気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

講談社ラノベ文庫

未完結ラブコメと運命的な運命論

ico_grade6_3

「運命は……変えられる……」

『んにゃ。わたしは、そう思います』

「そっか……」

 

色々調べて服装、言動に気を付けて恋人との楽しい時間を過ごしていた凍弥。

けれど、「なんか違う」。「もっと運命的な恋がしたい」と振られてしまって。

失意の彼の前に喋るプリンが登場。いや、マジなんですって。暑さで幻覚見てるわけじゃないです。

 

ラブコメの主人公として凍弥を選抜。

「異なる世界線の未完結ラブコメのヒロインを救え」という何とも厄介なネタで。

問答無用で選んで置いて、失敗したら死ぬぜ! は難易度高すぎませんかね……

秘密をもった美少女転校生が来て。プリンから課題を出されて。

 

なんとか乗り越えたと思ったら「ラブコメといったら複数ヒロインだよね!」と新しい出会いを演出して来る未完結処理班、あまりにも人の心が無い。

そもそも選抜基準も「恋に悩みながらプリンを開封した少年」ですからね。

凍弥がラブコメ展開に振り回されながらも、彼なりに悩み、答えを出したのが良かったですねぇ。お見事。



クロックワーク・プラネットⅣ

 ico_grade6_3h

「最善(ベスト)など求めるな。つまらん。それは君の終着点にすぎない」

「……」

「最良(ベター)でいいのだよ。それは妥協ではなく挑戦だ。君は常にそう在るべきなのだ。それがすなわち君の旅路なのだから」

 

例によって積読。

帯が、アニメ化「企画進行中」なんですが。

とっくに放送終わってるっての……何年積んでるんだ(四年)。

 

世界最悪の犯罪都市、区画シャングリラ。

ここでは買えないのは良心と品性とか言われるくらい混沌に満ちた退廃の街。

表向きテロリストという事になってるナオト達一行は、ここでアンクルの整備に使える部品を調達しようとしていて。

その筋では有名な技師の下を訪れて……けんもほろろに追い返されてましたが。

ナオトは先達との出会いと会話から多くのものを得て、さらに先に飛翔したようですね。

 

ただ、彼ら有名になりすぎてるので、この区画の有力者に目をつけられて。

大人として動かざるを得なかったハルターはお疲れ様です。

ナオトの異能とマリーの才能が目立ちますが、ハルターも化け物側ですよね……おっかないにもほどがある。

つくづく敵に回したくない集団ですよ、ホント。

テンプという新しいYシリーズとの出会いやら、神話、ブランドを作れという助言ですとか先に繋がるネタも出てきてるのでその内五巻出ると嬉しいですが。どうなりますかね。



アルティメット・アンチヒーロー4 究極の個

ico_grade6_3
「戦いましょう。生きるために。守るために。最後まで絶望に立ち向かいましょう。

絶望を打ち払い、未来を手に入れるために。

それが、……生者の義務なのですから」

 

シリーズ完結巻。

焔、3巻で死んだけどこう口絵に出てきてたのには笑った。

いやまぁ、「助ける」とか言ってましたし、そう簡単に死ぬ輩でもないだろうとは思ってましたが。

霊体になろうと行動して、一矢報いてくるあたり、とんでもないにも程がある。

 

対策を練り、焔という大戦力が居てなお一度は敗れた。

焔が最後に放った魔術によって、時間を稼ぐことは出来たものの、状況は厳しい。

けれどそれでも戦おう、と少女が叫んで。

そうして動きだしてくれることが何よりも心強い。

 

焔に頼るのではなく、弱者故の戦いというのを続けて、勝算を掴んだ。

ベルが焔や純華が一人で邪神の力を操る精鋭をざっくり「頭がおかしい」と言い切ったところには笑いました。



アルティメット・アンチヒーロー3 東方大征伐

ico_grade6_3

「必ず助ける。待ってろ」

 

初版2015年ということで積読4年物ですかね?

シリーズものを積むなよ……

2巻までの展開も割と覚えてました。

 

焔という最強戦力に対して、教会のトップがまた策を練っていましたが。

あれだけの相手を敵に回すのとか、本当に正気を疑う。

いやまぁ、一応対応策として、人造救世主を作り上げて天使を呼び込んだりして。

それを筆頭に戦力を重ねて東京に攻め入るというんだから、人の業は凄まじいというほかない。

 

でも、圧倒的差があろうと対抗する決意を出来るのもまた人間なんですよね。

東京陣営も対策を打っていて、戦っているのは良かったです。

教会のトップが最後自業自得な目に合っていたのも、まぁ、因果応報ということで。

しかし焔が人質取られたとはいえ負けるとは、意表を突かれましたねぇ。

純華が最後立ち上がってくれたことに、安堵しました。



幼い女神はかく語りき2

 ico_grade6_4

「この世に真理はなく、万能は遠く、おれたちは必ず、いつか何かを間違える!」

 

