気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

ファミ通文庫

廻る学園と、先輩と僕 Simple Life

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「……か、帰ろうか?」

少し硬い発音で先輩が聞いてくる。

「そう、ですね。帰りましょう。……その、一緒に」

 

「佐伯さんと、ひとつ屋根の下」の作者さんの……新作?

これも小説家になろうで掲載していた作品で、時期的にはこっちの方が先に書いているから、過去作というべきなのだろうか。

ともあれ、商業的には新シリーズ。絵師が和遥キナさんだったのもあり購入。

 

学園一のアイドルと称される片瀬司。

その彼女とある事件をきっかけに知り合った千秋那智、二人の交流の物語。

司が3年で、那智が1年って言う歳の差がまたいいですねぇ。学生時代の2歳差は大きいですよ。

 

そして、司が割とヤキモチ焼きな性格で。

那智の事が気になって仕方がない様子がもう、砂糖吐けそう。

司の友人の円のキャラが立っていて結構好きです。

雨の日に傘を忘れた円が、那智から傘を分捕って逃走し、その結果として司と那智が相合傘していった流れには笑った。

いや、実際のところ傘強奪されたらもうちょっと憤っていいと思いますけど。

司視点だと那智の姿は「拗ねたように訴えてくるその姿がかわいらしい。そどうしてくれようか」と映っているので、もう。

 

ラブコメと帯にはありますが……割とラブ要素の方が強めでしょうか。

傘を強奪する追い剥ぎが現れたりと、コメディ要素がないとは言わない。

じれったくて、とっとと付き合ってしまえよ、って気分になります。

実のところ『佐伯さん~』で作者さんを知って、他のシリーズ追い切れてなかったので、なろうの方の他作品もちょっと目を通してみようかな、と思いました。



いつかのクリスマスの日、きみは時の果てに消えて

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「後悔は、ないな」

 

ある研究所から発生した火災が広まり、多くの死者を出したホーキンス大火災。

町の西半分を焼き尽くし、家を失った人たちの多くが市外へ引っ越していったそうで。

災害を経験しても街に残った家族もそれなりにいるようで、主人公の家もそちら側でしたが……

悠太にはあの事件の時に不思議な経験をしていて。

たまたま西側に遊びに行っていた時に災害に遭遇。怪我したところを、謎の生物ニムエに助けられた。

 

火災から五年が立ち、クラスメイトの少女とそのニムエの存在をきっかけに親しくなって。

二体のニムエの力で過去に戻れることを発見し、あの火災を無かったことにしようと動く。

恵の親友が亡くなっていた事もあり、助ける為に頭を働かせてました。

その結果、見事災害を阻止する事には成功し、亡くなっていた親友は救えた――けれど、恵は亡くなったことになっていて。

 

災害が起きて、親友が死んだ世界。

災害が起きず、恵が死んだ世界。

差が生じたのは何故なのか、そもそもあの災害の原因とは。

まぁ、恵の親友――玖瑠美が大体の謎に答えは出してくれたんですが。彼女スペック高いな……

設定詰め込まれてますが一冊で上手く決着つけてるので、読みやすかったですね。



親しい君との見知らぬ記憶

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「わたしは、あなたのことを知ってます!」

 

経験したことの無い夢を見ることがある少年、幸成。

夢の中で彼は、あったことの無い同年代の少年少女と遊んだりしていて。

けれど、実際はその夢で出会った「トモキ」や「ユウコ」といった名の相手は知らず、小学校の卒業アルバムなどにも乗っていなかった。

病院に行っても原因不明で、カウンセリングも試してみたがよくわからず。

 

知らない記憶を夢に見るというだけで、それが特に日常に悪影響を与えてもいなかったので、あまり気にしないようになっていたある日。

彼は、夢の中で見た場所へふらっと立ち寄り、そこで夢の中で会っていた少女、ユウコと初めて対面して。

 

彼女も、幸成と同じように「知らない記憶」を夢に見ることがあって。

夢で出会った他の友人たちの状況、周囲の環境など一致する事が多く。

その不思議な現象が気になったユウコの提案で、二人は「記憶のかけら集め」なる交流を続けていくことに。

 

