気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

ファミ通文庫

むすぶと本。『外科室』の一途

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『忘れません。ずっと』

 

『文学少女』などのシリーズを書かれた、野村美月先生の新作。

本の声を聴くことのできる少年、むすぶ。

彼は「本の味方」を自称し、悩みのある本達の声に耳を傾け、解決の為に行動する。

なんというかまっすぐで青くて、眩しいなぁ。

 

かなり行動力はありますけど、入れ込み具合も中々で、危うい雰囲気も感じる。

本と話せること隠す気もそんななさそうと言うか。必要であれば口にしてますし。

迫害とか、そうでなくてもいじめの標的になりそうですけど……大丈夫だったのだろうか。

頼りになって、能力への理解もある先輩が居るようですし、そこまで心配はしてませんけど。

 

駅の貸本コーナーにあった、かつてある少女が持っていた『長くつ下のピッピ』。

図書館で声を発し続けていた『十五少年漂流記』や『外科室』。

そうした本の声に触れて、人を探したり、時には冒険をしたり。はたまた、想いを告げる手助けをしたり。

『外科室』の結末に関しては、妻科さんの意見に近いんですが。

そうなるんだ、と思ったのはありますが。選んだならば貫き通してほしいものです。


不殺の不死王の済世記

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「私の目的は、人が理不尽に死んだり殺されたりする事のない、千年続く平和な世界を築く事です」

 

伝染病で滅びかけた村。

感染力が強いため、他所の町へ助けを求めに出た村人は、騎士たちによって殺された。

村に残ったのは、病に侵された数名の子供のみ。

じきに命を終えるだろう、その間際。村に現れた不死王テリオスが、薬を与え彼女達を救った。テリオスは子ども達に様々な知識を与え、生活を助けますが……

 

魔術を扱う動く骸骨が、ボーンゴーレムを配置した村で、子供たちを囲んでいる。

……そりゃあ、傍から見ると怪しい事この上ないですよね。

当然、調査の為に騎士が派遣されてきて、ひと騒動あったりするのですが。

テリオスのスペックが高いので割とあっさり解決。と言うか、大抵の問題はテリオスが魔法でパーっと解決出来てしまうので、ちょい盛り上がりには欠ける。

 

崇高な理想があって、その為に困難な手段を用いる事を決めて。

実行するのも大変だし、成し遂げた後維持するのも難しい。だからこそ、寿命がない不死王になったテリオス。

悪い骨じゃないですけど。肉体を失ったこともあってか、こう、微妙に人間を分かってない辺りが異形種っぽいよなぁ、とは思いました。だから貴方かつて信じた人に裏切られたんだろ……

 

人を殺さずに目的を果たす。とは言え、非道をしないってわけでもないんですよね。今回の落としどころは、正直微妙というか。初手でこれだと、他国が絡んできたときの処理とか凄い悩ましいと思うんですが、どうするんでしょうね。

天才少女Aと告白するノベルゲーム

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〈楽しい時間を過ごすことが、無駄なわけない。そんな当たり前のことを、わかってない大人が多すぎる〉

 

大好きなフリーゲーム制作者は、同年代の学生だった。

それを知った少年水谷湊は、高校進学を期に桜山学園ゲーム制作部へ入部。

しかし、ゲーム制作部は部長の菖蒲が不登校になり、休部の危機にあった。

菖蒲の幼馴染の少女と協力し、菖蒲を連れ出そうとするも失敗。

更には、湊のもとに『バッドエンドを探せ』という不気味なゲームが送り付けられてきて。

 

そのゲームの中は、制作部で実際に会った出来事を下敷きにした物語が紡がれていて……トラブルの種にもなっていましたが。

プレイを通して、言えなかった事や見えていなかった物に向き合い、制作部が新しく踏み出すための物語でした。

 

いやまぁ、色々とドロドロとしてましたけどね。特に湊の過去。

母親との関係だったり、田舎で過ごしていた彼が外に行くことをよく思わない相手から嫌がらせを受けたり。

制作部の面々も、それぞれに呑み込めないものを抱え続けていて、今回の件で少し楽になったならいいんですが。

しぐれうい先生のイラストも可愛かったです。304P309Pの由井が特に好き。



暗黒騎士様といっしょ!3 ~嘘つきは恋泥棒の始まり~

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「自由とは己の意志で選択し、その責任を背負うという事であって、あらゆる束縛を拒む事でも、何をしても許されるという事でもあるまい」

