気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

その他

ログ・ホライズン11 クラスティ、タイクーン・ロード

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「わたしは絡め取られたわけではなく骨休みをしていただけですし、彼は道に迷っていただけでしょうね」

 

かなり久しぶりの、ログ・ホライズン最新刊。

ゴタゴタしてて、刊行も止まってましたし、もうハラカズヒロさんのイラスト見られないかなーと思っていたので、続きが出てくれたのは嬉しい限り。

WEBの方の更新もゆっくり、けれど順調に進んでいって今はストックもある状態なので、刊行続いてくれるといいんですけど。

 

今回のエピソードは、行方知れずとなっていたクラスティが何をしていたのか。

そしてカナミ達の珍道中がどうやってクラスティと合流するに至ったのか、それが描かれていました。

記憶を失い、強力な呪いをかけられてもなお泰然としているクラスティは本当大物だなぁ、というか。

記憶に欠落があっても、思考を止めることなく手を打っている辺り油断ならない相手ですね。

 

というか、このサーバー移動のトラブルの際に「何か」を知って、「追憶の断裁」とか言う新技を会得してますし。

さすがは作者から「こんなヤツがアキバにいたらこの後襲い来る街の危険を全部ひとりで解決しちゃうだろう!」と中国サーバーに放り出されただけのことはある。

彼を敵に回した典災はご愁傷様です、というか。今は優位に立ってるかもしれませんけど、絶対手痛い反撃食らうだろ……手を出す相手を間違えたんじゃないかなぁ。

 

今回の話でポイントとなるのは古来種の立ち位置ですかね。

ゲームだった頃はPCたちの活躍を演出するためのNPCだった彼ら。大災害後の世界に在っては、彼らも必死に生きてアキバに、あるいは

いるのだ、というのが改めて描かれていました。

大地人とも違う、力を持った存在である彼らの揺らぎ。エリアスはカナミたち冒険者に輝きを見て、そして自身のあり方に悩み、揺れていましたが。

葉蓮仙女は典災に与し、色々と暗躍していたようですし。

 

エリアスの回想で色々と重要な情報が出てきていた、と言いますか。都市間転移装置が使用できなくなったのと、古来種の騎士団が姿を見せないのは同じ原因だったのか、というあたりが。

これをシロエが知れば、またぞろ頭を抱え込んだ後、上手い事活用してくれそうな気はするんですが、さてはて。

クラスティの因縁は解決されていない為、彼はこの地に残り、カナミ達は東征を続けるようです。カナミ達がヤマトサーバーに辿り着くのはいつになる事やら。

 



ロード・エルメロイⅡ世の事件簿7 「Case.アトラスの契約(下)」

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「だから私達は理由を知らねばならない」

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「でなければ、大切な者を見落とすからだ。あなたについてだって、それは変わらないんだ。ズェピア」

 

6巻の最後で予想外の騎士の名前が出てきましたが。

純粋な英霊として呼ばれたわけではなく、裏技的な出現だったとか。

元々アッドに施されている封印に付与された人格モデルだとか色々情報が出てきましたが。

いったいどこまで作り込まれているんだ、この世界は。

 

新たな同行人を迎え、2週目の村で真実を明かすべく行動するⅡ世とグレイ。

危機的状況に陥りながらも、歩みを止めず進んでいく姿は眩しいなぁ。

一方で現実の方に取り残されたエルメロイ教室の双璧は、ズェピアから色々を情報を引き出しつつ、工作をして啖呵を切ってのける辺り、彼の弟子だなぁ、と。

イゼルマで橙子にしてやられた事をバネに成長している。他の生徒もこんな感じで影響を受け、躍進していったとなれば、階位が上がるのもむべなるかな。

 

一週目の村で死んだ「グレイ」の正体は。村に隠されていた秘密とはなんだったのか、と謎が解き明かされていく流れは見事でした。

あそこまでやってのける愛って、凄いな……

自身の無力さを理解しながらも、強大な相手に立ち向かって言葉を告げられるⅡ世の姿が、見ていて涙が出そうになる。

探偵ならざる彼が、今回の事件の最後に立ち会おうとした時に述べた、彼の魔術師としての在り様に、届かないと知りつつも挑む姿は、どうしようもなく目を惹かれる。

 

