気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

MF文庫J

七人の魔剣姫とゼロの騎士団

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「だけど、いつか人類種は飛島を全て征服する。ならそれは俺達の手でやってやろうぜ。……やられたままじゃ、悔しいだろ。奪われただけ、取り戻してやろう」

 

様々な種族が暮らす、ただ一つの大陸がある世界。

それ故に、かつては国家間での争いが絶えなかった。

しかし、古代人の残した飛空船といくつもの空飛ぶ浮島が発見され……飛島には遺跡がありそこから新しい技術や資材を獲得できると明らかになって。

歴史の中でそういう流れが築かれ、探索するための騎士団を各国は設けていた。その騎士になるための技術を習得するための学院もあって。

 

主人公のナハトは、魔力を持たないと言われる赤毛の少年で。

厳しい試験があるはずの学院に、学院長代理すら断れない伝手で「転入」してきて。

転校初日に風紀委員と誤解からとはいえ戦う羽目になったり。学院にある七つの魔剣を全て頂くと宣言したり。

とにかく騒動に巻き込まれるというか、進んで起こすタイプで。魔剣を持つ少女の一人が、お目付け役の任務を頂戴していましたが。

 

彼の言動を見て、事情や夢を聞いて絆されている辺りは、お約束ではありますけど。

監視につける人選間違ったんじゃないですか、とは正直思った。とは言え、1年生にいる魔剣持ちがシャーロットとアリアとなると、まだシャーロットの方が御しやすいのかもな……

学院から魔剣を預けられていながら、自分の騎士団を持っていなかった彼女なら、最悪まとめて排除するって方法も考えられるでしょうし。

元老院とか言う学院の意思決定機関っぽいお歴々もナハトを危険視していましたし、まだまだ安寧には遠そうですねぇ。

今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。3 3年分の「ありがとう」だよ、先輩

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「――伊織先輩は、私のことなんて、早めに忘れてしまってほしい」

 

露店で働いていた少女、生原小織。

まなつによって、彼女こそが伊織が見舞い続けていた、「かつて星の涙を使った、眠り続ける友人」であったことが判明した後……

一旦店を閉めてしまうから、喫茶店にでも行っててよ、と言われて。

 

当然、事情の一部を聞いた灯火やまなつがそのまま帰るはずもなく。美少女3人を氷点下男が侍らせてる図が出来上がってましたが。

灯火とまなつが、適宜ツッコミを入れてくれるのがありがたかったなぁ。

結局伊織は一人で(当事者の小織を連れてはいましたが)星の涙問題にあたることを決めてしまって。

 

裏側で、友人として話をしようとしてるのが良いですね。まなつの「なんでそれで普段はアホなの?」とか笑えましたし。

今回は特に蚊帳の外に置かれていた二人ですが、その交流がこの後に続いてくれると嬉しい。

 

さて、眠り続ける生原小織。

彼女は星の涙の力を持って、ずっと夢を見続けている状態だとかで。

問題を解決するために、星の涙に願いを捧げた張本人に会うために夢の世界へ。

現実とは違う時間が流れている、夢の世界。そこは、夢であるからこそ、そうであれば良かった理想的な「夢」が広がっていて。

陽星が、伊織の親友であることを自覚して、その明るさを見せつけて来たりするわけですよ。

あり得ない筈の光景を見せつけられて、また伊織が頭痛を覚えていましたけど。彼の、星の涙に干渉を受けた時に見せる反応も、絶対起きるわけでも無いですし謎が多いですよねぇ。

 

小織回で、これを見せつけてくるのは本当に人の心がない、と言いたい。……心があるからこそ、的確に傷つけられるという説もありますが。

誰も悪い事をしていないのに、間違った場所に入り込んでしまっているのが、本当に救いようがない。

 

星の涙に願ってしまったという事実がなくても、いじめは生じていたわけで、誰かは傷付いたんだろうなぁ、と思えてしまうのが痛い。

電子書き下ろしのエピソードも、小織の過去を描くもので、どうしてそこまでするの? というか。誰がそこまでやれと言った感があって、思わず叫びたくなりました……えぐい。

 

小織の事好きで、さらに好きになりましたけど。……この終わり方だと、彼女が再び登場してくれるのか、悩ましいんだよなぁ。

少なくともリハビリに専念する事になるだろうし。伊織は、習慣になってる見舞いを続けるかもしれませんが。それはそれで、問題があるというか。

 

エピローグでついに登場したナナさん。

もったいぶった甲斐があるというか、胡散くささの極みみたいなムーブしてきて、そりゃ伊織も不審者と評するわけだ、という感じ。こういうキャラ、結構好きですけど。

それはそれとして、傷口に塩塗り込むような、衝撃の事実を突き付けに来るなよ。タイミングとか演出含めて最高に最悪だよ!

