気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

富士見ファンタジア文庫

たとえば俺が、チャンピオンから王女のヒモにジョブチェンジしたとして。

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「それでいいのか?」

「ダメなの? じゃあその人、一生自分を許せないじゃん。人生おもんな」

 

Twitterでフォロワーが盛り上がってるのを観測したので購入。

特に書籍化発表時が凄かったかなぁ。それ以前から、更新されると感想が流れて来て、気にはなっていたんですが。

 

天性の〈職業〉によって人生が決められてしまう世界。

〈経営者〉であれば、事業に対する広角的な理解など、才能の一点特化を助長するシステムで、多くの人はそれを活かした仕事をしていた。

しかし、フウタは〈職業〉を持たない〈無職〉として、蔑視される身だった。

故に〈職業〉を問わず参加できるコロッセオで、努力によって出来る事があると証明したく、チャンピオンにまで上り詰めた。

 

その努力は報われず。観客からは不人気で、最後には〈経営者〉の甘言にのり八百長に手を出してしまった事で、追放されることに。

そうなれば後は転げ落ちるのみ、というか。〈無職〉にできる仕事が無く、放浪を続けた先で、彼はある王国の王女と出会い、状況が変わっていく。

王女が出していた特殊な依頼を、フウタが受けたこと。フウタが、王女の求めていた条件を、この上なく満たしていたこと。

運命的な邂逅だったと言ってもいいかもしれない。

 

王女の食客として招かれて、王宮に部屋を貰ったフウタ。

まぁ突然現れた不審な男を好ましく思わない人はいて、絡んできたりするわけですが。

そうした相手達に、元チャンピオンとしての実力を見せつけるのは中々に痛快でした。

リヒターとの一戦しかり、フウタを追ってきたプリムとの一戦しかり。

 

個人的に一番気に入ってるのは、メイドのコローナですかねー。自由奔放で見ていて楽しい。めいどー。

まぁ、うぉっしゅうぉっしゅされてるリヒターさんとか、振り回されている方々にとっては中々の鬼門と言うか、扱いにくいキャラではあるでしょうけど。

傍から見ている分には賑やかで良いので。……つまりこれからもリヒターさんにはうぉっしゅうぉっしゅされてもらえばいいのかな? 合掌。

 

自分を追いかけてきたプリムとの戦い。

チャンピオンを目指した挑戦者としての想いが熱く、こちらにも伝わってくるかのようで。歓声が上がるのも、熱狂も良くわかる。

思わずWEBにも手を出し始めました。まだまだ途中なんですが、この後も熱い戦いが目白押しで、良いシリーズに出会えた満足感がある。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典17

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「なぁ、イヴ。お前はどうしたいんだ? そこに家とか資格とか関係あんのか? 本当に大事なのは、お前が何をするか、どう生きるか……そこじゃねーのか?」

 

魔術祭典の会場では死者が出て。

ジャティスはルナとチェイスを動かしてマリアを攫った。

各勢力の思惑が色々と蠢いていたようですけど、自らの正義に酔ったジャティスが、敵の首魁の正体を暴くという金星を挙げるとは予想外にもほどがある。

 

その結果として、異次元に追放されてましたが……あそこで命を奪わなかったのは愚策なのでは。絶対何がしかの手段使って戻ってくるでしょ。

彼にとどめを刺すのはグレンであってほしいと思ってるので、ジャティスにはもう一度【大導師】たちを驚愕させてほしい。

彼がある儀式を行った事で、敵の正体が明かされ、更にはそれの対処で一人を封じる事に成功。とは言え、自由に動ける方の戦力も相当でしたけどね……

アルベルト達を相手取って、傷も負わないってどんだけだ。その内、パウエルにも痛い目見て欲しいけど、どうすれば叶うやら。

 

混乱の最中、各国首脳陣はファイス枢機卿からカーディス家の秘事を聞き、糾弾していましたが。女王アリシアが、上手くその場を治めて、一丸となって対処できるかと思えば。

ここにきて、帝国のガンことイグナイト卿が離反。

この状況でさらに混乱を加速るような事するんじゃねぇ!

