気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

富士見ファンタジア文庫

さよなら異世界、またきて明日 旅する絵筆とバックパック30

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「もちろん、正しい質問をするんだ」

 

異世界に召喚された少年ケースケ。

しかし、既にその世界は滅びかけていた。

人が結晶となり消え、砂と散る異変に呑まれた世界で、彼は一人、蒸気自動車で旅をしていた。

その途中で、同じく一人旅をしていたハーフエルフの少女ニトと出会って。

巡り合わせによって、彼女の探し物を手伝う事となり、二人はあらゆる問いに答えをくれるという魔女の伝承がある街を目指す。

 

あぁ、なんて綺麗な物語だったんだろう。

滅び忘れ去られる一歩手前の危うい世界で、それでも生きている人々の姿が。

出会い、語らい、そして別れる。

纏めてしまえばただそれだけなはずなのに、胸に迫るものがある。

 

滅びかけの世界で変わらず仕事をする、修理工のおじさんがいた。

連れ立って旅をする老夫婦がいた。最後に家族に会おうとした人がいた。

あるかも知れない場所を探そうとした少女がいて、人探しと嘯いて放浪していた少年がいた。

退廃した世界で、分かりやすい救いなんてなくて。だからこそ、他愛無い会話が愛おしいのだ。ニトとケースケが、あの駅で出会えて本当に良かった。

旅の中で絆を育み、足を止めた時に相手に言葉をかけてあげられる二人の関係が、とても好き。P275P305の挿絵と、その前後の会話とかいいですよね。



お隣さんと始める節約生活。

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「今を後悔しないように過ごしてください」

 

高校進学を期に一人暮らしを始めた男子、間宮哲郎。

ひょんなことから、隣人で先輩の山野さんと交流が始まって。

生活に不自由ない程度のお金はあるが、学生として遊ぶお金も欲しい。

けれど学校は、特別の事情が無いかぎりバイトは禁止。

ということで、自炊を始めたりしてますが、不慣れなもので失敗もして。

 

学校でも学外でも知り合いという事で会話する事が増えて、からかわれる事も多く……

気がつけば、互いに相手の事が好きになっていた。

そして夏の盛り、冷房代がやはり負担が大きいということで、出された案が、二人で一部屋に居れば冷房代などが節約できるよ! というもので。

提案されて、受け入れた時点である程度の好意があると判断しても良いと思いますがね。甘々生活と帯にはありましたが、確かに甘くもあるけど、節約や交流一つ一つが手探りでじれったさの方が強かったですね。

 

あと、自炊初心者がいきなり夏場にお弁当作るのは、ちょっと勇敢過ぎたと思うな……変なにおいに気付いて食べなかったのは偉い。最近本当暑いのもありますけど、できる範囲から始めるのが大事だよ……

 

イラストも可愛くて、ラブコメ読みたい人にはオススメ出来るとは思います。

ただ……残念ながら私には合わなかった。台詞が説明的すぎるというか、ちょっと文章の癖が苦手でしたねー。



はしたない姉妹ですが、躾てもらえますか? 獣魔導士は服従の首輪にて姉妹と契る

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「黙りなさい。力のない人が囀らないで」

 

人が、強大な力をもつ幻獣に変じてしまう病。

症状が程度のうちは人の性質も残しているが、進行した場合はまさしく災害となる。

それ故に、罹患した者は隔離して管理下に置かなければならない。

両親を亡くし引き取られた親戚の家で、暖かく迎え入れてくれた姉と妹。

彼女たちは罹患し、引き離された。再び出会うために少年は手を尽くし、ついに再会する。

と、そんな話。

 

学園で学び、足場を固めて自由を勝ち取ろうと目論んでいて。

クラスメイトと交流したり、逆に喧嘩を売られたり。先輩に絡まれたりと中々散々な状況ですけど。

それでも、彼は目的の為に妥協しないし、彼の手を取った姉妹も覚悟が決まっていて良い主従関係を築いているんじゃないでしょうか。


デート・ア・ライブ20 十香ワールド

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「――すまない。私の我が儘で、随分と待たせてしまったな」

 

澪によって世界は救われた。しかし、最後に残された霊結晶を十香が回収して……

時は流れ平和な時間を、士道たちは満喫していた。

傍らに友が居て、負債は無かった事になり、万事が上手くいく平穏な世界。

しかし士道は違和感をぬぐえずにいて……そこに現れた狂三が、「十香が世界を塗り替えた」ことや「このままでは世界は崩壊する」と言う話を持ってきて。

 

精霊の力を交えて検証した所、それは確かなようで……

士道は、十香とデートをすることに。ただ、監視の目を潰され、援護は得られない。

そんな状態でも、士道と十香がデートを満喫しているのは何よりでした。

 