こんな極悪な許し、見たことないって思わず叫びたくなるくらいには、凄まじかった。

 

あとがきでシリーズもギリギリを飛んでるとか書かれてて、不穏ではありますが。

遠野くんも何か裏で動きだしてるみたいですし、4巻にも期待したい。

詰みかけ転生領主の改革3

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「三年だ。三年でこの景色を子爵領から消してやる!」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

決闘勝者の資格を持って一部領土を子爵領として奪取し、チャフを相談役として招いたソラ。

冒頭に地図が追加されてましたが、意外と子爵領広いんだなという印象。

 

自分ならより良く出来ると吹いた割に、チャフの視野が狭いんですよねぇ。ソラ達の会話も聞き流してますし。

もう少し頑張れ、と言いたくもなりますが……年相応ではあるんですよね。他所に口出しするなら人並みでは困るってだけで。

チャフ自身も自分の至らなさには築いていて、悩んではいますけど。比較対象がソラなのが問題ややこしくしてるんだよなぁ……

 

領地を獲得し、自ら采配を振るえるようになったソラは、三年での改善を目標に掲げていますが。

ちょっと前まで油豚な父親な領地だったわけで。まぁ、腐敗が進んでいるんですよね。

官吏は着任前に逃げだすし、そもそも領民からの反応も芳しくないしで。それで諦めるんだったら、改善をしようとも思わないんですが。

 

嫌がらせのように残されていた仕掛けも乗り越えて。祭りの企画が出て来たりして。

少しずつでも進んでいるのが分かって良いですねー。

祭りはサニアが提案して仕切りもしてるので、ソラの周囲の成長も著しい。

逃げたのとは別の腐敗した官吏たりも出て来てましたが……ソラを侮るとこうなるんだなぁという好例になりましたね。

必要であれば搦め手だろうと罠だろうと使えるのは強い。


詰みかけ転生領主の改革2

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「ソラ・クラインセルト、兵にかける言葉はないのか?」

(略)

「無い」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。WEB既読。

冒頭に、サニア視点のエピソード「九歳少女の悩み事」が収録。

信者が離れる一方のガイストや、負い目を感じて距離のあるシャリナとサニアが、昔みたいに話が出来るように、少しだけ協力する話。

ソラも素直じゃないというか。言い訳ばっかり上手くなるな、君。

それをしっかり理解しているラゼットっていう側付がいるから、平気か。一人でやろうとはしてないもんな。

 

ソラも順調に歳を重ねていますが……六歳にして、隣接する領地の領主に近づいて、商売の交渉を纏めてしまうとか、中身を踏まえても中々の実績ですよね……

同じ年数生きたとしても出来る気はしない。合算するとソラのが歳上なんですよねぇ。

次の章では七歳にして、他家の子息と決闘を起こすことになってますし。

 

騒動から逃れられない星の下に生まれたのね……

いやまぁ、この決闘に関しては、あまりにも評判が悪いクラインセルト領に対して因縁をつけてきた、相手側の方が問題なんですが。

ソラが口八丁で逃れられそうだったのに、王太子の横やりまで入ったら逃げられませんよねぇ。王家も、脂豚とまで呼ばれるソラの実父に対しては思う所があるようでしたが。

喧嘩を吹っ掛けてきたチャフにしたって、理想が先に立つ子どもだし、余計な茶々いれてくれるなよ……と読者視点では思ってしまう。

まぁ、ソラみたいなイレギュラーを計算に入れろ、というのも酷な話ですけどね。
決闘への準備と、決闘自体はシリーズ中でも結構好きなエピソードでたまに読み返してました。

異能

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「こんな場面で登場するのはいつだて主人公に決まっているだろ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

長文タイトル化が進む中で、短く決まってるので気になってはいたんですよねー。

始まりこそおだやかな日常モノみたいな感じですが、タイトルに『異能』とある通り、特殊な力を持った少年少女のバトルロワイヤルが実施される事となって……

あらすじには「事件的怪作」とありますが、そこまでかなぁ、とはちょっと思った。

 

異能バトルロワイヤルが始まっても、そもそも自分の能力を自覚していないのがいたり。

戦闘に活用できない弱い異能の持ち主なんかも普通に居て。

視点人物を章ごとに入れ替えて行くことで、それぞれの事情やら見えて来ていいですねー。

バトロワだから死者も出て。それによって参加者のモチベーションに変化が出たり、怪奇事件として警察が捜査をする事態になったり。

 

