気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

★4

ファミ通2020年7月16日号

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メギドの為だけに購入。折に触れ見直したかったので、電子版をゲット。

50P割いて、これまでのストーリー解説や、イラスト集、Q&Aなどが載っていて満足感の高い特集でした。

 

メインストーリー解説、246章にだけネタバレ注意ってありますが……これはあれか。見開き単位だからか。いや、3章のバラムがネタバレ過ぎるなーと思ったので。

エリダヌスのラスイチ、土のラナって言うんだーと思って調べたら、メギドの塔に出てくるんですね。地のラナ表記らしいですけど。

 

アート展も収録されていて、カウントダウンイラストとか見られたのは楽しい。1周年カウントダウン2日前のウェパルが可愛くて好き。

キャラクター投票の1位~5位の描き下ろしイラストがあって、格好良かったですね!

順位の問題なんですが、「彼」が真ん中に居るのが最高でしたね。

 

あとはQ&Aも情報満載で楽しかったです。

まず最初に言いたいのは、ハックの胸囲聞いたの誰!?!? 測ってみましたじゃないんだよなぁ。めっちゃ笑った。アフロの外周を聞かれて答えた後、アフロソング実装した実績があるので、胸囲(男)ソング実装してこないかとひやひやしてる。

 

オーブ図鑑執筆者についての質問と回答が、気になって仕方がない。この運営が「~こともあるでしょう」って言ってる時点で、確定じゃん……

独特なモブネーミングの質問とか、パジャマ衣装に絡めた、ソロモンからの贈り物についての質問。バラム料理についての切実な回答。

あとは、バラムの鎖真実。なんであれが動いているのか。えぇ、不死者の発想凄いな。

他の質問も満足度高かったのでメギドプレイヤーなら買って損はないのでは。

インタビューでも気になる情報がおおかったです。コンティニュー機能についてとか、霊宝レベル2の件とか。楽曲が順調に増えてるので、CD2弾は期待したいなー。


ラストエンブリオ8 追想の問題児

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「……それは科学者としての意地か?」

「いいえ。人として、そして俺自身の誇りの為の行動です」

 

第二次太陽主権戦争、その第一回戦が終了。

次のゲームが開始するまでには、いくらか時間があるため、問題児三人が久しぶりに顔を合わせ穏やかな時間を過ごす。

いやぁ、やっぱりこの三人が揃ってるのはいいですね。飛鳥は別のコミュニティを創るために動いているわけで、いずれ道が分かれるわけですが。連盟って手もあるわけですしね。

実際、飛鳥の抱えていた案件が確定したというか、立場を得る事に成るようですし、成長著しいな……

 

カクヨムで連載していた問題児シリーズの短編を間に挟みつつ、次のゲームに向けた準備を描写していく感じですね。

1回戦の裏で発生していた「蛟魔王VS風天 兄妹の章」。

以前刊行されたムック『ザ・スニーカーLEGEND』に収録されていた、十六夜が外界で経験した事件「秩序を守る神様の日常」。

 

耀が一時期行方不明になった一件、「崖の上の非行少女」。十六夜に振り回されたある人物を描く「人は、生まれついて悪を知らない」。

などが既出のエピソードですかね。とは言え、カクヨムでも前半部分が収録されているものばかりですが。収録に当たっては、ちゃんと結末まで描かれています。

短編タイトルはなしで、短編参加キャラの扉絵が掲載されてる形式。飛鳥が北側でかかわった遊郭の事件は初出かな?

 

十六夜が関係しているエピソードがどちらも好きだったし、番長は頑張ってください。

飛鳥の遊郭での戦いぶり、未熟なりに頑張ってましたね。ちょっとポカをしてる辺りも彼女らしさがあって、うん楽しかった。

十二天の新顔なんかも居ましたし、情報量が多い。問題児シリーズ、やっぱり好きだなぁ。

 

と、新刊を楽しんでいたんですが。あとがき。

倒れて病院のお世話になった先生の決断という事で、正直に言ってとても悲しい。

でも、それで懸念されている通り、また倒れても元も子もないので、お身体第一にしてほしいですね。

先生がおっしゃった「何時か」を、いつまでも待っています。

カンピオーネ! ロード・オブ・レルムズ

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「だといいけどな……。でも、俺たちカンピオーネにはいつだって予想外の何かが起きるもんだ。おまえもいずれ、この世界にもどってくるかもしれないぞ」