Ⅱ世とグレイの、妙に噛み合っている感じの絶妙な距離感が、良いですねぇ。

前回のポカポカ叩いてしまうシーンのグレイも可愛かったですけど、ゲーム三昧している師匠の世話を焼いているグレイも中々。

次からラストエピソードが描かれるとの事ですし、今から楽しみです。



うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。6

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「この残念勇者め……っ」

 

タイトル通り娘――もう娘じゃないけど――の為に、勇者が魔王を倒してしまった後の話なので、壮大なエピローグって感じですねぇ。

ラティナが良かれと思ってした事が、結果として他の魔王による災害を招いてしまったことを反省する話ですとかもありましたが。

最愛の相手を取り戻したデイルが本当に残念勇者の道を邁進していて、もうちょっと次長城、と。

 

クロイツに無事に戻ったラティナをリタ達が、クロエが勝手な行動をしたことを叱りながらも暖かく出迎えてくれて。

勇者であることを明かす機会を逃し続けていたデイルもそうですが、あの二人はもうちょっと自分で抱え込むってことをやめて、誰かと相談したほうがいいですよね……

まぁここまでの騒ぎを起こした以上、次は無いでしょう。多分。

 

ラティナの両親の前日譚も描かれていましたが。

「私に関われば、貴方は死することになります。立ち去りなさい」。

予言の巫女であったモヴの幼少期、ラグとの出会い。

始まりの言葉こそ辛辣でしたがそこから交流していき……幸せそうな日々を置くているのが描かれて。

育児の空回りってた部分とか笑える部分もありましたが、それだけにあの幸せな家族がバラバラになってしまったことが悲しくて仕方がない。



ワールドエネミー2 不死殺しの王と王殺しの獣

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『そう。ユンメルンゲンがメルンの名前。よくわかったねぇ』

「最初から疑ってかかるのが俺の流儀だ」

『というと?』

「出逢った怪異すべてが大敵。そう疑っておけば寝首を掻かれることもない」

 

吸血鬼や屍鬼、魔獣などの怪異が跋扈する世界。

相変わらず、ノア達は怪異と戦いながら大敵を探していますが。

人狼と屍鬼という全く別の怪異が、連動して動いているという事態にとある村で遭遇し。

前回戦った吸血鬼も、気の合う大敵から屍鬼を借りていると言っていましたし、黒幕探しをすることに。

そんな中で、ノアがシルヴィに過去に在った事件の話を始めて。

種族の違う大敵が屍鬼を使っている場面を見たという事ですが。それが例の女王ヴィクトリアを助けたって言う事件みたいですね。

 

獣の魔術師、ユンメルンゲン。

他の大敵は国を滅ぼせるような脅威として「認定されるべくして認定された」存在ですが。

ユンメルンゲンは例外で、大きな事件を引き起こした直接証拠はなく、人間を見ても即座に襲う事もない。「他の怪異と様子が違う」という奇怪さから、認定されたという異質な存在。

ノアが取り逃がした数少ない怪異だそうで。未だ討伐も出来ていない。

その事件でノアに興味を持ったらしく、おまけに耳が良いとかでノアがその名を口にしただけで、近くに姿を現すあたり筋金入りですな……

 

そしてそのユンメルンゲンから、屍鬼を率いていた獣人という異質な事件の片一方――『王殺しの獣』という異名を持つ人狼について情報を得ていました。

不意打ちが最も得意な大敵。実際その特異性はかなり厄介なものでしたね。

ノアが腕がいいと評したハンターも不意打ちを食らって、意識不明の重体になってましたし。

状況が困難であろうと、思考を止めず対策を考え続けていたノアが最後には真相を見抜いて。ただ事件を巻き起こす怪異を蹴散らす、というだけじゃなく今回みたいなビターな結末もありうるという事で、今後の展開がますます楽しみになりましたね。

 

他の大敵の情報もぽつぽつ出てきましたねー。

ユンメルンゲンもそうですが、配下の屍鬼を他の大敵に貸してそれで起こる騒動を見て楽しむ大敵「マザーD」とか、ノアを先生を慕うハンターの故郷を滅ぼした『紫雲』ですとか。

1巻も重版掛かって好調なようですし、3巻を期待したいところです。



ロード・エルメロイⅡ世の事件簿6 「Case.アトラスの契約(上)」

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「……許して、あげます」

 