順調に親しくなって、恋人になって、時間は流れていきますが……その果てにあるトラブルが起きて。

他の人に離しても信じてはもらえないような出来事。

決して派手ではないけれど、確かに起きた異変。彼女の為に奔走できる主人公でほっとしました。

周囲の人々も、秘密を守ってくれる人で良かったなぁ、とちょっと安心する結末でしたねぇ。良い物語でした。



春は冬の夢を見る

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「僕は――夢の中では君を説得出来なかった」

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「非常に、馬鹿馬鹿しい」

 

イラストは若干好みから外れていたんですが、あらすじが気になったので購入。

なかなかいい感じにまとまっていて、私は好きです。

条件付きではあるものの、一日先の夢を見ることが出来る少年春先考太郎。

それを使って両親の喧嘩に巻き込まれ辟易するとかいった自身に降りかかる災難を回避し、自分の日常が平穏であるように振る舞っていた。

 

けれどある日から、同級生の冬芽木実に付きまとわれるようになり。

今まで行ってきたように、夢を用いた先読みで回避しようとするものの、なぜか上手くいかずに、否応なく彼女との交流を続けていくことに。

そうして、これまでと違った生活を送るようになり、二人の距離も縮まって……

 

けれど、そうして距離が近づいたら、今度は夢に不穏な気配が混じりはじめ。

事故や事件に巻き込まれる夢を見る事が多くなってきた。

一体、なぜ夢が変化していったのか。そもそもこの能力は何なのか。

作中に用意された特殊なギミックに答えを示しつつ、少年少女の青春をちゃんと描いてくれてました。

まぁ、黒幕との対峙はちょっとあっけなかったかなぁ、と思わなくもないですが。
最後幸せな結末に辿り着けていたから、ま、それも味のひとつという事で。



二周目の僕は君と恋をする

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「その……伝えたいことが、あるんだ」

 

高校三年の時、片思いの相手は消えてしまった。

行方不明になったとかではなく、主人公以外の記憶から消え、彼女が存在したという記録もなくなっていた。

彼女が居なくなったことに耐え切れず、殻に閉じこもっていたある日、彼の時間は巻き戻り……高校三年の時代へと、たどり着いた。

 

彼女が居なくなることが無いように。

 

告白できなかった後悔を抱え続けることが無いように。

一週目の記憶を活用しながら、彼は二週目の時間の中で、少女との交流を続けることに。

友人たちにからかわれながら、一週目よりも彼女と親しくなって。

いやぁ、青春ですなぁ、という感じです。彼が強く後悔していたからこそ、この2週目に戻って来た部分があるみたいですけど……

そこまで悔いるのであれば、一週目で踏み込んでおくべきだったのではないかなぁ、とかちょっと思ってしまいますね。

 

なんらかの悲劇が起きそうな時、自分が体験したのと同じタイムリープ現象に出くわしたりとただの青春とはいかず。

主人公回りで見るならば、報われなかった思いが実り、彼女が消えることの無いよう尽力して、結果が出た感じではありますけど。

少年少女の青春模様としては、綺麗にまとまっていてスラスラ読めます。

タイムリープに頼りすぎている部分はちょっと、気にはなりますが。二度痛い目を見た後ですし、もうそれに頼ることが無いように、封じられることを願うのみです。




女神の勇者を倒すゲスな方法3 ボク、悪い邪神じゃないよ

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「よかった、お兄さんに嫌われちゃったら、悲しくて死んじゃうところでした」

「それは俺も死んじゃうな」

 

人間側の理解者を得て、聖女が味方について、とかなり状況がマシになってきた魔王陣営。

この機を逃さずに、女神教の中枢に打撃を与えるべく聖都にシンイチたちが忍び込んで情報収集したりしていました。

その情報を活かし、枢機卿に近づき、交渉したりもしていました。いや、シンイチが本当大活躍ですな。

途中途中で、相変わらずゲスいな……って場面ありましたが。

 