 

シリーズの新章開幕となる1冊です。

『カンピオーネ!』と『神域のカンピオーネス』のキャラが、神話が再現された世界に集って好き放題暴れる、その序章というかダイジェスト版な感じ。

描写的には、カンピオーネスの主人公である蓮陣営の物が多いですねー。新ヒロインの子も蓮たちと今後行動をともにしそうな雰囲気。

 

最も新ヒロインの子、救世の神刀を振るう秩序側の存在で、カンピオーネ諸氏との相性悪そうですけどね……

だからこそ、カンピオーネらしからなぬチャラさも備えた蓮たち陣営なのかな? 護堂さんハーレムをこれ以上拡大するのもなんでしょうし。いや、彼は彼でなんか新キャラ侍らせてるっぽかったけど。

 

章ごとに、時間とメインキャラが変わる構成。

1章は、蓮と護堂の初対面エピソード。もともとはカンピオーネス4巻のドラマCD収録だったものを、再構築したものだとか。

護堂が、キス無しの自前の知識で剣を披露していて、凄い成長を感じた……護堂ヒロインズ達の活躍も今後あるといいんですが、どうなるやら。

 

2章は、鳥羽妹と厩戸皇子の珍道中。舞台となる、ヒューペルポレア世界を旅する二人が、現地住人と交流する話。皇子は始終楽しそうですけど、振り回されてる芙実花は大変そうです。

いやまぁ、彼女は彼女で中々強かになってきているというか、神に近しい現地住人たちにアイデアを齎し、急速に文明を発展させて満喫したり、地味にパワーアップしたりしてましたけど。

何と言いますかこう、混乱の一端を担っているのは間違いなく彼女達ですが、信じられるかこのコンビ、カンピオーネ居ないで都市発展させたんだぜ……? 

まぁ流石に武力面では劣ったようですけど、なんか剣の王様拾ってて嫌な予感しかしない。

 

3章は、新ヒロインの少女・雪希乃の物語。イラストが結構好みですねー。

護堂や蓮とはまた違う平行世界に住まう子のようですが、どうも神の末裔が治安を維持し、神殺しが生まれない世界だったようです。

その代わり、救世の神刀を抜けるようなジョーカーが生まれたりもしていたみたいですが。

彼女の世界が滅亡の危機に瀕しているため、その原因となっているヒューペルポレアに向かって対処しよう、という感じ。

 

4章が、ヒューペルポレアでの最新時間軸になるんですかね。

この章の前の幕間で、護堂が最初にこの世界に来てからは1年半くらいたっているようで、その間のエピソードが断片的に描かれたりもしてました。中々に気になるんですが、2巻が待ち遠しい。

ヒューペルポレアに到着した雪希乃が、蓮たちと遭遇して、情報を貰ってましたが……もうすでにヤバそうな気配しかない。本当に何してるの、神殺しの皆様方は……



今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。2 先輩、ふたりで楽しい思い出つくりましょう!

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「……みたいだな。そうなんだよ、こころ。僕は忘れ物をしてるんだ」

(略)

「忘れものなら、取りにいかなくてはいけませんね」

 

1巻読了後に、2巻プロローグを読んだっきりでした。

いや、発売前の宣伝で試し読み企画をやってたのは知ってたんですけど、読もう読もうと思ってるうちに発売日になってしまったんですよね。

読み始めて速攻で読了。涼暮先生の文章好きだなぁ。

ちなみに、日付変わってすぐ読む用にBOOKWALKERで購入して、特典目当てでアニメイトにも行きました。紙と電子で2冊買いだ……

 

灯火が星の涙に願った出来事が無事に解決し、戻って来た日常を謳歌できるかと思いきや。

翌朝からもう次の星の涙に遭遇するんだから、伊織もツキが凄いというかなんというか。

読み進めて行くにつれ、今回の遭遇もまた必然だったと分かるんですけどね……

 

表紙も飾った今回のヒロイン、天ヶ瀬まなつ。

1巻で灯火を探しに行った時に遭遇した、彼女の友人らしき子。

朝出くわすなり伊織は洗脳されて……「まなつは恋人だ」と思い込んでしまう。

衝撃を受けて獣性言語を喋る灯火ちゃん、ヒロイン力よりマスコット力の方が強いのでは……『自分より強い奴に会いに行く』じゃないんだよなぁ。

 

