気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

ファミ通文庫

佐伯さんとひとつ屋根の下 I‘ll have a Sherbet! 1

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「おもしろくなってきたわ」

「……」

おそらく彼女は僕の問題定義に耳を貸すことはないだろう。

 

小説家になろうの書籍化作品。

書籍の副題になってる『Ill have a Sherbet!』の方がなろうのタイトルですなー。

カクヨムの方でも連載して、そっちで特別賞を受賞したそうですけど。

WEB既読で絵もいい感じだったの購入。

 

高校二年生の春、一人暮らしを始めるはずだった男子学生弓月恭嗣。

不動産屋の手違いで、同じ部屋の契約をしてしまったという少女佐伯貴理華と同居を始めることに。

 

不動産屋は、手違いなので責任を以て別の部屋を探すと言って、この部屋にどちらが入居するか当事者同士で相談してほしいとは言っていたみたいですが。

新生活を始めるシーズンにまともな部屋が残っている保証もなく。佐伯さんの方が、「いいことを想いついた」とルームシェアを提案してきて、お互いに実家に頼れない状況もあってなし崩し的に同居が始まるわけですが。

 

自由気ままな佐伯さんに弓月君がかなり振り回されてますが。

何だかんだでいいコンビな感じもしますがねー。

弓月君の元カノ、宝龍さんの独特の感じも好きです。


 

魔術師たちの就職戦線2

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「……そういうのは、ずっとまじめに勉強してきたヤツが出るもんだ。おれみたいな素人同然の人間が出たんじゃ相手にも失礼だし、クラスにも迷惑かけるだろ」

「キミ、妙なところで真面目だよね」

「妙なところじゃなく、基本的に真面目なんだよ、おれは」

 

前回はあまり出番がなかった少女、佐原閑丸。

彼女がユキナリに興味を持って距離を縮めてきます。

現状、一番ヒロインっぽい立ち回りをしているんじゃなかろうか……

将来を見据えて、自分の手札を隠しながら過ごしている点とか、状況を見極める目とか結構安定しているので、見ていて安心できる。

コレが香織里だと、ユキナリ絡みのネタですぐに視界狭くなるから不安になるんだよなぁ。

 

そして今回は、対抗戦というイベントがメイン。

年二回、夏と冬に行われているというクラス対抗戦。

クラスの代表として三人選出し、他の組の代表と戦うというイベント。

朱雀組は実力的に、香織里、ミオ、マルコが選ばれるところですが……マルコは手札を晒したくないと辞退して、ヤマザキがノリノリで推薦したこともあって、ユキナリが参戦する事に。

 

ヤマザキに特訓をつけてもらい……昨年香織里が去年引き分けた相手、金剛寺と戦う事になったユキナリ。

体格に優れ、術で防御力を上げている相手。対しユキナリはまだ術の引き出しが少なく、自分の身体を鍛える程度しかできない。

そもそも霊力の総量が少ないので、強化すると言っても限りがある。普通なら勝ち目があない感じですが……

 

一か所に攻撃を集中させ、少しずつダメージを蓄積させて倒す、という何とも泥臭い戦法で勝利。

いや、けどスペックで上回っている相手、一撃でも相手の本気の攻撃を食らったらアウト、って言う状況で地道に攻撃を当て続けられるユキナリの精神的なタフさは相当なものですよ。

これで、霊力の扱いにもっと慣れて行ったら相応の術師になれるんじゃないだろうか。

まぁ、それ以前に彼の場合、何やら秘めた力があってそれ絡みの騒動に巻き込まれる予感しかしませんし、相応の力量を身につけなければ死ぬんじゃなかろうか。



女神の勇者を倒すゲスな方法 「おお勇者よ! 死なないとは鬱陶しい」

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「さて、シンイチよ。今こそ召喚者として其方に命じる」

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「あの殺しても死なない人間共を、どうにかせよ!」

 

剣と魔法の世界に召喚された真一。

彼を呼び出したのは……人間界にやってきた魔王様で。

人間族には魔王の恐ろしさが伝わっているため、襲撃されたりもしているようですが……

かの魔王が人間の世界へやってきたのは、娘に人間界の美味しい食料を上げるためで。

特別人類を滅ぼそうとかそういう危険思想をもっているわけではないとか。

 

