気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

その他

異修羅Ⅳ 光陰英雄刑

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「そうだよ、何もしなかった。それが俺達の罪なんだ」

 

六合上覧、第三~第五試合が行われる運びとなって。

一番真っ当にぶつかっていたのは、柳の剣のソウジロウと移り気なオゾネズマですかねぇ。

まぁ、オゾネズマの切り札を真っ当と呼んでいいのかどうかは判断に迷う所ではありますが。

残滓ですらソウジロウに異常を来す辺り、恐ろしいにも程がある。

 

そして、今回は黄都が作り上げた英雄ロスクレイの戦いがあるとあって、彼の陣営の話も多かったわけですが。

二十九官の謀略の手はどこまでも伸びてるんだな、と空恐ろしくなった。

そして、彼の戦いぶりとそれに対する民衆の反応も。負ける事を許されない英雄程、悲しいものはないでしょう。

 

それと対峙したのが、まだ二つ目の名を確立していなかった少女だというんだから、あのマッチングは残酷だった。

キアを擁立したエレアの事情も描かれましたが。……その背負った闇も苦しかったし。彼女につきづけた嘘を隠して、彼女の前では優しい先生であった彼女の挿絵と終わりもまた悲しいものでありました。

 

この世界は悲しい話ばかりだ。本物の魔王の爪痕は深く、闇に囚われた人々の救いは遠い。

それでも生きている人々の在り方は尊いと思うけれど……六合上覧は、様々な思惑が混ざり合った蠱毒みたいで、息苦しさも感じる。

だから澱んだ想いをぶつける先が必要で、“教団”がスケープゴートにされたのも、納得できずとも理解は出来る。

その果てに嘘だらけの、罪を背負うことになる英雄が生まれるって言うのは皮肉と言うべきかどうか。

 

読み終えると、「光陰英雄刑」というタイトルが。表紙にロスクレイとクゼ、そしてキアとエレアが明暗分かれた背景に描かれているのが。とても秀逸に感じられますね。

それでもキアとエレアは立つ位置こそ違えど手をつないでいるのに、ロスクレイとクゼは視線すら交わらないというのもまた良い。

修羅たちの中では、やっぱりクゼが一番好きですね。ああいう、真意を隠しながらも行動できるキャラ大好きです。

打撃系鬼っ娘が征く配信道!

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「やっぱり打撃こそシンプルな暴力ですよ」

「いきなり何言ってるのよ……」

 

WEB既読。

両親を亡くし、バイトに明け暮れていた菜々香。

しかし勤務先が潰れて暇になって。幼馴染の少女にゲームをしないか、と誘われることに。

それはただゲームをするだけじゃなくて、配信が出来るようになったVRMMOで配信もするVRゲームのプロゲーマーにならないか、と言う誘いでもあって。

 

仕事がなくなった友人への温情とかではなく、菜々香のスペックを活用するためのベターな選択でもありますよね。

まぁ、それ以上に声をかけてきた友人である凛音が菜々香を大事にしていて、せっかくの空いた時間を確保しようとしたというのもありますけど。

 

メインキャラがほとんど女性のVRMMOモノ。

菜々香は、常識はずれの身体能力とVRへの適正があって、低レベルから活躍するリアルチート要素もある作品ですが。

彼女たちがゲームを思う存分満喫している、と言うのが伝わって来て楽しい作品ですね。

「配信道」とタイトルにある通り、配信をしながら攻略していくので、視聴者からのコメントとそれに対するツッコミが入ったりして笑える部分もありますし。

女子キャラが打撃武器を振り回してモンスターを撲殺していく図は、中々に創刊なんだろうなぁ、とか思いました。はるるの気持ちがちょっと分かる。

ヒロイン? 聖女? いいえ、オールワークスメイドです(誇)!

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「わあ! ありがとうございます、お嬢様! 私、今日から頑張ります!」

 

WEB既読、BOOKWALKER読み放題にて読了。

狂おしいほどメイドに憧れていた女子が、乙女ゲームの世界の主人公(ヒロイン)に転生して。

しかし彼女は、そのゲームの事を知らず……今世こそ立派なメイドになろうと、夢に向かって一直線。

 

それによって、本来は悪役として切り捨てられるはずの令嬢が救われたり、多くのイベントがスキップされてます。

シナリオが崩壊した理由? それはヒロインがメイドジャンキーだったからさ……!

