気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

★3.5

神域のカンピオーネス2 ラグナロクの狼

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「さらばだ、旅の仲間よ。ひとときの戦友にして、不倶戴天の宿敵であるはずの男とその供たちよ。願わくば、何処かで再会したときにも、友のままでいたいものよな!」

 

1巻の最後で、絶対あの人だ……とは思っていましたが。

案の定、ヴォパン侯爵が登場。いやもう、相変わらず好き勝手やってるな、この御仁。

しばらく死んでいた、ってのは多分魔王内戦時の時の事だと思いますが。肉体が滅び、魂が消滅寸前に行ってなお滅びず。

どうにか踏みとどまって、力を蓄え、転生したと。一部の権能を失ったとも言ってましたが。いや本当カンピオーネってどうやったら死ぬんだ、コレ。

転生までされたらお手上げじゃない?

 

飄々と生きている蓮がこれまでの神殺したちとはまた雰囲気が違って、見ていて楽しいですねぇ。

日々を楽しく生きているというか、何があっても動じないタフさがあると言いますか。

発生した特異点を解消した際使った出口は地中海のシチリア島とつながっていて。

蓮達は、つかの間のバカンスを満喫していますが。

梨於奈はあくまで日本に属する霊鳥の化身で、即座に帰国せよと日本のお偉いさんたちからの指示が出ている様子。

彼女はそうした上とのやり取りや柵をうざいと感じつつ、日本と深いつながりと持つがゆえに他所に所属を移すのもはばかられる、と。

 

ジュリオが中々愉快な提案をして蓮も乗り気なのにはちょっと笑いましたね。

これまでの同作者の主人公とは違う個性を持ってるなぁ、蓮。肉食系という意味では『クロニクル・レギオン』は相当でしたけど、征嗣ともまた違う感じの積極性というか。

しかし、彼の性格とステラの能力故ではあると思いますが、神々とも気安く交流しているあたりは大物ですねぇ。

 

神話世界で起きたトラブルを解消して、地上に迫っている災厄を未然に防ごうとしているわけですが。

……これが仮にドニとかがこの世界に来たら、神様連続斬りとか初めて、権能がとんでもないことになりそう。侯爵がそういう事しないかって言うと、全くそんなことないですけど。

今回だって、北欧神話の世界とつながって、フェンリル解放して暴れまわって、ラグナロクまでのカウントダウンを加速させたわけですし。

絶対また横やり入れてくるんだろうなぁ、と思うと。破滅予知の時計を管理しているジュリオの神経がもう少し細かったら絶対倒れてるぞ、コレ……。



精霊幻想記10 輪廻の勿忘草

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(前略)すごく無茶なお願いをしているんだってことは分かっている。もちろん私だって一緒に協力するけど、これが私のお願い。もし、もしそれができたら――」

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「私にとっての勇者はハルト君。できるお礼ならなんだってするよ」

 

WEBとは全く異なるルートを辿った、夜会編の決着。

夜会に至る前までも大分違う道程だったので、書籍版でどういう事になるかハラハラしていたのですが、リオが一人になってしまうような道を選ばずに済んで良かったと思います。

WEB版の方は、中々イラッと来る場面もあったので、本当に良かった。

 

リオが他の面々との交流を深めているのもそうですけど、貴久側の王女リリア―ナの行動もかなり勇者から距離が出来た対応になっていたと思います。

沙月と瑠衣は上手い事、自分の心と勇者としての立ち位置を踏まえて行動できているように思いますが……

弘明と貴久に関しては、順調に転がり落ちていきそうな予感しかしないなぁ。弘明は、うん、いい感じの噛ませムーブをしてると思いますけど。

 

