気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ガガガ文庫

獄門撫子此処ニ在リ2 赤き太陽の神去団地

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「アマナは、確かにまっとうな人ではない」

(略)

「でも……わたしはアマナのこと、きらいじゃないのよ」

 

現世と幽世のはざまにある『神去団地』。

閉じ込められた無耶師たちが争っている、かなり特殊な場所であったようですが……。

別件の調査をしていた撫子とアマナはその場所へと迷い込んだ、というか。引きずり込まれた、というか。

 

最初は撫子が、自分が獄門家の人間であるという記憶も失っていて。

アマナと早々に会えたことで、「獄門撫子」としての自認は直ぐに取り戻せていましたが、欠けている記憶なんかもまだあって。

さらに神去団地からの脱出方法もないということもあって、団地を巡る騒動に対処する必要に駆られるわけです。

 

撫子とアマナが合流したり、時には分断されたりしつついろんな勢力と交流や戦闘をしているのが面白かったですね。

アマナの本性を知る相手に「まっとうじゃないけど、嫌いじゃない」と言っている撫子、割と彼女の事好きだよなぁというのが良かった。まぁ終盤にも良いシーンは合ったんですが。

一方でアマナは愉快な二等儀式官の四月一日白羽と合流し……本調子でないけどウキウキで無耶師相手に暴れていて笑いました。ゲーム好きだからリアリティ増してる幻術だされて、挿絵でもあんな良い笑顔してたら笑うしかなくないですか!?

帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中

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「司書さん。その本は――魔導書は。貴女が完璧に直した場合、戦争に使われるかもしれません。それでも、やりますか?」

(略)

「殺すために直すんじゃない。直した結果がそうなるとしても」狩あの声には逡巡も恐怖もあった――しかし、覚悟と意思も同時にあった。「この子を――本を治せるのは、島なんじゃないが今この国にあたしだけだ。だから、やめない」

 

人が科学の道へ進み、様々な神秘はそのまま歴史に消えていくはずだった。

しかし、人類が忘れつつあった魔力を操る魔族とその集まりである魔王軍との戦争がはじまってしまって。

魔王が三か月おきに放つ「魔王雷」によって各国の都市が破壊されていく中、人類は神秘の残滓である「魔道具」や「勇者」という存在を頼って戦争を続けていた。

 

そんな中で新たに注目されたのが、『魔導書』と呼ばれる遺物であった。時の流れの中で破損してしまっているものの、修復すれば魔力持ちの扱える武器になるだろうと期待されていた一品。

しかし、魔力を持ちつつ稀覯本の修復技術を身に着けている人材なんてそういるハズもなく……帝国の皇女の友人であった、本を愛し、それゆえに職を失った主人公、女司書カリア=アレクサンドルが「魔導司書」という役割を与えられて戦場に送られるわけです。

 

『凄惨な光景、残忍な高位。だが自分は本を読んでいるのだからまだ人間なのだ』という名言を作中の将軍が遺していたとか。どうしたって命の奪い合いをする場であるけれど、人間であろうと踏みとどまっている覚悟が分かる。

他にもカリアの属する帝国、ひいてはそこが属する連合王国においては前線基地に図書館を設置し、兵士のメンタルケア用の施設としていたそうで。実際に作中で効果出ているのを見ると、良いなぁって思いますね。読書好きとして設定が刺さる作品でした。

 

カリアが着任した当初の、第11前線基地の図書館は前任の役職持ちが戦死した為に無法地帯と化していましたが。兵士たちに一歩も退かず、ルールを守らせるように動いたカリア、良かったですねぇ。

本の延滞なんかも日常茶飯事で「明日戦場で死ぬかもしれないんだぞ」と言ってきた相手に、「その本には予約が入っていて、同じ境遇の相手を待たせている」と言い返したシーンが好きです。通常の司書としての業務を行う傍ら、「魔導司書」としての仕事もしっかりしていて……。


あくまで本を愛しているだけの女性だったのに、戦場での命のやり取りに触れることになって、感情を揺さぶられながらも役割を全うしたカリアが良いキャラでした。
図書館利用者の兵士たちも、戦場である以上一回登場してから「次」が無かったりするんですが。彼らの心の支え、その一つに本がなっていたのは間違いなくて、痛くも面白いストーリーが描かれていて良かったですね。

