気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

角川スニーカー文庫

いつか仮面を脱ぐ為に~嗤う鬼神と夢見る奴隷~

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「生まれた時からついているのならそれは単にそのものの色ってだけだ。汚れではない」

 

ウォルトン王国の王都には鬼神がいる。

護国鬼神と呼ばれる機体を操る、防衛の要。

冷酷無比と敵国に恐れられる彼が、魔導兵器の電池代わりにされていた少女を助け、庇護する事となって。

 

あらすじでは英雄とうたわれていますが……当代当主である少年、レオは人混みが苦手な引きこもり。

先代が暗殺され、過保護すぎるほどに守られてきた故ではあるようですけど。

先祖が王家と結んだ契約を果たし続ける家系の末裔。それなりの待遇は受けていますが、対外的に便利だからと、正式な貴族ではないとか。

 

彼自身もまた、柵に囚われていた籠の鳥なんだというのがひしひしと感じられて、ちょっと泣ける。

王室とも微妙に距離があるというか。向こう側も、どう接したものかと困惑しているとのことでしたが。あくまで人伝の話なので、どこまで正しいやら。

けれど、彼が救った奴隷少女のフェルミ。彼の婚約者として派遣されてきたマリエルなど、周りに人が増え、変化も見られるので、今後に期待という感じでしょうか。


ミリオン・クラウン5

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「時間がかかるのは分かってる。だからその時間は俺が稼いでやる。……時代を、稼いでやる。(後略)」

 

いい息抜き回でしたね。基本的には。

王冠種を討伐したことで、戦後処理でドタバタしてましたが。

この時代において希望となる成果であることに変わりはなく。

赤服の一員、一真や那姫も休暇を取れるくらいの余裕があった。

 

そして、一真が大人気。

一週間の休みの間に、いろんな相談を持ち掛けられたり。

赤服筆頭、元ミリオン・クラウンである龍次郎との手合せであったり、那姫のデート等々。

静雨大使のデモンストレーションも見ものでしたし、立花が語ってくれた筆頭の過去と覚悟の話も、今伝えてくれて良かったと思えるものでした。

 

特に龍次郎との試合は楽しかった。

一真の剣技は優れているものの、それだけで崩せる相手ではない格と迫力があったのがいいですねぇ。成長のきっかけにもなったようですし。

デート問題は、一真と那姫それぞれにアドバイスをしてくれる人が居て。手を抜かない助力は、見ていて頬が弛むくらいには幸せなひと時でした。

 

それだけに、最後の展開の容赦なさに慄く。

この、くそ、ウロボロスゥゥゥ!!! 次なる魔の手が、じゃねぇんだよ、ちくしょう! 殴らせろ!!

しかしまぁ、どこまで手が伸びているというか侵食されてるんだ、コレ。こんな大敵が潜んでいてよくもまぁ人類生き残ってるな、感じです。


好感度が見えるようになったんだが、ヒロインがカンストしている件2

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「選ぶとか選ばれるじゃないよ。ずっと桐崎くんだけをみているから」

 

コミカライズが決定したそうで、なかなか好調なんですかね。

ひょんなことから好感度が見えるようになったしまった主人公が、ついに恋人関係になって。

まだまだぎこちない部分もありますが、概ね糖度高めの進行で満足。

遠坂あさぎ先生のイラストが美麗で、癒されますねー。

 

好感度が見えるままで、さらにテンションのバロメーターまで見えるようになって。

見えないものが見えるせいで、それに振り回されているような感じでもありましたが。

九条さんの方の矢印が桐崎しか向いてないから、まぁ、お幸せにと言うか。

友人たちとの交流があったり、他の恋の話が間に入ったりと、1巻の時はちょっと他のキャラ多いかなー、と思ってたんですが。

こうやってイベントをこなしてる様子を見ると、上手いこと配置されてたんだなーとちょっと関心。
順調に恋人らしくなってて、いいぞもっとやれみたいな感じでした。




理系な彼女の誘惑がポンコツかわいい

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「由槻は1万人にひとりの理屈屋だ。だからこそ――人間らしくて美しいよ」

 

学院の特権、その推薦を受けられるのは1人だけ。

どちらが相応しいかを決める為に、あるゲームをすることに。

才能がない分野で、どちらがより努力をすることができるか。

その成果によって、勝ち負けをはっきりさせよう、と。

 

うん、途中まではわかるような気がしたけど、それがなんで『告らせたほうが勝ち』になるの? 

