気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

ファミ通文庫

近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係

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「俺の方が、あいつとの付き合いは長いよ」

「……まあそうだな。でも、近いと見えないことってあるもんだぜ。そのへん、よく考えてみろよ」

 

母と二人で暮らす、サッカー部所属の学生、坂本健一。

仕事で家族が海外に行くという事で、一人残ることになった同い年の少女、和泉里奈と同居することになり。

一つ屋根の下、彼女と交流する中で、彼の心には何とも言えない悩みが生じているわけで。

 

学校が違うので、同居していることは少しの間は隠していられましたが。

生活圏が被っていることもあり、いつまでも秘匿できるわけもなく。

親しい女友達に見られて追及されたり。部活の試合を見学していった和泉を部活の友人が気にするそぶりを見せたり。

 

順当にイベントを消化していく中で、彼は自分が見えていなかったものを、正面から突きつけられるわけですが。

「そういうことだから」と、一方的に告げる幼馴染の少女、由梨子は健一よりもよっぽど男前ですね……

 

けど、健一からすればまだ自分の中の想いもはっきりと形になっていない状況で。内面がかなりグルグルしてるように思えますが。

あぁ、青春だなぁ、というか。

もどかしくて見てられない、とも思うのに目が離せない。

今後の展開が気になるので、ぜひとも続いてほしいものです。

和泉の心が何処かに向いているのか、とかも描いてほしい。

 

 

勇者だった俺は幼なじみの執事になりました。

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「あぁ。だから俺は、自分の心に従って戦った。自分が望む未来を守るために戦った。俺はお前が泣き虫だったから戦ったんじゃない。俺は……俺自身がお前と一緒にいたいって思ったから戦ったんだ」

 

えんため大賞東放学園の特別賞受賞者デビュー作、らしいですよ。

魔族との戦争があった世界。勇者は戦いの果てに魔王を倒し……今は、幼馴染の家で執事をしていた。

もっとも、戦闘に全能力割り振ったのか、日常生活てんでダメですけどね、彼。

幼なじみの少女の寛大さがなかったら、一日で五回くらいクビになるんじゃないだろうか。

 

全体的に、平坦というか驚きは少ない感じですかねぇ。

戦争が終わって多少の時間が流れただけなら、そりゃあ反感を抱く輩も多いでしょうし。

そんな中で、『勇者』って言う旗頭が、貧乏貴族の家で執事をやっているなんてしったら引っ張り出そうとする人もいるでしょう。

で、勇者だって一人で全てを出来るわけではないから旅の仲間だっているでしょうよ。

……だからって、それら全てを一度に登場させることは、ないんじゃないかなぁ。

 

キャラクターが多いから、場面が切り替わって新キャラ出てきて、そいつがどういうヤツなのかって言う説明が入って。

そこからイベントに派生したりもするんですが、いかんせんキャラが多いので一回のネタが短くて。一応最後の事件につながりは持たせてるんですが……なんというか、粗が目について仕方ない。

要素としては面白くなりそうなんで、もうちょっとキャラを絞って一つのイベントの尺を長くするとか出来てたら、面白さ増したような気がするんですが。

あーでも、最後の女王さまがいい感じに歪んでて、そこは個性を感じられたかなぁ。

 

 

賢者の孫3

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『魔人共……覚悟しろよ? 一体残らず討伐してやるからな!』

 

シンの影響を受けて、常識はずれの能力を得た究極魔法研究会の面々。

軍のトラウマ製造機とすら言われる「災害級」の魔物をそれぞれ単独撃破できる能力を持つ一大戦力。

今回はシン達が台頭するのと同時期にオリバーが暗躍して、磨人という人類の敵とされる敵が生じたから良かったですけど。

これで敵がいなかった場合、アレだけの力を持っている国は脅威だ、と恐れられる可能性もあったわけで。まぁ、上手い事時流にのった感じはあります。

 

オリバーの過去。なぜ帝国を恨み、理性もつ魔人となったのか。

割に壮絶な過去ではあると思いましたが。帝国という土壌で、ああいう事が出来たのなら過去にもオリバーのように大事なモノを奪われた人って言うのは多くいたと思いますが。

実際、オリバーの魔力があったとはいえ、魔人の集団ができる程度には騒動の種がまかれていたわけですし。よくもまぁ、これまで魔人が発生しなかったな……と別のところに感心してしまう。

