」という事もあって色々と未熟な部分もあって新鮮でしたね。

本編だと達也がスペック高すぎるし、ブレないので、この辺りはスピンオフでないとできない描写だとは思いました。

 

本編の時間軸としては、達也が恒星炉の実験を披露した後。

それによって未来のエネルギーが確保されるかもしれず、電力会社のお歴々の中には当然面白くないと感じる人も居て。

おあつらえ向きに裏仕事をしているチームがあったため、彼らが、達也暗殺に動くことに。

まぁ周公瑾が依頼人と実行犯を繋いでいたり、いくつもの思惑が重なったうえでの計画のようではありましたが。

 

……だからさ、やめよ? わざわざ虎の尾を踏んだり竜の逆鱗に触れたりする必要ないじゃない……

恒星炉作った後のタイミングで情報を集めて、「戦闘力は大したことがないはずだ」なんて判断下すようじゃ、成功する可能性は0だよ……いや成功してほしいわけじゃないんですけど。

有希が大魔王って評してたのが的確すぎて笑えました。
面白いポイントは点在してましたが、ナッツが警戒してたのに罠にかかってる辺りとかはまだまだ甘い。これも奈穂と同じで、本編で失敗できるキャラ・場面が少ないってのはあるように思いますけど。

蒼空はるかな最果て図書館 光の勇者と愛した歌姫

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「なんだ。どんな尊いご教授を賜れるのかと思ったら、そんなの当たり前のことじゃないか。誰だって、自分の行動派、他でもない自分自身に返ってくるものだ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。           

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

休暇(課題付)で、最果て図書館を訪れたルチア。

館長のウォレスとメイドのリィリと交流して、楽しい時間を過ごしています。

リィリと友達になろうとして、それを受けてリィリが少し変化していったり、穏やかで優しい時間が流れていました。

 

しかし、ウォレスの下にテオドラから、何者かにルチアが狙われているという情報が入って。

更に、暁の勇者が図書館を再訪したときに、ウォレスに存在を感知できない吟遊詩人トネリコが同行してきて。

彼がまぁ、吟遊詩人の割に言葉選びがアレというか、喧嘩腰と言うか。

……まぁ、ウォレスもウォレスで、ルチアのピンチという事でピリピリしてて、タイミングも良くなかったですけどね……

 

少しでも情報を集めようと奔走する事にばかり集中して、肝心のルチアと喧嘩してるんだもんな……もう少し頑張りましょう。

図書館の魔物たちに懐かれて、彼自身も成長している感じはしますけどねー。

ルチアの過去と歌声について。魔導士の封じられた声の事。これまでの伏線を回収する、最終章らしいエピソードでした。

昔勇者で今は骨5 東方月光堕天仙骨無幻抜刀

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「アル。わたしを信じて、守って。お師匠さまに鍛えてもらったもの。それが魂なら。私は手を必ず手を届かせる」

 

前回から4か月後。

魔軍令フギムニが予想してなかった情報でぶん殴られたり、勇者一行が転移装置の事故に巻き込まれて東方に飛ばされたりしてます。

しかしまぁ、縁は異なもの味なものというか合縁奇縁というか……どっちも男女の仲よりの語なんでアレですけど。

東国ヤマには、かつての勇者の仲間であり剣の師匠でもあるマガツが居ましたが。

今回の騒動はかなりの規模で、一人でも欠けていたら解決できなかった辺り、縁の妙を感じましたねぇ。いつくかの縁にはどこかの神様の思し召しもあったようですが。

 

ハルベルの死霊術士としての修行も一定の成果を認め、地盤を固める為に帰国しようとしていた矢先ですからね。

もし少しでも期限がずれていたら。ハルベルの力量が足りなかったかもしれないし、逆に成長著しかったら転移事故に巻き込まれず、東国で戦力が不足したかもしれない。

この辺りは骨になってからも、厄ネタばかりを引き続ける勇者の運の問題かもしれませんけど。

トラブルを吸い寄せまくってて、正直笑う。マルドゥにも「死してなお運命力が強すぎる奴」とか言われてましたしね。

 