嘘じゃない。私は正気だ。

 

ゲーム世界転生なのに、その知識がない。そもそもゲーム世界だと気付いていない、だとツッコミが足りなくなるからか、ほかにも転生者が居ます。

攻略対象の王太子とヒロインをイジメる筈の令嬢。この二人は前世でも顔見知りで、かなり気安いやりとりをしています。あと、地位を活かしてシナリオ上の悲劇を回避するために色々と政策に口出しとかもしている模様。

 

聖女と魔王なんてものが登場する、戦闘要素もあるゲームだったため、二人は新しい魔法も開発して対策を取っていましたが。

想定を超えてメイドがメイドしてたため、ゲーム開始初日から魔王に大ダメージが入るハチャメチャな展開に。

駄目だよ開発さん、倒してほしくない時の敵は無敵設定にしておかないと(ゲーム脳)。

 

常識を放り投げてメイドやってるメロディが楽しそうですし、彼女が使える事になる伯爵家令嬢も可愛いのでいいですねー。微笑ましい。

地の文がかなり主張の強いツッコミを入れてくるタイプのコメディなので、その辺り苦手な人は居るかも。慣れれば、またやってるよ……って笑えるんですけどね。

化学で捗る魔術開発2

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「一緒にいたいって願って、そのために行動するなら多分それは叶うよ。魔術ってそういう力だから」

(略)

「アイン様がそう言ってた」

 

魔術学院の最高学年になったアイン。

当然後輩が出来て、チューターみたいな事もしているようで。メイリアが中々いい性格してて好きです。

ルイゼが冒険者登録ができる年齢になり、アイン達も依頼達成の為に手を貸したりしていましたが。

 

あからさまに変な依頼を回避するリスク管理精神はいいですね。……向こうから突っ込んできて、結局は受ける事になってましたが。膝から崩れ落ちそうになってるアインが面白くて良かった。

 

この作品、結構テンポ良いんですよね。学院に通える5年間も瞬く間に過ぎてますし。

序盤は後輩だったメイリアが、2巻終盤ではもう卒業する時期になってますし。必要なイベントを書いたら、他の時間は結構バンバン飛ばしてる感じがする。

 

卒業したと思ったら、在学時に得た伝手を使って商品開発して商会作って、精力的に活動していますし。

新しい理論を考えて論文を発表して魔術の発展にも寄与してますし、魔術とそれ以外の技術を組み合わせた馬車の開発とかもして。他にも実家のある街に研究所作ったり、本当にあちこち手を出してます。

縁を結んで、知恵と力が増すことによって、出来る事がどんどん増えていく様子を見ているのは楽しいです。

 

商会の活動途中で、かつて旅の道中で出会った少年と再会して、彼の家族に新しい道を示したりもしてましたね。

「魔術の才能がある」だけで放り出さず、家族の形を崩さないよう提案してくれるアインは優しい。

 

書き下ろし章の「EX:輝ける道」では、アインが魔術の才能に気付いた少女テッサが先輩になってましたしね……。「輝ける道」は眼鏡ユーザーとしてはウェンに共感できるエピソードでした。眼鏡ないとマジに視界ぼやけますからね……。



化学で捗る魔術開発

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「その通りね。でも、みんなと話したら口をそろえてこう言うのよ『一番すごいのはアインだ、一番頑張ってるのはアインだ』って」

 

WEB既読。

書籍化にあたって、こまごまと加筆修正されていますね。

悪質な商人の話とか、旅の途中のフルーゼとの会話とか。キャラの解像度が上がる良い加筆が多い印象。

 

研究に没頭する余り生活を蔑ろにして、過労で死んだ主人公。

記憶を持ったまま魔術のある世界に転生して……幼少期から、魔術の元となるマナやオドの感知や操作の修行を、双子の弟と幼馴染の少女と一緒に行って。

魔術に関する知識は一般に広まってなくて、独自のモノではありましたが。前世の知識と記憶がある、成長した精神であったからかかなり効率よく習熟してますね。

 

双子の弟と、幼馴染の少女。学校で知り合った友人。

そんな仲間と一緒に訓練して、知識を共有して成長していって。

卒業後に別れがあって、王都にある学院に進学するための旅路や王都についてから新しい出会いもある。

魔術を使った商品開発をしてお金を稼ぐシーンや、剣術道場に修行に行って魔物狩りについていくこともあり。

 

