気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

角川スニーカー文庫

ラストエンブリオ8 追想の問題児

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「……それは科学者としての意地か?」

「いいえ。人として、そして俺自身の誇りの為の行動です」

 

第二次太陽主権戦争、その第一回戦が終了。

次のゲームが開始するまでには、いくらか時間があるため、問題児三人が久しぶりに顔を合わせ穏やかな時間を過ごす。

いやぁ、やっぱりこの三人が揃ってるのはいいですね。飛鳥は別のコミュニティを創るために動いているわけで、いずれ道が分かれるわけですが。連盟って手もあるわけですしね。

実際、飛鳥の抱えていた案件が確定したというか、立場を得る事に成るようですし、成長著しいな……

 

カクヨムで連載していた問題児シリーズの短編を間に挟みつつ、次のゲームに向けた準備を描写していく感じですね。

1回戦の裏で発生していた「蛟魔王VS風天 兄妹の章」。

以前刊行されたムック『ザ・スニーカーLEGEND』に収録されていた、十六夜が外界で経験した事件「秩序を守る神様の日常」。

 

耀が一時期行方不明になった一件、「崖の上の非行少女」。十六夜に振り回されたある人物を描く「人は、生まれついて悪を知らない」。

などが既出のエピソードですかね。とは言え、カクヨムでも前半部分が収録されているものばかりですが。収録に当たっては、ちゃんと結末まで描かれています。

短編タイトルはなしで、短編参加キャラの扉絵が掲載されてる形式。飛鳥が北側でかかわった遊郭の事件は初出かな?

 

十六夜が関係しているエピソードがどちらも好きだったし、番長は頑張ってください。

飛鳥の遊郭での戦いぶり、未熟なりに頑張ってましたね。ちょっとポカをしてる辺りも彼女らしさがあって、うん楽しかった。

十二天の新顔なんかも居ましたし、情報量が多い。問題児シリーズ、やっぱり好きだなぁ。

 

と、新刊を楽しんでいたんですが。あとがき。

倒れて病院のお世話になった先生の決断という事で、正直に言ってとても悲しい。

でも、それで懸念されている通り、また倒れても元も子もないので、お身体第一にしてほしいですね。

先生がおっしゃった「何時か」を、いつまでも待っています。

キミの忘れかたを教えて

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「修と過ごした日々は……幻想なんかじゃない」

 

名前は以前から知っていたのですが、このラノ2020で文庫部門8位に入っていたので購入に踏み切りました。

私は結構好きです。ただ、一度夢破れて枯れた青年が、また歩き出す話で、重い部分があったり、田舎特有の独特な距離感があったりと、好みは別れそうかなーと思いました。でもそれで8位取ってるんだから凄い。協力者票の方が強いですが、WEB投票でもそこそこ入ってる感じですね。

 

二十歳の松本修は、絶賛無職で実家に引きこもり中のニート男子。

大学を逃げるように辞めて、就職しようかと思ったら体調が悪くなり、病気が発覚して。

早ければ半年の命、と余命宣告まで受けて。手術をしても五年後の生存率は決して高くない。

彼は、それ故に今まで以上に枯れ果てて、就職も辞退して……あのままだったら、多分静かに息を引き取っていたことでしょう。

 

ただ、時を同じくして幼馴染で、今は大手レーベルに引き抜かれシンガーソングライターとして活動中の少女が帰省していて。

世話焼きの兄貴の手によって二人は再び出会い、すれ違い、ぶつかり合う事になる。

青い鳥の話ではないですけど、探し物は一番近い所にあった、と収まるべきところに収まる話でもありました。

1巻で結構綺麗にまとまっていたと思うんですが、コレ2巻も出てるんですよね。何が描かれているんだ……近いうちにそちらも感想書きます。



リオランド 02.星紡ぎの姫と聖なる獣

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「己の魂を、強く保て。―――決して、死ぬなよ」

 

積読。

異世界からの、エチカ以外の来訪者。

彼らは、リオランド王国を標的と定め、戦争の準備を始めた。

エチカは、同郷の者が和平の使者を装い王都に侵入し、騒動を起こしたこともあって、牢におくられる事に。

それは魂の双子という術式によってつながった、ミカドも同様の扱いで。

二人はそれでも諦めず、それぞれの知識をすり合わせ、抗うための刃を研ぎ続けた。

 

科学世界の敵対勢力も、唐突に異世界に放り出されて、資源に限りがある状況なわけで。

裏技使ったりして延命を図っていますが、タイムリミットがある状態。

だからこそ、彼らは止まらずに手を打ち続ける。

侵略の手が王都に迫りそうになって、戦力としてミカド達が駆り出される事に。

そこで、ついにミカドが切り札を切っていましたが……いやはや、とんでもない爆弾を生み出したものだ、というか。よくもそんな発想に至ったな、というか。

実際役だったわけですから先見の明はあったと言えますが。

 

ハァミアの儀法使うシーンとか格好良かったですけど、戦争をしている中で被害は生じて。

しかし相手の使うのは無人兵器とあって、正直リオランド王国側も戦闘員が減ってどんどん厳しくなっていくだろう、と言うのが見えて怖い。

最後に明かされたヤバめの案件もあって、お先真っ暗感が強いんですが。それでもミカドが抗っていくんですよね。主人公、って感じだ。


 