そしてついに登場したマガツさん。

正直どんなキャラか気になってたんですが、予想以上に愉快な御仁と言うか。

血も涙も情もある、気の良い人物。けれど、剣を全ての上に置く価値観。

それ故に、振り回されるキャラも多いみたいでしたけど。いやぁ、あそこまで我を通してるのは好きだなぁ。

なので中盤の展開にはびっくりしました。あまりにもあっけなかったので。

……かと思ったらさらにその後、驚かされるんですけどね! 勇者御一行はびっくり人間ショーでも開催する気ですか。「1番、勇者。骨になります」。初手からインパクトしかないので駄目だな。

 

魔王軍との戦争で、国力は削られていると言いますが。

ハルベルやミクトラみたいに、勇者に影響を受けた下の世代も育っているし、魔軍令も考えがあるようでしたし、少しでも良い方向に行ってくれるといいなぁ。

……フギムニさん、予期せぬ情報で殴られてばっかりなので、足元すくわれないか心配ですけど。

日和ちゃんのお願いは絶対

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「……内緒だよ?」

 

『お願い』を絶対に兼ねてもらえる力を持った少女、葉群日和。

そんな彼女に告白された少年、頃橋深春。

優柔不断な彼女と、基本的に即断即決な彼とでは随分と性格が違いますが。

自分に無いものを持っているから憧れた、と言うことで。

なんやかんやあって付き合う事となり、それなりに楽しい恋人生活を楽しんでいたと思いますけれど。

 

国際情勢はなかなかキナ臭い状況であるようですし……

そもそも、絶対の『お願い』なんて力を持っている少女が、普通であるはずもなく。

これまでにもその力を奮ってきた前歴があって、彼女自身はおろか周囲まで狙われるような事態まで勃発。

世界の問題と、彼女の問題とが混在する、岬鷺宮流セカイ系。

 

日和ちゃんはなんだかんだで、優しい子で見守りたいタイプではありますが。

持っている力が強大過ぎて怖いんだよなぁ。だからこそ、彼女の近くにいようとする選択肢が、貴く描かれるわけなんですけど。

『お願い』するだけで、大抵叶えられてしまうというのは、あまりにも応用が利きすぎるし、その割には詰めが甘くて、もどかしい一冊でもありましたね……

86―エイティシックス― Ep.8 ガンスモーク・オン・ザ・ウォーター

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『そうだな。言うとおり、戦わなくてもいいんだと思う。誇りしかないとはもう言わないし、戦場以外に居場所がないとも、もう思わない。……けど、戦わないと行きたいところに行きつけないし、……それ以上に自分に恥じるようには生きたくない』

 

秘された皇女、フレデリカの存在があれば、戦争を終える事が出来る。

勿論そのためには、秘匿司令部の発見が求められるのですが……

シンが1人で抱え込まずに、エルンスト達に情報共有してくれてたのは良かった。

可能な範囲で情報漏洩しないようにしてはいるようですが、コレが破たんの切っ掛けにならない事を願います。

参謀長とアネットの会話が不穏で気になるんだよなぁ……

 

さて。前回シンの告白に、レーネは口づけを返したものの、明確な返答はなく。

オマケに、折悪しく講習等のスケジュールの問題で1か月ほど別れ別れに。「おれはそろそろ、少しくらい拗ねてもいいんじゃなかろうか」という地の文が可愛い。

いやぁ、シンが本当に人間らしくなってきた、というか。過去に囚われていた彼が、未来を見られるようになったのは本当にめでたい。

 

告白直後にレーネに逃げられ、混乱していた状態を目撃されたせいで、周囲にもバレバレと言うのがまた、緩い空気を生み出しています。

作戦開始前の時点で、ついにシンがレーナの〈ツィカーダ〉を知った場面とか、いつも以上にコミカルな雰囲気があったように思う。

 

時間が流れ、戦争が終わるかもしれない可能性も見つかり、戦いの中で他者に諭され……

エイティシックス達の中には、シン以外にも良い方向へ変化していく子たちが居て。

一方で、そんな彼らに置いて行かれたように感じてしまう、未だ変われていない子たちも居て。

 