作中で「アインは……、種を蒔いていたのね!」と主人公の行動が評される場面がありますが。

乳児に始まり、成長していって。その過程で少しずつ情報が増えて、世界が広がっていくのは好みの作風です。主要キャラのアイン達の仲が良いところも見ていて和みますしね。

後半の大会で優勝して、ちょっと口角あがってるルイゼの挿絵が可愛いと思います。

蜘蛛ですが、なにか?14

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「死んだら許さない。魔王が死んだらその瞬間この世界の事なんか見捨ててとんずらこくから。私にそんな無責任な行動させないためにも、絶対生き残る事。わかった?」

 

Sシリーズで断片だけ描かれていたエルフの里の攻防。

ついに本編の時間軸がそこに追いつくこととなりました。

最悪のエルフ・ポティマスを滅ぼすべく人と魔族が手を組んだ! 夢のタッグチームや!

……まぁ、事情把握してるの各勢力のトップくらいで、現場のユーゴ君とか白に洗脳されてるんですが。

 

エルフ相手の大戦争がメインで、合間では魔王やギュリエ、ポティマスの視点から、この世界が反映していた過去の断片が語られるわけですが。

いやぁ、本当にだいたいポティマスのせいじゃん。なんだあのマッドサイエンティスト。早々に排除しておかないとヤバい奴じゃん……。

Dの手によってシステムという枠組みが作られる前から、好き勝手してたのが良くわかるエピソードでありました。

 

それに振り回された人類はご愁傷様。甘言にのってMAエネルギーを浪費したあたり、いくらか自業自得な部分あるとは思いますが。トドメさしたのは龍だしなぁ……。

禁忌で得られる情報が、この辺りの関連なんですよね確か。そりゃあ知ってしまった以上は、影響を避けられないだろうなぁと言う感じ。

ギュリエに対して白の当たりがキツいのも、ちょっと納得してしまうくらいには、彼もはっきりしないというか。優柔不断が過ぎる……。

 

先生以外のエルフは殲滅する、と決めた白ちゃんの暴れっぷりが素敵。

転生者の保護もするけど、顔を合わせることなく異空間へボッシュートしてるのは笑わずにいられなかった。余りにも早すぎる。地の文にして2行ですよ。

 

そして、仮想敵としてギュリエを想定していただろうポティマスの備えも明らかになっていましたが。

お前、ポティマス、お前……!! 白ちゃんをして「ごめんよ、この世界に生きる諸君。君らは頑張ってた」と思わせてしまう程エネルギーを浪費しやがって!!

そもそもエルフの里に敷かれていた結界もそうだし、上位龍にすら抗える戦力を量産するんじゃないよ!!

 

でも、今回ばかりは相手が悪かった。神としては若輩だろうと、白ちゃんかなり反則的な手合いだからなぁ。

システムを破壊する最終段階において、ギュリエとは道を別つと判断していて、その時の為に切り札を伏せておきたかった白ちゃんに、それを使わせたのは褒めても良い。

因縁のある魔王にとどめを刺して貰えたんだから、マシな最期だったんじゃないですかね。

 

……そしてポティマスが死んだってことは、共通の敵がいたからこそ手を組めてた神言教との対立を意味するわけで。

WEBとは細部が変わりつつ、最終局面に入ろうとしているのは変わらないわけで。続きが楽しみです。


蜘蛛ですが、なにか?13

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「彼女であればしくじってはいないでしょう」

「ほう。あれをずいぶんと評価しているのだな」

「それはそうでしょう。今までずっと停滞していたこの世界に、荒波を起こした方ですからな」

 

鬼君と吸血っ子とメラを連れて神話級の魔物を狩ってる白。

システム破壊の前段階として、エネルギーため込んでる存在の排除に乗り出したそうで。ついでに吸血っ子たちのレベル上げもしてて無駄がない。

……いや、完全にロスをなくそうとしたら白が単独で狩った方がいいみたいですけど、多少は誤差として許容してるとか。

 

かつて大迷宮でマザーや龍種の力を見て「よく人類滅んでないな」と思ってましたが。

なんでも、力をつけ過ぎた魔物が暴れると簡単に人類が滅亡してしまうから、一定以上の強さになると人里から離れるようにプログラムされているとか。Dの遊び心が見える……。

あと、問題児ばっかり集めた十軍の管理方法「A.ボコって言うこと聞かせます。こういうのは最初が肝心なんだよ」という白ちゃんの方法論に笑った。

君のパワーで言うこと聞かせた上、レベリングされたらそりゃあんな兵隊が出来上がりますわ……。

 

