気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

★3.5

Unnamed Memory短編感想(電撃文庫MAGAZINE2020年2月号)

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「名前で呼ばれないのには慣れてるんですけど、予想外の方向過ぎて反応できないというか」

 

電撃文庫MAGAZINE20202月号掲載の短編の感想です。

4巻発売前という事もあって、別にページ割いて挿絵が掲載されていたのは嬉しかったですねー。服の色も相まって、印象変わってて絵師さんが凄い……

 

短編は3巻で結婚した後のエピソード。

「王妃様」と呼ばれて、一回気付かないティナーシャが新鮮でちょっと笑ってしまった。

魔女としての酷薄さも持ち合わせている彼女ですが、一個人としては抜けてる部分もありますよね……

そして王と魔女の、「周囲を困らせるな」トーク。ネタに尽きない辺りが流石としか言えない。

 

そして今回はルクレツィアがいい仕事してました。いやぁ、幼いティナーシャが本当に可愛くてたまらない。

記憶があるから、心が幼くとも転移出来たり力を行使できるのがまた。

退行した精神に魔女の技って一緒にしちゃいけないものでしょ……オスカーが唖然とするとか、中々ないですよ。

そこから、終盤の「私の王」と呼ぶ場面が、もう尊くて最高でしたね。

彼女にとっての唯一を見つけた魔女の在り方が好きです。

とても情が深い彼女は、魔女であるが故に一線を引いていましたが、王がその内側に入り込んだからこそ見れる姿は、愛らしい。

 





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Fate strange fake6

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「俺は、凄く身勝手な事に聖杯を使いたい」

 

帯によれば、後半戦に突入したらしいですが……マジですか?

あちこちの勢力の思惑が入り乱れているのが、加速しているというか、誰も彼もが好き勝手に動いているなぁという感じ。

 

『まっくろさん』の世界に飲み込まれたアヤカとセイバーは警官隊と同行して、フラットはハンザ達と合流。協力し合ってるというよりは、ひとまずは敵対していないという方が近いか。

そして、マスターである椿の近くには、アサシンとシグマ。

さらにはジェスターもこの世界に踏み込み、あちこちにちょっかいを出してきているのが厄介極まりない。

 

外側でも、ティーネ達の下にエルキドゥが踏み込んだり、他の勢力もじりじりと動いては居ますが。

個人的に今回一番驚いたのは、フラットの自由さですかね……どんな縁を結んでいるんだ君は。『まっくろさん』世界に取り込まれて、結界の薄い部分に目を付けて外部と通信をとったり、スペックは相変わらず高いですね。

それが結構な打撃となってはいましたが……その後の容赦なさにもまた驚きました。衝撃的だ……

 

フランチェスカとプレラーティも、『まっくろさん』内部に入り、セイバーたちにちょっかいを出してましたが。

彼の在り様には、痺れたな……うん、なるほど彼もまた王なんだよな、と実感した。

そして彼が見つけ、聖杯に願おうとすることが、我儘だっていうのも最高じゃないですか。

あれが実現したら相当楽しいだろうなぁ。……そこに至るまでの道のりが遠そうですけど。他の勢力がまだまだ健在ですからね。

 

そして、この巻で悲しかったのは、椿のことでしょう。

幼い彼女が、あの場面で願ったこと。それがあまりにも悲しすぎる。

その願いを聞いて、憤ってくれる人がそばに居たのは救いだと思いたいですが。

迷いながらも戦い、道を見つけたキャラも多いですが、終着点が未だ見えないこの聖杯戦争、どこに辿り着くんだろうか……

 

Fate/strange Fake(6) (電撃文庫)
成田 良悟
KADOKAWA
2020-01-10

ストライク・ザ・ブラッド21 十二眷獣と血の従者たち

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「力を与えてくれたことには感謝するぜ。だけど、あんたの出番は終わりだ。あとは約束通り、俺がシャフリヤル・レンのやろうと異境から叩き出すのを黙ってみてろ」

 

アヴローラは異境に堕ち、暁古城は第四真祖の力を手放した。

闘う力を失っても、それでもアヴローラを救いに行こうとする辺りが彼らしいというか。

ここで行動できるからこそ、彼は第四真祖になったんだよなぁと改めて実感しましたね。

とは言え、意気軒高であっても力が足りないのは確かで……そんな古城の前に第一真祖であるキィが現れて取引を持ち掛ける。

 