上下巻に分かれてるから、下巻出るまで我慢しよう……と思ったはずだったんですが、気が付いたら読み終えてました。

……つい手に取って、つい冒頭に目を通してしまったのがいけない。読みだしたら止まらなかった……

 

第五次聖杯大戦への参加を諦めたエルメロイⅡ世。

順調に冬木の土地では、聖杯戦争の準備が進んでいるようで。

既に何騎かは召喚されたらしい、なんて話も聞こえてきてます。

時計塔でのエルメロイ教室の風景とかも描かれてて、賑やかで楽しそうだなぁ、とは思いました。

渦中にいる講師としてはたまったものではない気もしますが……あの二人のじゃれ合いは茶飯事でしょうし、多少は慣れてきてるんだろうか。

 

そうして時間が流れる中、ついにグレイの故郷について、エルメロイⅡ世と彼女の出会いについて詳しく紐解かれることに。

聖杯戦争で勝ち抜くための手がかりを求めて訪れた辺境の墓地。

それを管理するブラックモアの一族と、近くの村にある変わった掟。

その村に滞在した当時にも事件は起きていたようですが、その謎は明らかになっておらず。

真相を明かせと迫られるわけですけれど。

 

タイプムーンワールドについては、実のところあまり詳しくないので、アトラス院の院長は、また癖の強い輩が現れたな……ぐらいしか思わなかったんですが。

もうちょっと手を広げてみたいところですが、中々。いつか月姫リメイクとか出たら手を出すかな……

……今軽く調べたら発表十周年とかになってるみたいですけど。いつか、出るのかなぁ……

 

もうなんか全体を通してグレイが可愛くて辛い。

悩みを抱えて、自分を見つめ直そうとしてる場面から始まって、終盤「大事な事がもう一つあります」って言う所とか。ぽかぽかぽかとしてるシーンとか。

最後の最後で明らかになった、呼び出された彼については本当に驚くほかなかったと言いますか。今から下巻が楽しみで仕方がない。



平兵士は過去を夢見る8

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「もう観念するのじゃ、ジョン。ここまでお主はうまくやった。これからは、誰も歩いたことが無い道を共に行こう。その先にこそ、人類の生きる道がある。わしは、そう思うのじゃ」

 

前回、ジョンの記憶よりも早く、魔族による王都襲撃事件が発生しましたが。

これまでに彼が打っていた手のお蔭で、なんとかジョンの記憶にある時よりは被害を抑えることに成功していました。

魔族連中に反撃もできましたし、上々の成果ではあるでしょう。最も、警戒を強める結果になって今後がさらに大変になるって可能性もあるわけですが。

 

事情を知っているナコルルも、もっと積極的に動くべきだと提案。

ジョンはこれまで情報を伝える人を限定し、自分が動くのではなくナコルル達のような相手に動いてもらい、状況をコントロールしようとしていました。

下手に手を出しすぎて、ジョンの知る未来から外れてしまえば、以前と同じように誰が死ぬかもわからない闇の中を進むことになる。

それを恐れていたわけですが……まぁ、ここでナコルルが説得して、共に先に進もうと焚き付けてくれたのは良かったですねー。

 

ジョン一人で出来る事には限りがありますし、こうやってフォローしてくれる相手が居るならば、まだまだ大丈夫そうです。

ナコルルの研究に協力した、という功績をとっかかりに、ジョンはしっかりした地位を獲得し、人類の未来をより良い方向へ運ぶため、準備を進めていきます。

魔族対策のための軍団を新たに設立することとなり、ケルケイロがその大将に据えられ、ジョンは副官となることになりました。

ナコルルの研究を手伝ったという事になっているので、新しい発想を期待されての抜擢で、ちゃんと軍団を指揮できる副官もつけられてはいましたが。

 

そうやってジョンは魔族対策部隊の副官として準備を進めていましたが……

魔族側も一枚岩じゃなさそうといいますか。コールドスリープの技術を持っていたりと彼らは彼らでチートだなぁ。

目覚めたばかりで記憶が戻っていない少女が一人、フラフラと人の世に出てジョンと出会って、部下に加わったりしてますが……

メタ読みすると、あの子かなり高位の……というか下手すれば魔王そのものなのでは……

未覚醒の勇者まで拾ってきてますし、ジョンも気苦労が絶えないな……

しかし今回は伏線をまく回で、余り大きなイベントがありませんでした。

次回以降でどうジョンがどう動くかが気になるところです。爆弾抱えてますしね。

平兵士は過去を夢見る〈8〉
丘野 優
アルファポリス
2017-05-01


Fate Prototype 蒼銀のフラグメンツ5

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「あるじの行いはおよそ凶行ではあるだろう。しかし、すべてはあなたの願いがため!」

