気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

★4

Unnamed Memory1

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「ならば私は貴方の守護者として塔を下りましょう」

「今日から一年間 貴方が私の契約者です」

 

私の最押しライトノベル、『Unnamed Memory』のコミカライズです。

好きな小説が書籍化して。それに好きなテイストで挿絵がついただけでも嬉しいのに、好ましい漫画連載まで始まって、言葉にできないくらい幸福を感じている。

 

呪いを受けた王太子オスカーが、試練を乗り越えた末に魔女に解呪を依頼するお話です。

画が付くと、青き月の魔女が住まう塔の高さが映えますね。雲がかかって頂上見えないんですが。

この中にあるいくつもの試練を、オスカーは実質一人で乗り越えていくんだからお見事です。

コミック用に描写が圧縮されたり、一部変更されたりしてます。ただ、古宮先生の監修が入ってるので自然に読めるので、もう本当にたくさんの人に読んでほしい。

 

小説版でもティナーシャが自然に浮遊の魔術を使う、と言う描写はありましたけど。

コミカライズされて、実際に浮いてる姿を見るととても可愛いんですよ! 特に2話で祭りを楽しみにしてくるくるしてる場面とか、とっても良いと思います。

3話で実際に祭りを満喫してるシーンも挿入されてるんですよねぇ……。

 

オスカーに求婚された時とか、城を抜け出してると聞いた時とかに見せる表情とか、全員の記憶いじって解決しそうな気がすると見抜かれて「心を読むな!」してるシーンとか。メイン二人の表情がコロコロ変わるので楽しいです。

 

あとはリトラとかラザルやメレディナみたいに、書籍版で挿絵がつかなかったキャラの容姿見られるのはポイント高いですね。

1巻では「繰り返し触れられる過去」が終わる場面までが描かれていますよー。オススメです。

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部 女神の化身Ⅴ

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「どこまでとおっしゃられても……。取れる時に、取れるところから、取れるだけ、取っておくもの、とわたくしは教えられて育ちました」

 

プロローグはボニファティウス視点。

彼は次期領主としての教育をヴィルフリートに施していたそうですが……不満を口にするだけの現状では、相応しいとは言えないとジルヴェスターに申し出て。

名捧げのルールが変わってしまう懸念をローゼマインに伝えてくれたりと、孫娘愛が強すぎる面白キャラなだけじゃなくて、ちゃんと周囲が見えてるんですよね。

 

「ローゼマインは人を育てるのが上手い。どれも私が欲しいくらいだ」なんて最高の褒め言葉じゃないですか。

フェルディナンドから、他の領主候補生の側近と力量差が生じてるとか言われてましたしね。

ボニ様に比べると、ジルヴェスターは甘いなと思わざるを得ない。嫌いではないですけどねぇ。ここで忠告を貰っているのに、結局ヴィルはあぁなるわけですし。

 

この巻だけでもローゼマインの周囲は騒がしいです。

王族の願いで、未成年なのに地下書庫の調査を手伝わされるし(これはローゼマイン自身も楽しんでますけど)。

他の領地からは中央神殿に入れようとする動きがあったり、果ては王族に迎え入れようとまでしてきますからね。

 

星結びの儀式が挿絵になっていたのは最高でしたね。

神々しいって言葉が出てくるのも納得できる、迫力があった。

そして、祠巡りを強要されたローゼマインと、王族として命令してくるアナスタージウスとエグランティーヌの挿絵も、構図とローゼマインの顔に陰入っており断絶を感じる構図が目を引きました。

 

商人聖女の章が、好きなんですよね。

下町で育ち、神殿で学び、領主の養女にまでなった彼女だからこそ見える世界と出来る提案がある。

ローゼマインが積み重ねてきた時間の集大成とも取れる交渉ですから。

……脅しも混じってるけど。まぁ、交渉相手になる王族が、話し合い席を設けたからいいだろう? と思ってる傲慢さが透けて見えて、イライラするシーンでもあるんですけど。

 