楓音のツッコミのほとんどに同意出来るぞ……

漫画の『理系が恋に落ちたので証明してみた。』に近いものを感じますね。

 

理系特化の少女、由槻は本当に尖っていて専門分野に関しては弁も立つようですけど…人混み苦手で、環境変化に弱い、箱入りのお嬢様で。

研究者になれば大成しそうというか、研究者にでもなるしかないんじゃないかな…

審判役として巻き込んだ女子と協力して、「お弁当作ってみた」ってイベントを演出すれば数式を書くし。

 

恋愛小説のタイトルに、非論理的だと計算を始めるし。タイトル通りポンコツな部分もありますが。彼女と『告白ゲーム』をやってる梓も相当アレですよね。

努力して首席を取った秀才で、知識も豊富。由槻の飛躍した発言とかも解釈できるし、割と融通が利くタイプ。ただまぁ、友人は少ないみたいですが。

彼は彼でポンコツというか。なんでこの2人まだ付き合ってないんですかね? 

審判役の楓音がイチャついてる2人に巻き込まれてちょっとかわいそうに……いや、彼女は彼女で楽しんでるからいいか……

思っていた以上に甘めで、楽しい作品でした。


子守り男子の日向くんは帰宅が早い。2

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「もう少しね。もう少し……自分に正直になる事にしたんだ」

 

夏休みに突入。

妹を可愛がって、時間を彼女の為に費やすことが常態化している日向。

自分のキャパを把握しているから、学校での交友関係を最小限にしていただけで、別にコミュニケーション能力低いわけでもないんですよねぇ。

 

キャンプに誘われて蕾と一緒に参加して。

「でも断然、こっちの方が面白そうだね」と率直に言いますし。

後輩の日和も参加して、行きの車内の気温高めなのは、笑った。

悠里が蕾の真似して背後から覆いかぶさる挿絵があったり、テニスコートでは日和と軽くプレイしたり。

ちょっと前からすると信じられないくらい充実した時間を過ごせてて、ちょっとほっとした。

 

今回は、初島霧子という歳上の女性との縁が出来て。

日向と蕾と似たような過去を持つ、「妹」で。彼女との交流で、日向が自分にさらに素直になれてましたしね。

兄妹仲が良くて楽しそうではありますが、それが負担になってしまう事もある、と。

蕾、可愛いから構いたくなるのはわかりますけどね。自分の時間をとってもいいんじゃないか、とそういうお話。

転機となる良いエピソードだったと思います。

 




子守り男子の日向くんは帰宅が早い。

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「長い目で見てみろ。今出来ない事があったとして、それがなんだ? 前に出来ない事があったとして、それがどうした? 出来るようになったらやりゃあいい」

 

他所の感想ブログの記事で気になったので購入。

部活に入らず、学校でも積極的に交流しないで他人事のように距離を取っている男子高校生、新垣日向。

彼の生活の重心は学校ではなく、自宅。さらにいうなれば、5歳になる妹に対しておかれていて。

 

父母も健在だけど仕事が忙しくて、帰宅が遅くなりがち。

祖父母が近くに住んでいるから、送り迎えなどは頼める。

そういったサポート体制があるとはいえ、高校生が妹の面倒を見るってのはかなり大変ですよ。

いっしょにスーパーで買い出しして、料理をつくって。お菓子ばかり与えるわけにはいかないから、優しい言葉で諭して。

 