「願いは明日に託すものであり、人々に託すものである」

そんなにも堂々と。

貴様は断じてしまうのか、セイバー。

 

シリーズ完結巻。

敵対的なサーヴァントは全て打倒され、残ったのはキャスターとアサシン、そしてセイバー。

……要するに愛歌陣営の完全勝利と相成ったわけですが。

愛歌は、セイバーの願いを叶えるために聖杯を用いた準備をすると言って彼を遠ざけて。

キャスター・アサシンと共に着々と儀式をすすめています。

聖杯を起動するためには、サーヴァント七騎の魂が必要。けれど、愛歌はセイバーの願いを叶えたいから彼の魂は注げない。

だから、大量の生贄を用意してセイバーの代わりに聖杯に放り込もうってあたり、流石の悪逆っぷり。

 

その果てにビーストを産み落とそうとするとか、愛歌、本当に手段を選ばないな……

これだけのことをしているその目的が、恋をした相手の願いを叶えるため、というただその一点というのが、本当に恐ろしくてならない。

置いて行かれたセイバーは、大聖杯を探し街をさまよい歩き、沙条家の当主や愛歌の妹・綾香と会話をし……特に綾香の言葉によって、迷いを振り切ったようで。

 

愛歌の行いを阻止するために、大聖杯の元へと駆けた。

真の充足を知ってなお、愛歌のためにセイバーの前に立ったアサシンを打倒し、万端の準備を整えていたキャスターを退けた。

キャスターとアサシンは自らの行いを悪と認めながらも、心のどこかには迷いがあった。

 

主への忠誠を誓いつつ、死なせたくない相手を想ったハサン。

道を見誤ったことを自覚し悪を謳いながら、確かにあった暖かな交流を胸のうちに抱え続けていたキャスター。

中々彼らの在り方は、悪役として筋が通ってていい感じだと思いましたよ。

「私すら滅ぼせぬものに! 大聖杯の悪を両断する事は叶わない!」とキャスターが叫んだ当たりとかは、展開として好みです。

そしてセイバーの迷いない行動の果てに愛歌が倒れ、此度の聖杯戦争は終結したわけですが……一度死してなお止まらない辺り愛歌怖いですね!

中々楽しいフラグメンツの数々でした。




ワールドエネミー 不死者の少女と不死殺しの王

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「覚悟と言ったな。己の腕を引きちぎるのが覚悟だと」

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「その程度の覚悟で俺に勝とうと願った。それがお前の敗因だ」

 

吸血鬼や、魔獣といった強大な怪物がはびこる時代。

その中でも世界の敵とされたアークエネミーが存在して。

たった一体で人類という種そのものを滅亡の危機に追いやれる、という力を持った存在が居る中で、人類は戦い続けていた。

 

怪物に対抗するための聖素を操る術を持つ教会と、教会の手が届かないところで戦いを続けているハンターと二つの勢力があって、余り仲が良い感じではありませんが。

ノアは怪物に育てられたという特異な過去を持つ、最強の怪物ハンターで。アークエネミーにすら一人で戦いを挑む傑物。

 

組織の中で孤立すると情報が得られないから、ハンター同士の交流も行うし、スポンサーへの定期的な挨拶もする。

鍛錬も怠らず、対策を練ることを忘れず、人間としてエネミーに立ち向かうノアの姿はかなり格好良かったですねぇ。

ただ、既に迷いも何も無く完成されている感じがあって、安定しているのでハラハラような場面はありませんでした。

敵がどんな手を打って来ようと、これまでもこんな窮地は経験していると、即座に行動に移せるあたり、頼もしすぎる。

 

ゲームとかでよくある、スポットで参加する強力なユニットだけど、事情により途中で別れざるを得ないとかそういうお助けキャラな立ち位置に居るべきキャラクターだと思います。

