気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

GA文庫

天才王子の赤字国家再生術5 ~そうだ、売国しよう~

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「こんな交渉があってたまるか! 貴様は、民を何だと思っている!?」

「もちろん大切に思っているし、信頼しているとも。彼らはどこにあろうと、自らの力で未来を切り開くだろう。それが民というものだ」

 

ミールタースで、ウェインとフラーニャの知名度が上がったこと。

マーデンを併合し、大陸西側への窓口が出来たこと。

そうした積み重ねで、ナトラは稀に見る好景気に恵まれていた。

しかし西の交易に頼り切った発展は、元より王国であったマーデン領とナトラ王国との間で不均衡を生じる事となって。

 

今はまだいいが、この調子で力を蓄えればいずれ徒となるかもしれない。真っ当に発展したからこその悩みに頭を抱えてるウェインがちょっと新鮮。

好景気に調子に乗ってましたしね。掌返しも早かったのは流石ウェインって感じでしたけど。

 

これまで何度かウェインと邂逅した、グリュエール王。

ウェインは彼を評価し、手を組もうとしていましたが……グリュエール王の方は、ウェインを格好の獲物と定めて喰らおうとしていた。

グリュエール王からの正体を受け、彼の国にウェインたちは足を運び、結果として争いが勃発。

かなり追い込まれてましたね。これまで華々しい戦績を上げて来ては居ても、ナトラが小国というのがよくわかる。

 

というか、今回はソルジェストが強すぎるんですけどね……

不凍港を持ち、交易が盛ん。グリュエール王は肥え太り神輿で移動するような御仁ですが、それを為し得るだけの成果を上げ続けてきた訳ですから。

特に力を入れているらしい料理に、ウェインが言葉を失っているのには驚きました。交渉忘れるなよ……。

 

けれど、そんな大国の仕掛けて来た策謀を乗り越えて、窮地を脱する辺り相変わらず凄まじい才気ですね。彼の抱えているもの。今回明かされなかった獣の本音。

グリュエール王の決断を変えさせるほどのソレが、表舞台に上がる時を楽しみに待ちたい。

 


りゅうおうのおしごと

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「いくら汚い棋譜を残そうとも、負けるよりはいいと思い直しました。もう誰にも負けたくない。それが全てです」

 

なにやら11巻の評判がやたら良くて、気になったので購入。

将棋をテーマにしたライトノベルですねー。

16歳の若さで棋士のタイトルの1つ、「竜王」を獲得した九頭竜八一。

しかしタイトル獲得後にスランプになって連敗記録を更新。

そんな彼の下に、「弟子にしてくれ」と言う小学生女子が押しかけて来て。

 

顔文字とかが台詞の末尾についてたり、ラノベらしいラノベ。

同時に、この上なく熱い物語でもありました。
最初の挿絵のあいちゃんの変化が凄くて引き込まれましたね。

プロ棋士として戦い続けるという事。研究し、実践し、何時間もうち続ける日々。

八一は、押しかけ弟子志願のあいとの出会いによって、将棋の楽しさを再認識して。

 

タイトルの重さに潰れそうになっていた、彼が再出発を決められたのは良かったですねぇ。

まぁ、小学生女子を弟子にとり、彼女の友人を招いた研究会を開き、順調にロリコン呼ばわりが広まってる辺りは、もう、なんというかかける言葉が見つからない。

周囲の評価に負けず、強く生きて欲しい。


りゅうおうのおしごと! (GA文庫)
白鳥 士郎
SBクリエイティブ
2015-09-25


帝国の勇者―世界よりも少女を守りたい、と“まがいもの”は叫んだ―

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「ここにたった一つだけ決めていることがあるからだ」

 

あらすじで結構ネタバレしてるんだよなぁ……

神器を奮う勇者の伝説が各国に残る大陸。けれど、新たな勇者はここ300年生まれず……

とある国では異端の術を使い、人造の勇者を生み出した。

それが「帝国の勇者」。それぞれに特性があり、異なる技を使う彼らの力は、一般の兵とは比較にもならない。

 

けれど、そんな「帝国の勇者」が殺害される事態が起きて、上層部は「勇者殺し」への対策をカイムに指示した。

いざ遭遇してみると、勇者殺しの容姿は殺されたはずのシオンのもので。さらには、伝説に在る聖剣を奮い敵対を宣言。

 