今回、リオの事情を明かされたアキも心のバランスを欠いて病んだ感じになってますし、あの兄妹はヤバい……

それを想えば、あの二人に囲まれていた状態で雅人は良くもああ真っ直ぐに育ってくれたものだなぁ、と。

ハルトを慕い、兄貴が馬鹿だ、と指摘できる彼は、このまま順当に育てば一角の人物になれるのではないでしょうか。

このままこの世界で生きていくことになっても、剣士として名を馳せることが可能なのではないか、とか思います。

 

リオがあくまで「天川春人」ではない、という壁を崩さずにいたけれど。

これまでの彼を見てきた美春や紗月が諦めずに、近づいてくれたのには、本当ほっとしました。

アイシアが色々と動いていたのも、上手く作用した感じですねぇ。

しかし、貴久の暴走の結果がどうなるのかは、怖いですね。アキは兄の味方をするでしょうし。あそこまで思い詰めてるとなれば、リオの秘密を口外しない、という約束を守ってくれるかも怪しいし。

そうすると、精霊の民たちに悪影響があるんじゃないかなぁ、とか心配になってきますが。
公衆の面前で、リオが空を飛べるというのを披露したのも、結構な影響がありそうです。
少なくともガルアーク王国の国王はリオにさらに価値を見出すでしょう。
と、色々悩ましいのは確かですが、WEBのイラッと来た展開に比べれば、何とかなりそうな悩みですし。あの兄妹と和解できるかが一番の難題なんじゃないかな……

精霊幻想記 10.輪廻の勿忘草 (HJ文庫)
北山結莉
ホビージャパン
2018-03-30


なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?3 神々の道

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『あなたには期待しています』

 

帯の文句にかなり驚いたんですが。

コミカライズはまだわかりますけど、ゲーム化とはいったいどういう事!?

アプリゲームとかだろうか。とりあえず政策決定という情報だけで、詳細不明なので続報が『ちょっと気になります。

 

五つの種族が争った大戦に人類が敗れた世界へ上書きされた。

その中でも抗い続ける人々は居て。

悪魔の英雄を倒し首都を奪還し、蛮神族の英雄を撃破し一時的な休戦を勝ち取った。

道程はかなり順調ですね。順調すぎる、とジャンヌが懸念するくらいには上手くいってる状況で。

ここで調子に乗らず、冷静になれる辺り、かなり優秀ですよね、ジャンヌ。

 

そして次の目的地を南のユールン連邦に定め出発。

聖霊族と戦い続けている土地ですが……そこに向かう途中、イオ連邦の中で幻獣族と出くわして戦闘をする羽目に。

悪魔の英雄を倒したのちも幻獣は現れていましたし、そもそも幻獣族の英雄がかなり怪しい動きをしているので、どういう思惑があるやら。

 

各種族の英雄たちも上書きの影響を受けていましたが、ラースイーエは影響が薄いというか、切除器官を従え、他の英雄にちょっかい出してるところを見るに、黒幕側っぽいですけど、そこまで単純なのかは気になるところ。

そもそも切除器官という存在そのものが意味不明ですからねぇ。他の種族のどれとも違う異質な存在。それをラースイーエが単独で用意できるかって言うと、疑問符が。

シドを預言者とした、今は力を失ったという神が今回登場していましたが……そんな感じの「何者か」がさらに後ろにいるんじゃないか、とか考えちゃいますねぇ。

 

実際、正史が忘れ去られたはずのこの世界で「シド」の存在を知っているらしき新キャラが出てきてましたし。

世界輪廻の上書きにはまだ秘密がありそうな雰囲気です。

西の連峰で鉢合わせるかも、と言っていましたし、ラースイーエとも対峙する事になるだろう4巻が待ち遠しい。



私たちは付き合っていない

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「いや その とりあえず告白の返事とかって…」

「健闘を祈る(返事)」

「健闘を祈る」

 

ツイッターで話題になった作品の書籍化。

元々作者さんが、ほぼ週刊漫画チャレンジとか言って、色々と芸風の違う4Pマンガを上げられていたんですよねー。

当時から読んでいたので単行本化した際に即購入。

……読んでいたものの、感想書いてない山の中に埋まってました。

 

