気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

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乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です3

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「どいつもこいつも頼りにならないから俺がやる。手伝え、ルクシオン」

「――仕方がないマスターですね」

 

BOOK☆WALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで7月末まで。
マリエがオリヴィアが認定されるはずだった聖女という立場を、原作知識をもつ優位を活かして奪取。

実績著しいリオンが聖女の騎士団に配属される羽目になったりと、状況は散々ですな……。

 

そして今回ついにマリエが、リオンの前世の妹であることが判明するわけですけど……兄に甘えていて、だからこそいつも無茶ぶりをした。糞兄貴と呼んでこそいたが、頼れる彼を嫌ってはいなかったって、いやそんなこと今更言われてもなぁ。

 

今回は公国が本格的に攻めてきた上、リオンに内通の疑いがかけられて拘束されてしまって。

そんな中でアンジェは彼を救おうとしていたわけですが……マリエは公衆の前でアンジェに土下座とかさせてたし。それを反省もしてないし。

全てが終わった後もまた5馬鹿と一緒にリオンに迷惑をかけるしで、こう……トコトン肌に合わないキャラで、正直もっと痛い目見ても良かったんじゃないかとすら思ってしまう。

 

大暴れしてきたものの、モブという意識があったリオンでしたが……様々な覚悟を決めて、戦場で戦い敵の命を奪うことにしたり。

リオンだけ見ているならシリアスな展開で、格好良かったりもしたんですけど。

マリエの解像度が上がっていくたびに、テンションが下がっていきましたね……。今回は国王もまた無茶ぶりしてきたりで株を下げたし。王妃様が割とマシな以外に人材はおらんのか、この国は。

実は原作のゲームには続編があり、まだまだ問題があるなんて情報が持ち込まれて、シリーズは続くみたいですが……取り合えずは区切りということで。

影≒光 突破編

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「本当に……本当に、助けてもらっていいの……?」

(略)

「ああ、でないと俺がここにいる意味が無いからな」

 

光輝たちが関わることになった、ジュエルとベルタ、ミンティの問題に決着がつくことになる第6巻。

正直やっと終わったか、と思ってしまっちゃう冗長さはありました。

御影のおせっかいによる介入が無ければ、もうちょっと重い決着を迎えることになっていたでしょうし、過去に血は流れましたがまだ先に希望の残る終わりになったのではないでしょうかね。

 

騒動が終わった後に御影が、ルーシーに図々しいくらいの態度で接していたのは「遠慮しない関係になりたかったから」とか言ってましたけど。

それちょっと良いように言い過ぎじゃない? とは思うんですよね。遠慮しないでバチバチ言い合える関係っていうのも良いものではありますけど、このイギリス編ではルーシーが折れて協力するっていうシーンが多くて、御影の我を通してるばっかりで「貴女の意見尊重するかはわからないけど、私の意見は聞いてもらう」張りの傲慢さを感じる。

光輝がミンティ誑し込んでた時も圧かけてたし、ブラコンレベルが上がりすぎて御影の印象ドンドン下がりましたね、個人的には……。



影≒光 シャドウ・ライト 陰陽編

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「家族を救いたいって思う気持ちを、弱いとは思わないでってこと」

 

ところ変わって舞台は日本。メインを張るのは双子の姉、御影。

一般の学校にも通っている彼女でしたが……陰陽術の才能に比べて学業はダメダメらしくて、試験前に頭を抱えていましたね。

ポロっとこぼれた情報によると、光輝の方は地頭が良いらしくて割と意外でした。弟に勉強叩き込まれたから何とか今の学校に入れたらしいし、毎日起こされてるところとか、割と日常生活ダメダメですよね御影……。

 

時を同じくして、紀詠という退魔師の家系でもとある事件が起きていた。

そこには力を重視するあまり周囲を威圧する長兄と、兄に実力は一歩劣るが人柄ゆえに慕われている次男、そして戦いに向かない性格を自覚し治癒と結界の術のみを学んだ妹の3兄妹が居て。

長兄が当主になるべく次男を叩きのめそうとしたところ、実は弟に手加減されていた事実に気付き……さらに歪んでしまうことに。

 

妖魔の誘いに乗ってまで力を求めた長兄は、実家を滅ぼし、弟を叩きのめし……他所の退魔の家まで襲撃するようになった。

辛くも生き延びた次男狭霧は兄を止めるために動き始めて……別の依頼によって動いていた御影と出会うことになるのですが。

星野宮の理念は尊いものではあるけれど、甘いは甘いよなぁとどうしても感じてしまう。それでも目的を達成し続けてきた強者故に、許すことを意識できているというコトでもあるのでしょうが。