古城に力を与える代わりに、異境の影響を抑えたいとのことで。

ただ、真祖が元真祖に与える力が生半可なものであるはずもなく。

新しい眷獣に古城は振り回される事に。それを抑える為に、十二人の血の伴侶が必要ということでヒロインが集合する……

いやぁ、これまでの積み重ねがしっかり生きていると言いますか。牽制しあってる部分もありますが、必要以上にギスギスしてはいないかな。

 

雪菜たちが正攻法で行こうとしたところ、浅葱が別ルートの提案をして交渉をまとめてくるんだから大したものといいますか。

最終的に、真祖が居ない状態での怪獣大決戦みたいになってたのは笑うわー。

まぁ浅葱の提案があったからこそ、戦車乗りとかの助力も得やすい作戦になってました。最後の雪菜と浅葱が協力しての手も良かったですしね。

 

今回は、一度力を失った古城が再度戦うための準備回でした。

とはいえ合間合間で、過去の天部のエピソードなんかも描かれていましたし、いよいよ最終決戦の様相を呈してきた感じがしますねー。


ロード・エルメロイⅡ世の事件簿5

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「…本当か?」

「本当にそんな簡単なことでいいのか?」

 

黄金姫の死について調査していたライネス。

しかし。その過程て疑惑が深まり進退窮まったか……と言う所で、Ⅱ世が登場。

「ロード」という立場を誇示し、黄金姫と白銀姫の術式に関する考察を述べることで、状況を動かし猶予を勝ち取った。

戦闘になったら死ぬだろうに、それでも踏み込んでいけるのが彼だよなぁ。

 

得た時間の中で彼は考察を進めていって。

調査だけ依頼していたはずの、生徒スヴィンとフラットまで来訪して。

状況は刻一刻と変化してく。冠位の魔術師を敵対させようと仕向けるものがいて、イゼルマが最近オークションで獲得した呪体の話があり、それを狙う外部の魔術師による襲撃まで起きた。

予想外の事が起きても、少しずつ推理を進める愚直さが好きですねぇ。


活版印刷三日月堂 空色の冊子

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「届かない手紙でも、書いていいんだよ」

 

三日月堂の新作。

5巻目にして、三日月堂の過去を描く短編集です。

『ヒーローたちの記念写真』。本編でも登場した「我らの西部劇」を執筆していた片山さん達の話。三日月堂で印刷しようと話を進めるまで。

フリーライターだったが、担当が入れ替わったりする中で、刷新についていけなかった。原稿を改変されたり、トラブルもあったみたいですが、揉めた事で敬遠されて仕事が減った。失敗した部分も丁寧に描いてるので、ダメージがデカい……

そして片山さんが急逝してしまい、未完の本となってしまったものが、未来で印刷されるんだから、縁だよなぁ。

 

『星と暗闇』は弓子の父親の話。『届かない手紙』は弓子の祖母の話。『空色の冊子』は弓子の祖父の話。と三篇弓子の家族のエピソードがあったのは嬉しかったですねぇ。

いや、弓子の父が結婚して妻を亡くした下りだったり、祖父視点は祖母が亡くなった後の話だったりと、要所で弓子の過去の重さが解像度増してって、痛いんですけどね……

それでも、みんなで一緒に食卓を囲んだ場面があったりして、温かさもあったから乗り切れた……

 

『ひこうき雲』は弓子の母カナコの大学時代の友人、裕美の話。

『最後のカレンダー』は三日月堂がまだ営業していた時に依頼を受けていた笠原紙店の話。タイトル通り、三日月堂を締める前に受けた仕事の話。「三日月堂の仕事を、お客さんにも覚えていてもらいたい。なんだかそんな気がしたんだ」という店主の言葉が、しっかり届いているのが見えてよかった。

最後の『引越しの日』は、弓子が三日月堂に引っ越す時の話。大学の時の先輩が出て来て、彼女と弓子がお互いにいい影響を与えていたようで、ちょっとほっとしましたね。

いや、久しぶりの新刊でしたが満喫しました。たしか6巻も出てるはずなので買ってこなくては。


空ノ鐘の響く惑星で外伝 -tea party’s story-

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「――教授、安心してください。私は今、幸せです。私の幸せを祈っていてくれたお父さんの思いにも、今は応えられた気がしています」