ネームドの刑事キャラが居て、彼は章間で毎回出て来て捜査しているんですが、異能による事件で手がかりもほとんどなく……それでも、少しずつ近づいて行ってるのは凄い。

答えに至れる下地が元々あったとも言いますけどね。

能力者の日常とバトル、事件の捜査と、テイスト変わっていて中々楽しかった。

 

しかしまぁ、直す能力は汎用性高くて中々に反則的といいますか。

今回の参加者で、この順番でなければこの結末にはたどり着けなかったので綱渡り感はある。

犠牲も出たけれど、最後には少しだけ幸せがある感じで良かった。
電子版の書き下ろし短編は『橘香奈 空白の彼女』。
本編最後に記されていた、橘さんの背景が明らかになるエピソードですが、こっちはビターなんだよなぁ……

ワキヤくんの主役理論2

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「(前略)そういうイベントが、俺はなるべく人生に多く起きて欲しいんですよ。仮に悪い目を引くとしても、とりあえずサイコロは振っておく主義なんです」

 

すれ違った主役理論者と脇役哲学者は、夜の公園で青春して以前よりも仲良くなった。

まぁその代償として「恥ずか死にたい」と悶える羽目になっていましたが、それが君の選んだ結果だよ……

電話にて登場して来る我喜屋の旧友の言う通り、我喜屋、面倒くさくて恥ずかしい奴ですよねぇ。見ていて楽しいのはありますけど。

 

1巻接続章において、そんな二人のやりとりを目撃していた、友人のさなか。

実は彼女は、我喜屋がこの地に引っ越してくる前に、その姿を。行動を目撃したことがあって……

迷子の少女を助けようとした我喜屋が偉い。けど自分も分からないんじゃ効果半減だよ……その時に言っていたサイコロの話は興味深くて良かった。

TRPG経験あるので、うんうん判定できるならやりたくなるよね、みたいな気分になったというか。

 

今回は、表紙にもいるさなかがメインの話でしたねー。

我喜屋が新規開拓したおでん屋の店主、赤垣此香の事情なんかも絡んで、さなかが彼女の青春をする話、というか。

我喜屋に影響されて、彼女自身が主役になろうと走りだす、きっかけとなるエピソードだったように思います。

 

それ以外にも、叶の弟である望くんがアパートにやってきて、疑似的な同棲状態になっていることがバレたり。我喜屋が彼から、姉は優良物件ですよと唐突な売り込みを受けたりとイベントは発生していて。

我喜屋から連絡をとり、2回目に会う時にたまたまさなかと出くわして、そのまま恋人関係だと嘘をついたりもしてましたが。自分から提案しておいて悶えるんじゃないよさなか……かわいいな……

                                                             

我喜屋は夜の公園好きすぎないか問題。

1巻では叶の脇役哲学を尊重し、側にいて欲しい(意訳)と言って。

2巻ではさなかの背中を押して、一緒に行こう(意訳)と手を取る。

対比が効いてていいと思いますけど、向いてる方向が微妙に違うので、いつか道を違えることになりそうな。

望くんが仄めかして来た、叶の事情と言い厄介そうなネタの気配が濃厚だからなぁ。これで3巻が出てないのは悲しすぎる。とりあえずカクヨム行こうかな……

ワキヤくんの主役理論

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――人は簡単に変わる。ただ、変わるに足るきっかけのほうが起こらないだけだ。

 

高校デビューって、ありますよね。

進学を切っ掛けに今までとは違う自分になろうとする。

この作品は、それをどこまでも真剣に実践したとある二人の物語。

片や友人と「主役理論」を組み立てて、物語の主役たろうとする少年、我喜屋未那。

片や一人で「脇役哲学」を作り上げて、物語の脇役で良いと主張する少女、友利叶。

本来であれば、真逆な二人の青春は重ならず、互いに干渉することも無く学校生活を送っていたはずだった。

 

しかし。高校デビューって結局は、環境が変わったタイミングで、自分も変わるわけじゃないですか。

この二人は自らの主張に妥協をしないので、進学だけではなく、それをきっかけに一人暮らしを始める事で、環境の変化を劇的にしていて……

実家からの支援があるとはいえ、高校生の身で借りられるアパートで、進学にも適している物件を探せば、重なるのも無理はない。

 