今回は、Sシリーズの裏側で魔王陣営……というか白がどう動いていたのかを描く話がメイン。

戦争に乗じたシステム干渉に失敗し、次なる勇者が転生者の中から選ばれてしまったため、計画の修正をしつつ色々と動いていた模様。

白たちだけじゃなくて、ポティマスの魔手まで伸びていたようですからアナレイト王国は散々ですね……。合掌。

 

白が有能で万能過ぎるけど、オーバーワークで手が回り切ってないようで。

でも基本スペック高いから国家を混乱させるくらいはやってのけるんだよなぁ……。

いくつも工作を行って、経過観察をした上で白はついにシステムへの本格的な干渉を開始。

いや、戦争前から色々やってたようですけど勇者剥奪には失敗したので、本体が乗り込んで対処する事を決めて……システム側から容赦ない反撃来たのには吹いた。

 

蜘蛛ですが、なにか?12

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「だからアーグナーもブロウも、命を懸けて戦った。死ぬ覚悟で。それを邪魔するのは無粋だった」

 

諸君、戦争(描写のある小説)が好きかー! 大好きです!!

と言うことで、ついにその内実が描かれることとなった人魔大戦。

白ちゃんがノリノリで観測設備作ってるのには笑った「ついにこの時が来た!」じゃないんですよ! なにやってるんだこの神様。

挿絵で見るとなおひどい。時代を先取りしすぎでしょう。……いや、一応発展した後に崩壊しつつある世界なので、ここだけ過去に戻ったともいえるというか。文明復活? 白ちゃんパワーによる疑似再現だけど。

 

総力戦に近く、戦場も散らばっているので今回は各エリアに居る人物の視点が切り替わっていく感じの構成。

それぞれの温度差とかが感じ取れて楽しいですね。ところどころで白ちゃんによる「ここがポイント!」コーナーが入ってたのも笑えてよかった。

 

魔王に歯向かって風前の灯ながら、アノグラッチを使って自分たちに被害を出さずに砦を攻略してのけたサーナトリアの手口が好きですね。こう、裏技駆使してる感じがする。

……実際にやられた防衛側はたまったもんじゃないでしょうけど。というか、砦攻略できるレベルの猿を相手に、蜘蛛子良く生き延びたなぁ……。

川を挟んだ魔法の打ち合いは、相手にロナントがいたために敗退。あの爺、ますます人間離れしてきてる感がある。

 

メラゾフィスに家族を殺された転生者、クニヒコとアサカが彼と対峙する戦場に居て、相対する事となって。

魔王や白という例外を知って、ソフィアに付いて行こうと誓ったメラゾフィスの方が順当に強いんですが。

それでもメラゾフィスに噛みついて、手傷を負わせたクニヒコ達が凄い。……まぁ、本領発揮できない日中で、転生者相手だからとか理由はいくつもありますが。

それでも撤退の判断をさせるくらいの状況は作ったわけですし。

 

フェルミナ・ワルド・ソフィアの十軍関係者の歪な関係も、見ている分には楽しい。婚約者に裏切られた上、白の狂気的な特訓を課され、こき使われているフェルミナちゃんの明日に幸あれ。

鬼君ことラースの戦術は……禁忌関連の事情知ってるとは言え、容赦なくて震えた。

 

勇者パーティーが本当に人類の希望だったんだな、と言うのが分かる描写が重ねられて話に厚みが出てましたよね。

終盤、戦場に放り込まれたクイーンタラテクトの存在に衝撃を受けながらも、抗おうとしたのは見事でした。

聖女もクイーンに恐れを抱いてましたが、それがただの眷属だって言うんだから魔王陣営のインフレがすごい。だってその気になればクイーンのおかわり出来るもんな……。

 

様々な事情を察した上で、それでも魔王に従うと決めて戦ったアーグナーのこと、嫌いじゃなかったですよ。

白と魔王の力を終わる直前まで測り損ねた道化的立ち位置で、それでも自分なりの在り方を貫き通したブロウのことも。

 

アーグナーが見捨てられたと思わずに撤退を選んでいたら彼だけは回収できたかもしれないけど。

……ブロウと同じで、それは出来なかっただろうなぁ。彼の在り方的にも。魔王たちとアーグナーの間に、「あれは撤退用の支援だ」と通じるだけの絆もなかったわけだし。

その辺り、魔王たちにしても予想外ではあった模様。スペック高くても、全てが計算通りに行くわけでも無いもんな……。


蜘蛛ですが、なにか?11

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「自らの力で為さなければ、そして為し続けられねば、そこに意味なんてないんです」