激闘を制し、一時の安寧を得た真人たち。

鬼と人と神とが協力して、特別な刀を生み出したことで、人に歩み寄る鬼も出てきて。

概ね順調に進んでいるかと思いきや、厄介事を持ってくる輩が居て。

女神アメノウズメと名乗る少女は、荒神霊に狙われた都を救ってほしいというものの……真人は、絶対に嘘を吐いていると取り付く島もなく。

 

当人は行く気がなかったものの、常夜の説得などもあり都に足を運ぶことに。

そこではまた、これまで見てきたものとは違う神と人との交わりがあって。

どこまでも勝手で、目の前の事しか見えていない、愚かな人間。自分たちの行いを横に捨てて、目の前の救いに飛びつく。

 

アスラウグなんて「何故、あの愚か者どもに罰を与えないのです?」と常夜に直接聞いてましたからねぇ。……いやまぁ、常夜への嫌がらせって言う面もありましたが。

そうして浅ましさを目にして、責められて、それでも人を幸せにできる神なんだと自分を信じると宣言する常夜は眩しいですねぇ。

 

元クラカヒメ、ことアスラウグ。

あの戦いの後、真人に縛られていた女神。

滅びゆく神話世界を渡り歩き、極東までたどり着いた乙女。

幼い頃に見た夢、抱いた願いの為に旅をして、戦い続けて敗れた後に死ぬこともできず自暴自棄になっていた彼女。

諦めの淵から浮上して、新たな願いを抱けるようになったのは何よりです。



幼い女神はかく語りき

ico_grade6_3h

「――人間は強い。否定してみろ、できるものならな」

 

クロックワーク・プラネットを榎宮祐と共著で送っている暇奈椿の新作。

後書きによればアイデア自体は随分と前からあったようですが。

始まりは二十一世紀の日本。ただ、そこは神様や妖精などが住まう特殊な環境になっていて。

神州日本、燈京でアメリカから訪れたインタビュアーに神様は、ある男の話をして。

 

今よりも神話が、神様が、人々の近くに在り、その信仰によって加護を得る戦士なんかも居た時代。

大国、邪馬台が力を振るい各地を侵略していた。そこには異国の神々なんかも混ざっていて、何でもありな雰囲気ですが。

そしてその侵略から逃げ続けていた、非力な女神とその信奉者たち。

異形と異能を持つ『鬼』の一族と、人間の強さを信じる流浪の少年。

 

何の巡り合わせかそれらが一つ所に集まって、物語が進んでいく。

事の発端は、大国に対抗するため女神たちが鬼と協力しようとしていたことですが、鬼の棟梁はそれを断って。

その交渉の様子を見ていて、あることに納得がいかなかった少年が、横やりを入れた、と。

 

真人の存在がやっぱりかなり重要なんですよねぇ。彼が示した強さがなければ、交渉も進まなかったし。

女神の庇護を受けるだけで満足していた、人々の視野の狭さもそのままだったでしょうし。

敵国の戦力を見るに、真人が干渉しなければ、それぞれ確固撃破されて終わりだった感じがあります。

鬼に勝つほど強くなった彼の生まれにも色々とあるようですが……

『人間は強い』という信念を、行動でも示し続けた彼の姿は中々に格好良かった。

 

犠牲が全くなかったわけではないですが、まぁ、何とか人としての矜持を貫き通して、生き残った。

最も真人達は大国の尖兵を追い払っただけで、本国はまだ健在ですし、ここで描かれた以外にもまた困難を乗り越える必要に駆られたでしょうけど。

神州日本において、彼の活躍が語られるという事は、困難に折れず駆け抜けたという事でしょうし、めでたしめでたし、で締めていいんじゃないですかねぇ。



自殺するには向かない季節

ico_grade6_3

「自殺するのに向いてる日ってあるのかよ」

「ある。自殺をするなら晴天のほうがいい。澄み切った青空の下でなくては、死ぬ甲斐がないだろう」

 

イラスト買いー。椎名さんの絵好きなんですよね。

高校生の永瀬は、ある朝同じクラスの生徒が列車に飛び込むところに遭遇してします。

なぜ列車に飛び込み自殺したのか。学校でいじめがあったとかなんとか色々噂は聞こえますが。

事件を目撃しただけではなく、その直前に自分がこぼした心無い一言が最後の日通しだったのではないか、と後悔していましたが。

 

それを聞いた友人の深井から「タイムスリップできる薬」なる怪しい物を渡されて。

本当に効果があるか分からない。あるいは毒かもしれない。そう思いながらもそれを実際に飲むんだから永瀬は永瀬でかなり歪んでますよね……

実際彼の家庭環境も中々に大変そうなものではありましたし。

 

で、その怪しい薬は本当にタイムスリップを引き起こして。

永瀬は余計な後悔を背負い込まないために、飛び込んだ女生徒……雨宮翼と関わり合いにならないように行動しようとしますが……失敗。

逆に目をつけられて、一緒に行動する時間が増えていくことに。

交流を続け、雨宮について知っていき、永瀬は雨宮と二人である行動を実行し……タイムスリップ以前とは異なる未来へ、たどり着いた、と。

自殺という負の要素を上手くラノベ的にまとめてる感じはしますねー。




グリモアコートの乙女たち

ico_grade6_2h

「……なにを選んだって、後悔が残るときってあるんだなぁ」

 