一方で精霊たちは、この不安定な上書きされた世界を、少しでも長く持続させ士道のための時間を稼ぐ作戦を実施。

霊力を放出すればいいという事で、精霊大決戦が始まったのには笑った。一定のルールを設けているとはいえ、どうしてこうなった……

狂三が厄介な景品を設けたこともあって、わりと本気のバトルになっていて結構楽しかったですね。



デート・ア・ライブ19 澪トゥルーエンド

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「……駄目だ。俺はまだ……逃げられらない。まだ、何も終わっていないんだ」

 

澪の暴威に追い込まれた士道。

けれど、最後の最後に狂三の精霊の力、『六の弾』の力を用いて、最終決戦の前に戻ることに成功。

始原の精霊相手にデートをしてデレさせる、これまで通りの戦いを始める事に。

いやぁ、彼らしいと言えば彼らしい。

 

士道が未来の情報を得ていることを、令音に気付かれないように気を付けながら、他のメンバーの協力を得て、デートする。

実際、澪の記憶やらがあるとはいえ、結構いい雰囲気になっていましたしね。デートに関しての実績を積み上げまくってるからな……

 

とは言え、始原の精霊が容易い筈もなく。さらにはDEMまでもが、士道の記憶から外れる行動をとり始めて。

形を変えて勃発した最終戦争の幕引き。一度目とは違った場所に辿り着き、精霊たちも無事で、概ね目的を果たした。……けれど、別の形で喪失を突き付けられて、コレはコレで痛かった……

 



デート・ア・ライブ18 澪ゲームオーバー

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それは最もシンプルで、最も頭が悪く――しかし最も確実な方法だった。

「……いいぜ。始めようか、魔術師」

 

狂三が死に、新たな敵として君臨した精霊・澪。

琴里が、令音に対して震える声で聴いた場面が好きです。

信じたくないと思いながら問い、肯定され、司令官として冷静な判断を下せる所が、強いよなぁ。

 

そして澪は士道を戦場から遠ざけ、その間に他の精霊たちから霊結晶を回収していく。

彼女の精霊としての力は凄まじく、結晶を抜かれた精霊は死ぬ容赦のなさ。

救援に士道が駆けつけようとすれば、DEMのアイザックが立ちはだかるハードモードっぷり。

精霊たちの力を駆使して戦う士道も格好良かったですけど、油断しないアイザックも敵役として筋が通ってて嫌いじゃないです。

 

敵がどれほど強大であろうと、士道たちは諦めず戦い続けた。しかし、タイトルにある通り「ゲームオーバー」と言うほかない絶望を突き付けられて震えた。

最後まで足掻き続けて、チャンスを掴んではいましたが。さて。




スパイ教室01《花園》のリリィ

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「なんだか――無茶苦茶、気持ちよさそうですね」

 

大戦が起き、多くの被害が出た世界。

表舞台での派手な戦争ではなく、スパイたちによる影の戦争が主流となっていった。

情報の奪取、敵高官の暗殺などなど。

そうした危険な任務に赴くための人員を育成するための機関も設立され、運用されていたものの……向き不向きはあって、どうしても落第すれすれの子も出てくる。

 

そんな実戦経験も無く、落ちこぼれ寄りだった少女たちばかりが集められて、共同生活を送ることに。

目的は、腕利きのチームが壊滅した「不可能任務」の達成。

彼女達を指導することになる教官は、自称・世界最強のスパイ。

実際、その文句に恥じない実力を持ってはいるんですが……一つ問題が。

 

彼は、かなり感覚派の天才で、指導が致命的に下手くそだった。

一歩どころか十歩も百歩も先を行く人の実演だけで真似できたら苦労しないんですよね……

そんな彼が思考の末導き出した答え。それが『自分を倒せ』というもの。

実力に格差がある相手を、如何にして倒すのか。少女たちは、悩みながら、失敗を繰り返して。その度に相談して、少しずつ自分に出来る事を増やしていった。

 

前半は、キャラ紹介と訓練で、後半が主目的の作戦実行のエピソードです。

訓練パートでボスが見せた「マスターキー」の下りとかが笑えて好き。

彼女達の、そして最強のスパイの任務達成方法は中々に痛快でした。


ラストラウンド・アーサーズ5

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「あったりまえでしょ? こんなもん、勝てるか勝てないかの話じゃないわ。戦わなければならないんだから戦うんだし、勝たねばならないから勝つのよ」

 