いやぁ、結果からすれば、天の智慧研究会に踊らされまくった上、最終的には自滅なんですが……なんなんだあの人……

能力だけは確かで、犠牲を積み立てやがったので、同情の余地もないですが。

 

グレンが《愚者》として為してきたこと。教師として育んできたもの。

それらが有ったからこそ、死中に活を求めることができる、ギリギリで踏ん張れたわけで。

特にイヴを再起させる発破をかけられたのは大きい。

表紙にもなってポイント稼ぎまくって、ルミアやシスティーナはかなり気になって仕方ないようでしたが。P229の挿絵、システィーナはグルグル目で混乱してる風ですが、ルミアの方はハイライト消えてません……?

今回も使われた《鍵》の事とか気になることが多いので、ルミアにはこの後の活躍に期待したいところ。


さよなら異世界、またきて明日Ⅱ 旅する轍と希望の箱

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「夜、眠る前にはいつもこの箱を眺める。この箱の中身だけが私を支えている。だから君に贈る助言はひとつだけだ。希望を詰める箱を見つけたまえ。それが心の拠り所になる」

 

二人での旅を続けるニトとケースケ。

効率的に探し物をしたいので地図が欲しいというケースケに、地図は貴重品だから簡単に手に入るか分からないというニト。

うーん常識が違う。いいですよね、こういう違いを見せつける会話。こういうの好きです。

なので、今回はケースケが異世界人だと見破る、眼力強い人が多くて楽しかった。しかも見破る方法がそれぞれ違うやり方なのが良いんですよねぇ。

新キャラでも気付かない人も居ましたし、バランスが上手い。

 

旅の道中、聖女様を奉る聖堂がある村に辿り着いた二人。

崩壊しつつある世界で、ひっそりと滅びかけている村。こういう村、普通にあちこちにあるだろうし、旅人を迎えることなく滅びた場所もあるんだろうな……

ケースケが悩みを抱いたのも分かるわぁ。何もかも終わりつつある世界において、なぜ人は生きているのか。

 

多くの知恵者が考察しつつも答えを出す前にしまい、真実は明かされることはなかった。それでも。そんな世界で生きる理由。

モンテさんの答えが曖昧なようで支えになる、まさに希望となる指針の話だったので、ケースケが役に立つ助言だと返していたのが、良かったですね。

 

届け屋を営んでいる獣人の少女、シャロルも中々いいキャラしてました。

というか、彼女の祖先と出会った異世界人の話って、前作のキャラでは……? そんな気はしてましたけど。そうかあの世界、静かに滅びるのか。

別の作家さんが言っていた「滅びない国はないので(滅ぼしました)」的な言説を思い出しましたね……

終わりがあるからこそ、それでも生きるからこそ。優しいし切ないし、悲しくて愛おしい。

相変わらず作中の空気感が好みで楽しい、良い作品でした。


抗いし者たちの系譜 再始の女王

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「やはりわかっていないな」

静かに、ラジャスは口を開いた。

「永遠だと。それこそ運命そのものだ」

 

BOOKWALKER読み放題にて再読。

人と魔物の存在について。なぜ、魔物が魔力を宿しているのか。

根本の情報が解き明かされる、シリーズ最終巻です。

 

魔大陸にある、魔王城に現れた「初代魔王」を名乗る少女。

当代の魔王であるところのサラに接触してきて。

実際に魔物たちが見ると継承されてきた「魔王の力」を感じ取れるし、今は廃れてしまった古式の挨拶や、誰も知らない世界の真実なんかを語るので、疑いようもないみたいですが。

 

最近頻発している地揺れ。

これが続くと、世界が壊れてしまうと初代魔王は言い、それを回避するために命を減らすと宣言。

その力を持って魔物たちに影響を及ぼし、帝国の統治によって途絶えたハズの、人と魔の戦争が再度勃発する事に。

 

各国から智者を集めていた事もあり、外部に敵が出来た時に、そのノウハウを共有できるのは強いなぁ。

火災の消火に関してだったり、城塞での防衛線に関するアレコレだったり。

色々と思惑を秘めている家臣が多くても、状況によっては手を組む強かさが好きです。

まぁ、突然出て来た初代魔王に引っ掻き回される展開は好みが分かれそうですけど。

 