しかしまぁ、女神教も真っ黒ですなー。

勇者は死なない。死んでも復活する。なら、その勇者を撃退するには心を折るしかない。

シンイチはそれでも戦う気力を失う方向でしたが……

女神教ではさらにえげつなく、生きる気力を失うまで拷問を続け、監禁するという手法がとられていたとか。

専用設備が作られている時点で、相当ヤバいだろ……

 

交渉が上手く進んでいるかと思いきや、その設備に放り込まれていたヒューブがしぶとく蘇ってきて。

新たな力まで獲得して、勇者軍団を率いて魔王城に侵攻してきます。

シンイチはまた色々と知恵を巡らせて、それを撃退していましたが……女神教も相当でしたが、女神そのものに対する不信を募らせて。

勇者というシステムを破壊するために動こうと、方針を定めていました。

実際ヒューブに力を与え、失敗したら始末するって言うやり口見るに、人類の味方ではなさそうですしね……上手くいってほしいものですが、さて。

 



幻獣調査員2

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「それならば、私は死なないわ。絶対に。何があっても」

「あぁ、我が守ろうとも。我が花の枯れることのなきように」

 

幻獣と人との間を取り持つ幻獣調査員のフェリ。

彼女は変わらず、クーシュナやトローと共に旅の途中、様々な問題を調停しています。

悪しき竜にさらわれた娘を助けに行ったり、異種族の娘を嫁にもらった老人の道の果てを見届けたり。

相変わらずトローは可愛いし、フェリのスタンスがぶれないので、安心して読めますねー。

 

今回笑ったのは占お婆のエピソードですかね。

バジリスクの一件以外にも予言を的中させて、ばあさんが災厄を言い当てているのか、招き込んでいるのかわからない、と村を追いだされてしまったとか。

「鶏が大群で空を飛んだり、鍛冶屋の髪が復活したり」したそうで。禿を予言された鍛冶屋、掌を返してばあさんを庇ったそうですが。

……巻き込まれる村人たちはたまったものではないんでしょうが。予言婆の珍道中は絶対爆笑必死だろうなぁ、と思わず笑ってしまった。

 

そして新たに目覚めた災厄――ヒュドラに対処するために行動を開始したりもしています。

災厄に対抗すべく生み出される、勇者なる存在が今回は間に合っていましたが……

とかく人の業に限り無し、とでも言いますか。幼少期に勇者の資質を発現したがために親元から隔離され……人らしさを養う事が出来ずにいた少年。

勇者を連れてフェリが対抗策を得る為に動いたら、横やりが入ったりして、一回滅びたらいいんじゃないかな、って正直ちょっと思った。

けど、それで逃げたりしないからこそ、フェリなんだよなぁ。クーシュナが止めようとして止めきれないのも納得の頑固さ。

好みの世界観が変わらず続いてくれて嬉しい限りです。

幻獣調査員2 (ファミ通文庫)
綾里 けいし
KADOKAWA
2017-06-30


リンドウにさよならを

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「真っ直ぐであれば真っ直ぐなほど、固ければ固いほど、ぽきり、簡単に折れちゃうんだ」

 

地縛霊として学校で退屈な日々を過ごす神田幸久。

彼はある日、いじめにあっている少女穂積美咲に存在を気付かれて、彼女の友達になることに。

初めて会話が出来る相手という事で美咲と過ごす時間が増えていき。

そんな中で、彼女のイメチェンを図ったり、英語の勉強を教えたりと、二人だけの小さな場所で穏やかな時間を過ごしていました。

 

そうして交流を続けていく中で、穂積にも変化が出て来て。

神田と穂積の二人だけだった輪が広まったり、穂積がいじめられていた理由なんかも語られて。

未練はない、と言い張っている神田が学校で地縛霊のようになっていた謎も最後には明らかに。

 

いじめだとか、一方的な正義感とか、好みが分かれそうな部分もあります。

色々と事情を把握している高木が、人に対しても心配りしてもっと早く行動していれば、もうちょっと状況改善していたのでは、とか思ったりしましたが……

彼女一人に全ての問題を解決しろって言うのも無茶な話ですし。意固地になってる人を説得するのって、中々難題ですしね……

 