 

後書きによると、続刊は売れ行き次第で、現状では難しいとのことです。

だからか、いくつかの謎を残した状態でも話を畳む方向に進んでます。

具体的には、皇帝との対決。

 

まぁ、その前にガーネットの婚約者騒動があるんですけどね。

親から縁談を持ち込まれて。ドワーフらしからぬガーネット、だからこそ良いという性癖の持ち主で。ガーネットからは変態呼ばわりされてましたが……

それでも引かない辺り、優良物件ではあったのでは。

 

ガーネット本人が拒否反応出してしまったのと、実は裏で皇帝が手を回していた辺り、回避は正解だったんですが。

アルバに偽恋人を演じてもらい乗り切ってました。必要だったとはいえ、思い切りがあるな……

 

そして、裏工作では終わらない事が明らかになり、皇帝本人が出陣。

自分を愚かな凡夫、臆病者と言いますが。皇帝として清濁併せ呑む程度の器はあるんですよねぇ。どちらかと言うと濁り寄りというか、毒みたいな一面が際立ってましたが。

迷宮から魔物が溢れるという異常事態に際し、解決したものに皇帝位を譲ると宣言するあたり、実は権力に飽き飽きしてるでしょう……

 



魔法学校主席になったら嫁と娘と一軒家がついてきたんだが

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「うぐぐ…………ま、まあ、美人であることは認めよう」

 

タイトル通りの展開をしていくオーソドックスなラノベですね。

ある魔法学校では主席をとったら、一軒家に住まう権利がもらえるそうで。

主人公のミジョアは、なんとか主席に。

……とはいえ、「魔法学校」で魔法学と一般教養があるなかで、一般教養での逆転首席って……周囲からもツッコミもらいまくってましたが。

 

ウキウキの一人ぐらしと思いきや、教師側の手違いで、魔法学トップの少女エルキッサと同居する羽目に。

さらには、魔法植物が変な成長して子どもの姿になって……

アットホーム要素もあるけど、コメディが強い感じですかねー。

ミジョア、やる気が空回りしてる秀才って感じで、嫌いじゃないですよ。


黒鋼の魔紋修復士13

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「……珍しくおまえのいうことが正しいのかもしれん」

 

長く続いたシリーズの完結巻。

まぁ、4年ほど詰んでたんですけど。発売日に買っておいて、そんなに詰むなよ……

最近昔の積読の山にようやく手を出せるようになったんですけど、奥付の日付を見るたびにそんなことを思います。なにやってんだ。

 

ディミタールは、叔母から聞かされたディヤウスとノイエスについての知識を王に伝えて。

彼が覚醒しない保証はない、という事で険悪になりかけましたが。

これ以上厄介な敵を増やしてる場合じゃない、という事と。ディーがリヒテルナッハ家で得たある知識のお蔭で命をつなぐことに。

 

カリンとダンテ。ディミタールとルキウス。オルヴィエトとバベル。

因縁対決をこれでもか、というぐらい見せつけてくれて満足のいく最終巻でした。

最後ついに挿絵になってたベッチーナや、カリンの意外な勝負所とか、エピローグもいい感じでしたねー。

黒鋼の魔紋修復士13 (ファミ通文庫)
嬉野 秋彦
KADOKAWA/エンターブレイン
2015-08-29


黒鋼の魔紋修復士12

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「世の中の人間すべてが、おまえみたいに割り切った考えができれば、もう少し苦労は減ったんだろうがな」

 

オルヴィエト達は動きを止めず。

各国の拠点を破壊し、神巫を襲撃し割と好き放題に動いてますね。

そして、事態を重く見たアーマッドの王は、自国の首脳陣に隠された真実を打ち明けて。

 

神巫に刻まれるコントラートについての真実。

そこからさらに踏み込んだ、アーマッドの隠していた歴史。

いやはや、人の業の深さを感じる話ですね。ありえない、とはとても言えない絶妙な塩梅です。

本来は知るはずのないその秘密すらオルヴィエトは知ってる可能性がある。

だからこそ、口封じに次は殺さなくてはならない、という非情な判断を下せる辺りもいいですねぇ。王様結構好きです。

 