 

オリバーの目的は、帝国を滅ぼすことのみ。

それを達成した現在は、この後どうしようかと考えている状況のようで。

力を得たことに慢心した連中は、オリバーの元を離れ戦争を始めますが……オリバーのように自ら覚醒したわけでもない人工の魔人がシンたちにかなうはずもなく。

あっさり蹴散らされてましたね。最も、この世界における一般的な兵士たちからすれば驚異的な戦闘力を持っているようですが。

流れとしては分かりやすい、といいますか。苦戦することがないので、さらっと読めますね。


賢者の孫3 史上最強の魔法師集団 (ファミ通文庫)
吉岡 剛
KADOKAWA/エンターブレイン
2016-02-29


楽園への清く正しき道程 1番目はお嫁さんにしたい系薄幸メイド

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「死にたいなんて言ったらダメだ。僕もきみと同じように、ついさっきまで絶望していたんだ。僕はずっと一人で、本当に欲しいものは決して得られないし、なにも変わらないんだって。今も――絶望はしてるけど、それにのまれちゃダメだ」

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「僕もあきらめないから、きみもあきらめないで」

 

国に想い人がいるという王妃。

彼女は、王様の恋を応援すると約束していて。だからふさわしい相手を見つけようと画策したりしているようです。

城内で開催されることになった「お嫁さんにしたい子番付レース」。優勝者は王の寵姫として迎えられるという噂まで広がりヒートアップしてますが。

……この国、コレで大丈夫なのかなぁ、ホント。

 

そんなレースが開幕されてから、ルドヴィークはいじめにあっている内気な侍女と出会い。

彼女を勇気づける為に色々と手を打って、身分を隠した状態で心休まる時間を過ごしていたようです。

途中、不正疑惑が持ち上がり、上手い事膿を出すことに成功するなどの棚ぼたもありましたが。

 

今回のヒロインは、表紙にもいるメイドさん。

いじめられているけれど、業務熱心で、自信がなくて。

けど、ちゃんと魅力を持っている少女で。

ルドヴィークが王だと知ったときに離れてしまいますが。

それでも、彼のかけてくれた言葉はうれしかったから、と再び会いに来てくれたのは良かった。

 

ルドヴィークも環境の変化に戸惑い、望んだものが得られず絶望を感じていたようですし、彼の安らげる場所ができたのは素直に祝福できます。

……最も王妃との関係が進んでいない状態で、寵姫と先に進むことは許されず。別種の悩みを抱えることになったようですけど。

今回の終わり方を見るに、次回は女騎士さんが絡むエピソードとなるんでしょうか。

 

 

アルカナ・ナラティブ

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()これを機会に『幸せの有り方』について、ちょっと考えてみて欲しいんだ」

 

この学校には秘密がある。

一部の生徒には刻印が浮かび、特殊な能力を使う事が出いるようになる。

在学している僅かな間だけ発現する異能。

でもそれは、嘘を見破るとか記憶力が良くなる(忘れなくなる)とかそういった方向で生じていて。異能バトル的に炎を出したりとか直接的に害をなす能力は多くないようです。

使い方によって悪用できる能力ってのはありましたが。

 

最もその能力は、使い手の望んだものではないんですよね。

例えば、主人公は元詐欺師でその行いを悔い、陥れるための嘘を封じた。

けれど、彼が得たのは「他人に自らの姿を偽ってみせる」という幻惑の能力。

もう詐欺師は廃業したのに。騙すための能力を得てしまって、心の傷を刺激される。

前任の魔術師なんかも、イケメンだったけど「自分の顔しか見ず、内面は見ない」という悩みを抱えていて「見つめた相手を惚れさせる」という魔法を得たそうですし。

 

当人にとって重荷に感じる形で魔法は現れて。

傷がまだ癒えていないのだ、と目をそらすことすらできない。重い荷を背負ってしまい、つぶれる可能性すらある。

けど、傷ついても壁を乗り越えて進んでいくことだって、できる。

さらに言えば、傷ついた者同士であっても隣にいて、先を見ることは出来るのだと。そういうお話。

 

今回は、翔馬と氷華梨の二人がメインで話が進んでいきましたが、他のアルカナ使いたちも魔法を持っているわけで。どういう過去でそうした魔法となったのかは気になりますね。

「絶対忘れない」魔法を持っているヒノエ先輩なんかは、逆説的に「忘れてしまいたいことがある」って事でしょうし。

アルカナ・ナラティブ (ファミ通文庫)
射当 ユウキ
KADOKAWA/エンターブレイン
2016-01-30


楽園への清く正しき道程 0番目は北国産のツンドラ王妃?