サラとラジャスが協力したこともあって、今回の騒動はひとまず落着。

3巻で、帝国が滅びるもっとも簡単で確実な方法として「皇帝の寿命」が挙げられていましたけれど。

……実際問題、生きてる間は揺るがないだろうけど、未来においてはどうなるだろう。そんな事に想いを馳せる、余韻ある終わりで好き。

抗いし者たちの系譜 覇者の魔剣

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「一つ訊く。我の役はなんだ」

「どういう意味でしょう」

「軍の統括を解除された記憶がない」

 

BOOKWALKER読み放題にて再読。

魔物たちには魔力があるが、人間が持ちうる奇跡は物語の中にしかない。

そう思われていた世界で、『魔剣』と呼ぶにふさわしい、異能を持った剣が出土して。

現魔王サラと同様の魔力吸収能力を持つ一品で、発見時に近づいた魔物が一体命を落とす事態にもなっていましたが……

 

強力ではあるが、あくまで剣一本。帝国を揺るがすほどの脅威ではない、と判断される事に。

なので宰相は、その情報を活用してこの機会に不穏分子を炙り出そうと画策してます。

トップが謀略の皇帝と呼ばれ、智者を厚遇しているのもあってか、スキピオも絡め手バンバン使いますね……

 

もっとも、帝国の臣下たちもさるもので、ほとんどは裏を察し状況も見据えて、今は動くタイミングではないと雌伏を決め込むわけですが。

王族の誇りを捨てきれず、暴走する人物が現れる結果に。

彼のブレーンである、教師役だったハイエルはそれを諫めたハズなのに行動を起こされて、さらに説得に赴くも失敗し……いや、散々ですね。

慟哭が痛い。とことん追い込まれて人が変わったようになった彼も嫌いじゃないですけどね。強かさが増してる。帝国の家臣はこんなのばっかりか。

 

今回はあくまで人の反乱への対処。

という事で、前魔王ラジャスに対しては特に関与しない方針でしたが……ラジャスの方が魔剣に興味を持って、反乱軍への対処に名乗りを上げて。

偽りの勇者探しの時、彼を城に呼ぶ名目とした「軍の統括」と言うのを、今度はラジャスの方が軍に関わる言い訳に使うんだから面白いと思いました。

抗いし者たちの系譜 虚構の勇者

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「それはこういうものでした。

『かつての勇者は魔王となった。魔王と勇者は対のもの。

ならば空白になったその座が、今の魔王に対する今の勇者がいるはずだ』と」

 

BOOKWALKER読み放題にて再読。

帝国の有力者たちに送られた、差出人不明の書簡。

それは、勇者が魔王になったのならば。それに対する「今の勇者」がいるはずだ、と指摘する者で。

最も神々がいて、勇者を選択してくれるわけでもない世界で、誰が勇者かなんて決められずはずもありませんが。

 

不審な書簡であるのは間違いないが、ある種のアハ体験というか。気付きを臣下に与えた事は間違いがなく。

先の武芸祭において、皇帝の暗殺未遂があったように、主に害をなす可能性は潰しておきたいとスキピオは調査に乗り出してましたが。

……終わってみると今回の一件、大山鳴動して鼠一匹みたいな結末なんですけどね!

 

とは言え、元々各国で王の教師をしていたり、将軍や宰相であった人々の集まる会議で大真面目に「今の勇者」について話してる構図は笑える。

統一されたとはいえ、過去の遺恨までなくなったわけではなく、会議前にそれらを持ち出してギスギスしたり。それでも、未来の栄華を諦めたわけでもなく。

適度に帝国の足を引っ張りながら、首を着られない程度に有能さをアピールする狸ばかり集まっている辺りが好きです。

……まぁ、相手したくはありませんけど。スキピオの胃に穴が開かない事を祈っておきましょう。ラジャス相手に啖呵切れるなら平気か。

 

今の魔王であるところの皇帝陛下。

彼女を害せて、その意志もあると見做される存在。それについて考察するならば、先代魔王であるところのラジャスを外すわけにはいかず

スキピオが交渉して、数日城に滞在する事となっていましたが。

それによって事態が動き出すんだから、もう……感想としては、誰もが踊らされたな、という感じです。

抗いし者たちの系譜 逆襲の魔王

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彼は最期に言った。

新しきが古きに挑むは義務であり、古きが新しきに敗れるは権利だと。

そう。敗れることこそ権利なのだと。

己よりさらに高き場所へ登る可能性を見ることの、何と喜ばしい事かと。

 

BOOKWALKER読み放題にて再読。

紙の本も持ってたはずなんですけどね……多分実家に置いてきたかな?