弥生ちゃんは秘密を隠せない

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「変わることは何も悪いことじゃないのよ。弥生の気持ちは弥生だけのものだし、あなたの人生はあなたが決めることだもの」

 

主人公の深瀬皐月は、左手で触れた相手の思考を読み取れるサイコメトリー能力を持っている以外は、普通の男子高校生。

そんな彼はある時、美人ではあるものの「近寄るな」というオーラをまとい孤立している美少女、木下弥生さんに左手で触れてしまって……。

彼女から「格好いい」と思われているのを聞いてしまい、それ以来気になっていた。

 

そして2年に進級した際のクラス替えで、いよいよ同じクラスになって。

接点が増えたことで、少しずつ2人の距離が縮まっていくことになるラブコメですね。

皐月はピアノの演奏が好きで、けれどかつて失敗したことがトラウマで弾けなくなっていた。

弥生が彼を気に掛けるようになった切っ掛けがそのピアノで、だからこそ皐月を再起させることができた。

 

……と、主人公のピアノという特技だけでもまとまった気はしますが。

皐月の持っているサイコメトリー能力と、弥生が他の人と距離を取ろうとしていた理由というのが、1巻時点だと蛇足というか冗長感はありましたね。

最後の引きを見ると、続刊でそのあたりを活かしてくるのかもしれませんが……微妙に乗り切れなかった部分はあるな。

星美くんのプロデュース Vol.2 ギャルが似合わない服を着てもいいですか?

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「その気持ちを、きっと折戸くんだって抱えてる。『期待外れだと思われたくない』って、嫌われたくないってことだよ。でもそれって本当は期待してほしい、って裏返しだよ」

「裏返し……」

「だから、嫌われるのが――期待外れになるのが怖くても、前に進めるってところを見せてあげてよ」

 

女装男子の星美くんと、心寧ちゃんとその友人聖蘭との交流は続いていて。

まぁ、聖蘭の前だとジルちゃんとして振舞っていくことになってはいますが。

星美くんが心寧と出かけたある日、心寧が人とぶつかってしまって……その時に持っていたコーヒーを鞄にかけてしまった。それが高額ブランド商品だったことでワタワタする羽目になってましたが。

お相手はあまり気にせず使っていて、気にしないでいいよと言ってくれたんですが、それでは気が済まないから出来る範囲で弁償を……という話が出て。

 

その人物が店長を務めているカフェでバイトを掏る流れになって。

……まぁ星美くんではなく「ジルちゃん」で入ったことと、そこで折戸くんが既に働いていたせいで、別の火種を抱え込むことになっていましたが。

コーヒー掛けたのは心寧だったわけですが、陰キャを自称する心寧はまぁ接客業には不向きすぎて初日でクビ通告されてました。うーん、順当……。

 

女装を隠している男友達と一緒のバイトで接点が増えて。

それを隠しつつ悩んでいる彼に的確な言葉を掛けたせいで、妙な状況になってしまったり。

さらには折戸が気になっている聖蘭のプロデュースをすることになったりとしていました。妙なすれ違いとかみ合いがありつつも少し前向きになれる決着を迎えられたのは良かったですねぇ。

それでホッとしたところ、エピローグで刺されたわけですけど。今度は星美の過去が襲ってくるわけか……3巻楽しみだけど怖いな。

獄門撫子此処ニ在リ

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「もう手遅れよ――たとえ地獄に堕ちようと、わたしはあなたを逃がさない」

「…………どうかしているぞ」

 

17回小学館ライトノベル大賞の大賞受賞作。

妖怪や魔物なんかがいる世界、それに対処する霊能力者(作中での呼称は無耶師)も存在していた。

主人公の少女、獄門撫子の生家である獄門家もまたそういう家ではあるんですが……悪名が広がりすぎて無耶師はおろか化物すら畏怖する家でもあった。

 