妹の面倒を見ることに全力で、いいお兄ちゃんだな、と微笑ましくなりましたね。

で、買い出しに出かけたスーパーでクラスメイトと出会って。そこから、彼の生活が華やかになっていく。

彼を外に連れ出すのではなく、妹主体の日向の為に彼の家に遊びに行ったり、妹ちゃんと仲良くなったり。

出来る事には限りがありますからねー。無理のない範囲で、生活に幅が出来ていくのは良いですね。

 

実際日向って妹の面倒みてたから、結婚しても子供の面倒見てくれるだろうし、料理は女子が驚愕する腕前だし。優良物件なのは間違いありません。

悠里はまだ微妙に自覚できてないようですが。過去、彼の隣に居た相手との再会があったりと、これから楽しくなりそう。

あと「俺、今ここに必要なのこれ?」な雅君が好きです。


上流学園の暗躍執事 お嬢様を邪魔するやつは影から倒してカースト制覇

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「疑問に思ったことがあったのなら何でも聞きなさい。疑問を解決せずにいることは人として最も怠慢な生き方よ」

 

政財界のトップの子息・令嬢が通う星人学園。                                                                   

エリート層が主人となり、一般生徒が執事として侍る。

父が株で失敗し、祖父に引き取られた結果その学校に通う事になった主人公が、主人となった少女の為に奮闘する話。

 

元々使用人の家系として、名が知れた一門でもあったようですけどね。

本人のスペックもそれなりに高いけれど、何でもござれの超人ではない。

結構綱渡りな部分とかもありますしね。

年始にやってるバラエティ番組の「芸能人格付けチェック」とか好きな人は、気に入るんじゃないですかねぇ、みたいな感じでした。

 

あらすじに買収・脅迫なんでもあり、と書いてあったり。

実際に使用人たちもナイフや拳銃で武装していたり、厄介事の種には事欠かない感じですが。

学長しかり、他の学生しかり、チョロイ部分があるというか。

いやまぁ、主人の財力とかその辺の札も使って交渉してはいますけどね。校則の変更とかサクッと決めてる場面には笑った。

ラノベらしいラノベって感じでした。




葡萄大陸物語 野良猫姫と言葉渡しの王

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「いきなり上手くできる人間などいない。私も君の歳には失敗ばかりだ。君は自分の力では叶えられない望みを願い、その責任を自ら取ると口にした。今がその時だ」

 

電撃文庫の『ご主人様は山猫姫』を思い出しました。

異民族の言葉を扱える主人公が、姫の教育係になって。

ひょんなことから弓術を匠から教わり、試験に合格する。そして、争いに巻き込まれていく、と。

あの作品も好きなんですよね。晴凜の弓の腕が随所で光ってますし。

 

異種族が居たり、主人公の能力が言語寄りであったり、早々に王位につくことになったりと差はあり、この作品の魅力となっています。

『葡萄大陸物語』が気に入った人は『山猫姫』も読んでみて欲しいですね。

 

さて、本作の感想に戻りますが。

表題に『葡萄大陸』とあるように、小国が葡萄のように乱立する世界。

豹人をはじめとする獣人やエルフ、人間といった種族が棲む大陸で、今はなき移民の集団アルカートで育ったメルがランタンという都市を訪れた事から物語は加速します。

異種族の言葉を全て解するメルは言葉渡しという通訳の仕事を求めて、なんとランタン王から依頼を受けることに。

 

豹人族の姫シャルネに言葉を教えながら、距離を縮めて。

政略結婚は、相手側の物言いに彼女が反発したことで破談になる。ランタン王も過去の実績から警戒されていますが、病身で。次期王にメルを指名し、戦争が始まる流れ。

しかしまぁ、前ランタン王の策が凄いというか。今回起きた出来事のほとんど彼の御仁の掌の上ですもの。

 

最後の最後でメルという最高の流民を拾い上げた事も、天運でしょう。

今回は各所の協力もあり何とかしのいでいましたが、これからはメル自身の才覚によってまとめて行かないといけない。

中々の難業にはなりそうですが……五章、籠城戦前夜のメルの行動を見るに、なんとかなるんじゃないかと思える魅力を感じた。

続きが楽しみなシリーズが増えましたね。



ラスト・エンブリオ7 吼えよ英傑、蘇れ神の雷霆

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「意思の統一を図りたい。あのジェームズとかいう野郎だが………もし怪しく思わない人間が居るのなら、この場で手を上げてくれ。熟慮してもらうために三分待つ」

