気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

★3

何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが?

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「――ない。恥ずかしいなんて、俺は思わないよ」

 

タイトル通りの作品ですね。

ライトノベル好きを拗らせて一人読み耽っているぼっちの安藤君。

クラスメイトで、学校一の美少女と評判の隠れラノベ好き朝倉さん。

 

接点がなかった二人が、ラノベという共通項から接近していくんですが……

朝倉さん、安藤君が絡むとポンコツ度を増すため、噛み合わず。

安藤君がぼっち極めすぎて、予防線を引いているって言うのもありますが。

後半に行くにつれて糖度高め。
一緒に出掛けた時とか他のお客さんから爆発すればいいのにとか思われてます。
実際、爆ぜればいいと思いますよ、えぇ。

 

地の文なし、会話オンリーという形式。

とはいえ、心の声で、それぞれのキャラの目線から補足が入るので混乱はなく読み進められます。

自分の好きなものを、卑下することなく語れる安藤くんは、いい子ですね。

総じて読みやすいラノベでした。

 



ソードアート・オンライン18 アリシゼーション・ラスティング

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「ああ、終わりにしよう」

 

長らく続いたアンダーワールドでの戦いの終結。

9巻から続いたアリシゼーション編も、未来への希望と問題を孕んだ状態とはいえ、一先ずの幕引き。

アリシゼーション編は相変わらず、イラストの見せ方が上手いと言いますか。最後の演出には驚きました。

 

長らく心神喪失状態にあったキリトがついに目覚め、活躍してくれました。

ここに至るまでに積み上げて来たもの。ユージオを筆頭にアンダーワールドでの縁が彼を助けてくれた部分もありますが……

敵集団を壊滅させて、Pohを封じて、ガブリエルまで撃破するとは。

「オイシイとこ持っていきすぎなんだよ」とクラインの言葉取り。いやまぁ、これは、復活してくれた彼への冗談みたいなものでしたけど。

回復を泣きながら喜んでくれる、危地に駆け付けてくれた友。結構いいキャラしてるので、クラインの事好きですねぇ。

 

さて、課題山積ながらとりあえずは落着。

この後、最大最後の戦いが待っているそうですが、キリトの心神喪失状態や戦争が長くてじれったかったので、次はスカッと解決してほしい所ですが。さてはて。



読者と主人公と二人のこれから

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「――傷ついたり、傷つけたりする覚悟はできた?」

「……ああ」

 

『三角の距離は限りないゼロ』と同じ学校が舞台なんですねー。

『三角』の2巻で登場した、柊時子と細尾晃がメイン。

細尾と幼馴染という事で広尾と須藤も登場してます。

これ読んでから2巻読んでたら、更に楽しかっただろうなぁ。

他の作品とリンクする描写とか、結構好きなんですよ。

 

『十四歳』という小説に惚れ込んで、読みこんでいた細尾。

高校に入学して、最初のホームルーム。早く帰りたいな、と思いながらクラスメイトの自己紹介を眺めていた。

そんな彼の、出席番号が一つ前の少女。彼女は『十四歳』に登場するヒロイン、トキコにそっくりで。

 

少し接点が出来て聞いたところによれば、彼女の姉が本の作者で、ヒロインのトキコは彼女をモデルにしているとか。

それがきっかけで交流が始まって……少しずつ距離は近づいていく。

けれど、「トキコ」と「時子」は似ているけれど、どうしても違う所がある。

人一人を一冊の本で描き切るのは困難ですし、そもそも人は年を重ね、変化してくわけで。

ズレが重なり、違和感を覚えるようになって……一度は、距離を取ったりもした。

それでも側に居てくれる友人がいる、というのは宝だと思いますねぇ。良い青春モノでした。


月刊少女野崎くん11

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「やっぱり催眠術で人の心を操ろうなんて間違ってるよ!!!」

「お いいなそれ 30ページの読み切りの21ページあたりに出てきそうなセリフだ」

「ウワーッ なんとなくわかるー!!!」

 