そんな彼らの前が派遣されたのは、救難要請を飛ばして来た征海船団国家群。

海に行っちゃうんですよねぇ。一般にイメージされる青い海とかではなく、海底の岩や砂が黒いせいで、黒く冷たい荒れた海ではあるんですが。

遠い場所の象徴であった海に来てしまって、迷いがより鮮明になったと言いますか。

誇りだけを胸に戦い続けて来たエイティシックス達の前に、喪失を重ねて来た征海船団を持ってくるあたりが容赦ない。

 

中盤までどこか緩んだ空気を感じてはいましたが。

戦場においてそれは命取りだという事を、改めて突き付けてくるようで、震えましたね。

シンが不覚を取ったのも意外ではありましたが、彼の存在を把握している以上、レギオンも手を打ってくるんですよね。学習し続ける敵ほど厄介な物はない。

 

敵兵器の新調に、戦術を更新して対処している辺りとかは、やられるばっかりじゃないぞ、と気概を感じられて良かったですけど。

最後、完全破砕には至らなかったブツは結局どうなったんでしょうとか。

ちょいちょい気になる部分があるので、早く次の巻出て欲しい(8巻は今月の新刊だよ!)。

 

あらすじの「過去最悪の犠牲」の文言に震えて読んでいたので、思った以上にネームド生き延びたように思う。

いやまぁ、次の巻で被害状況総括とかされたら「いや、思った以上に死んでるわ」になるかもしれませんが。……海にフェルドレス引っ張り出して、慣れない場所での戦いの割にはマシだったようにも思うけど、そこに行くまでが、なぁ……

 

ここでコレってことは、ほかにも救難要請出してる国とかどんな状況なんだよ……

実際、ヴィーカが気づいたように犠牲は積み上がってるわけですから、作品として面白いけど彼らの先行きがとても不安になる。

最後に。原生海獣ってなんぞ??? めっちゃびっくりした。
設定はあるものの本筋には絡まないのでもう出てこないそうですけど。


楽園ノイズ

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「……僕がやったんじゃないですよ。いつもだれかに頼って――」

『きみがやったんだよ。あたしはちゃんと知ってるよ』

 

久しぶりの杉井先生。

ご存知の方にはおなじみの、音楽をテーマにした作品。

後書きにありましたけど『さよならピアノソナタ』が2007年出版ですって。13年前……?嘘……ってなった。

 

面倒くさい少年少女が、音楽を通して繋がって、少しずつ世界を広げる話です。

作中の雰囲気もノリも、これぞ杉井作品と言う感じで、「またコレか……」って意見も出そうなテイストですが。

コレだよコレ! と個人的には大うけ。良くいく店で、割と決まったメニューを注文するタイプなので楽しい。

上手く言葉にできなくてもがいて、それでも音楽で何かを伝えようとする彼らの輝きが好きなので、懲りずに展開していってほしいなぁ。

 

動画投稿サイトに、オリジナル曲を投稿していた少年、村瀬真琴。

姉に唆されて、一度女装して投稿してみたら、それでいつも以上の再生数を獲得してしまい、退くに退けなくなった男。

女装ネタを掴まれて、進学した先で音楽教師の手伝いとかさせられてましたしね……とはいえ、性格とか見るに女装という弱みがなくても、なんだかんだ理由付けて手伝いさせられてそうだよなぁ、と言う感じはする。

 

彼は、手伝いを通じて、一人また一人と女の子を攻略していく……いやまぁ、間違ってないですよ、割と。

それぞれに事情を抱えて、立ち止まっていた少女たちの背中を押したのは間違いなく彼の功績です。

誇れよ、少年。歌が残るように、記憶が残るように。君のしたことは、彼女たちの中に在り続けるだろうから。



魔法科高校の劣等生31 未来編

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「エドワード・クラークとベゾブラゾフは、これを期に抹殺する。後顧の憂いを断つためにも、あの二人は生かしておけない」