終盤はちょっと駆け足だったかなぁと思いましたが、暴走を止められたのはひとまず良かった。



影≒光 シャドウ・ライト

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「その後悔だったら、さっき散々した。俺はそれと折り合いをつけて生きていくって決めたんだ――もう逃げない。たとえどんなに恨まれても辛くても生き抜いてやる」

 

再読。退魔を生業とする陰陽師の家系、星野宮。

そこに双子の姉弟が生まれたのですが……姉の御影は陰陽術に才能を示したものの、弟の光輝は才能どころか術のために必要な呪力すらもなかった。

そのため門下生には馬鹿にされるし、当主である父からも苛烈に対応されまくったわけです。

鬱屈した日々を送る中で光輝は自身の持っていた「精霊を見る能力」を異国の魔術師に認められて、海外に修行に乗り出すことを決意。

 

そして一年ほどの修行を経て、光輝はある程度の実力を会得することに成功した……のは良かったんですが。

それまでの父親の対応もだいぶ悪かったので、力をつけた息子に反抗されてボコボコにされそうになるのはまぁ正直仕方ないと思います。

ただ光輝は光輝で、師匠からまだ修行が終わっていないって反対を受けているのに、それを押しきって帰国して父に喧嘩を売ってるのはさすがに青すぎるというべきか。

馬鹿にしてきた門下生は一蹴できたし、父に嚙みつくこともしたけど、結果的に叩きのめされてますしね……。

 

その戦いのときに父が持ち出した武器を光輝が破壊したわけですけど。それが新たな災いを呼ぶきっかけとなって。

言ってしまうとここまでの出来事って、壮大な親子げんかでしかないんですけど。副次効果として起きた事件の犠牲者が多すぎるのがあまりにもなぁ……という感じはする。
とはいうものの再読してるので、大分懐かしい気分になりました。



八男って、それはないでしょう!16

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「正真正銘! この一撃にすべてを懸けるのである!」

 

完全書下ろしとなるエピソードを収録。

妊娠中のエリーゼの様子を見に彼女の母と導師がやってきて。話の流れで、導師の過去について語られることになります。

 

魔法の力を持って生まれた以上、実家は自分を逃すことはない。王子殿下との交流もある。いずれ兄達の手伝いをすることは受け入れているが、修行と外の世界を見るという名目で自由にできる時間を満喫しようと決めたとか。

昔の導師は、魔力を用いた肉弾戦は多少できても今みたいな魔導甲冑などは扱えず。将来に期待はできるけど、放出系も使えないし魔法使いとしてはパッとしない評価だったようで。

 

親しくなったブルーノだったり、天才という評判のエトガルだったりが同世代にいたのも影響してるとは思いますけど。

……そうやって有力そうな雰囲気を出されても、現代で名前を聞かない以上は死んでるんだよな……。アルフレッドみたいに実力あっても死ぬ世界だから、ある意味で一貫はしてますけど。

ホーエンハイム枢機卿が失態を演じてたり、新たなダメ公爵が登場してたりして、この国はヴェル達の世代以前からこんなのか……ってちょっと絶望した。

あと、1冊丸ごと導師回にするくらい導師って人気なんだろうか。

おっさん竜師、第二の人生2

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「リスクはある……が、賭ける価値もある、か」

 

アルトレオ連邦で新たに生まれた飛竜の子供レノ。

その愛らしさは隣国からやってきた王女アーシェを魅了するほど。……まぁ彼女もともとそういう気質だったというか、無類の動物好きでアルトレオに来るたびにいろいろと要求してきたっていうんだから、ねぇ。

 

最初は管理しきれなかった野良猫とかだったそうですが、次第に要求がエスカレートして珍しいアルビノの陸竜とかも持っていかれたそうで……それでしっかり交換条件とか出してるならいいですけど、ミレーナの方が折れていたって書かれているのは気がかり。

アーシェがミレーナを慕っているのは間違いないとしても、我がままばかりでは王女としてダメでしょう。

 

しかも、今回は周囲を巻き込んだ交竜戦まで始めるし。連れてきた女騎士はアルトレオの騎士を馬鹿にしてるし。いやまぁ国力を測る重要な場だからこそ、気合が入るのはわかりますけど。

ガルンモッサのマルクと言い、相手を侮る人材をそんな舞台に出すのって恥ずかしくないんですか……?