灯火ちゃんが浮かれて面白枠に寄ってるのを抜きにしても、まなつが普通に強いんですけどね。目力とか、色々と。

しかしまぁ、わざわざ名前を出していた辺り何かあるかとは思っていましたけど、予想以上の爆弾持ってたね、と言いますか。

全部読んでからサブタイトルを見ると破壊力が凄い。担当さんの仕事だそうで、お見事です。

 

新キャラの女子小学生、こころちゃんもいいキャラしてて好き。

人の心がないと言われ続けた結果、2巻で「人の心(物理)」として具現化するとは思いもしなかった。

一風変わった思考回路をしている子ですが、「忘れもの」の下りとかが特に気に入ってます。

 

あとは、1章にて伊織の毎週水曜日ある用事についても描かれましたが。

どれだけ背負ってるんだ、伊織は。あそこまで行くともう呪いの類に思えてきます。

いやまぁ、星の涙なんて存在自体、解明できないオカルトですけどね……。

謎と言えば、ナナさん一体何者なんでしょうね本当。登場してないのに存在感はバリバリにあるし、なんなら嫌いじゃないですけど、不気味ではある。

というか、まなつが星の涙を拾いに行ったことを知っている人物に心当たりしかないんですが。おいおいあのキャラも星の涙持ってるんかい。一度疑い始めると、全てが伏線に見えて来て怖い。

 

まなつが何を想って星の涙を使い、伊織に影響を及ぼしているのか。

彼が気付けていなかったこととはなにか。考えて考えて、最終的に答えに辿り着いている辺りは素晴らしい。ちょっと遠回りもしてましたけど、人間味あって良いです。

 

描写されてなかった過去回想を挟むことで、強度を増してくるのが凄いですね。

実は、かつて2人は出会っていた。

その時はまなつが偽名を使ったりしたこともあって、伊織が連想し辛くなっていたようですけど。あの時伊織に助けられたから。恩人だから。だから……星の涙に願ったのだ。

不器用にも程があるとは思いますし、星の涙なんて怪しいものに手を出したのはいただけませんが。その想いまで間違ってるとは言いたくない。

このまま、まなつちゃんがヒロインでもいいんじゃないですかね(洗脳済)。

 

どのキャラも個性的で好きと言うのが大前提なんですが。

灯火ちゃんよりまなつちゃんの方が好きですねー。BOOKWALKER特典で玲夏が見たようなクレバーな灯火ちゃんとか気に入ってるんですが。

でも、出番少ないですけど、一番好きなのは小織なんですよね。アニメイト特典が小織視点と聞いて、思わず買ってしまった。彼女の内面描写が新鮮で良かったですね。
今回のラスト的に次の巻が楽しみですけど怖くて仕方がない。



鬼人幻燈抄 幕末編 天邪鬼の理

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「多分、今の甚夜君は私が何を言っても納得できないと思います。でも、貴方の言う弱さを忘れないでくださいね。きっといつか、その弱さを愛おしく思える日が来ますから」

 

明治編が10月予定、さらにはコミカライズも始動だそうで。

力を入れてるなーと言うのが伺える。巻ごとにカバー裏のイラストにも工夫されてますしねー。楽しみ増えていい感じです。

 

サブタイトルに在る通り、幕末です。

移り変わる時代が描かれます……それは決して穏やかなものではなく。

外国勢力の干渉に、幕府の態度などが合わさって、動乱が始まりそうな危うい雰囲気がある。

巻ごとに時間がどんどん流れてますが、それぞれの味わいをしっかり見せてくれる辺り、描写の幅が広くて凄い。直次なんか結婚して子どもいますしねー。

 

人々に不安が広まったことで、鬼が跋扈する部分も増え甚夜も仕事が増えていて。

ある廃寺に人喰い鬼が出るという噂を聞いて足を運んでみれば……そこで、彼は嘘吐きな鬼と出会うのだ。

鬼は嘘を吐けない筈ですが、天邪鬼の説話なんかもありますしね。

実際それに絡めて、優しい夢を見せてくるのが上手いし辛い。

 