表題作の「私たちは付き合っていない」の二人の関係が好きです。

付き合ってはいないけど、周囲には恋人だと言っている男女。愚痴を零しあったり、厄介事から逃げる時に言い訳に使ったりする、隠れ蓑としての関係。

なんですが……もう付き合ってしまえよ、とか思いますけどね。けど、付き合ってないからこその距離感だとも思うので、そっと見守りたい感じ。

 

この人の作品しったきっかけが「彼氏絶対殺す彼女VS彼女絶対落とす彼氏」なので、あれも気に行ってます。

単行本には乗ってない追加ストーリーもツイッターで上がってたりするので、あれも続きを気長に待ってる。

他に気に行ってるのだと「恋のTRPG」とかですかねぇ。恋愛にまで持ち込む方も持ち込む方だし、乗る方も乗る方だ……



廻る学園と、先輩と僕 Simple Life

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「……か、帰ろうか?」

少し硬い発音で先輩が聞いてくる。

「そう、ですね。帰りましょう。……その、一緒に」

 

「佐伯さんと、ひとつ屋根の下」の作者さんの……新作?

これも小説家になろうで掲載していた作品で、時期的にはこっちの方が先に書いているから、過去作というべきなのだろうか。

ともあれ、商業的には新シリーズ。絵師が和遥キナさんだったのもあり購入。

 

学園一のアイドルと称される片瀬司。

その彼女とある事件をきっかけに知り合った千秋那智、二人の交流の物語。

司が3年で、那智が1年って言う歳の差がまたいいですねぇ。学生時代の2歳差は大きいですよ。

 

そして、司が割とヤキモチ焼きな性格で。

那智の事が気になって仕方がない様子がもう、砂糖吐けそう。

司の友人の円のキャラが立っていて結構好きです。

雨の日に傘を忘れた円が、那智から傘を分捕って逃走し、その結果として司と那智が相合傘していった流れには笑った。

いや、実際のところ傘強奪されたらもうちょっと憤っていいと思いますけど。

司視点だと那智の姿は「拗ねたように訴えてくるその姿がかわいらしい。そどうしてくれようか」と映っているので、もう。

 

ラブコメと帯にはありますが……割とラブ要素の方が強めでしょうか。

傘を強奪する追い剥ぎが現れたりと、コメディ要素がないとは言わない。

じれったくて、とっとと付き合ってしまえよ、って気分になります。

実のところ『佐伯さん~』で作者さんを知って、他のシリーズ追い切れてなかったので、なろうの方の他作品もちょっと目を通してみようかな、と思いました。



薬屋のひとりごと7

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「なにがなんでもうかってもらわねばなりません」

「そ、そういわれても」

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「なにがなんでも今度こそ受かっていただきます」

 

里樹妃の一件が解決し、市井に戻った猫猫。

そこに高順がやってきて、官女にならないか、という話をして。

以前興味がなかったためロクに学ばず、落ちた試験ですが……今回ばかりは、と方々に手を回し、逃げようがない状況を創り出すあたりやり手ですね。

 

そして状況が整ってしまえば猫猫はちゃんと出来るんですよねぇ。

興味があることとないことへの反応が極端なだけで、元々のスペックは決して悪くないのですから。

詰め込み教育で、主席を取ってしまう辺り、要領も良いというか。呑み込みが早い。

 

見事官女となり、医官の手伝い何かをする部署に回されていましたが……

どこぞの軍師がそれを嗅ぎつけて周囲をうろつき、他の官女たちから不審がられたり。

血縁を使ったコネ採用ではないか、と疑いを向けられたりしていました。

そんな状況でも気ままに仕事に打ち込める猫猫は、本当強かです。周囲に流されてここまで来ているのに、なんだかんだ生き残りそうな雰囲気がある。

……扉絵に、官女の集団の中にいる猫猫を軍師が見守っている絵がありましたが……そこでの猫猫の目がかなり死んでて、思わず笑ってしまった。

 