リオランド 01.最慧の騎士と二人の姫

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「我が槍と我が友とともに討てぬ敵など、存在しない!」

 

積読消化―。

天穹門と言う現象。それは、世界に「雫」を零す。

この世界の歴史において、雫は等しく侵略者であり、世界に争いを齎す存在である。

リオランド王国の騎士であるミカドは、門が開き雫がこぼれる場面に居合わせた。

そして現れたのは天高くそびえる杭。実のところ軌道エレベーターなんですが、科学が発展していない世界だと、果てが見えない理解し得ない存在なんですよね。

これまでの雫も同様に世界に異質な存在を齎したのならば。それは確かに争いが起きるだろうなぁ。

 

そしてミカドは、雫の出現場所で1人の少女を発見。王都に連行した。

ただ彼自身は、ある事情から蔑視されてる存在で権力もなく、しばらくは少女と引き離される事に。

持っていた知識などを総動員して、観察者として彼女を引き取る事に成功。

エチカという少女は、会話が成立する程度には穏当な関係を築けはしましたが、彼女の事情なんかを明かしてもらうには及ばず。

引き取るまでにも時間が掛かり、更には探り合いをしている間に、杭の方で動きがあって。

エチカ以外にもいた来訪者たち。彼らは情報を集め、彼らの理によって行動をして……それは、エチカとは違う道であった。

1巻まるまる壮大なプロローグって感じでしたねー。


いつか仮面を脱ぐ為に~嗤う鬼神と夢見る奴隷~

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「生まれた時からついているのならそれは単にそのものの色ってだけだ。汚れではない」

 

ウォルトン王国の王都には鬼神がいる。

護国鬼神と呼ばれる機体を操る、防衛の要。

冷酷無比と敵国に恐れられる彼が、魔導兵器の電池代わりにされていた少女を助け、庇護する事となって。

 

あらすじでは英雄とうたわれていますが……当代当主である少年、レオは人混みが苦手な引きこもり。

先代が暗殺され、過保護すぎるほどに守られてきた故ではあるようですけど。

先祖が王家と結んだ契約を果たし続ける家系の末裔。それなりの待遇は受けていますが、対外的に便利だからと、正式な貴族ではないとか。

 

彼自身もまた、柵に囚われていた籠の鳥なんだというのがひしひしと感じられて、ちょっと泣ける。

王室とも微妙に距離があるというか。向こう側も、どう接したものかと困惑しているとのことでしたが。あくまで人伝の話なので、どこまで正しいやら。

けれど、彼が救った奴隷少女のフェルミ。彼の婚約者として派遣されてきたマリエルなど、周りに人が増え、変化も見られるので、今後に期待という感じでしょうか。


ミリオン・クラウン5

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「時間がかかるのは分かってる。だからその時間は俺が稼いでやる。……時代を、稼いでやる。(後略)」

 

いい息抜き回でしたね。基本的には。

王冠種を討伐したことで、戦後処理でドタバタしてましたが。

この時代において希望となる成果であることに変わりはなく。

赤服の一員、一真や那姫も休暇を取れるくらいの余裕があった。

 

そして、一真が大人気。

一週間の休みの間に、いろんな相談を持ち掛けられたり。

赤服筆頭、元ミリオン・クラウンである龍次郎との手合せであったり、那姫のデート等々。

静雨大使のデモンストレーションも見ものでしたし、立花が語ってくれた筆頭の過去と覚悟の話も、今伝えてくれて良かったと思えるものでした。

 

特に龍次郎との試合は楽しかった。

一真の剣技は優れているものの、それだけで崩せる相手ではない格と迫力があったのがいいですねぇ。成長のきっかけにもなったようですし。

デート問題は、一真と那姫それぞれにアドバイスをしてくれる人が居て。手を抜かない助力は、見ていて頬が弛むくらいには幸せなひと時でした。

 

それだけに、最後の展開の容赦なさに慄く。

この、くそ、ウロボロスゥゥゥ!!! 次なる魔の手が、じゃねぇんだよ、ちくしょう! 殴らせろ!!

しかしまぁ、どこまで手が伸びているというか侵食されてるんだ、コレ。こんな大敵が潜んでいてよくもまぁ人類生き残ってるな、感じです。


好感度が見えるようになったんだが、ヒロインがカンストしている件2

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「選ぶとか選ばれるじゃないよ。ずっと桐崎くんだけをみているから」

 

コミカライズが決定したそうで、なかなか好調なんですかね。

ひょんなことから好感度が見えるようになったしまった主人公が、ついに恋人関係になって。

まだまだぎこちない部分もありますが、概ね糖度高めの進行で満足。

遠坂あさぎ先生のイラストが美麗で、癒されますねー。

 