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「おまえは、望めば楽園の主にもなれるだろう」

()

「だが、七番目だけは、おまえのものにならない」

 

つい先日まで服屋で若旦那をしていたルドヴィーク。

しかし、彼は今なぜか国王として戴冠式を行い、他国の姫を迎えることになっていて。

悪性の病によって王族が次々と倒れ、前王の隠し子であった彼を祭り上げるしかなくなってしまうほど切羽詰まっているようで。

それを思えば、即位三日後に結婚話を側近から持ち出されるのも納得はできます。

 

元々服屋として生きてきた彼に、それを飲み込んで上手くやれって言うのは中々の難問ですがね。

そうして迎えられた王妃が、氷のように冷たく、初対面でキモイなんて言ってくるような相手だったらなおさら心が痛むでしょう。

ぽっと出の隠し子が王となって……という事情も考えれば対応が冷たくても仕方ないか、と思いきや、彼女の秘密が明らかになるとこう肩から力が抜けました。

 

庶民の血を引くルドヴィークが王になる事には色々と問題やら課題もあったでしょうが。

そのあたりの話はメインではなく、女性陣に振り回される彼の姿を見て微笑ましく見守るような感じでしょうか。

帯にも「ファンタジーハーレム(予定)コメディ」ってありますし。

気遣いが出来る王様を慕う女騎士なんかもいるようですし、とりあえず王様稼業も何とかできるんじゃないか、とは思えますが。彼の恋路のゴールは果てしなく遠いな……

 

 

アオイハルノスベテ4

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「死なないことが、生きるってことじゃないよ。死に向かって進んでいくことが生きるってことなんだよ」

(略)

「なにに満足するかだって、人生に意味を見出すかだって、全部全部自分が勝手に決めていくことだっ!」

 

急転直下というか、一気にイベント進んだ感じがします。

後書きによると最後にあと1冊出るらしいんですが、この巻で終わっていてもおかしくないぐらいのクライマックス具合で、驚きました。

 

夏休みが明けて、しばしの平穏を満喫していた浩人たち。

けれど「輪月高校が廃校になる」という話が出てきて。判断の理由には当然、輪月症候群も組み込まれていて。

決定事項ではなく、検討段階ではあるとのことですが、生徒にしか見えない幻想というものが広まってしまえば、大人はこういう判断を下すだろうなぁ、というのは確かに分かるもので。

 

どうにかそれを阻止できないかと、いろいろ動いていましたが、事件は起きてしまって。

横須賀姉はてっきりスタンプの人の協力者だと思っていたんですが。

他人に影響するシンドロームではなかったようで、生徒会長の兄との因縁があるだけ、だったようです。

前回対立していた生徒会長と共闘していく流れは、なんか少年漫画的だなぁ、と思いましたが。

最終的にはどうにか上手い所に着陸させた感じはありますが、危うい場面は割とあって。浩人の仲間が一人でも欠けてたら上手くいかなかっただろうなぁ。

そういう意味ではやり直した彼の積み重ねが無駄にならなかった、という事でちょっと安心しました。

……しかし、4巻でこんな大騒ぎ起きてて、次の巻では何が起こるんだろうか。

アオイハルノスベテ4 (ファミ通文庫)
庵田 定夏
KADOKAWA/エンターブレイン
2015-11-30
 

吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる5

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「一番好きな相手と恋人になれるのって、とても幸福なことよ。それいつまで続くかは、本人たちしだいだけれど。苦労して手に入れた者は、大切にしたほうがいいわ」

(略)

「大切にしても……失われてしまうこともあるけれどね」

 

……完結巻、です。

話は、途中です。むしろこれから盛り上がってくるところだったろうに……

売り上げ的な理由で、ここで終了となってしまったようです。好きなシリーズだったので、すごく残念でならない。

というか、野村さんと竹岡さんのコンビは『文学少女』以来鉄板のコンビで、まさか打ち切りの憂き目にあうとは予想外。

 