なので、ノアに救われ同行する事になったシスター見習いのシルヴィの存在は物語的に結構貴重だったのでは。

常識にとらわれて失敗したり、次の機会には対策を学んで行動するようにしたり。王子守ったり活躍もしていましたけどね。

最終的には、ノアは無傷で勝利していましたが……彼自身が重傷を負った時にどうするか、って言うあたりが描かれるとまた楽しそうですねぇ。続きを期待したいところです。




食い詰め傭兵の幻想奇譚1

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「乗りかかった船だしな。俺は帰ろうとは思ってねぇよ」

「良かった。さすがに私一人では手に余りますから。ありがとうございます」

 

小説家になろうの書籍化作品。

傭兵として各地の戦争に参加し、金をもらって暮らしていたロレン。

けれど、つい先日参加した戦でロレンが所属していた傭兵団は壊滅。他の団員の所在も分からず、潰走したため手持ちの金銭も心もとない。

その為ロレンは冒険者として登録して、その腕っ節を活かして金策に走ろうとするわけですが……

 

他の仲間も散り散りになったため、ロレンには頼れる相手もおらず一人きり。

そして傭兵として戦場を駆けた経験があれど、一人で行動するのには危険が伴う、と依頼を受けようにも危険性を鑑みて悩んでいましたが。

そこに、他のパーティーから声が欠けられてゴブリン討伐の依頼に出かけることに。

想えばこれがロレンの激動の冒険者人生の始まりだった……より正確に言うなら、ロレンと同じように応援としてパーティーに加わっていた神官の少女ラピスとの出会いが、

 

ここで、彼らのパーティーと共に行動しなければ、ロレンの冒険者生活ってもう少し落ち着いていたのだろうか。

ラピスとの出会いがなければ、ロレンが首を突っ込まずに済んだ事件はありますが……ラピスからの借金という名の治療費の建て替えや、装備の拡充なかったら死んでた場面もあるからな……何とも言いにくいものです。

 

ゴブリンを退治するだけの依頼だったはずが、巣に突撃する羽目になり。そこで被害を受けて逃げた先に、遺跡があって。

遺跡でのトラブルに巻き込まれていくわけですが……ロレンとラピス、どっちが疫病神なんでしょうねぇ、ホント。

ラピスにはある秘密があって、それを知って態度を変えない腕利きという事でロレンを自分の傍に置こうとするわけですが。

以降も色々とトラブルに巻き込まれていく二人のやりとりは見ていて結構楽しいです。

 

食い詰め傭兵の幻想奇譚1 (HJ NOVELS)
まいん
ホビージャパン
2017-03-23
 

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿5 「case.魔眼蒐集列車(下)」

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「今後こそ、私は勝ちたいんだ。この事件の犯人が私の敵であると分かった以上、どうやっても負けるわけにはいかないんだ」

 

あぁ、もうやっぱりこの物語が好きだなぁ。

グレイがⅡ世にいい影響を受けてますよねぇ。彼を尊敬している、というか彼の願いを尊重しているのがよくわかる。

「もっともっとこの人は報われていいって思うのに、その笑顔を見ると何も言えなくて」という彼女の思いが本当、魔術世界において貴いというか。彼女自身も色々背負ってますから、師弟でもっと報われる未来へたどり着けたら最高ですね。

 

魔眼蒐集列車が接近した腑海林の仔、これはまた別の死徒の置き土産のような存在だとか。

霊脈を見失っているため列車が立ち往生しているので、マーカーを打ち込み、列車を動かす手伝いをすることに。

怪しい事件が起きている中で、他の魔術師と協力するのは中々リスキーですが、Ⅱ世の怪我の状況も思わしくない為、速やかに氷雪の森から離れる必要があって。

グレイがマーカー打ち込みに協力する事に。前回最後に登場した吐血キャラも合流して、何とか森を突破。

 

「立ち上がったわけじゃない。――単にうずくまる方が辛いだけだ。

諦めなかったわけじゃない。――単に、思考を止められないだけだ」

止まることができなかった、エルメロイⅡ世。彼は、意識を取り戻した直後から、車いすに乗った状態でも行動を開始して。

犯人が「敵」であることを認識し……それを止める為に、行動を起こした。

今回の事件をきっかけに、彼はある決断を下したわけですが。笑顔で、宣言されたら、それはもう頷くしかないじゃないか……

 

カウレスが原始電池を使いこなして、アポクリファ知ってると、こう叫びたくなるような技を身に着けていたり。

グレイの持つ槍の十三の枷について触れられたりと情報が盛りだくさんでしたね……

FGOで見た名前もあって、もう……今から次が楽しみでなりません。

 
プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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