魔法やそれを扱う魔女がいる世界。

日本で誕生したのはグリモアコートという道具を扱う、大和魔女という在り方で。

女性のみにしか使えないけれど、魔法の道具としての完成度が高いグリモアコートの秘密を欲しがる外の組織なんていうのもいるようで。

 

主人公の織音は、ある目的の為に大和魔女を育成する学校に潜入した男子で。

生来の容姿もあって、女装して潜入した彼を疑う者は全くいない状況。

なぜ男子なのにグリモアコートを使えるのか等の疑問を彼も抱いているようですが……それは二の次。

この学院に潜入した理由は、彼にとって敵である人物を探すことで。

 

学院は特殊な空間におかれていて、色々と制限はありますが。

学生の中にも外の様子を知る人はいて。学長にしても一筋縄ではいかない感じがしますが。

学長は、組織の長として覚悟決めてる感じしますけどね。

下手に外の魔女に指示を出して方針を固めてしまうと、戦争の発端になるかもしれないわけですし。大の為に小を諦めている感じ。

 

最もそれで切り捨てられた小の側からするとたまったものではないんでしょうけど。

織音の目的を果たすことは出来るのか。最も彼は彼で復讐にとらわれ過ぎているきらいがありますので、もうちょっと学友たちにほだされてくれればいいんですが。

 

二線級ラブストーリー

 ico_grade6_2h

「ええ、だから私は言ったじゃないですか。秋ちゃんは変態だと」

いやたしかに言ってたけど……まさかこのベクトルの変態とは思わなかった。

 

平凡な男子高校生松尾家之助は、親友で生徒会長の秋、憧れのクラスメイトの紗姫とともに生徒会に所属し、平凡ながら楽しい日々を過ごしていた。

家之助は紗姫が好きで。紗姫は秋が好きという状況。

ある日彼は、秋の秘密を知ってしまって……そこからドタバタのコメディが始まるわけですが。

 

まぁ、あらすじと表紙の感じから大凡「秋の秘密」には予想ついてましたが。

……だからって口絵であっさり明かされるとは。

二線級ラブストーリーと題されるのも納得の内容ではありました。

秋の秘密が明かされたと思ったら、さらに業が深い秘密を抱えているんだものな……

アレを見た上でなおちゃんと友人づきあいできる家之助はタフだなぁ。

 

そして秋の秘密が家之助にバレたことで、秋は遠慮しなくなりましたし。

紗姫も覚醒してしまって、この生徒会はいろいろヤバい。というか、最終的にしれっと学園に受け入れられてる辺り、この学校自体が恐ろしく思えてくる。

「謎の順応性を誇る我が一二三高校生徒たち。俺にはただただ不可解だった」と地の文にありますが、これが全てと言ってもいいような気が……

 

ひと悶着ありましたが、生徒会メンバーはひとまず落ち着いて。……噛み合ってるようで見事にすれ違っているアレがゴールでいいのかという気もしますが。

思い思いに行動している三人は、ひとまず満足してるでしょうし、一件落着と言っていいんじゃないでしょうか。

 

 

失楽ノア

ico_grade6_2
「今、はっきりとわかった。お前は素晴らしいくそ野郎だ。少しもためらわずに殴れる」


何がしかの代償を支払うことで、力を得る「契約者」がいる世界。
その中でも『神の弾丸』と呼ばれるエリートを育成するための学校があって。
主人公のノアは、妹の治療費を稼ぐために、この学校に出稼ぎにやってきた。
そこで、男嫌いの契約者、ユーナと出会って。

王道といえば王道な設定ではありますなー。
代償に羞恥心とかがあるあたりは面白かったと思うんですけど。
激痛っていう代償を払わないといけないから、裏工作で戦闘回数減らそうとした敵がいたりとか、その辺りは分かりやすくて嫌いじゃないです。

主人公の妹が患っている病気。
その背後にはなんかあやしい実験があるようですし。
居なくなった少女は、その実験行った誰かが回収してる上に、彼らも監察対象になっているとか、不穏な要素しかないですな。

一方でヒロインの方にも男嫌いとなった原因があって。
外面はいい家族による暴行。
それを知ったノアが、巻き込まれて決闘する羽目になってましたが。
展開が割と読めたからか、なんか、盛り上がり切れなかった。

ただまぁ、なんか煮え切らないといいますか。
スラスラ読めたんですけど、するーっと同じように抜けていったような感じがします。
主人公サイドの過去設定と、ヒロインの設定とネタが多かったから、全体的に物足りなさがあった。
ヒロイン候補か知りませんが、女キャラが多い割には、活躍も少ないといいますか。
王道になり切れず、テンプレと化してしまったような印象。

失楽ノア (講談社ラノベ文庫)
二階堂 紘嗣
講談社
2015-07-02

プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

アーカイブ
カテゴリー
最新コメント
記事検索