鹿島の妹が登場。

姉に勝るとも劣らない曲者というか、妄想癖の少女。

それで割と行動力もありますね。

あれで中々個性が強い演劇部の面々を驚かせるって、相当ですよ……

 

締め切り間際の応援。

野崎が一番飽きてて、模様替えしようとしたり、2時間はかかる料理を仕込もうとしてたり、現実逃避もはなはだしくて笑える。

 

あとは、ついにローレライであることを若松に打ち明けようとする、って言うのも大きなイベントでしたが……

これまでの積み重ねの成果が、アレだよ……

カタルシスネタの話してるときの佐倉のリアクションが理想出来て楽しかった。

あとは、催眠術ネタも、かかりが良すぎる2人とその周囲のノリがよくて愉快でした。

堀先輩順応性高いな……

月刊少女野崎くん(11) (ガンガンコミックスONLINE)
椿 いづみ
スクウェア・エニックス
2019-08-22


クール・エール2

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「……ちゃんと、帰ってきて」

「わかってる」

 

ソーマ達が今いるのが、アーネル王国の一都市。

隣国のチョーカ帝国の工作員を捕獲し、水の大精霊であることを明かしたソーマを、アーネル王国上層部は扱い兼ねているようですねぇ。

冗談ではなく、都市を、国家を滅ぼせるような力量を持った、自分達とは違う価値基準で動く相手を御せる方がおかしいんですが。

 

対チョーカの戦争終結まで、かなり畳んだ印象。

はぐれ竜の回収とかも割愛されて、ウォルの建設と、『ホワイトクロ―』が去るまで。

WEBだとショート・エールで、もっとウォルの面々の描写があったので、そこはちょっと物足りなく感じましたかねー。

ソーマ、その経歴ゆえに、割り切りが過ぎるので、あまり描写しすぎても殺伐としてしまうので加減は難しそうです。

書籍化に当たっての改稿も、短く読みやすくする感じだったので、楽しめました。

 



柔肌

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「そんなことしなくても一緒にはいられるんだよ」

 

いやぁ、重いというか暗いというか。

まとわりつくような恋の、圧力を感じる話が多かった。

ガールズラブ多めの短編集。

 

例えば「柔肌」。

母子家庭で育った少女。母の新しい恋人は、娘にも近づいて……

母は、娘を信じなかった。従姉を頼って逃げた少女が見つけた居場所の話。

「たのしいからだ」。

男遊び女遊びが激しいグループに属する少女が、そのグループから距離を取りたがっている男子に興味を持って。

舞浜君、かなりズケズケ言うなぁ。それでも近づくサラミが強い。まぁ、誠実にフラれるんですけど。

 

他にも数編収録。夜をとめないでの2人が好きなので、アフター収録されてたのは嬉しかった。

柔肌
ハルミチヒロ
白泉社
2019-07-31


幼女戦記14

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「やるかやらざるべきか こう迷う時は大抵」

「やりたくて仕方のない時だ」

 

敵部隊に抑えられたアレーヌ市。

内面で言い訳を重ねながら、最後の勧告を行うターニャ。

うん、まぁ、確かに間違ってはないけど、自分で認めてる通りその計算は非道極まる。

天秤が釣り合ったというか、釣り合わせる方法を創ったじゃないか……

 

そして、悲劇の幕が上がる。

悲惨で残酷で、そんな決断が下せる事への恐怖で手が震える。

グランツ少尉の抗命にこそ共感してしまうし、そんな彼ですら最後には銃を撃ったんだ……

あぁ、戦争をしているんだなぁ。今まで以上に突き付けられたエピソードでした。

 

市をまるまる焼き払う帝国の行いに、他国はプロパガンダを行う格好の機会とにらんでましたが……

彼らですら、正当性を主張してしまう事になると、情報を活用できなかった。

それ故に別の情報を探ろうと躍起になってましたが。

同じタイミングで欺瞞工作を行おうという帝国が、一枚上手ですかねぇ、今回は。

 


吸血鬼に天国はない

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『人は、事実をつなぎ合わせて物語を作る』

では自分は、自分がどういう事実を人に与えたかを、考えたことがあっただろうか。

 