まぁ、先に人間たちのほうが軍隊を寄越して来たので、撃退はしたそうですが。蘇生魔法とかがあるので、それで回復可能なダメージしか与えてないとは言っていましたね。

……六千の軍勢に責められて、半数の三千を蘇生可能な状況で殺す。要するに手加減した状態で仕留められる相手が、近くに突然城ごと出現したら不安にもなるわな……

 

個人のスペックでは人間を圧倒している魔王ですが、人間の中の精鋭……神に選ばれたらしい「勇者」の存在だけは厄介に思っているようで。

殺しても死体はその場から消え、翌日には復活してまた襲ってくる。奇怪な彼らに魔王も困り果て、異界の人間の知恵でも借りようと真一を呼び出したそうですが。

 

……魔王に協力する事になった真一の作戦がまぁ、ゲスいなぁ、と。

魔法で痛覚を遮断し、命を失えばその場から離脱出来る勇者を無力化するとなれば、交渉でお互い納得して手打ちにするか、精神的に行動不能にするって言うのは理に適ってますが……

本当に情け容赦なく心を折にいってる。これはひどい(褒めてる)。

まぁ勇者をけしかけている司教の方も中々にゲスだったので、最終的に痛い目見たのには胸がすっとしましたが。

 

魔術師たちの就職戦線

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「……つーかよ、言葉でいって判らないなら、やっぱ――ブン殴って判らせるしかないだろ……?」

 

素養のある生徒を集めて指導している、退魔士育成機関「不動台術式高専」に転入する事になった雪也。

学校に到着するまでにいくつ騒動に遭遇してるんだってレベルでしたが。

元々、悪いモノを引き寄せる体質で、それ故に幼い頃から母親と二人で人気のない場所を渡り歩く生活を続けてきたそうで。

 

それ故に、日本に来る時のルートも、飛行機をチャーターしてましたが……それがトラブルが発生して、パラシュートで脱出。

池に落ちて……最初に出会ったのが、幼少期に判れた姉で。自分を置いて家を出て行った母と弟を許せずにいた彼女は、出会い頭に殴ってきて。

その後もかなり険悪な状況が続いてましたねー。

 

オマケに雪也は、そういう技を学ぶ学校に入っておきながら、呼び寄せる体質でありながら、退魔の技に詳しくなく。

何で入学を許可されたのかもわからない状況。

そんな中、姉と一緒にいる場面で何者かに襲撃されて。厄介ごとに首を突っ込んでいくわけですが。

教師陣が状況を把握しながらも、手を出さずにいてくれたのは、まぁ、良かったのかなぁ。

校長が雪也の事情を把握してそうですし、母の思惑も明らかではなく。おまけに今回の黒幕も分かってないわけで。なんともいいがたい終わりだなぁ。

 

幻獣調査員

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「私なら」

(略)

「そうまでして、生きる私はいらないわ」

 

独自の生態と超自然の力を持つ生きもの、幻獣。

未だ謎多き彼らは、時に人に害をなすことも。

それ故に、国家は幻獣を調査し、時に駆除も行う専門家を定めた。

国家に属する「調査官」と各地を回る「調査員」。立場こそ違うものの権限としては同格だとか。

 

主人公のフェリも、この幻獣調査員の一人で。

村や町を回りながら幻獣絡みの問題に対処していく。

ただ彼女は幻獣をこよなく愛しているため、傍から見ているとちょっと不安になることも。

人と幻獣との間で揺れ続ける天秤を見てるみたいな気持ちでハラハラする場面もあります。

共に旅をしているクーシュナがいなかったら怪我で済まなかった場面もありますが……クーシュナが居なくても、フェリはきっと同じ行動をするんだろうなぁ、と思えて仕方がない。

 

けれど、フェリが真剣に調査員の仕事に打ち込んでいるのは確かで。

そんな彼女の旅路を見ているのは中々楽しかったです。

各エピソードが短くて、スラスラ読めたのも良かったです。中々素敵な世界だと思ったので、もうちょっと続いてほしいものですが、さて。

幻獣調査員 (ファミ通文庫)
綾里 けいし
KADOKAWA/エンターブレイン
2016-06-30
 

 