我喜屋は102号室、叶は103号室とアパートの隣人になっており……バイト先まで一緒。

さらには、不慮の事故と言うか。相手の主張を認められずに壁を蹴ったら崩壊し、部屋が繋がるハプニングまで発生し……

誤魔化そうとしたものの友人にもバレ、彼女らは黙っていてくれる事になったものの。二人の詰めが甘かったせいで、付き合ってるのではないかと噂が流れる羽目になったり。

途中で我喜屋は「バカ+アホ+間抜け+ドジ」で満貫とか言ってましたが。

なんというか、ここまでトラブル重ねられてると役満と称してもいいんじゃないかな、みたいな気分にはなる。

 

お互いの主張を理解出来るけど、真逆であるために認めることは出来ない。

それ故に、どうしても交流せざるを得ないとなれば。争いは避けられないのだ……とか言いましたけど、二人とも外面は良いし、主張を理解出来てる部分もあるので、傍から見てると仲良くも見えますけどね。……ガンガン言い合いしてるので、仲悪くも見えるのが困りものですが。

 

1巻は面倒臭いところのある二人が、交流してすれ違い、少しだけ歩み寄るお話でありました。

初版3年前なので入手難度は高そうですが、今は電子書籍とかあるので……作者さんの新作『今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。』と合わせてオススメです。

終焉ノ花嫁

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「これより先、貴方が損なわれ、潰え、失われようとも、私は永遠に貴方と共にあります」

 

綾里先生の新作だー! 『異世界拷問姫』半分くらいしか読めてないのに、新作に浮気してしまった。追々読みます。

相変わらずのダークなテイストは健在で、その中で培われた絆の描き方がお見事と言いましょうか。

 

突如として【キヘイ】と呼ばれる脅威が現れ、人類を蹂躙した世界。

生き残った人々は学院を作り、【キヘイ】の死骸を回収し分析するなどして、対抗を続けていた。

主人公のカグロ・コウは、学院研究科に所属する学生だったが、遺跡の調査に赴いた先で命を散らした……はずだった。

 

【キヘイ】の少女によって救われ、秘められていた情報を知ることになったコウ。

一部の【キヘイ】はなぜか人間と【婚姻状態】になり、その力を貸してくれるという。

期せずしてそうなってしまったコウは、研究科から戦闘科、それも存在しない筈のクラスへと移籍になり……自分と同じ境遇の仲間たちと出会う事になる。

元居たクラスでは白面と呼ばれ、得体のしれないものとして扱われていたコウ。理解者も居るにはいたようですが、移籍によって縁も切れて……

 

代わりに、クラス百こと【百鬼夜行】の面々との交流がスタート。

【キヘイ】と婚姻関係にある彼ら・彼女らは中々に個性的で、白面と呼ばれていたコウが振り回される事に。

コウ自身も白姫という婚約者を得た事で、少しずつ変化していったという事もあると思いますが。

クラス百にじっくりと馴染んでいった。荒廃している世界においても、人を気遣える心は残っているだなぁとちょっとほっとした。

 

……まぁ、【キヘイ】に対して一般生徒のほとんどは無力なので、油断してると初期のコウみたいにあっさり死ぬんですけど。

救援任務に赴けば、救出対象の亡骸を見つけてしまうくらいには、あっさり。

本当に絶望的な状況で、【百鬼夜行】と言う戦力がいるのは、望外の奇跡なんだなぁと思えましたが。

そんな彼らですら対処しきれない事態が勃発するんだから、この世界は本当に容赦がない。

 

【キヘイ】の女王の降臨、一斉侵攻のはじまり。

余りにも強大な彼らの行進に対抗するためにコウが取った手段が、中々に反則的で………

一度は折れそうになりながらも成し遂げた彼に拍手を。

ある程度の犠牲は出る結果となってましたが、困難を乗り越えた彼らに幸いが合ってほしいなぁ。この後も絶対波乱万丈だという確信しかないからなぁ。

なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?9 君の世界

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「いつだってそうさ。おれが一人で何かを成し遂げたことなんてない。ただ女神、アンタに伝えなきゃいけないことがある」

『?』

「諦めてないのは、俺一人じゃないってことを」

 

シリーズ完結巻となる第9巻。

やっと一種族解放したところだったので、もう1冊くらい墓所編やるのかと思ってましたが、早かったですねぇ。テンポ良くて読みやすかったですけど。

 

人間組だけで大始祖の前に立ったジャンヌ達が、心配でならなかったんですが……

レジスタンスとして抗い続けてきた彼女達は、そう簡単に折れることなく。

大妖精シルクがくっ付いていたのも大きかったですが、見事に囚われていた聖霊族を解放して逆転勝利したのは痛快でした。いやぁ、種族の英雄って強いわー!