死んでしまった人が居る以上、完璧な答えを出すのは難しく、生きている人達が納得できる着地点を目指すしかないわけですが。

そういう意味では、この作品は見事に着陸してのけたのではないかと。

喪ったモノは戻らない。それで傷を負うことだってある。それでも生きていくんだ、と苦さと切なさが感じられる青春物語で、新人の作品としては結構良質だったのでは。



女神の勇者を倒すゲスな方法2

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「それに、信じてもらえないかもしれないですけど」

(略)

「みんなと仲良くできたら、リノはそれが一番嬉しいです」

 

とりあえず前回の下種な敵、ヒューブは先日の騒動の責任を取る、と言う方して司教の位をはく奪されて、禁固刑となってました。

しかしまぁ、教会勢力も一枚岩ではないというか、ヒューブを見て予想で来てましたが、いい感じに腐ってる気配が。

 

トップの教皇がそろそろ死にそうで、その下にいる4人の枢機卿がその座を狙って争っているとか。

教会の総力をまとめれば、魔王も倒せると枢機卿たちは思っているようですが……権力争いのせいでままならず。まぁ、そんな中である枢機卿の秘蔵っ子をとりあえず迎わせるという事になってましたが。

……戦力の逐次投入は下策だと思いますけどねぇ。

 

次なる勇者は、聖女と称される凄腕の魔法使い。

アリアンも名前を聞いたことがあるような有名人だったようですけれど……

大規模な術式で魔王を狙撃するも、失敗。次の手として、近隣の国にある魔力を溜めて置けるアイテムを使おうとするわけですが……

 

その国の民から魔力を奪い、翌日には回復するからまたために来いとか言ったり。治療の手段を持っている神殿が治療を行わないとか言い始めたり。

打つ手が悉くゲスいというか……反感を買う者ばっかりで、よく今まで教会勢力生き残ってるな、って感じしかない。

それでよく聖女とか呼ばれてるな、という。

創設期には神殿以外の治療の知識がある人々を潰し、神殿に頼らざるを得ない構図を作ったとか聞くと、どうしてそのタイミングでたたいておかなかったんだ、と思いますがねー。

 

敵が評判良くないから、リノをアイドル化してついでに無償で治療を行う事で評判を上げようとプロデュースしてますが。

聖女がそれを叩き潰しに動き……真一が切れて、いつものゲスな手というか外道な方向に堕ちていきそうですが……

それを止めたのも、リノで。いや、本当彼女はこの作品の癒しですね……

真一たちの行動がうまくハマって、味方してくれる勢力も出来ましたが。さて、コレをうけて協会はどう動くやら。

失敗から学んで団結されると厄介そうですけど……そこまで理性残ってるかな……



佐伯さんとひとつ屋根の下 I‘ll have a Sherbet! 1

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「おもしろくなってきたわ」

「……」

おそらく彼女は僕の問題定義に耳を貸すことはないだろう。

 

小説家になろうの書籍化作品。

書籍の副題になってる『Ill have a Sherbet!』の方がなろうのタイトルですなー。

カクヨムの方でも連載して、そっちで特別賞を受賞したそうですけど。

WEB既読で絵もいい感じだったの購入。

 

高校二年生の春、一人暮らしを始めるはずだった男子学生弓月恭嗣。

不動産屋の手違いで、同じ部屋の契約をしてしまったという少女佐伯貴理華と同居を始めることに。

 

不動産屋は、手違いなので責任を以て別の部屋を探すと言って、この部屋にどちらが入居するか当事者同士で相談してほしいとは言っていたみたいですが。

新生活を始めるシーズンにまともな部屋が残っている保証もなく。佐伯さんの方が、「いいことを想いついた」とルームシェアを提案してきて、お互いに実家に頼れない状況もあってなし崩し的に同居が始まるわけですが。

 

自由気ままな佐伯さんに弓月君がかなり振り回されてますが。

何だかんだでいいコンビな感じもしますがねー。

弓月君の元カノ、宝龍さんの独特の感じも好きです。


 
プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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