楽園への清く正しき道程 国王様と楽園の花嫁たち

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「ああ、ずっと楽園にいるようだったよ」

 

置手紙を残して去った王妃を迎えに行く決断をしたルドヴィーク。

それを止める声も当然あったんですが、振り切って彼女を追って。

行動力だけはありますねぇ。事情が事情とはいえ、王様一人だけの行軍なんて危なくて仕方ないと思いますが。

実際問題、不思議空間に迷い込んで連絡が付かなくなったりもしてましたしね……

 

無事に国に戻っていたお転婆王妃は王妃で、「勝手に戻ってくるとは」と親たちから監禁されかけていて、逃げ出すという自業自得トラブルの連鎖に見舞われていましたが。

かつての想い人と対面し、今の自分の心境の変化に気付き。

そこに追いついてきたルドヴィークとちゃんと話をして、お互いの思いをしっかり伝えられたのは良かった。

 

まぁ、王が長期不在にしていたけど何とか回っていたあたりだとか。

王妃と寵姫で6人迎えるというあたりを国民があっさり受け入れてる辺りだとか。

そもそも王妃を迎えに行った時の相手側の反応だとか。

色々うまく運びすぎかなぁ、という部分はあります。一歩間違えばアーデルハイドが企んでいた計画が実行されていてもおかしくなかったわけで。

そういう意味ではルドヴィーク自身の運というのも捨てたものではなかった、という事でしょうか。

 

 

アオイハルノスベテ5

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「そもそも〈シンドローム〉は俺達の心の中にある願いを叶えてくれるものだ、とはよく言われている話だよな。で、それは特に本人の悩みに関係する事が多い」

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なにかが足りないから、俺達はそれが満たされないかと願う。

 

廃校騒動も一先ず収まり。

浩人も松葉杖をついてはいるものの、無事に戻ってきて。

ここに至るまで多くの積み重ねがあり……少女たちは、それぞれの胸の内を明かす。

人生に三度あるというモテ期がまとめて来たのではないか、というような状況。

 

女子三人それぞれの視点から描かれていたので、流れとかを含めて判りやすくはありましたね。

生徒会長たちとの溝も埋まり、生徒会派と「輪月症候群」派の和解の為に尽力することとなり。

その流れで、会長の兄と浩人の姉の関係改善に動くことにまでなっていたわけですが……副会長のヒートアップっぷりがすごいなぁ。よくこれについて行けるもんだ、と会長をちょっと尊敬した。

 

旧校舎の幽霊など気になる部分を改めて調べたり、なんかもありましたが。

明確な答えは出ず「わからなくていいんだよ」という所で、若干もどかしい部分もありましたが。

まぁ、下手に藪をつついて蛇を出す必要もない、か。

浩人が女子に迫られた結果とはいえ、一応の答えを出して終わっていたのは良かったですかねー。

今回は話を纏めるエピローグな感じで、いつもの青春の青臭さとか熱量とかはちょっと物足りない感じでしたが。いいシリーズだったとは、想います。

アオイハルノスベテ5 (ファミ通文庫)
庵田 定夏
KADOKAWA/エンターブレイン
2016-05-30
 

楽園への清く正しき道程 庶民出身の国王様がまたご愛妾を迎えられるそうです

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「ルディが大切な人たちを失わずにすみますように、幸福な楽園の主として、賢く誠実に行動できますように」

 

愛する寵姫を迎えたけれど、正妃との間に子が出来るまではイチャイチャしすぎるな、と妨害が入る状況のルディ。

庶子のルディを引っ張ってこないといけない状況なら、とりあえず安全策として王の子供量産しといた方がいいんじゃないかなぁ。

正妃との関係が改善したときに、血統の問題が出てきそうなのは面倒ですが。

 

1巻から思ってましたが、この国の貴族叩けばホコリが出る輩が多すぎないだろうか。

特命騎士がちょろっと調べただけで、崩れ落ちる程度には弱みが転がっている。

……この国で世継ぎ騒動が起きると、確かに通常よりも面倒そうだという納得はできますな。絶対利用されそうな未来が……

アーデルハイドの一族が健在だったら、そう大がかりな工作できなそうではありますが。

 