レオンはカイムが勇者を名乗ることに反発してましたが……末裔の少女の選択を、毒されたというあたり、彼女も大概だと思うけどなぁ。

伝承に残る英雄としての振る舞いを取り続ける彼女は、怖かったです。だから、かつての時代に置いてクーデター起こされたんだろ……理解者が足りなかったのでは。

                                                                                                                                

ぶれない芯があるキャラが好きなので、結構カイムが好きですね。

大切なものを失った直後という事もあって、視野が狭くなりすぎてるきらいはありますが。

終盤の彼は、目標がはっきりしたこともあって、まっすぐ進んでくれてて良かったです。



処刑少女の生きる道2―ホワイト・アウト―

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「邪魔しないで。わたしは、この世界で死ねる。あなたみたいには、ならない」

 

古都ガルムでの騒動を超え、巡礼路を通り港町リベールへ辿り着いたメノウとアカリ。

ここは、かつて起きた四大人災の1つ『霧魔殿』が近くに在る町で。

メノウは、アカリを殺す為にこの人災を活用しようとしてましたが失敗。

まぁ、これで死ねるなら『回帰』してないんですよね……本当にどうやったら死ねるんだ。

 

補佐役のモモが当然のように先回りしてましたけど……道中でアーシュナと遭遇したそうで。実家が大変なのに、なにしてるんだあの王女……

いや、大変だからこそ、面倒事から逃れようとしてるという意味で一貫してるみたいですけど。気ままに動く腕利きの剣士(他勢力)とか面倒事の臭いしかしないなぁ。

 

実際、彼女もリベールへ辿り着いて独自に動いてましたし。

時にモモをおちょくり、時にメノウの腕を試し、最後には敵が敵だったために協力してましたが。柵振り切ってきてるから、ある意味で鬼札なのか。

 

メノウたちは道中の資金を得る為に、現地の教会に接触。

嫌われ者の処刑人にただで援助はしてくれず、事件解決への協力を要請されて。

リベールで流通している、魔剤。自由を謳う『第四』勢力の暗躍。

そうした事態への対処をメノウは着実に行っていましたが……この事態は、未来を知るアカリをして未知のもので。

 

今回、『回帰』のリスクが明かされてましたが……恐ろしいですね。

既に日本の記憶がほぼないとか、十何度も繰り返してるとか。更には、それを察知している勢力がいることも示されたり……

度重なる『回帰』によって、歪が溜まってきているのが怖い。アカリが限界を迎えるか、世界か限界を迎えるかのチキンレースかな……?

 


レベル0の魔王様、異世界で冒険者を始めます 史上最強の新人が誕生しました

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「いまこそ見せてやろう、魔王イシュヴァルト・アースレイの本気をな――」

 

暗黒大陸に君臨した魔王イシュト。

勇者に討伐された彼が次に目覚めたのは、見知らぬ場所、見知らぬ戦場で。

かつての力をそのまま振るう事が出来たので、ドラゴンを素手で討伐するという荒業を披露。

討たれた反動か記憶が曖昧な部分もあり、戦闘中だった冒険者たちの保護を受け、自分も冒険者となることに。

 

元魔王としては冒険者という身分に身をやつすことは、中々の屈辱だったようですが。

日々の糧を稼ぐ必要もあるため渋々受け入れて。

養成学校に通えば、たまたま魔獣の群れと出くわして一蹴。一日で卒業という前代未聞の成果を上げたり。

由緒正しい神木を味方が傷つけたら、魔力を注ぎ込んで復活させたり。

 

他にも、ステータス表示の魔法がある世界で、使用者の力量を遥かに超えたせいで、本来レベル1スタートのハズが0、数値はカンスト、スキルは文字化けと異常事態のオンパレード。

タイトルからも分かる通り、主人公最強もののお約束を踏襲して、問題がおきてもイシュトが思い切りよく解決してくれるのでサクサク読めます。

 



天才王子の赤字国家再生術2~そうだ、売国しよう~

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「場合によっては死に至るでしょう、ウェインの方法は」

「だがやらなければ今の社会に屈することになる。それはすなわち魂の死だ。そう考えれば気が楽だろ? 肉体が死ぬか魂が死ぬか、好きな方を選べばいいのさ」

「全く気楽になれませんよ……」

 