 

本編2巻のSシリーズで死亡が確定していた、勇者ユリウス。

これまでも過去編……というか蜘蛛子パートに登場する事がままありましたが。

シュンが慕う立派な勇者であった彼にも、子供時代は存在して。立場故に尊重はされるものの、お飾りの指揮官に座らせられたりする状況で。

 

当人としても思うようにならず悔しい場面も多かった模様。そんな彼が、勇者としての自覚を育み、成長していくYシリーズがメイン。

他視点の幕間と、学校に通い始めた吸血っ子の話である「そふぃあちゃん日記」が間に挟まっています。

 

全寮制で外出にも面会にも手続きが必要な学校で、カースト上位の存在に目を付けられてイライラしてるソフィアちゃんの様子が、正直笑えた。

メラゾフィスに会いたくて脱走しようとして、人形蜘蛛たちに縛られている下りとか。それでも懲りない辺り流石ソフィアちゃん。嫉妬持ちは伊達じゃない……。

 

「日記9」では襲ったりしないと言ってたのに、「日記10」では速攻で前言撤回してる辺りがもう……自分でも触れてたけど即落ち2コマ系として完璧なオチである。

白から折檻受けてましたが、今回は彼女が正しい。いや、酔うと無意味に縛ったりするし、あの新人神様……。

 

ユリウスの成長をしっかりと描いた上で、最後の挿絵。

同じような思いを掲げて、けれど視線が交わる事のない勇者と魔王の姿が淋しい。

けど、白たちの支店で世界の危うさとかを知ると、ここで代わらないとどのみち滅ぶという意味で魔王陣営寄りの思考になってしまうんだよなぁ……。

蜘蛛ですが、なにか?10

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そんだけ頑張ったんだからさ、ハッピーエンドを迎えたっていいじゃん。

誰が文句を言おうとも、私は魔王が最後に笑うエンディング以外は認めない。

 

神様として覚醒した白。

とはいえ若輩者な上、Dの管理してるシステム内から発生したイレギュラーみたいな存在なわけで。やろうと思えば星からの脱出も出来るだろうけど、神の常識も知らぬまま外の世界に出るのは恐ろしい。

なので、とりあえずはこの星で出来る事をすると決めて。……そもそもギュリエやポティマスみたいに、この星の中ですら厄介な存在と言うのはいるわけですしね。

                                                                                                

白が出来る事を増やそうと、色々試行錯誤してますが……蜘蛛型の分体を駆使した情報収集は正直反則と言っていいくらいでしょう。

魔王すら「どこからこんな情報を探ってきたのか、割と意味不明」とか思ってましたしね。

領内で反乱が起きそうな気配がある、という報告が魔王にあがって。

反乱軍を潰すために速攻で行動を開始してるバルトは有能……だけどその内倒れそうで心配にはなりますね。魔王と白の無茶ぶりはまだまだこれからだぞバルト、頑張れ!

 

しかし、鬼君の魔剣駆使した戦闘とか、マジにチートだなぁと反乱軍の鎮圧作業を見ていて思いました。

魔王陣営に属する白、ソフィア、ラース。三人の転生者は、それぞれに地獄を見てきて。その分だけ「覚悟」が決まってるんですよね。

 

教師であることだけをアイデンティティに行動している「先生」が、鬼君からの問いかけに即答できなかったのもむべなるかな。

というか、ポティマスの下にいるのも相まって、先生の視野と世界が狭いのがいけない……。大体ポティマスと、エルフに転生させたDのせい。

ポティマスは、今回白ちゃんが「先手必勝パーンチ」ぶち込んだのと、憂いを取り除けたと誤解してる結末が愉快なのでちょっとだけ溜飲下がったけど。

 

心境の変化もあって、魔王に肩入れすると決めた白ちゃんの行動力が凄い。

魔王すら振り回してるぜ、この人。転移駆使してどこにでも行けるし、蜘蛛の監視網で弱みも握れるし、便利すぎるんだよな……。マジックバックまで開発してたもんな……。

そしてその力を持って、蹂躙をしようっていうんだから、事情を知らぬ人類にとっての邪神になれるのは間違いない。こわい。

プロフィール

ちゃか

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