久しぶりに読みましたが、文章の好みが少し変わったかなぁ、とは思いました。ただ、キャラのポリシーとか気に入ってる部分が多いので、やっぱり好きだなぁと再実感。

ラジャスの「古き者の義務」が、好きなんですよね……

 

人の住む大陸と、異形の魔物たちが住む魔大陸がある世界。

その二つは海で隔てられていたが、時に海が割れ地続きになる時期があり、その時は人と魔物との間で戦争が勃発していた。

そんな中、人々の間には伝説が残っていた。魔物たちの首魁である魔王は、勇者と言う運命によって倒されるものだ、と。

 

最もこの世界、魔物は魔力を扱い火を吹いたりしてくる個体もいるんですが。

人間にはそうした便利な力はなにもなく……伝説を信じて魔王に挑んだ刺客は、悉く退けられたようですけれど。

ある時、魔王ラジャスの前に現れたのは、まだ年若い少女であり……魔力を吸収するという特異な力によって人から迫害された経歴を持つ者だった。

 

不意を付き、魔王の魔力を奪ったことによって、勇者に仕立て上げられた彼女は新たな魔王となった。

そして、魔物たちを従え人間の領土に攻め入り……わずか3年で、大陸を統一してのけたというんだから驚きです。

魔物たちの身体能力があり、勇者が策も練れる傑物だったのが大きい。

降伏も受け入れてきたので、併呑された国家の王族なんかも生きていて、内部に火種抱えまくっている状態でもありますけど。

 

一方で、魔力を奪われた魔王は、側近の手によって落ち延び、生き恥をさらすことに。

持っていた力は失ったが、その信念まで折れたわけではなく、彼なりに復讐をせんと行動を開始し……

建国四年目に開催される運びとなった武芸祭にて、別たれた道が再び交わる事になる、そんな物語です。

 

メインは勇者にして当代の魔王サラと、先代魔王となったラジャスではありますが。

周囲を彩るキャラクターたちの方、特に宰相のスキピオとかの方が、登場頻度的には多いのでは……彼説明役や状況整理役として動かしやすいですけど。

そして、メイン2人は少ない中で濃度高めに動いてくれるので、個人的には満足。

転生王女と天才令嬢の魔法革命2

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「それは……凄く残念だけど。それでも私は今の自分がそんなに嫌いじゃない。私だから見えるものもあると思ってるし、私だから生み出せたものもある。それは誰かに譲れることじゃないから」

転生王女のアニス。
魔法大国の王女でありながら、適性が全くなく、魔学という新しい分野を開拓している才人。
まぁ、常識外れの言動もままあるのでキテレツ王女呼ばわりされているわけですが。
王位継承権は放棄しようとも、王族としての立場も捨てたわけではなく。
時には矜持を示してくれる彼女は、中々に眩しい。
ただまぁ、強烈なのも確かで、例えるなら太陽ですね。
輝かしく眩い、熱量の塊のような少女なので。

そんな彼女だからこそ、切り開けた領域があるし、彼女が救った人だって少なからずいます。
1巻で保護したユフィリア以外にも、あちこちに影響を与えているようですし。
けれど、光があれば影がある。
彼女の輝きを疎ましく思う勢力も当然いますし、彼女によって傷付いた人だって、また居るのだ。
1巻ではアニスフィアの良い影響を中心に描いたものの、今回は、『良い』ものばかりで世界は回らないと、暗部を突き付けてくるような感じ。

まぁ、興味ある事柄に関しては暴走しがちだし、目標が決まると即行動と言う気持ちの良い部分は変わりはないです。
アニスと共同研究経験のある新キャラも出てきましたが、犬猿の仲ながら理解しあっている、なかなか面白い令嬢だったので、また登場してくれると嬉しいですねー。
きさらぎゆり先生のイラストも可愛いので、いい感じの書籍化だと思います。コミカライズも決定したようですし、頑張ってほしい所。