 

封印のまで立ちはだかった、二人のシドも撃退して、無事に四種族を解放。

一人核心に迫っていた英雄ラースイーエが、ただ封印の時を待つのではなく手を打っていた辺りには感心してしまった。一番油断ならない英雄でしたよね……。

世界種アスラソラカが立ちはだかった時に、そんなラースイーエも協力して、5種族決戦が繰り広げられたのは熱かったですねぇ。

解放後、バルムンクを取り合って六元鏡光とシルクが喧嘩していて、アルフレイヤすら丸め込まれていた場面とか笑えるところもありましたし。

 

世界輪廻の解決後、正史になるのか別史が続くのかは気になっていましたが。

上手く混ざって、世界種すらも受け入れられる未来に続いてくれたのは何よりでした。

調停の場でのそれぞれの種族の反応を見ると、良かったなぁと言う感じで、自然と笑顔になりますね。

……いやまぁ、ハインマリルに気に入られたサキとか、トンデモ体験記させられたミンとか、突然連行されることとなったバルムンクとか、大変そうな人々はいましたが。

そんな場面が見られるのも、今だからこそ。良い最終回でした。


異世界、襲来02 王の帰還

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「刻一刻と変わる状況の中で、どれだけ早く相手の戦術をつぶして、離れた仲間と連動できるかが勝利の鍵――。僕たちは勝つべくして勝った」

 

気絶したユウとアインを保護したのは、『魔法使い』こと旋風のクアルダルド。

二人を捕えて何をするつもりかと思いきや……1巻最後で、「気まぐれこそが旋風の本領」とありましたが、割とその場のノリで行動してるな……?

アスラフレームとその装着者は、適正に扱う限りにおいて、侵略者たちに抗しうる鍵となる。そんな重要人物を押さえたんなら、とっとと排除した方が障害なくなると思うんですが。

 

……まぁそれを言ったらパワーバランスからして、装着者が不在だった期間に人類滅んでておかしくない筈なので、気にも留められてないってのが正解な気がします。

そんな中から、自分たちに届き得る可能性持った存在が出てきたら、ちょっとちょっかいかけるぐらいはするのか。

中盤、水上租界が襲撃を受けるようになったのも、ポータルの主に認識されたから、って書かれてましたしね……

 

クアルダルドは、ユウとアスラフレームの力に興味をもって、自分が力を注いだ使い魔とどちらが強いのか競わせてみたい、と思っただけ。

満身創痍ではつまらないと回復までしてくれのは、ありがたかったですけど。価値感の違いを突き付けてくる場面でもあって、怖かったですねぇ。

異世界、恐ろしい所だわ……そりゃ賢人も逃げてくるよ、と思わなくもない。

いや、その後出て来た賢人たちも、中々癖があったので、それなりに適応していた疑惑はありますが。

 

賢人達の齎した技術によって、電力の確保が出来ている水上租界・那由他。

しかし、住む場所を負われた避難者が流れ着いて、簡易住宅の街が出来るようになって。

設備を維持するために、中央部に優先的に電力を回したりしている事情もあるようですが……

エルフの賢人たちと、この世界の人類との間には、深い溝が出来ていた様子。

そもそも、賢人たちの技術がなければ、抗うことすらできていなかっただろうに……とは思いますけど、緊急事態に理性的であれる人ばかりじゃないですからね……

 

追い込まれて暴言を吐いたり、内乱が勃発したりする有様。

中学生のユウは、そうした人々の醜い面もみたこともあって、色々と迷いを得ているようでした。

オマケに三号フレームの性能が良いもんだから、ユウのメンタルとリンクして、装着出来たり出来なかったりする不調まで起きて。

それでも、いざという時に行動を起こせる彼にはヒーローの素質があるように見える。

支えてくれる仲間がいるから平気だとは思いますが、今後も潰れずに頑張ってほしいですね……

 

伊集院やアリヤ、なつきにもナノマシン適合者として活躍シーンがあって良かったですねー。

特になつきの活躍する場面での挿絵は格好良かった。
あと某怪獣映画でみたことある、「爆弾」が出て来た時には正直笑った。

しかし、修理のためとはいえ他国に貸与されていたはずのフレームまであるって、人類の戦線本当にヤバいのでは……?

終盤、また別の装着者の存在が描かれていましたし、この後の戦いも激しくなりそう……


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ちゃか

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