好感度が見えるままで、さらにテンションのバロメーターまで見えるようになって。

見えないものが見えるせいで、それに振り回されているような感じでもありましたが。

九条さんの方の矢印が桐崎しか向いてないから、まぁ、お幸せにと言うか。

友人たちとの交流があったり、他の恋の話が間に入ったりと、1巻の時はちょっと他のキャラ多いかなー、と思ってたんですが。

こうやってイベントをこなしてる様子を見ると、上手いこと配置されてたんだなーとちょっと関心。
順調に恋人らしくなってて、いいぞもっとやれみたいな感じでした。




理系な彼女の誘惑がポンコツかわいい

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「由槻は1万人にひとりの理屈屋だ。だからこそ――人間らしくて美しいよ」

 

学院の特権、その推薦を受けられるのは1人だけ。

どちらが相応しいかを決める為に、あるゲームをすることに。

才能がない分野で、どちらがより努力をすることができるか。

その成果によって、勝ち負けをはっきりさせよう、と。

 

うん、途中まではわかるような気がしたけど、それがなんで『告らせたほうが勝ち』になるの? 

楓音のツッコミのほとんどに同意出来るぞ……

漫画の『理系が恋に落ちたので証明してみた。』に近いものを感じますね。

 

理系特化の少女、由槻は本当に尖っていて専門分野に関しては弁も立つようですけど…人混み苦手で、環境変化に弱い、箱入りのお嬢様で。

研究者になれば大成しそうというか、研究者にでもなるしかないんじゃないかな…

審判役として巻き込んだ女子と協力して、「お弁当作ってみた」ってイベントを演出すれば数式を書くし。

 

恋愛小説のタイトルに、非論理的だと計算を始めるし。タイトル通りポンコツな部分もありますが。彼女と『告白ゲーム』をやってる梓も相当アレですよね。

努力して首席を取った秀才で、知識も豊富。由槻の飛躍した発言とかも解釈できるし、割と融通が利くタイプ。ただまぁ、友人は少ないみたいですが。

彼は彼でポンコツというか。なんでこの2人まだ付き合ってないんですかね? 

審判役の楓音がイチャついてる2人に巻き込まれてちょっとかわいそうに……いや、彼女は彼女で楽しんでるからいいか……

思っていた以上に甘めで、楽しい作品でした。


子守り男子の日向くんは帰宅が早い。2

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「もう少しね。もう少し……自分に正直になる事にしたんだ」

 

夏休みに突入。

妹を可愛がって、時間を彼女の為に費やすことが常態化している日向。

自分のキャパを把握しているから、学校での交友関係を最小限にしていただけで、別にコミュニケーション能力低いわけでもないんですよねぇ。

 

キャンプに誘われて蕾と一緒に参加して。

「でも断然、こっちの方が面白そうだね」と率直に言いますし。

後輩の日和も参加して、行きの車内の気温高めなのは、笑った。

悠里が蕾の真似して背後から覆いかぶさる挿絵があったり、テニスコートでは日和と軽くプレイしたり。

ちょっと前からすると信じられないくらい充実した時間を過ごせてて、ちょっとほっとした。

 

今回は、初島霧子という歳上の女性との縁が出来て。

日向と蕾と似たような過去を持つ、「妹」で。彼女との交流で、日向が自分にさらに素直になれてましたしね。

兄妹仲が良くて楽しそうではありますが、それが負担になってしまう事もある、と。

蕾、可愛いから構いたくなるのはわかりますけどね。自分の時間をとってもいいんじゃないか、とそういうお話。

転機となる良いエピソードだったと思います。

 




子守り男子の日向くんは帰宅が早い。

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「長い目で見てみろ。今出来ない事があったとして、それがなんだ? 前に出来ない事があったとして、それがどうした? 出来るようになったらやりゃあいい」

 

他所の感想ブログの記事で気になったので購入。

部活に入らず、学校でも積極的に交流しないで他人事のように距離を取っている男子高校生、新垣日向。

彼の生活の重心は学校ではなく、自宅。さらにいうなれば、5歳になる妹に対しておかれていて。

 

父母も健在だけど仕事が忙しくて、帰宅が遅くなりがち。

祖父母が近くに住んでいるから、送り迎えなどは頼める。

そういったサポート体制があるとはいえ、高校生が妹の面倒を見るってのはかなり大変ですよ。

いっしょにスーパーで買い出しして、料理をつくって。お菓子ばかり与えるわけにはいかないから、優しい言葉で諭して。

 

妹の面倒を見ることに全力で、いいお兄ちゃんだな、と微笑ましくなりましたね。

で、買い出しに出かけたスーパーでクラスメイトと出会って。そこから、彼の生活が華やかになっていく。

彼を外に連れ出すのではなく、妹主体の日向の為に彼の家に遊びに行ったり、妹ちゃんと仲良くなったり。

出来る事には限りがありますからねー。無理のない範囲で、生活に幅が出来ていくのは良いですね。

 

実際日向って妹の面倒みてたから、結婚しても子供の面倒見てくれるだろうし、料理は女子が驚愕する腕前だし。優良物件なのは間違いありません。

悠里はまだ微妙に自覚できてないようですが。過去、彼の隣に居た相手との再会があったりと、これから楽しくなりそう。

あと「俺、今ここに必要なのこれ?」な雅君が好きです。


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