獄卒の流れを汲み、通常の人としての食事は実際のところ必要なく、化け物の肉だけが彼女の飢えを満たす。

そんな特殊な立ち位置でありながら、人に近すぎる怪異は食べようとしなかったり、人と鬼の狭間に居て、他者を遠ざけながらも自分の立ち位置を定めようとしていた。

そんな中で、とある依頼を受けて八裂島という場所に赴いたときに、無花果アマナという「普通の人間」を自称する女性と出会って。

彼女と交流する中で、鬼でありたかった少女は少しずつ人間味を取り戻していくの、好きだなぁ。

 

撫子の曾祖母は界隈で恐れられる偉業を成し、獄門でも特に恐れられている人物だったようですが。撫子はまだ、怪異を一蹴とかできるレベルには至っておらず、奮闘しているのもあって、最初から等身大の少女感はあって撫子好きでしたね。

……まぁ再三言っている通り、怪異の肉を必要とする異種としての性質も持っているわけですが。

 

そんな異質である彼女を変に恐れることもなく、近づいてくるアマナの存在はなかなかに救いであったと思いますね。

アマナはアマナで色々と胸に秘めたものがある人物であったというか。普通を自称する人物は、たいてい普通じゃないんだよなぁというべきか。その秘密を知り、今度は自分から踏み込んでいく撫子が良かったです。凸凹だけど良いコンビと言えるのでは?

星美くんのプロデュース Vol.1/陰キャでも可愛くなれますか?

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「だって、どれだけわたしが自分のことを否定しても、星美くんは一度だってわたしのことを否定しなかった。わたしが変われるように、諦めないで背中を押してくれた。だから、わたしが強く見えたのなら、それはきっと、星美くんのおかげなんです……! 星美くんが隣で支えてくれるって思うと、なんだか、今まで怖かったこともあんまり怖くなくなるんです」

 

女装が趣味の主人公、星美次郎。

必要な知識としてファッションやメイクなんかの知識をしっかり仕入れて活用し、女子ともそう言ったトークで盛り上がれる立ち位置になっていましたが。

友人たちにも女装趣味は伏せていた。ただ女装して出かけた先で、ファッションに悩む女子を見かけたら「可愛くしてあげる」と声をかけていたことから、『存在しない女子生徒』の噂が学校で流れることになってしまっていて……。

 

それでも趣味の女装はやめられず、「(姉からもらった制服で)女子生徒と誤認されてるなら、私服で出かけよ~」って出かけるの、自由ですねぇ。

バレるリスクがあっても、可愛いとは時に人を狂わせる魔法のような力を持っている、と自覚して動いているわけですが。

その上で悩める女子への声掛けもやってるんだから、もうすこし自重してもいいのでは、とはちょっと思いましたが。

 

実際声掛けの帰りにクラスメイトの陰キャ女子に見つかって、「可愛くしてほしい」というお願いをされてしまったほか、ウィッグが取れてしまったことで正体発覚までしていたわけですからね……。

学校でのバレを星美は警戒してましたが、心寧は「可愛い」として認めた相手の秘密をバラす気はなかった。……というか陰キャすぎてバラそうにも話しかけられる相手がいないという悲しい暴露までしてましたが……。

 

「可愛くしてほしい」という提案に対して星美くんが躊躇していたら、頑張ってバラしてやると脅迫じみた真似までしてきたけれど。

陰キャ力高すぎて自虐が過ぎるのはちょっとアレでしたが、星美くんの女装趣味を否定しないでくれたのは良かったですね。花ヶ田さんのイラストが本当に綺麗で、可愛くなっていく過程が描かれているの良いですね。スカート選んで試着しているシーンの絵と、カジュアル寄りの女装する星美くんのイラストが特に好き。

 

星美くんの指導によって少しずつ変わっていく心寧は、注目を集めてクラスで浮きかけたりしてましたが……友人たちのアドバイスを受けて対処したりもして。

心寧さんには心寧さんの想いがあって。星美くんに「過保護で過干渉」と突っぱねられるシーンもありましたが……自分がおかしなことをしてる自覚はあって、自罰的になってしまうの背負いすぎ感はある。