今回は土浦絡みのエピソードも悲しいんだよなぁ。

もし出会いが違っていたら。また違う道もあったのかもしれない。

どのキャラも頑固故に道を譲らず、変えられず。鉢合わせればぶつかる事に成るわけですが。

敵対する相手の中にも魅力的な人が多いので、IFを想像するのが楽しくもありますね。

新キャラの野茉莉が可愛くて癒しなんですよねー。WEB既読民としては明治編も楽しみです。

鬼人幻燈抄 幕末編 天邪鬼の理
中西 モトオ
双葉社
2020-06-17

さよなら異世界、またきて明日Ⅱ 旅する轍と希望の箱

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「夜、眠る前にはいつもこの箱を眺める。この箱の中身だけが私を支えている。だから君に贈る助言はひとつだけだ。希望を詰める箱を見つけたまえ。それが心の拠り所になる」

 

二人での旅を続けるニトとケースケ。

効率的に探し物をしたいので地図が欲しいというケースケに、地図は貴重品だから簡単に手に入るか分からないというニト。

うーん常識が違う。いいですよね、こういう違いを見せつける会話。こういうの好きです。

なので、今回はケースケが異世界人だと見破る、眼力強い人が多くて楽しかった。しかも見破る方法がそれぞれ違うやり方なのが良いんですよねぇ。

新キャラでも気付かない人も居ましたし、バランスが上手い。

 

旅の道中、聖女様を奉る聖堂がある村に辿り着いた二人。

崩壊しつつある世界で、ひっそりと滅びかけている村。こういう村、普通にあちこちにあるだろうし、旅人を迎えることなく滅びた場所もあるんだろうな……

ケースケが悩みを抱いたのも分かるわぁ。何もかも終わりつつある世界において、なぜ人は生きているのか。

 

多くの知恵者が考察しつつも答えを出す前にしまい、真実は明かされることはなかった。それでも。そんな世界で生きる理由。

モンテさんの答えが曖昧なようで支えになる、まさに希望となる指針の話だったので、ケースケが役に立つ助言だと返していたのが、良かったですね。

 

届け屋を営んでいる獣人の少女、シャロルも中々いいキャラしてました。

というか、彼女の祖先と出会った異世界人の話って、前作のキャラでは……? そんな気はしてましたけど。そうかあの世界、静かに滅びるのか。

別の作家さんが言っていた「滅びない国はないので(滅ぼしました)」的な言説を思い出しましたね……

終わりがあるからこそ、それでも生きるからこそ。優しいし切ないし、悲しくて愛おしい。

相変わらず作中の空気感が好みで楽しい、良い作品でした。


Babel1 少女は言葉の旅に出る

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「(前略)だから、どれほど世界の現状が不自由なものであっても――僕は混入された便利さより、あるべき不自由を望むよ」

 

Babelリブート刊行おめでとうございます!

以前電撃文庫から刊行されていたんですが、2巻で打ち切りの憂き目に(担当さんが刊行模索中らしき話はちらほら聞こえましたが)……それもあって『Unnamed Memory』刊行したときは、イチオシという事を抜きにしても宣伝しまくったんですが。

それが結実したように思えて嬉しいですねー。

電撃文庫時代は、文庫に納める為にシーンを削ったり、色々と組み替えたりとされていたんですが。今回は新文芸という事で原点そのまま(加筆はあり)です。分厚い。紙でも480Pくらいあります。

 

この作品は、『Unnamed Memory』と同じ大陸を舞台としていますが……300年後のエピソードです。

現代地球の文系大学生女子・水瀬雫が、不思議な穴に吸い込まれてしまう。異世界転移モノですね。

文字は読めないものの会話は通じたので、簡単な販売員のバイトをして日銭を稼いでいる辺りは強かと言うか。これから何をするにしても資金は必要だ、という割り切りはすごい。

「やることやってりゃ気も紛れます」というのも本音でしょうけど。

 

そんな彼女が、魔法文字を専攻とする魔法士エリクと出会って。

エリクは、「異世界から来た」という前例がない少女の言葉を信じてくれる稀少な人物で。

更には魔法大国ファルサスならば、あるいは帰還の術が見つかるかもしれないという助言や、実際にファルサスを目指す雫の旅に同道してくれて。

彼自身も雫に文字を教わるという条件を出してはいますけど。完全に無償の善意より信じやすい。エリクと初期に出会えたのが、何よりの幸運ですよね。

 

タイトルが『Babel』という事もあり、この作品のテーマの一つは「言葉」です。

何故、異世界出身の雫とエリクの間で会話が成立するのか。その真実は、物語終盤で明かされます。

言語に関する疑問自体は、実のところ『Unnamed Memory』でも抱けなくはないのですが。回答については『Babel』を待たなくてはならないんですよね……。

 