礼儀知らずを出したことでレイフ騎士団長が、ガルンモッサも落ちたものだって言ってるので、内心はどうあれ外面を装う程度のことはするべきって考え、あの世界でも一般的なんだと思ったんですけど。

 

アルトレオが良い職場で、ドルトの周囲にいるのも彼を認めてくれている人ばかりですから、周辺国のキャラに超えるべきハードルや無能さからくるトラブルといったイベントトリガーを任せて、主人公たちがそれを解決するって構図はわかるんですが。

敵にも最低限の格が欲しいというか、ねぇ。ガルンモッサの国王とか、竜師が必要だからってドルトを攫ってでも働かせようとして、失敗したら投獄するし。

騎士団長の制止を無視して交竜戦して、負けたら騎士団長を解雇していくし。愚王の子もアレな存在だってのが明らかになって、落ち着ける未来はまだまだ遠そう。

あとドルト、1巻では竜は兵器だと言っておきながら今回の交竜戦に関しては「徒に竜を傷つける行為」とか言ったりするのは、一貫性が感じられずに残念だった。


黒聖女様に溺愛されるようになった俺も彼女を溺愛している

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「そこまでしてくれなくていい」

「します。悪いのは私ですから。それに、借りを作りたくないですから」

 

BOOKWALKER読み放題で読了。

学校一の美少女として注目され、聖女様とまで呼ばれている一ノ瀬亜弥。

彼女は主人公の月代深月が一人暮らししているアパートの隣人でもあった。互いに相手のことを把握はしていたものの接点はなし。

しかしある日、体調不良の彼女と階段で鉢合わせ……足を踏み外した彼女の下敷きになったことで縁ができます。

 

フラフラの状態でもなお手を借りたがらず、一人で保健室に向かう彼女を無視できずにお姫様抱っこして連れて行ったのはえらい。

でもその時痛めた手首をズキズキするけど動くから、で放置するのはちょっと……。

お礼を言いに来た一ノ瀬に負傷に気付かれて、心配されて部屋に乗り込まれたら不摂生さに文句を言われて。

 

男の人は信用なりません、という考えの彼女は借りを作っておきたくなかったようで、手当してくれるし、差し入れもくれるようになって。

後日、部屋掃除のアドバイスを求めたときに手伝ってもくれる。

少しずつ親しくなってきたある日、互いに友人が少ないという話題があり……深月が、互いの友人の数を増やす方法がある、と提案したらそれが地雷で一回距離が生じたりもしてましたが。

早い段階ですれ違っておいたのは良かったんじゃないですかねぇ。

 

ありがちな設定ではありますが、ラブコメパートはこれから糖度増していくのに期待できる感じ。

ただ3章の体育祭パート周りが個人的には好みじゃなかった。一ノ瀬がトップになろうとしたところでこけてしまって。それを喜んだ誰かの声を聴いてしまった。

その後に走ることになった深月の選択が、彼のエゴにまみれすぎていてほかの罪のないクラスメイトまで巻き込んでて辟易するというか。

一ノ瀬がこけたのはモテてるな彼女をひがむ女子の嫌がらせがあったと気づいた後、その女子に直接的に仕返しするのはやり方が幼稚でしょう、って気分になる。

現状だと主人公の好感度がどうしても低くなってしまうので厳しい。

VRゲーで最強無双の少年、現実にステータスが同調し人生逆転

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「ユウトとプレイし始めてから、この世界を一緒に楽しむ事の方が大切に思えて来て……なんか上手く言えないけど……そんな感じで……」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

WEBからの書籍化で「リアルとネトゲが同期《シンクロ》!? オンもオフも最強になった件」から改題されてる模様。WEB未読。

 

冴えない学生ゲーマーだった主人公は、下校途中に不良に絡まれ金を巻き上げられてしまう。

VRMMOの新作を買うための資金を奪われ傷心のまま帰宅した主人公が、別ゲーでもやろうとVRゲーム用の端末を起動した時、なぜか買おうと思っていたゲーム「ノインヴェルトオンライン」がDLされていることに気が付いた。

疑問を抱きつつもプレイしてみようとしたところ、「ステータスをリアルと同期させますか?」という問いが出て来て……YESを押したことで、彼の生活は変貌していくことに。

 