過去に傷を持っていた彼女が、それと向き合うことが出来たのは良かったですねぇ。

弱キャラ友崎くん10

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「――俺は日南のことを、特別な存在だと思ってる。だからこれから勝手に、日南のことを水沢に話す」

 

日南との第二被服室での会合が終わり、迎えた3月。

彼女の誕生日が近づいており、泉の発案でサプライズパーティーが開催されることに。

チーム分けしてプレゼントを用意し、一番日南を喜ばせたチームが勝ちという主旨で企画が進み……。

友崎が菊池さんと水沢と同じチームになっていたのが、なんか味わい深くて良かった。

水沢も日南に対して真剣で、だからこそ秘密を共有しているであろう友崎にたいして踏み込んできて。

 

自分が日南の考えに利用されているとわかった時、友崎の中に怒りではなく悲しみがあったというのが、あの時間を大事にしていたのが分かって良かった。

日南との関係について悩み、相談することもあれど、それはそれとして菊池さんとバレンタインとかのイベントちゃんとこなしてましたし。

一つ問題抱えていても、それ以外をないがしろにしていないのはポイント高いですよ。

 

サプライズパーティーの打ち合わせの一環で、友崎家にリア充グループのメンバーと、菊池さんがやって来ることになって。

ちゃんと恋人として菊池さんを紹介して、友崎母と妹がすごいリアクションしているのが面白かったですね。

 

ゲーム好きな日南に刺さるプレゼントを求めて、友崎チームはプロゲーマーの足軽さんの伝手でプログラマーを紹介してもらったりもして。

その前に家族に紹介されたからか、足軽さんとの対面の時に「彼女」と紹介されてちょっと満足げにうなずいているの想像すると、凄い可愛くないですか? 可愛い

いつものメンバーでのUSJも担当して、サプライズパーティーも順調に進んでいった中で、あの引きは続きが気になりすぎるなぁ……。11巻楽しみ。



弱キャラ友崎くん9

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「――だから今度は、私に選ばせてください」

 

レナという肉食系地雷女の登場も影響して、菊池さんとギクシャクすることになってしまった友崎。

拗れすぎる前に友人たちに背中を押されて、というか蹴り飛ばされるくらいの勢いで場を整えられて、話す時間を作れたのは良かった。

 

菊池さんとしては応援しているのは確かだけど、やっぱり嫉妬する気持ちもあるとかで。好きなのは菊池さんだけと言葉ではハッキリ宣言し、その上で一緒に登下校するなど過ごす時間を増やしてましたが。

水沢が「形式にこだわりはじめたら、うまくいってないのを埋めようとしてる証」と指摘したり、友崎が抱えている問題全てを等しく大切にしていることとか、そのあたりを理解してアドバイスくれてたのは良かったですねぇ。助かる。

 

そうやって菊池さんとの関係という問題を抱えつつ、オフ会への参加は続けて。

そんな中でランク1位を獲得するほどに使い込んだキャラから、新しく乗り換える挑戦を始めているあたり、根っからのゲーマーだなぁと思いました。

後にプロゲーマーの足軽さんから「ゲーマーとしての業」とか指摘されていましたけど、やっぱりそのあたりの軸が友崎の中にはありますよねぇ。

 

芯がしっかりしていたり、業を抱えているキャラは好物なので、どんどん友崎好きになってきたな……! その上で菊池さんも小説家としての業を見せ始めてきたので、好きと好きが付き合ってる現状は、凄い楽しいですね!

それだけに関係が壊れかねない状況で話が進んでいったのは胃が痛みましたが……トラブルを超えて、しっかりと選択されたのにはホッとしました。このままの関係を貫いて欲しいものです。

 

告白するときもそうでしたけど、自分の想いがありつつもちゃんと必要な言葉を届けてくれるみみみ、良いキャラなんですよねぇ。彼女は彼女で幸せになって欲しいですけど。

今回の騒動を経てまた一つ成長した友崎が、日南に切り込んでいったことで物語の見え方がまた変わっていきそうです。

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「だったら、その時間も楽しんできて欲しいんです」

そしてにっこりと笑って、こう付け加えた。

「それでまた――素敵で楽しいお話を、たくさん聞かせてほしいです」

 