UMでメインを張った王と魔女はどちらも腕利きでしたが。

本作の主人公二人は、どちらも学者よりと言いますか。「湖の底に行きたいです」への回答、オスカーだと「水妖を脅す」になりますが、エリクの場合だと「かつて辿り着いた先人の文献を調べる」になる辺りで察してください。

なので、戦闘とかになると結構ハラハラします。それでも、退けないと踏み込んでいく雫の覚悟が好きでもあるんですけど。

 

あとなんか最後に、見覚えのある名前が出てきましたね。

いやーよくある名前なのかなー(棒)。実際書籍でUMにハマって、Babelに来た人がどんな反応するのか、凄い興味ありますね……

2巻は秋予定。またしても雫の覚悟キマった姿が見られるので楽しみ。文庫で出番のなかった3巻以降のキャラも待ち遠しい。

天才王子の赤字国家再生術~そうだ、売国しよう~7

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『いやあお見事。初戦は負けたよ。本当にピンチだ。このまま負けちゃうかもしれないなぁ。だから――もっと掛け金を吊り上げようぜ』

 

皇帝崩御から三年。

未だに皇子たちの争いには決着がつかず、民の中にも倦んだ気配がじわじわと広がり……

焦れた第一皇子が、他陣営の承認を得ないまま、皇帝になるべく戴冠式を行うと通達をだして、帝国内で騒動が勃発することに。

 

第二・第三皇子は一時的に結託して、第一皇子を継承戦から脱落させようとしますし。

ロウェルミナは憂国派閥の長として各所に介入しつつ、自らの望みを叶えようと暗躍しています。

そして全ての陣営から、協力あるいは静観の要請を受けたウェインは、現地で情報を得ようと帝国に向かう。

 

最も第一皇子は泥舟なので与するつもりもなかったようですが、罠が仕掛けられていて、第一皇子と行動を共にする羽目になってたのには、笑うしかなかった。

ウェイン、また鼻からジャガイモ喰う羽目になるなんて……いい加減学習しないのか。

いやぁ、最近名を知らしめているナトラの王太子と言う看板を、こう活用して来るのか。そして、誰かに踊らされるばかりではないウェインの頭の巡りが恐ろしい。

 

各陣営が本格的にぶつかるということは、それぞれに分かれたウェインの友人たちとも競争する流れとなるわけで。

ウェインとロワが策謀に磨きをかけているように、グレンもストラングも得意分野を伸ばしているのは良かったですね。

恐ろしいのは帝国の層の厚さで、グレンの突破力もストラングの盤外戦術も恐ろしかったのに、彼ら以外にも手札が豊富にあるんだものな……

 

そりゃあウェインも一度は従属を検討するはずだ。

……いや、本人多分まだ悠々自適の隠居生活諦めてないと思いますけど。ここまで実績積み立てたら無理だろ……

 

終盤が怒涛の展開過ぎて、最初は置いて行かれましたね。ディメトリオの臣下たちが茫然としたのも頷ける。

第一皇子の決断には、感服する。あぁ、呪いは解かれたんだな……あるいは、最初からこうであったら、また違う道があったのかもしれないですが。その仮定は無粋かな。

フラーニャも帝国に赴いた際に、新しい家臣を迎え入れたようですし。まーたおっかない人を迎えましたね。彼女の決断とその理由も語られてましたので、納得ですが。

東で動乱があった次は、西で会議。こちらもこちらで魔窟なんですよねぇ。今度はどこと戦争になるのやら。


昔勇者で今は骨5 東方月光堕天仙骨無幻抜刀

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「アル。わたしを信じて、守って。お師匠さまに鍛えてもらったもの。それが魂なら。私は手を必ず手を届かせる」

 

前回から4か月後。

魔軍令フギムニが予想してなかった情報でぶん殴られたり、勇者一行が転移装置の事故に巻き込まれて東方に飛ばされたりしてます。

しかしまぁ、縁は異なもの味なものというか合縁奇縁というか……どっちも男女の仲よりの語なんでアレですけど。

東国ヤマには、かつての勇者の仲間であり剣の師匠でもあるマガツが居ましたが。

今回の騒動はかなりの規模で、一人でも欠けていたら解決できなかった辺り、縁の妙を感じましたねぇ。いつくかの縁にはどこかの神様の思し召しもあったようですが。

 