新たに妃として迎えられた他国の娘、愛凛。

彼女からもたらされた情報で、またも厄介な状況になっていることが明らかになりますが。

白い娘について、ここまで尾を引くのか、という感じですねぇ。

今回もまぁ、上手い着地点を見つけられていましたけれど……不穏な影はまだあるんだよなぁ。

続きが楽しみです。ちゃんと仕事していたけど、影が薄かった壬氏にももうちょっと頑張ってもらいたいところではありますが……どうなるやら。



浅草鬼嫁日記二 あやかし夫婦は青春を謳歌する

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「今度真紀ちゃんを一人にしたら、俺は絶対に君を、許さないからね」

 

人とあやかしが共に住まう街、浅草。

馨が真紀の住んでいるアパートに移り住むことになって。

もう本当に夫婦みたいな距離感での付き合いですよねぇ。

 

元茨木童子であることが前回のいざこざで、陰陽局あたりにもばれてしまって。

事件を起こした、という事で真紀の眷属の御影の行動に制限をかけたいという要求が来て。

御影がちゃんと自分の行いにけじめをつけて、その上で真紀にも配慮したあたり良い子だなぁ。

 

そして学校では学園祭が行われることに。

文化部の見せ場となる場所だけど……展示を行う所が多く、集客力のあるエリアにおいても仕方ないと生徒会判断が下されて。

それに反発して文化部が連合を組んで企画を練り直す、と。行動力があるというか、なんだかんだ

 

そこで「うちのかっぱ知りませんか」というテーマにあなるのが、謎というかネタに走ってる感じはしますが。まぁここまでぶっ飛んでる方が話題にはなりますかねー。

悪妖が入り込んで騒動になりかけましたけど、馨が結界を張り、真紀が正気に引き戻して決着。

かつての眷属が裏で糸を引いているのが分かったり、因縁の相手が教師として赴任してきたりと、まだ騒動が起きそうですけど、どうなりますかね。



ソード・ワールド2.0 魔法文明リプレイ 黄昏の国の魔法王

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カミュ:こいつ、戦場に女を!?

ギデオン:はっはっは。私の代わりに死んでもらう必要がありますからね!

GM:いやあ、魔法文明滅んでよかったわー。

一同:(爆笑!!)

 

第一話『災禍の足音』、第二話『貴族の血とは』、第三話『決戦のオルレーン王国』の三話を収録したリプレイ。

少し前に発売した魔法文明時代の情報を記したサプリメント『エイジ・オブ・グリモワール』準拠で新しい種族とか、追加された「印象」判定とかも描写されていました。

ソード・ワールドのサプリも気になるんですが、全くと言っていいくらい追い切れてないんですよねぇ。

なぜかウィザーズトゥームだけは持ってますけど。その内買い揃えたい。……そんな事言ってるうちに下手するとバージョンアップしたりしてな……

 

滅びた古代の文明、今に伝承のみ残る魔法時代。

中々にロマンがありますよねぇ。あとがきで著者も語っていましたが。今とは違う時代、異なる価値観でどんな生活が営まれていたのか。

そんな夢想の果てに描かれた答えのひとつ。当然のことながら、時と場所が変わっても、目的の為に必死になる様は似通っていて。

……いや、魔神研究にいそしんでる婆ちゃんはどこかで止まってもらわないと不味そうですけど……まぁ、タビットだから寿命の方が先に来るか。

 