冒頭の『ファースト・クリスマス』が好きですね。

演劇を楽しんでくれたクラスメイトの事は好きだけど、大人数はどうしても苦手だからと二次会としてカラオケの話題が出た時にはいかないというのが菊池さんらしい。

その上で友崎がリア充グループとの縁を大事にしていることもしっているから、その時間を大事にしてほしいという気持もあって、お互いを大事にしてるのが良かったですねぇ。

付き合い始めたばかりの2人の時間を作ろうとしてる、他のメンバーの気遣いも好き。

 

他の収録エピソードは、過去の日南を描いた『名もなき花』。

妹たちが出てきたり、中学時代の部活動での温度差が描かれたり、日南という人物の強さと怖さが描かれていましたね……。

2位ランカー「No Name」が誕生するエピソードでもあり、これを踏まえて1巻を読み返すと味わい深そう。

 

失恋した直後のみみみを描く『好きな人のカノジョ』。

少しは褒めてほしい、という心情が切ないなぁ。みみみも好きだったし、偉いと思うよ……。

その後、菊池さんのバイト先にみみみがたまちゃんとたまたま訪れることになって。みみみと菊池さんの一対一での会話も発生していたの、面白いなぁ。このあたり友崎目線では見えないエピソードですし。

傷心のみみみの傍に、たまちゃんっていう親友がいてくれたのは救いですね。良かった。

 

他は8巻新キャラのレナちゃんを深掘りする『嘘と朝焼け』。このエピソードを見てからだと、8巻最後に送ってきたメッセージのうわぁ度が増すなぁ……。

引っ掻き回すキャラとしては優秀ですけど、そんな茶々には負けないで欲しいものですね。

友崎も参加したリア充グループの年末カラオケ忘年会の模様を描く『みんなのうた』、菊池さんの実家で過ごす様子を描いた『炬燵の天使』の前半などの日常エピソードもあって良かった。

『炬燵の天使』の途中に、打ち上げの終わり際に菊池さんと日南が交わしていた会話の内容が挟まっていて、それが不穏ではありましたけどね……。

 

あとがきの後に、今回の特装版に付属するドラマCDのシナリオをリライトしたボーナストラック『勇者友崎の冒険 VR体験版』が収録されていて、ワイワイゲームしてるの楽しそうでしたねぇ。日南が魔王になっているの、解釈一致すぎる。

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「きっと友崎君のなかで、

この毎日の生活も――『ゲーム』にレベルアップしたんですね」

(略)

「俺にとって――『人生』はゲームだから、真剣に向き合いたいんだと思う」

 

菊池さんと付き合い始めて、一緒に初詣デートしたりと1巻の頃の中くらいの目標だった地点に到達しているの、感慨深いものがありますね。

「行く人も行く場所も自分で選んだ」と素直な言葉を菊池さんが言って、お互いに照れてるの初々しくていいなぁ。

 

冬休みも開けて高校二年も終わろうという時期ですから、進路調査票の問題とかも出てくるわけですなぁ。

菊池さんが小説の入賞を初詣で願ったり、他の面々も進学を検討している中で、相変わらずのノリを保っている竹井と、色々考えてる友崎の思考が似通っていたのは笑えた。

 

そんな中で自分のやりたい事の一環として、ついに日南以外のアタファミプレイヤーとのオフ会に友崎は足を運び、ランキング1位のnanashi名義で参加し、界隈を賑わせていたのも初期からすると印象深いイベントでしたねぇ。

日南プロデュースのイメチェンが進んでいたのもあって、友崎がイケメン認定されていたのも面白い。

そこでレナという、扱いに困りそうな女性との縁までできたのは良し悪しありますが。

 

イベント参加を重ねる中でプロゲーマーの足軽さんと戦って、実力では友崎が有利ながらもプロとしての経験から、三先では負けてしまって。

それらの経験を踏まえて自分のプロゲーマーとしての道を進もうと決断したのは、友崎なりの「人生はゲーム」という解釈のたどり着く先としては、良い場所だと思います。

……ただその結果として、菊池さんとギクシャクする結果になったのは悩ましいですけどね……。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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