 

太陽主権戦争、アトランティス大陸編の終わり。

謎解きをかなり丁寧にやってくれたなぁ、という印象です。

ゼウスのした大父神宣言。その真意が紐解かれるにあたって、霊格を削ってまで子をなしたという彼の神が為したことに驚愕を禁じ得ない。

第五章の冒頭に記された「――大父神ゼウスの名の下に」下された宣言。今の箱庭の在り方を決定づけた、あの言葉には痺れた。

 

一方でギフトゲームそのものはジェームズの暗躍によって、どうにも盛り上がりに欠けた部分があるよなぁ、というか。

十六夜は疲労激しく五日も眠っていたそうで。その間にジェームズが知恵によって第一ゲームの勝者となって。また厄介な権利を獲得してましたね……

太陽主権戦争において確かに求めれる権限ですが、よりにもよって、という想いしかない。

 

大父神宣言の謎解きと、王として祭り上げられたアステリオスの決断が主で、残った謎も多い感じ。

ルイオスとアルゴールまでノーネームと敵対する側に回ってるのは何があったのか、とか。

結局ジンは何をするつもりで動き回っているのか、とか。かなりの大物に鍛えてもらったというあたり準備は着々と進めているようですけどね。

十六夜の父が為した功罪について。それを知るテュポエウスの存在。

 

堂々と暗躍しているジェームズの存在もありますし、不安材料が多いです。次のステージについての情報を持っていたりするようですしねぇ。

ウロボロスのゲームメーカー。本当ろくな事しないわ……

次の標的にノーネームを選んでましたし、第二ゲームも相当荒れそう。十六夜も新しいB.D.Aを焔から受け取ってましたし、思いっきり吹っ飛ばしてほしい所ですが、どうなるかなぁ。



ミリオン・クラウン4

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「………カズ君。確かに、人は生まれついて悪を知らない。だけどね。それと同じように、人は生まれついて善を知らないの。悪以上に、人は生まれつき善を知らないんだ」

 

今回ジャバウォックは、ある約束を果たすために動いていて。

妨害工作などもしてきていましたが、今回のメインはやはり大山祇命でしょうか

大きければ強い。質量という純粋な暴力が、アストラルノヴァを駆使して来るんだから脅威というほかない。

動き出した王冠種が猛威を振るってるわけですが……人々の希望、人類の王冠を託された最高戦力の力も見れて、熱かったですねぇ。

 

シャンバラのミリオン・クラウンである少女の応援まであるとは思わなかった。

遠距離攻撃可能にもほどがあるでしょう……十三歳という幼さで最高戦力としての務めを果たしている彼女。新興宗教の宗主、というくだりはちょっと気になりますが……

そんな戦力が居てもなお、退廃の時代は明けていないという絶望が凄い。

天逆鉾を奪っていった男みたいに、暗躍している勢力も居るようですし、むしろ人類良く今まで生き延びてこれたなと感心してしまった。

 

一真が、三四が、双子が、那姫が。

戦場にある誰もが覚悟をもってそこに立ち、自分たちの出来る事をして。

この意地こそが、人類の火を消さずに繋ぎ続けた力なのだと信じたいですね。

退廃の時代だからこそ、希望を持って生きたいじゃないですか。

 

那姫もタツジロウに拾われてきたという話は聞いていましたが、思った以上の秘密を抱え込んでいて。

一真も今回敵の攻撃を散らしたり要所で活躍はしてるんですが、カルキ達王冠の力にはまだ及ばない雰囲気ですね。

二人ともまだまだ成長の余地がありそうな雰囲気、というか。那姫の力が奪われた、だとか因縁の相手の事もありますし、そちらの掘り下げが今から楽しみですね。



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