帝国から新しい大使が派遣されてきて。

金鉱山をとったナトラにどうにかして一枚噛んで功績としたい御仁で。

交渉は失敗したもののウェインの婚約者を紹介するという事で顔を売ろうとして。

問題は、帝国の皇女が釣れてしまったところなんですよねぇ。

大物がかかりすぎて、大使扱いかねてるじゃない……人間分不相応の手を打っちゃいけませんな……

 

いかにウェインが戦争で勝利をおさめ、才気を見せたとはいえ、通常ならありえない縁談。

「今の状況、全部夢オチってことでどうにかなりませんかねニニムさん!?」とか叫んでる場面には思わず笑いがこぼれます。

間違いなく罠と断言していて――実際に裏があったところには笑いました。多重に意味を持たせていたので、100%罠とも言い切れない按配でしたし。

皇女ロウェルミナ。彼女には、ウェインやニニムと過去に接点を持っていて。

相手のやり口をよくわかっているというか、腹黒同士で探り合いをしてるのは正直見ていて楽しかったです。

 

この二人が頭脳明晰なのは間違いありませんが。

だからこそ、常識はずれの行動をとる放蕩息子には手を焼くことに。

完全に策をぶち壊されて、今回はロワ側からお手上げ声明が出て。

ただ、一杯食わされて終わるウェインではなくて。しっかり反撃した上でロワに恩を売ったのは流石。この場合は過去の約束を守った、という意味で義理を果たしたって言う方が近そうですけど。

 



天才王子の赤字国家再生術~そうだ、売国しよう~

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「だから手間を惜しむ。楽をしたがる。低きに流れる。このまま力押しですませようと思ってしまう。――そう思わせるのが、俺の戦争だ」

 

34巻の感想を書いたのに、12巻の感想書いてなかったので読み直して記事作成―。

いやぁ、やっぱり楽しいですね。                                                                    

ウェイン、ちゃんと人事を尽くして天命を待ってるというか。

情報収集して、事前に予測も立てて、入念に準備しているのに、最後に不測の事態が起きてひっくり返されてしまう。

しかも、予期せぬ状況になってしまっても、その中で出来る事をやり続けているので、傍から見ていると計算通りにしか見えない場面も多々あって評判はうなぎ登りと。

 

1巻のあらすじ見ると勘違いモノのようにも見えますが、ウェインは傑物ですよ。

国力に絶大な差がある帝国への併呑が避け得ない、と判断して高く売りつけようと画策している。売国して悠々自適に過ごしたいとは言いますが、そこまで悪くない作戦のように見えます。

……実際には先述の通り、最後までうまくいかずに、必死に取り繕う羽目になるんですが。その繕い方が普通じゃない。

 

どこかで失敗しそうなものなのに、自らの持ちえるものを全て活用して目的を果たす収拾能力には脱帽します。

楽をしたがるばかりではなく、大切なものへの侮辱は許さない過激さも持ち合わせていて、乱世の王族としてはこの上ない人材なのでは。

本人が望まなくても、事態にどんどん巻き込まれていきますしね……

 



友達の妹が俺にだけウザい2

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「だから、今はこれで満足。攻めたから、勝ち」

 

真白の告白を受けて揺れる明照達。

珍しく寝坊をしたり、彩羽らしからぬ演技が見えたり。

対面している時は相変わらずの塩対応な真白ですが、明照の前だと照れてるらしくスマホを介すると甘さを見せて。

いやぁ、見守っている乙馬たちからすると中々の見ものだったのでは。楽しそうです。

 

ただ、恋愛関係の事ばかりに悩んでもいられなくて。

5階同盟』としての活動をしようとすれば、巻貝なまこ先生のシナリオが浄化されてパニックだし。音声収録しようとしたら彩羽が不調だし。

紫式部先生は締め切りを守るし……いやこれは良いことですが。交渉のネタにしようと奮起しただけだしな……

 

振り回されるばかりじゃなくて、目の前の問題に対処していく明照は、格好良かったですねー。

真白の告白に対しても、ちゃんと返事をしようと場所を設けてましたし。
しかし、真白が思った以上に本気というか、彼女の熱意を甘く見ていたので反省しなくてはならない。

、新しく持ち込まれた演劇部の騒動についても、しっかり成果を上げてました。

5階同盟』のプロデューサーとして、彼が慕われている理由がよくわかる。

とりあえずの問題を乗り越えたと思ったら、今度は先生に土下座されて頼み事をされる縁ディングでしたが…

えー、まためんど…いや、厄介事の臭いしかしないお願いでしたが、どう解決するのやら。

 

友達の妹が俺にだけウザい2 (GA文庫)
三河ごーすと
SBクリエイティブ
2019-07-12


処刑少女の生きる道―そして少女は甦る―

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「漂白された魂と精神で私のすべてを吸収し、いつの日か幸福によってすべてが壊れ、それでもなお生き残ることができたのなら――お前は、その時、私を超えろ」

 

GA文庫大賞、7年ぶりの「大賞」受賞作!