大戦と禁酒法によって道徳が崩れた時代。

マフィアの抗争があり、非合法なモノがはびこる街。

運び屋を営むシーモア・ロードのもとに在る日持ち込まれたのは、吸血鬼の少女だった。

「どこへ、いつまでに」しか聞かない運び屋と怪物の縁は、彼女を送り届けて終わるはずだった。

 

けれど、届け先が爆発するトラブルに見舞われて。

なし崩し的に吸血鬼、ルーミー・スパイクとの同居生活が開始。

退廃的な街で、依頼された物を運んで日銭を稼いでいるだけのはずだった。

しかし状況はどんどん変化していく。

配達の得意先だった人物の死、マフィアたちや、少女の動向。

 

いやはや、シーモアが情報を集めて、真相に気づいた中盤の山場には、こっちの背筋に冷たいものが走りました。

「嘘」を抱えながら生活を続ける人間と怪物の、距離感や温度まで伝わってくるようでした。

 

シーモアが、かなりいいキャラしてましたね。非合法な仕事をして、悲劇にはなれていて。

「人殺しはいけない」なんて倫理や正義に駆られるほど青くはない。

でも清濁併せ呑めるほど、達観してもない。迷いながら、平穏を装ってしまう所も等身大って感じがしてストレスなく読めました。

 

「きっと。価値なんて全てが錯覚なんですよ。どこにもなんの価値もないんです。僕にも、あなたにも、この世界にも」

「だから、この世界のどこにも、罪や罰なんてないんですよ」

迷いながら、違う缶を選んだ彼の言葉が響いている。あぁ、いいお話でした。2巻も刊行決まってるそうで、楽しみですね。



幼女戦記13

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「デグレチャフ少佐 「悪魔の計画書」というものを知っているかね」

 

203大隊の副官として、欠員が出てしまったことに悩むヴィーシャ。

その後、他の中隊長級の面々とも相談してますが……妙案は出ず。

どうしたって前線で動き回る、実績のある部隊であるがゆえ新任を拾い上げるのにも限度があって。

 

……グランツ少尉という格好の獲物を見つけてましたけどね。

彼は彼で真面目と言うか、重宝されそうな人材ではありますけど。過激な洗礼を受けてなお、食事をとれるタフさは軍人向きだよ。

 

しかしまぁ、ターニャは本当自爆が好きというか。

今回も過去彼女が提案し、保管されていた計画が実行に移される運びですしね。

法の抜け穴を探せとはまぁ、随分な主張で。実際にそれを形にしてしまうあたりは才能でしょうが……もうちょっと口を噤んでいれば、今ほどの困難はなかったのでは、とちょっと思う。


いつか仮面を脱ぐ為に~嗤う鬼神と夢見る奴隷~

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「生まれた時からついているのならそれは単にそのものの色ってだけだ。汚れではない」

 

ウォルトン王国の王都には鬼神がいる。

護国鬼神と呼ばれる機体を操る、防衛の要。

冷酷無比と敵国に恐れられる彼が、魔導兵器の電池代わりにされていた少女を助け、庇護する事となって。

 

あらすじでは英雄とうたわれていますが……当代当主である少年、レオは人混みが苦手な引きこもり。

先代が暗殺され、過保護すぎるほどに守られてきた故ではあるようですけど。

先祖が王家と結んだ契約を果たし続ける家系の末裔。それなりの待遇は受けていますが、対外的に便利だからと、正式な貴族ではないとか。

 

彼自身もまた、柵に囚われていた籠の鳥なんだというのがひしひしと感じられて、ちょっと泣ける。

王室とも微妙に距離があるというか。向こう側も、どう接したものかと困惑しているとのことでしたが。あくまで人伝の話なので、どこまで正しいやら。

けれど、彼が救った奴隷少女のフェルミ。彼の婚約者として派遣されてきたマリエルなど、周りに人が増え、変化も見られるので、今後に期待という感じでしょうか。


プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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