デュランディルという天才が魔術を生み出し、高弟に暗殺され知識が流出。

魔法王が乱立し、研究の果てに多様なアンデッドが生まれ、リプレイではそうした流れを受けた魔法文明後期~末期にかかる時期の、ある連邦に属する国が舞台。

魔物知識判定に失敗したときの「おまえの正体、見破ったぞ! 不確定名「○○のようななにか」!」(○○はネタバレ回避で伏字)って場面では腹筋痛くなるくらい笑った。

正体を見破ったと言ってるのに……いやまぁ、判定に失敗したい以上仕方ないことですけど。直前の流れからのコレはひどい(褒めてる)。

いつもと違う時代が描かれていて、かなり新鮮で面白かったです。



ぼんくら陰陽師の鬼嫁3

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「――……たけひとは、せりさまのてきなのですか?」

 

ぼんくら陰陽師、あれでちゃんと当主だったんだなぁ、と……いい加減、本家の嫁の披露をしろ、と分家筋の親戚がやってきて実感しました。

この叔父さん、姑とかなり相性が良くないみたいで。まさかの嫁姑コンビが結成。

なんだかんだ言って、この嫁と姑も仲いいよな……敵の敵は味方、というほど元の関係悪いわけでもないですが、そんな雰囲気で。

姑があまり酷いいやがらせするタイプではないって言うのと、芹の度量が大きいのが良くハマってる感じ。

 

それと同時に、またある以来が持ち込まれて。

本間先輩が持ち込んだ、いわくつきの白無垢。何でも色々とトラブルを招くとかで。

芹がまた災難に見舞われていましたが、彼女もなんだかんだタフだよなぁ。

そしてまだ未熟な本家当主の嫁にグチグチ行っていた分家の人間に、護里が敵なのか、と迫った場面は笑った。

祈里の影響ガッツリ受けてるじゃないですかー。

 

まぁでも武人叔父さん、嫌いじゃないですよ。

姑と一緒で、悪人になり切れないというか。概ね正論ですし。いくらか感情的な部分も混ざってますが、助力するといったらしっかり守ってくれるし。

「何を、嫁にさせとるんだ、ぼんくら家長!」と叫んだ場面とか、愉快な一面も見れましたし。やはり本職からしても「なし」な手だったんだな……

何とか今回の問題も解決出来てましたが……トラブルを仕込んだ黒幕も居るようですし……それを祈里が知っている、という時点でなんか厄ネタの予感しかしませんけど、どうなるやら。



ジンカン 宮内庁神祇鑑定人・九鬼隗一郎

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「でも、ひとつ分かりました。なんにせよ人は死ぬんです。だったら、僕は自分が綺麗だと思うものにこだわりたい。自分がやりたいだけのわがままをしてから、笑って前のめりに倒れたい」

 

呪い緒を招く特殊文化財。

それを専門と知る神祇鑑定人九鬼と、就職に失敗し彼に拾われた夏目。

夏目は拾われた恩から九鬼を慕っている部分があるようですけど……

「怪しいものを持ち込まれてはたまらないから脱げ」と言われて実際に脱いで見せる人を信じちゃあかんのでは……

いや「僕は脱ぎませんからね」とちゃんと自己主張は出来てるので、まだ大丈夫かな……?

 

初っ端から眼帯のみ着用した全裸の男という驚愕の要素がぶち込まれて、衝撃を受けましたが……内容は面白くて、流石としか言えない。

片方はベテランで、片方は拾われたばかりの訳ありの新人。

現代において、魔術だとか呪いの品だとかの総称――特殊文化財を扱う部署に所属している二人がメインとなって話が進んでいきます。

古くは権威を持っているところだったようですが、どんどん影響力は落ちている様子。部長がノルマ果たさないと査定が厳しい、とか零してて世知辛い。

 

魔術という、一般的ではない手法に手を出した人、特殊文化財に魅入られた異端の側に寄っている人々を上手く描いている、と言いますか。

一話の「イェイツの日本刀」、三話の「月の小面」で描かれた呪いに囚われた人々の、情念は凄まじく、それを端的に描き切っているので引き込まれます。

それぞれの事情についてもまだまだ深く追求できそうですし、刊行続いてほしいなぁ。

 



プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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