実を言うとダンまち読めてないんですけどね。書店員時代に売れてるのは見てたので、アレ以来の受賞というのが気になって購入。

いや、面白かったです。さすが大賞。

 

日本からの『迷い人』がやってくる世界。

過去には彼らと協力して反映した文明もあったが…暴走によって壊滅。

今なお影響を残す暴走の爪痕によって、開拓できない領域すら存在して。

それ故に、『迷い人』は殺すべし、と『処刑人』が生まれた。

招かれてしまった少年少女がいかに善性の存在であろうと、この世界に来た時に異質な力を得た彼ら彼女らは、いずれ爆発する爆弾でしかない。

 

そうして『処刑人』として職務に励むメノウ。

彼女の標的となった迷い人の少女アカリは、『殺しても生き返る』という厄介な理を獲得していて。

不死身のアカリを殺すために、「確実に殺せる手」が見つかるまで、側について監視することにしたメノウ。

一方のアカリは、そんな思惑は知らずメノウに懐いていて。

 

メノウに心酔している少女モモや、アカリを召喚した罪によって父王が裁きに懸けられることになった王女アーシュナなども個性が強く魅力的。

ネームドキャラがほぼ女子で、アカリのメノウへの懐きっぷりには百合の波動をかんじなくもないですが…

アカリ、かなり朗らかな少女であるのは間違いないですけど、同時にかなり怖い子ですよね……

あの「イジワル」はかなりピンポイントで急所を突いてて、恐ろしかった。

彼女達の旅の結末がどうなるのか、見届けたいですね。



天才王子の赤字国家再生術4 ~そうだ、売国しよう~

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「――征きましょう、私と共に!」

 

皇帝が亡くなって後、次代が未だに決まらぬ帝国。

ロウェルミナ皇女は、すぐさま名乗りを上げるのではなく、国の将来を案じる人々と繋がり憂国派閥を作って。

武力に乏しいが、主張は正しい。そんな勢力を叩くと失点となるため、他の皇子は手を出せず。実にいやらしい動きをしてますね。さすがウェインの同類。

 

そんな彼女と商業都市が動き、皇子たちの会合が開かれることに。

各国も注目するその会議に、当然のようにウェインは招かれてましたが。

戦争明けかつ、規模の大きいマーデンを併合したばかりとなると、動きづらい事情もあって。後は個人的にサボりたいというか、距離をとろうとか考えても居たようですけどね。

兄が多忙を極める中、自分に出来る事はないか探していたフラーニャは自分が赴くと名乗りを上げて。

 

初めての外交ということで、目標はかなり低めに設定して。

ウェインから助言をもらい、補佐にニニムがついた上で臨んでいましたが。大きな失点は無いものの、上手くいかない場面もあって。

それでも次に生かすために学ぼうとする貪欲さはありましたし……彼女も、またナトラの王族なんだなぁ、というのを感じました。

 

先代の補佐に怪物のように言われたナトラの血。

確かに彼女も、当代の傑物の一人だと。いやぁ、怖いわ。状況が上手くハマったというのもありますが、あの幼さで戦えるという事が。

まだまだ成長の余地を残している、彼女の可能性が。全ての代に置いてこういった存在が現れていたのだとすれば、ナトラ王家は確かに化け物だ。

 

帝国皇子三人も描かれていましたが……今一つ、物足りなさはありますね。

第一皇子は論外としても、アレを蹴落とせてないって言うのは一抹の不安がある。

西側の選聖侯にも化け物揃ってますし、帝国は早いうちに足並み纏めないとマズイのでは?

次回はまた西側に焦点を当てた話になるようですが……まーた戦争になりそうな臭いがしますよ。ウェインの采配に期待。


プロフィール

ちゃか

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