ゲームで習得した魔法をリアルでも使えるようになるし、運動能力や記憶力もゲームのステータス準拠になって大躍進。

それらを駆使して不良に襲われている少女を助けたり、球技大会などで活躍するといったリアルでの実績で経験値を得てゲームキャラが成長したり。

さらにはゲーム内で稼いだ資金が、リアルにも反映されるとか言う大盤振る舞い。……この出所が謎のお金、税金とかどうなるんだろうって考えてしまった辺りで自分が汚れちまったな……みたいな気分にはなりました。

 

1巻時点で、不良から助けた少女とゲームを一緒にプレイして。リアルと同期してるっていう秘密も共有して。ヒロインとは着実に仲を深めてるとは思うんですけど。

学校で人気の少女とも絡みが発生したり、ステータスが同期した彼を殺しに来る刺客が来たりと、リアル側もゲーム側もイベントが目白押しでひとつひとつが薄味になってたのは惜しいかなー。


影使いの最強暗殺者 ~勇者パーティーから追放されたあと、人里離れた森で魔物狩りをしてたら、なぜか村人たちの守り神になっていた~

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「……ありがとう。けど……俺は行くよ」

「なぜ!?」

「……好きな子を、待たせてるから」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで831日まで。

暗殺者として経験を積んできたヒカゲは、世界を救う為に行動する勇者パーティーの一員に抜擢され、実績を積んでいた模様です。

勇者は戦場で戦う敵幹部相手に「なぜ戦うんだ!」と問答をしながら切り結んでいましたが、暗殺者なヒカゲからすると余分な行いで彼はそのやりとりを無視して敵を殺す選択をします。

 

そしてそれを見て「いつも活躍を奪ってるお前はいらん」と勇者に追放されてしまうことに。

「敵を可能な限り排除して、人類に平和を齎す」という観点ではヒカゲは正しいんですが……仲間との相互理解が出来てなかったのも良くないと言いますか。

「またでしゃばりやがった」と言われてるくらい、いつも通りのことだったようですけど。

高ランクの魔物を倒すとレベルが上がる世界で、ヒカゲばっかり強くなってもパーティーとしてはバランスが悪くなるし、方針が違う状態で戦い続けたら今回みたいに破綻するからな……。

勇者も自分が活躍しなきゃって意識が強すぎるから、それがなくても自分以上に活躍するヒカゲは目障りで追放してたかもしれませんけど。どうしたって上手くまとまる未来がないか……。

 

追放後は敵国との国境にある奈落の森で魔物を狩る生活をするようになって。

そこで人知れず暮らしていた村人と出会い、守り神として慕われることになって。さらには幼馴染と再会して、仲を深めたりするわけです。

高ランクの魔物を狩り続けてレベルアップしたので基本的に苦戦はしないし、サブタイトル通りの展開が繰り広げられる作品ではあります。

 

ただ、追放されて最強になった後、村人との交流やら勇者パーティーとの再会、宿敵である魔王陣営との戦いと、イベントを盛り盛りにしたせいで駆け足になってた部分はあるかなぁ。物足りなさを感じる作品。

モブから始まる探索英雄譚1

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まだこれからだ。そう思えた。
探索者になって良かった。
シルフィーに出会えて本当によかった。

ダンジョンが現れ、探索者というダンジョンに挑む人々が居る地球が舞台の作品です。
主人公も探索者をしてはいますけど、自称モブ。目的があって参加したけれど……ゴブリンにボコボコにされて敗走。
最弱の魔物であるスライムを狩り続ける、安全ではあるけれどレベルも上がりにくいし、出費もかさむ、効率が良くない生活を送っていた。

しかし、レアエネミーである金色のスライムと遭遇し撃破。
特別なドロップアイテム「サーバントカード」をゲットして、そこから可愛い幼女体型ヴァルキリーを召喚し使役できるようになったことで、状況が変わっていきます。
サーバントのサポートを得られるようになったため、今まで以上に案全に探索が出来るようになって、探索階層も最終的には6層まで行ってますし。1層でスライムを探していた時とは考えられないくらいランクも上がって、装備も整ってきています。

サーバントだけに戦闘をさせると経験値が入ってこないみたいなのもありますが、、寄生プレイにはならず主人公が頑張っているのは好印象。
ただまぁ、モブ意識が高すぎるというか自分に自信がなさ過ぎて卑下する描写も多いのは引っ掛かりましたね。

あと描写が好みから外れてて、どうにもノリ切れなかった。同じ人の台詞が一文ずつみたいになってる部分とかもあって、読むのに時間かかりましたね。同じキャラの台詞が続くのなら、1つのカギカッコに纏めてもらいたいです。


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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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