ディーの過去についても明らかになっていましたけど。

リヒテルナッハの抱えていた秘密。過去の、火事の本当の原因。

そうした真実を突き付けられても、戦う事を選んだ彼の覚悟に敬意を。

 

黒鋼の魔紋修復士12 (ファミ通文庫)
嬉野 秋彦
KADOKAWA/エンターブレイン
2015-04-30


黒鋼の魔紋修復士11

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「何だ、これは!? こんな都合のいいものがあるのなら、なぜさっさと出さんのだ!?」

 

アーマッドを去ったオルヴィエトとルキウス。

ディーは残ったものの、重鎮の裏切りを重く見た勢力によって、連座で獄中の人に。

信頼していた二人の裏切りに、彼自身捨て鉢になってましたけど。

カリンから恩赦のためにヴァレリアがイサークと結婚するなんて噂を聞いて、動き出すあたりかなり入れ込んでますね……

 

ディミタールを救うために、いろんな人が動いてくれて。

バベル猊下の手は反則すれすれというか。王様は面白がって活用してましたけど。

清濁併せ呑む器量を持った王様、結構好きですよ。

 

国を脱した後、オルヴィエトとルキウスは同盟各国での破壊工作に従事したりして、あちこち慌ただしくなってましたが。

裏技使って表に出てきたディーとヴァレリアのコンビが動き出したのは、緊迫した状況下で救いでしたね。いつも通りのやり取りが心地いいこと。

黒鋼の魔紋修復士11 (ファミ通文庫)
嬉野 秋彦
KADOKAWA/エンターブレイン
2014-11-29


トリア・ルーセントが人間になるまで

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「うん。よく言ってたんだ。王族は、民とこれから民になる可能性のあるあらゆるものを殺してはならない、ってさ」

 

病に伏した父王を治療するために、サルバドールという一族との取引に赴いた第二王子ランス。

白い肌と銀色の髪、青い瞳を持った少女トリア・ルーセント。

自らを薬と呼ぶ少女は、医学の知識を多く持つのは当然として、「ルーセント」としての業を背負っていた。

 

トリアの護衛としてついてきたロサはランスに「トリアに恋をさせて欲しい」と頼み込み。

だから、というわけではないですが。

王都へ戻る道すがらランスはトリアと多くの言葉を、意見を交わし、少しずつ距離を近づけていって。

 

サルバドール一族の中でも、主流から外れた思想の妨害工作なんかもありましたが。

それを乗り越えて、無事に王都に辿り着いて。

そこでまたランスは、隠された秘密を知ったりしてましたが。

旅を経て成長していたランスが、兄姉に対しても父譲りの頑固さを見せてくれたのは、良かった。

 

国王の信念が良いですね。民になる可能性のあるものを殺すな、と。理想論であるかもしれない。守れなかったものだってあるかもしれない。

でもそんな彼の子だからこそ、三人は真っ直ぐに育ったと思うんですよねぇ。

だからこそ、ランスはトリアに影響を与えることが出来た。うん、いいお話でした。

 



廻る学園と、先輩と僕3 Simple Life

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「だから、わたしたちの邪魔をしないで……!」

 

学期末テストが終わり学園祭が近づいて。

そんな中、学校見学に来た少女と那智は出会い……彼女に気に入られ、付きまとわれて。

司先輩がその状況にヤキモチをやいて、爆発。

ついには交際関係にあると公言して。いやまぁ、薄々察してる人も居たようですけど。

 

しばらく那智の周囲を見に来る連中が居たり、ゴシップ好きな人間の多いこと多いこと。

バスケ部のエースが一対一の試合に引きずり込んで、負けたら別れろとか言ってくるあたり見苦しいことこの上ない。

そういう事してるから、モテないんだと思うな……言動に難あり。

 

那智の両親に関する描写も入ってきましたが。

いやまぁ、何とも面倒くさいというか。父親の方はまだマシな部分もありますが。

手口が乱暴というか、初めに行動ありき過ぎる……

ラブコメというには今回はシリアスな部分多かった感じですねぇ。ラブコメはもうちょっと糖度多い方が好みですが、ちゃんと伏線を回収した上で最後は先輩のところに帰ったので、最終回らしい終わりだったのでは。



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