気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

ぽにきゃんBOOKS

resire[リザイア]~繰り返される願い~①

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そして俺は土下座した。
引き分け最高。


絶海の孤島に、異能を持った学生を集めて授業を受けさせている。
隔離空間、能力バトルとテンプレではあるんですが、それを結構うまく料理していると思いましたよ。

主人公が、最弱クラスの異能でありながら、ジョーカーみたいな能力を持っているわけなんですが。
それをことさらに隠すのではなく、開始30P位で見せて、本編のクライマックスではその先を見せてくれるっていうんだから、見せ方をよく判っていらっしゃる。
〈水晶片〉に選ばれ、願いを奇跡に変える。
主人公は、26キログラムのものを26メートルの範囲なら引き寄せられる、という程度の能力。
願いが奇跡に代わるのならば。その願いがないのが願いだとしたらどうなんだ、という発想がいい感じ。
「願いがほしい」という「願い」によって、「他人の願い」すら引き寄せる。
チート臭いんだけど、そんな俺TUEEE臭はしなかったかな。
むしろ結構泥臭い感じがして、その辺がまた好感が持てます。

島は、千年教会という組織が管理している。
教会というからには祀る対象がいて、願いというからには奉る対象がいて、奇跡というからには起こす人間以外の存在があって、祈りというからには捧げる対象がある」
その対象こそが神である、と本文では説明されていますね。
能力が神に授かった賜物、というようにしっかり定義されているのは、安心できますね。

主人公は多くの人間から、ひねくれている、という評価を受けているわけですが。
ただ、優しさを持っていないわけじゃないんですよね。
なんとなくと言いつつ綾辻を助けようとしますし、七瀬の事に関しても色々考えていますし。
「願いが無いのが願い」という状態にある彼ですが、かつては、しっかりと願いを持っていたんじゃないかと。
神に捧げた、と言っていますが、既にかなえられてゆるぎないものになっているようにも見えるけど。
さてはて。
神と対比させる存在として悪魔を持ってきているのもわかりやすくて良し。
能力の大小で見せるんじゃなくて、こういう外部の要素があるのも結構いいですねー。

割とどのキャラも好きですけど、一番は綾辻でしょうか。
七瀬の問題が起きたときの言葉。

「投げ捨てることの何がいけないのですか?」
「おっしゃる通りなのです。投げ捨てているのですよ。でも全部を取りこぼさないようにするなんて人間には無理なのです。誰かの願いをかなえるっていうのは、誰かの願いを顧みないってことだと思うのですよ。だから私はわがままを貫き通すのです。これで七瀬先輩に怒られたり嫌われたりしたら――それはそれで、私の行動に伴う責任なのです」 

単なる開き直り、っていうのは簡単ですけど。
最後の、それはそれで私の責任と、しっかり自分の行動を認識して、その上で開き直ってるから怖いものなしですよね。
感情だけで反発してるわけじゃなくて、考えたうえでこれだっていうんだから。
理屈もなしに、感情で反発して、いばらの道を行くっていうのもアリではあるんでしょうけど、こういう振り切り方の方が好印象かなぁ。
自分の責任をしっかり果たそうとしているのはいい。

後は、キャラも結構好きなんですが、そのメンバーが会話している様子も結構愉快。
主人公が綾辻を全力で褒める時とか、ああいうやりとりできるのは良いですよねー。

とまぁ、物語としては結構気に入ったんですが。
難点はやっぱりアレですよね。イラスト。
P147の犬、不気味さの演出という意味では、良いと思うんですが、黒すぎてちょっと何がいるのか一瞬わからなかった。あの白い部分は目なんでしょうなぁ。

そして、一番の問題。イラストのいれ間違い。
純粋にこれは酷い。
P61とP85、P229とP275。
多分ここは、イラストがそれぞれ逆でしょう。
ラノベっていうのはイラストも重要な役割を果たすもので、それのいれ間違いなんてのは、あってはならないレベルのミスでしょう。
下手すりゃ盛大なネタバレですよ?
そうじゃなくても、ラノベの1巻はイラストで買い、2巻以降はストーリーで買うみたいなことをどこかで聞きましたが、それぐらいイラストっていうものの比重は大きいでしょう。
そこでミスっていうのは、ちょっとどうなんでしょうかねぇ。

挿絵で大きくブレーキかけられた印象があるので、続きが出るのなら、その時はもうちょっと頑張ってほしいと思いますね。 

ランス・アンド・マスクス① [騎士少年の仮面劇]

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「僕は――騎士になりたい」


ポニーキャニオンから刊行された、ラノベの新レーベル「ぽにきゃんBOOKS」。
全部買うだけの余裕はなかったので、とりあえず、茨乃さんイラストだったことにつられて購入。
帯が微妙に長いのはどうにかならなかったのだろうか。
あと、巻数表示は、算用数字なのか、ローマ数字なのか、丸囲み数字なのか、はっきりしない。
統一されていないっていうのはちょっと気になりますね。

後は、全部のページの上に「ランス・アンド・マスクス」って入っていてちょっと鬱陶しい。
他のラノベとかだと、左側のページだけ、とかですよね。
後書きのページの上部には「あとがき」ってあって欲しかったような。
いや、細かいことかもしれないですけど、これまでのラノベでできたイメージと微妙にずれている感じが、こう、頭の端に引っかかって、地味に引っ掛かりを覚える。

さておき本編ですが・・・
400P近くある割には、結構薄かったかなぁ、という感じで。
印象で言えば「なんちゃって騎士物語」。
主人公の葉太郎は、弱き者―特に女性―を助ける、物語的な騎士ですね。
ただ、葉太郎は、甘いというか青いというか。
騎士団を抜けたことから騎士としての生活から去ろうとする。
しかし、女性がピンチになっていると、うっかり助けてしまう。
真緒という7歳の名門の出の少女を助け、その屋敷で世話になることに。
こんな7歳がいてたまるかっていう性格していますけどね。

まず葉太朗が、騎士をやめようとしている割に結局やっていたことは、1週間ほど金がない状態で旅をするっていうもので。
もう少し計画性ってもんを養わない? と思います。
本当に辞めたいなら、やり方ってもんがあるだろうと思います。
野宿しながら、目的もなくふらふらと旅をしていて、金もなかったら、待っているのは「騎士を辞める」ではなく、単なる飢え死にだと思うんですが。

もう、コレ主人公、金剛寺さんでいいんじゃないだろうか。
裏社会の組織で使われていた子どもを助け、何人かには父と慕われている。
理念ではなく実を取った組織に属し、名門の当主の元で働いているけど、不当な扱いを受けている当主の子供については意見を呈したこともある。
そうした諸々が重なって、迷いを抱えている。
・・・金剛寺さんが真緒をさらう、とかそういう展開だったら、納得できるんですけどねぇ。

葉太朗がしたことと言えば、騎士を辞めようと思い旅にでる。
うっかり人助けをしてしまい、気に入られ屋敷に連れて行かれる。
そこで、自分の弟子と日々のしつけ役に追いつかれ、しごかれる。
そうした日々を何となく日常として受け入れてきたところに、理不尽な命令が下る。
それに反発し行動を起こすが、金剛寺にコテンパンにやられ、いいとこなしで帰って、グダグダになっていたところを叩き起こされ、何とか行動を起こす。
・・・こう、全体的にパッとしない。
 
主人公の意見で、うなずけるものって、葉太朗と真緒の父親が、父親としてどうしようもない、とそんな感じの事を言っているわけですが、それぐらいかなぁ。
どうにも最初から最後まで青臭くて。続きが出ても手は出さないでしょう。
 
 
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