 

12巻最後に告白したハーミットとシルヴァーナの結末を描く「錬金術師ノ嘆息」。

舞台はラトロアで、ちょうど12巻終幕でフェリオとリセリナが帰還したぐらいの時期。

半年ぐらいしたらまた来る、と言った彼女がハーミットに会いにくる話。

元首が退いても、ラトロアの闇は深いというエピソードでもあります。北方民族の間諜、割といつも手痛い反撃を食らってるイメージだったんですが、今回はギリギリ間に合って反撃した感じかなー。ハーミットも強いですよね……そりゃ警戒されるわ。

 

ライナスティの過去と、王宮騎士団に所属することになったエピソードを描く「幻惑ノ剣士」。強かな侍従長が好きです。いや、あんな侍従長いてたまるかって剣腕でしたけど。

「今宵、二人ノ結婚式」。眼帯をした貴族ベルナルフォンの過去が重くて、辛かった。お前、そんな過去を背負いながらクラウスとニナの世話焼いてたのか……

あとはブラド―とソフィアの微笑ましい交流を描く「王ト王妃ノ今日コノ頃」。いやぁ、バロッサが老獪というか本当いい性格してますね。

 

4つの短編の間に幕間として、10年後の今を描いて。

シアとフェリオの子供たちの交流が、賑やかでいいですねー。そして子供たちにモテモテのシア。1巻からこっちアルセイフかなり大変でしたけど、その果てにこの平穏があると思うと和みます。

欲を言えば、結婚して子供を授かったフェリオ達夫妻のエピソードも欲しかったですけど。ま、コレはコレで楽しい短編でした。


空ノ鐘の響く惑星で11

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「……なんでもそうだよ。力が入りすぎると、上手くいかない。ただ力を抜けばいいってものでもないから難しいけれど、加減が大事なんだ。リセリナを見ていると――剣に限らず、そのあたりのことが不安になる」

 

ラトロアを訪れた来訪者一行。

元首やメビウスと対面し、バニッシュを交渉窓口に置いて日々を過ごしているようですが。

パンプキンが本当になんか日々楽しそうだなぁ、と言うか。

イリスがなんだかんだエンジュに執着しているのが、微笑ましくていいですね。

 

フェリオ達はラトロアに交渉に向かい、リセリナ達は北方民族と協力してラトロアの研究施設を叩く。

ただ、フェリオが道中で懸念していたようにリセリナは本調子ではない……というか、フェリオへの想いやらで、自分を上手く制御できていない感じ。

 

ただ、そんな中で、父の遺した手記を見て負担が減ったのは何よりではありましたけど。

裏で動くにあたっては、敵地という事もありメビウス達に軍配が上がって。

いやまぁ、アレは情報収集の時に警戒を怠ったハーミット達にも難がありますけどね。彼以外から漏れる可能性も考慮するべきだった……


空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (11) (電撃文庫 (1286))
渡瀬 草一郎
メディアワークス
2006-07-01

空ノ鐘の響く惑星で10

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「危ないから駄目だって、何度も言おうと思ったけれど、同時に“止めても無駄だ”っていう気がしたから。だったら、ウルクが望みを果たせるように手伝いたいって、思ったんだ」

 

タートムとの交渉など諸々の事案の為に、ジラーハを訪れたフェリオ達。

これまでもウルクが「神姫の妹」というのは触れられてきましたが。お膝元での人気には正直驚きましたね。

いやまぁ、驚いたと言えば一般に「神託」と言われている「神姫」の選出方法でしたけど。それでいいんだ……

 

あとは、ウルクに内緒で父親が見合いの話を進めていたというのがまた。良かれと思って行動して嫌われるヤツだ。

記憶を失った事で一度は流れたとかで。アレが役に立つこともあるんだなぁ……

そしてついにフェリオ達と対面した神姫ノエル。ウルクの姉だけあるというか、中々強かな人で楽しかったですね。振り回される周囲は大変そうですけど。

 