 

ディオーネー計画をはじめ、達也を排除するべく動いていたエドワード・クラーク。

かなり追い込まれた中で、それでも達也を打破しなくてはならない、と作戦を練る当たり筋の通った敵ですね。

システムに細工をして情報を集め、七賢人を気取っていたようですが、『利益があるから見逃されていた』というのが判明して小物感が増しました。哀れ。

 

ベゾブラゾフも、虚仮にされたと感じリベンジに燃えていました。

彼の権威はまだ国内で通じるので、それを以てクラーク達の動向を確認。彼らを利用し達也の手を塞いだ所で、攻撃を打ち込む準備を進めて……。

とはいえ、2人とも達也に手を出したのが運の尽き。抹殺宣言が出る前から、あぁ死んだなとフラグをバンバン立てていたので笑ってしまった。

 

特にベゾブラゾフはもうちょっと工夫しろと言いたい。自分の力に自負があるからこそ、トゥーマン・ボンバで蹴散らそうとしていましたが、達也相手に同じ手札を何度もぶつけたら、それは負けますよ。順当。

事情があって、理解の上で来たとはいえ、クラークの策略に巻き込まれた『ディアス少佐』は泣いて良い。これ以上達也に戦略級魔法みせてどうするつもりだ。またとんでもないもの作りかねないぞ……

ここ最近は色々妨害や足止めもあって爽快さが足りなかったと思っていたのですが、久しぶりの達也無双で楽しかった。

 

自分を標的とした他国軍の連動を、四葉家や深雪の援護があったとはいえ、『マテリアルバースト』を遣わずに、『自衛』を果たした達也は本当に怖い。敵に回したくないですねぇ。

とは言え、絶対的な戦力を見せつけた事で、兵器であることを強要されない可能性が遠ざかったのも明言されてしまって。

光宣の事も棚上げになっている状態ですし、その辺りでもう一波乱あるんだろうなぁ。


数字で救う!弱小国家5 勝利する者を描け。ただし敵は自軍より精鋭と大軍であるものとする。

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「奴は僕らを襲わずしてすでに攻撃してる。未来のファヴェールをね」


北の小国ファヴェールが属する『同盟』と、帝国やピエルフシュが属する『誓連会』。
2者間での大戦争が開幕しようとする段階にあっても、各国の思惑は蠢いていて。
同盟の連合軍が帝国を攻める一方、ファヴェールはピエルフシュを相手取る2正面作戦が結構されることになったのが4巻。
ファヴェールが戦果を挙げたのに対し、同盟は敗北して。戦争の長期化が避けられない情勢に。

そんな状況だって言うのに序章ではまたナオキとトゥーナがおっぱい論議していて、相変わらずだなこの二人……とちょっと笑ってしまった。
けれど、結局はそんな平穏な時間こそが一番尊いんですよね……
戦争をする以上、犠牲は避けられない。
単純な事実を容赦なく突き付けてくるエピソードでもありました。

同盟内の関係もあって、ファヴェールは帝国側の戦線にも戦力を割かないわけにもいかず。
初戦で帝国を勝利させた立役者、ナオキの戦法を流用した指揮官が登場したり。
共和国側も、次代の英雄を投入して状況を動かしに来たり。
中々油断できない状況ではありましたけれど。
相手の思惑を読んで上手くあしらったりしていて、ナオキ達の成長著しいなと感じました。

ソアラは北方の雌獅子と称され、ナオキは魔術師の名を確かなものとした。
……ソアラは今回も要所で哀れまれて「かわいそがらないでください」って言ってましたけど。
味方からも悪だくみしてると言われるような、ナオキの在り方が見ていて楽しいです。
ファヴェールの若い世代も育ってきて、ますます今後が楽しみになる下地が整ってきている。
だからこそ、喪失が痛いんですよね。的確に心を刺しに来ている。
手紙を読む場面も中々きましたけど、やっぱり一枚だけ遺していった彼の事を想わずには居られない。
あぁ、格好良かった。心の底から震えるくらいに。


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ちゃか

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