今回は女騎士エヴァリーンに縁談が持ち上がり。

オマケに公爵令嬢のテレーゼも妹の縁談がまとまったこと、幼馴染のエヴァリーンの縁談の話を聞いて、色々と暴走中。

まぁ一番暴走してるのはフロリンこと正妃様なんですがね……やることなすこと裏目に出ていて、こう目を覆いたくなるポンコツ感が。

 

前回ミーネ一人だったので、一巻一人で進めるのかと思いきや二人まとめて進行してきたときには、ラノベの短期打ち切り増えてるから巻いてきたのかなぁ、と思いましたが……

巻末の短編でさらに増えたのを見て、流石に笑った。驚きの速さ。

正妃が最後逃走を図りましたが……短慮にもほどがあるというか、これ結構問題なのでは。6番目と「手に入らない」7番目が誰なのかが気になりますなー。

 

近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係

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「俺の方が、あいつとの付き合いは長いよ」

「……まあそうだな。でも、近いと見えないことってあるもんだぜ。そのへん、よく考えてみろよ」

 

母と二人で暮らす、サッカー部所属の学生、坂本健一。

仕事で家族が海外に行くという事で、一人残ることになった同い年の少女、和泉里奈と同居することになり。

一つ屋根の下、彼女と交流する中で、彼の心には何とも言えない悩みが生じているわけで。

 

学校が違うので、同居していることは少しの間は隠していられましたが。

生活圏が被っていることもあり、いつまでも秘匿できるわけもなく。

親しい女友達に見られて追及されたり。部活の試合を見学していった和泉を部活の友人が気にするそぶりを見せたり。

 

順当にイベントを消化していく中で、彼は自分が見えていなかったものを、正面から突きつけられるわけですが。

「そういうことだから」と、一方的に告げる幼馴染の少女、由梨子は健一よりもよっぽど男前ですね……

 

けど、健一からすればまだ自分の中の想いもはっきりと形になっていない状況で。内面がかなりグルグルしてるように思えますが。

あぁ、青春だなぁ、というか。

もどかしくて見てられない、とも思うのに目が離せない。

今後の展開が気になるので、ぜひとも続いてほしいものです。

和泉の心が何処かに向いているのか、とかも描いてほしい。

 

 

勇者だった俺は幼なじみの執事になりました。

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「あぁ。だから俺は、自分の心に従って戦った。自分が望む未来を守るために戦った。俺はお前が泣き虫だったから戦ったんじゃない。俺は……俺自身がお前と一緒にいたいって思ったから戦ったんだ」

 

えんため大賞東放学園の特別賞受賞者デビュー作、らしいですよ。

魔族との戦争があった世界。勇者は戦いの果てに魔王を倒し……今は、幼馴染の家で執事をしていた。

もっとも、戦闘に全能力割り振ったのか、日常生活てんでダメですけどね、彼。

幼なじみの少女の寛大さがなかったら、一日で五回くらいクビになるんじゃないだろうか。

 

全体的に、平坦というか驚きは少ない感じですかねぇ。

戦争が終わって多少の時間が流れただけなら、そりゃあ反感を抱く輩も多いでしょうし。

そんな中で、『勇者』って言う旗頭が、貧乏貴族の家で執事をやっているなんてしったら引っ張り出そうとする人もいるでしょう。

で、勇者だって一人で全てを出来るわけではないから旅の仲間だっているでしょうよ。

……だからって、それら全てを一度に登場させることは、ないんじゃないかなぁ。

 

キャラクターが多いから、場面が切り替わって新キャラ出てきて、そいつがどういうヤツなのかって言う説明が入って。

そこからイベントに派生したりもするんですが、いかんせんキャラが多いので一回のネタが短くて。一応最後の事件につながりは持たせてるんですが……なんというか、粗が目について仕方ない。

要素としては面白くなりそうなんで、もうちょっとキャラを絞って一つのイベントの尺を長くするとか出来てたら、面白さ増したような気がするんですが。

あーでも、最後の女王さまがいい感じに歪んでて、そこは個性を感じられたかなぁ。

 

 
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