これまで敵国として描かれてきたラトロア。

ただ、ラトロアも決して団結しているわけではなく。元首の方針に対抗する勢力も居る。

コチラがラトロアを知らないように、彼らも東方諸国の内実を知らない。

ならば、有力者を招いて交流してみようじゃないかと、行動を起こしてみる無謀な政治家が居たのは、不幸中の幸いと言いますか。

 

志を同じくする人からも「本格的に処置無しの阿呆ですか」とか言われてましたが。でも、信じたいと言う彼の意思は尊いと思います。いやまぁ、中々に無茶ではありますけどね。

でも、その無茶を通して来た王弟とかが、ジラーハにはいたんだよなぁ。非公式の使者が来たタイミングが、奇蹟的です。

空ノ鐘の響く惑星で〈10〉 (電撃文庫)
渡瀬 草一郎
メディアワークス
2006-03-01

空ノ鐘の響く惑星で9

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「彼の期待に応えられる王になれるか、まだわからないけれど…でも僕も、この国を愛する心だけは、確かに持っている。これは諸卿も同じことだろう。まだ未熟な王だけれど、これからどうか、支えてもらいたい」

 

タートムの侵攻を退け、アルセイフでは舞踏会が開かれることに。

ウルクの記憶も無事に戻り、戦姫として名高いリセリナと共にフェリオと一緒に参加して。

両手に花状態で、比較されることを畏れて令嬢が近づいてこない効果が発揮されていた模様。

 

三角関係も中々こじれてきているというか。フェリオが、第四王子であったこと。家族に恵まれなかった事もあって、自分はどうしたいのか困惑していて。

ライナスティが「貴族社会なんて嫌いだ」なんて零してましたが。家族には恵まれなくても、良い縁にはめぐり合っているので、それぞれが納得できる答えが出るといいなぁ、とは思います。

ウルクが、記憶を失っていた時期の事も覚えていて、より強くなったなぁと言う印象。

 

平穏無事に舞踏会が行われれば、戦乱の中でも穏やかな時はあったとまとまりそうなものですが。

ラトロアの工作員が、またちょっかいを出してきて。しかも、今回赴いてきたのが、シズヤ達に指示を出しているトップだって言うんだから、そこは行動力なくていいんだよ……

気軽に王宮に潜入すんな。ウィスタルの縁で、ハーミットがアルセイフに滞在しているタイミングで良かった。

空ノ鐘の響く惑星で〈9〉 (電撃文庫)
渡瀬 草一郎
メディアワークス
2005-12-01


空ノ鐘の響く惑星で8

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「それも、とびっきり頼りになる味方だ。どういう理由であの方が動いたのかはわからんが……これは、紛れもない好機だ」

 

侵攻してきたタートムに対抗するために、ベルナルフォンが兵を率いて先行。

クラウスの保証があってなお、若造である彼を好ましく思わない人は居て……

いやぁ、世知辛いですね。彼も危ない橋渡ってはいますが、内乱で上手く立ち回っただけと、王都から離れるほど辛く評価されてるとかで。

そんな彼に手を貸してくれる人もいるから、捨てたもんじゃないですけどね。

 

タートムの行軍が遅れるように裏で動いている兵も居て。

序盤は上手く状況をコントロール出来ていたと思います。ただ、シズヤ達がタートムに合流して工作要員を排除していった上に、玄鳥で戦場支援までしてくるのが厄介で。

タートム側の指揮官が、シズヤ達がラトロアに与しているのを知ってなお活用するという、良い性格してたのもアルセイフにとっては誤算でしたね…

 

予想を裏切ったと言えば、ブラドーが動いたのも意外ではありました。

実際にいい方向に作用していましたし。病弱ってことでしたが、単身レージクを排除しようとしたこともありましたし、結構思い切りが良いタイプですね。

フェリオとは違った方向に行動力がる感じ。そして、そのフェリオも神殿関連でトラブルがあったとはいえ、自国の危機にじっとしていられる性質ではなく……

蓋を開けてみれば、タートムの侵攻を1巻で撃退してるんだから大したもんです。

空ノ鐘の響く惑星で〈8〉 (電撃文庫)
渡瀬 草一郎
メディアワークス
2005-10-01

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