聖杯探索から帰還した瑠奈たち。

彼女達を出迎えたのは、災厄に見舞われた街で。

バロールやモルガンが仕込んだ罠。闇傾いた状態で召喚された伝説のアーサー王と臣下たち。

アーサー王候補者たちが協力してもなお勝ち目の見えない難敵。

他の候補者たちが心折れそうになっても、瑠奈は凜太郎との約束の為に抗う事を選んだ。

 

いやはや、今回の彼女はかなり王様らしかったですよ。風格があった。

聖杯探索に赴いて、ガラハッド卿を味方に加えられたのも大きかったですね。

かなり事情に詳しくて、解説役にうってつけでしたし。

瑠奈にそんな大事な情報を抱え落ちしようとしてたのか! と怒られていたのも無理はない。あの場面では彼女が正しい。

 

そして、候補者たちが協力しての最終決戦。戦力を分散して足止めして、主人公たちを先に行かせる展開は、王道だけに熱いですよねー。ああいうの好きです。

挿絵でバレてるので言っちゃうと凜太郎が戻ってくる場面も、お約束と言えばお約束ですが、だからこそ楽しい。良い最終巻でした。


ロクでなし魔術講師と禁忌教典16

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「わかったわ。貴女達と出会えて……私、本当に良かった」

「こちらこそ……とても得る物が多い、良き戦いでした」

 

魔術祭典準決勝。システィーナは、メイン・ウィザードに相応しい実力を身に着けていましたが……生来の優しさがなくなったわけではなく。

魔術師としての覚悟を問われることになる。

敵側の工作、小賢しいなと思わなくはないですけど。彼には彼なりの戦う理由があって、そのために手段を選ばない辺り嫌いじゃないです。

 

相手に毒を盛るとかではなくて、自分の魔術を活用した戦いでしたし。

だからこそ、戦いが終わった後のシスティーナも不問にしたんでしょうし。

動揺して調子を崩していた彼女を激励したグレンの姿を見て、システィーナの想いも定まったようですが……さて、どうなるんでしょうね。個人的にはルミア推したいんですが。

 

一方でグレンは、ついに解読が終わったアリシア三世の手記から情報を得ようとして。

実際多くの情報を得て、少し真理に近づいた感はしますが……その手記にも敵の手は伸びていて。

精神を取り込んで追体験するという仕組み。それに介入して、脱出経路を塞ぎ、内容を検閲した。グレンが見たのは断片ばかりではありましたが、それでも敵を見つけ、道を切り開く辺りは流石のひと言。

 

敵もグレンの可能性は認めてましたし。ただ、既に作戦は進行していて、遅すぎた、とも言われてましたが。

実際、祭典の裏側ではジャティスが相変わらず動き回っていて。

首脳会談の場が、表向き真っ当に終わりかけた所で乱入して来るんだものな……ジャティスが乱入せずとも騒動は起きて、また別の形で決裂した感じはしますが。一番引っ掻き回すヤツが場を支配してしまったように見える。

血が流れてしまった以上、容易くは収まらないでしょうが、ここからどうなるんだ……?


転生王女と天才令嬢の魔法革命

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「……それはそうだが、どうした? なんだか凄く嫌な予感がするのだが」

「このアニスフィア、名案がございます!」

 

五歳の時に、前世の記憶を取り戻した王女アニスフィア。

魔法がある世界で、それを使いたいと願ったものの、彼女には魔法が扱えなかった。

それでも挫折せず独自の理論を構築し、彼女でも扱える魔法のような効果を発揮する道具、魔道具を開発した。

その実験に際して生傷が絶えなかったり、普通の王族とはかけ離れた行動をとるために、ちょっと距離を取られている感じはあるようですが。

 

しかしまぁ、魔法が使えず暴走しまくる彼女を、よく王女として留めたな王様。

振り回されまくっているけれど、その才覚は本物だから、みすみす放り出すわけにもいかなかったんでしょうけど。

そんな王の子だからか、マッドな研究者な面が強い王女に、時に王族の貴い覚悟を見られる場面もあって、中々楽しいです。

まー基本的には暴走しまくってる研究バカなんですけどね。でも、決して悪人じゃないから憎めない。

 

今回も、魔道具の実験失敗でパーティー会場に乱入したら、王太子が次期王妃と目された相手との婚約を破棄する場面に遭遇して。

そのまま彼女を保護という名目で拉致して、最終的には救っているわけですから。

胃薬が手放せない王様にはちょっと同情しますけど。

なろうからの書籍化で、加筆修正されて読みやすくなっているので、入り口としてはこちらをオススメしたい。

あとはスタンピードの時の展開とかも色々変わってましたねー。刊行続いて欲しいな。こっちのルートの展開での続きが気になる。

アニスが解説するときにやたら「~だ」と断定口調になるのが、普段と違って微妙に引っかかったりもしましたが。結構楽しい作品でした。


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