本編は相変わらず面白かったです。

バレンタイン公演から、カレナたちの世代の卒業まで。

相変わらず報われずに空回っている偲とか、表向きは交際していないことになった詩也達の付き合い方とか。

ホワイトデーまでのイベントとか、詩也の周囲の女子たちの想いとか。

イベントが盛りだくさんで、飽きることなく最後まで読めました。

男女逆転の『ドラキュラ』は、コレはコレで見ごたえある舞台だったことでしょう。迫力はあった。

 

理歌が覚悟を決めたり、例によって冒頭の「ミナ=アリス・原田」の気になる記述とか、

終わりの「この後に来る哀しみを、今は、知らなかった」とか。

本当に、これから盛り上がってくるってところで終わってしまうのは無念です。

……どこか他のレーベルで続きとか出してくれないものだろうか。

 

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件8

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「この気持ちは、恋です」
心臓が、ドキンと高鳴った。
「わたしは、ずっとシャール先生に恋をしています。たとえシャール先生でも、それだけは否定していただきたくありません」

家庭教師という仮面を捨てて、国に帰ったシャール。
彼は、外交官となるべく日々勉学に励んでいるようです。
ただ、そこに聖羅が訪れたり、「グリンダ」として過ごした中で出会った相手と再開したりするエピソードが挟まって。

一方で他のキャラクターたちの恋愛模様なんかについても描かれていましたね。
竜樹王子は、ポーラローズ姫との仲を順調に深めていって、それが故にポーラローズ姫が一度離れてしまうなんてハプニングもありましたが。
……シャール、君はどうしてそこまで女装と縁があるのか……
アニスも彼女の幸せを見つけたようですし、ギルマーは……いつまでもギルマーというか。失言癖をどうにかしたほうがいいんじゃないのか、一の騎士。
まぁ、奥さんにベタ惚れで頭上がらないって言うのも知られているだろうから、その辺はきっと生温かい目で見守られているんだろうなぁ。

成長していく聖羅が、一途にシャールを想っている姿は可愛かった。
P13の髪を切った彼女は結構印象変わって見えましたねぇ。シャールが好きすぎて、暴走するところとかは相変わらずでしたが。
8巻全体を通してシャールがこれまで以上にヘタレてましたが。
まぁ、最後にはしっかり思いが通じ合ったようで良かった。周囲は結構やきもきしていたんじゃないかなぁ、コレ。
あちこちで発破かけられてましたしね、シャール。
いい最終巻だったと思います。しかしこれが8巻まで続いたのに吸血鬼は終わってしまうのか……個人的にはあっちの方が好きだったので残念でならない。
吸血鬼の方も読み終わってはいるので、近いうちに記事書きます。 

Lady!? Steady,GO!! Special Edition

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「いいか圭、忘れるな。〝借りたものはきちんと返せ“」

「バカテス」の作者による新作。
バカテスの短編小冊子が付録のスペシャルエディションが一か月先行ででて、通常版が翌月に出るというある意味わかりやすい販売戦略ですが。
特典の短編は「もし明久たちの性別が逆だったら」という騒動。結局は夢オチになるんですが、相変わらずのバカ騒ぎで楽しかった。
玉野さんの察知能力が人を超えすぎていて怖かった……彼女はいったい何の電波受信してるの……

本編は、ある巨大企業の御曹司とそのお付きの物語。
身体能力・頭脳・容姿すべてに優れるものの常識が欠けている真田燐之助。
伝統ゆえに蔑まれる家の子として生まれたお付きの静目圭。
彼らの過ごすドタバタな日常のエピソードなんですが。

うーん、バカテスのような、突き抜けた笑いの雰囲気がない。
キャラクターとしては似たような馬鹿が多くて、騒々しいエピソードに事欠かないんですが。
「クリスマスに本気でカップル狩りをする」とか。金持ちのやる遊びじゃね……
実際、ふざけてばかりいるから燐之助は祖父から次期当主としての目は無いだろうと、ほっとかれている状況のようですし。
シリアス要素が上手く作品に溶け込んでいない感じがして何とも、バランスが悪い感じがしましたね。

Lady!? Steady,GO!! Special Edition (ファミ通文庫)
井上 堅二
KADOKAWA/エンターブレイン
2015-10-30


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