ファイフステル・サーガ2 再臨の魔王と公国の動乱

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「そうでもない」カレルは言った。「おかげで人の機微と言うもんが少しは分かった気がするよ。感謝する気にはまったくなれないが……今後の治世の参考にでもさせてもらうさ」

 

隣国からの侵攻を、見事撃退し要人を捕える事に成功したカレル。

とはいえ、198年ぶりに戦端を切った相手が、たった一度の敗北で退くはずもなく。

次の手を着実に打ってくるんですよねぇ。聖女の力がなかったら、暗殺に成功する辺り、容赦もない正確な一撃と言うのが厄介です。

オマケに、戦果を挙げたとはいえ元は平民であるカレルが、聖女セシリアと結婚し貴族のお歴々を従える事への反発もあって、内側にも気を配らないといけないのがややこしい。

 

暗殺計画を知ったカレルは、情報を集め……使われる毒がドワーフが作るものだと突き止めて。挨拶も含めて、ドワーフの国に足を運ぶ。

カレルがかつてエルフのところに踏み込んだように、ドワーフの国にも滞在していた経験があったりするのが強いよなぁ。

まぁ、そもそもそう言った国々を回れるフェルトフォルクの商人と親しくしているのが、一番のポイントですけどね。

 

情報は何にも勝る武器になりうる。

今回も、掴み取ったものを上手く活用して華々しい戦果を挙げていましたしね。

団長に就任したばかりだというのに、情報の取り扱いが凄いんだよなぁ。存分に活用している。

ただ、使うのは上手くても彼自身が情報を集めるのに秀でているわけではなく。前述の商人や、独自の諜報網を築いている王子の補佐あってこそではありますけど。

 

敵の第二陣も上手くいなしてましたが……思わぬ勢力の横やりが入ったな。予想していなかったわけではないけれど、予想よりも随分と早い。

さてはて、ここからどういう手を打つのやら。続きが楽しみな感じ。

 


ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団

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『戦となれば全員が命を張る。団長であろうと例外はない。それだけの話だろう』

 

暴威を奮った魔王を、エルフ・ドワーフ・人間など、住まう人々全ての力を合わせて撃退した世界。

打倒を期に暦を討伐暦と改め、200年近くの時が過ぎ……「再び現れる」と言い残した魔王の脅威を、多くの人々は忘れかけていた。

 

まぁそれも無理からぬ事ではありますけどね。魔物に追い込まれた領土を開拓する余裕も出て来た状況で、魔王の脅威を直接知る人もほとんど過去の人。

唯一、長命のエルフのみ生き残っていましたが、病に倒れ長くはない。そんな彼の下に、魔王について恐れ、知りたいと願う人間の子どもカレルがやって来て……彼はそこで多くを学び、成長したのでしょう。

 

討伐暦198年。カレルは、最強の傭兵団、狂嗤の団の調査部隊に居た。

団長の息子ではあるようですが、養子も多いので本当の息子かどうかは怪しいとかなんとか。あくまで一介の隊員であった彼は、色々な事情と思惑が重なった結果として、次の団長になることに。

 

魔王の脅威が薄れ、当時の利権は現状にそぐわないと人間同士の争いが勃発しそうな状況。

けれど、最前線であったアレンヘムには聖女の加護があり、王族には人の心を読む特殊な道具が伝わっていた。

情報を下手に広めるわけにもいかないし、たまった鬱憤は発散させないといけないしで、結局人同士の戦争は開幕するのですが……政治のトップと筆頭戦力がある程度協調できるのは安心材料ですねー。

 

傭兵団の団長にして聖女の婚約者と言う前線に立つカレルと、幼くして女王を継いだ妹を補佐する王子ヴェッセル。その二人を中心として描かれていく、戦記物。

いや、やっぱり『火の国、風の国物語』書いていた師走先生だけあって、キャラが多くて序章も序章なのに楽しいですねー。読むのが遅くなってしまったのが悔やまれる。


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