ハルベルの死霊術士としての修行も一定の成果を認め、地盤を固める為に帰国しようとしていた矢先ですからね。

もし少しでも期限がずれていたら。ハルベルの力量が足りなかったかもしれないし、逆に成長著しかったら転移事故に巻き込まれず、東国で戦力が不足したかもしれない。

この辺りは骨になってからも、厄ネタばかりを引き続ける勇者の運の問題かもしれませんけど。

トラブルを吸い寄せまくってて、正直笑う。マルドゥにも「死してなお運命力が強すぎる奴」とか言われてましたしね。

 

そしてついに登場したマガツさん。

正直どんなキャラか気になってたんですが、予想以上に愉快な御仁と言うか。

血も涙も情もある、気の良い人物。けれど、剣を全ての上に置く価値観。

それ故に、振り回されるキャラも多いみたいでしたけど。いやぁ、あそこまで我を通してるのは好きだなぁ。

なので中盤の展開にはびっくりしました。あまりにもあっけなかったので。

……かと思ったらさらにその後、驚かされるんですけどね! 勇者御一行はびっくり人間ショーでも開催する気ですか。「1番、勇者。骨になります」。初手からインパクトしかないので駄目だな。

 

魔王軍との戦争で、国力は削られていると言いますが。

ハルベルやミクトラみたいに、勇者に影響を受けた下の世代も育っているし、魔軍令も考えがあるようでしたし、少しでも良い方向に行ってくれるといいなぁ。

……フギムニさん、予期せぬ情報で殴られてばっかりなので、足元すくわれないか心配ですけど。

インフィニット・デンドログラム13 バトル・オブ・ヴォーパルバニー

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「お前らがクラン作ればいいだロ?」

 

皇国から申し入れられた、講和会議。

王国側にとって、皇国と戦争を続ける事にはメリットは無く、戦争やテロによる感情問題を除けば、悪くはない提案。

とは言ってもそれは、真っ当に講和が成立すれば、の話ですが。

戦争結界や【誓約書】のように、システムによって約束された、破棄できない契約があるので、悪意なく結べばハッピーエンドになるのですが……

当然、策謀を練っていて。皇国側のトップが戦争に成る、と断言しているのが恐ろしい。

 

レイは、アズライトとの縁もあり、護衛を依頼されますが……

仮に戦争となって結界を展開する事になれば、ランカー以外は参加する事すら出来ない。

決闘と討伐のランキングは、今から食い込むのは難しく、クランランキングにランクインする所に傭兵のように一時所属を検討していましたが。

女化生先輩のクランは不動の1位ながら、女化生先輩いるからアウト。

けれど他にツテのある場所も、色々と不都合があり、これはもう危険と分かりながら〈月世の会〉に入るか、と悩むほど。

 

そこに迅羽が現れて、レイの周囲には有名どころ揃ってるんだから、自分でクラン組めばいいじゃないか、と提案してきて。

いやぁ、小学生女子のはずなのに、本当に頼りになりますね迅羽! 超級なのに、かなり真っ当な性格してますし!! ピーキーな人が多すぎるんだよなぁ、超級。だからこそ、上り詰めたともいえますけど。

 

本気の兄の問にも、まっすぐ答え無事にクランを結成していましたが……

名前がまぁ、アレなのはご愛敬と言うか。「素敵大好き・着ぐるみ愛好会」にならなくて良かったねとしか(WEB290話あとがきネタ)。

 

講和会議に際して、王国でも皇国でも手は打って。

さらにそれに加えて管理AIの中にも、元々与えられている役目を逸脱しない範囲ではあるものの、暴走を始めた奴までいて。

クロノとチェシャのバトルは結構好きです。VSクロノだと、その後のカシミヤがMVP過ぎるので、チェシャ今一つですけど、カシミヤが辿り着くまで時間稼げたから……

 

今回、たまたまBOOKWALKERで購入したのですが、特典SSがカシミヤのリアルに関するエピソードで大変満足。

幼い彼が、どうして《抜刀神》に就けるほど刀に習熟していたのか。その片鱗を垣間見ることができます。なるほど、エンブリオが抜刀補助のイナバに成るわけだ。
カシミヤ好きなので、登場頻度少ないのがちょい残念なんですよねー。まぁ、デンドロはキャラが多いから仕方ない。

あとは、チェルシーとジュリエットに会いに行ったとき。
クロウ・レコードで登場したマックスが加わっていたのは、ちょっと嬉しかった。

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ちゃか

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