祠巡りの時もそうですけど、ローゼマイン達の貢献は小さくないと言いながら、向こうの都合ばっかり押し付けてくる王族はハッキリ言って嫌いです。

アナスタージウスの方は、祠巡りを終えた後にすまなかったと言ってくれる描写が入ってましたが。一回の謝罪で許せるような真似じゃないぞ……。

 

ちなみに書籍化で祠巡りの描写は加筆されていて、それぞれの神様の授けてくれる言葉が分かるようになってます。細かいですけど、結構嬉しいポイント。こういうの気になるんですよね。

 

エピローグは、ヒルデブランド視点。WEB版の『閑話 望みと出口』。

恋は盲目状態で暴走をはじめそうな王子が恐い恐い。マグダレーナは、変に昔んフェルディナンドを知ってる分、認識が歪んでる部分はあるよなぁ、と思います。

まぁ、ローゼマインみたいな突飛な存在に影響されて、変化したことを他領の人が把握するなんてのは難しいでしょうけど。

 

巻末SSはアドルフィーネ視点の「望まぬ結婚」とオルタンシア視点の「シュラートラウムの花」。

前者は、順調にジギスヴァルト王子の株を落とす話でしたね。いやぁ、傲慢ですね。

自分達の意見が通って当然と言う振る舞いと、言葉選びのセンスがなくて敵ばっかり作ってる気がする。これで本当に貴族院出てるのか……? って思いたくなる。

これはアドルフィーネが、個人的に好きになれないというのも分かる。無理はない。むしろナーエラッヒェは彼のどこがいいの……?

それでも政略結婚だから、と受け入れていたのに無茶ばっかり言うんだもんな……。

 

オルタンシア視点では、彼女が智の番人として覚悟を示してくれてるのが好印象。

一方で、彼女の夫である騎士団長には不審さが募るといいますか。……最後のシーン、正直怖かったですよ。おっかない。

 

今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。14

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「それでも…」
「本当に奇跡にでも縋らないと敵わない望みがあるなら」
「いったいどうすればいいんですか…」


おさいもコミカライズ! 1話~5話を収録。

灯火ちゃんが可愛くて良い感じです。表情がコロコロ変わるんですよ。
巻頭の「どうですかぁ? うれしいですか?」のハート飛ばしまくってるコマとか結構好き。
子犬扱いされてたりもしましたね。わりと分かる。

7年前の7月7日に降り注いだ7つの流れ星。
「星の涙」と言われるそれに願えば、失失った一番大切なものを取り戻せるという。
ただし、二番目に大切なものと引き換えに。
よくありそうな都市伝説ですが、実際のところ本物には効果があって。

主人公の伊織が久しぶりに幼馴染の妹、灯火と再会した翌日から彼女が付きまとってくるように。
彼女は「星の涙」に願おうとしているのかもしれない、と伊織は考えて。
それを阻止するために、意図がつかめない彼女の行動に付き合うことに。

同じ学校だったので、合うのは難しくないものの。
伊織は校内で嫌われているため、進んで灯火が会いに来たときには変な空気になったりして。
3話のデート回とか結構好きです。なんか小説版と違う描写になってるところがあって、原作者Twitterを見るにそれはわざとっぽいので、種明かしされる機会をずっと待ってる。4巻出て……。
個人的には小織推しなので、たまに登場すると嬉しいです。

巻末にはおまけ4コマを収録。
放課後楽しそうにデートしてる風景が描かれてて中々楽しい。
電子版買ったので自信ないですが、多分並び的にカバー裏にも漫画書かれてるタイプなのでそちらもご確認ください。おまけ4コマ3と4がある筈。

 

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?124

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「でも、あたしの尊敬する人が言っていました。どんな悪党にだって、一度くらいやり直すチャンスがあってもいいって。だから、これはそういうことなんです」


アルシエラやオリアスの様に、ザガンとネフィの幼少期を知る人との縁が出来て……お互いの誕生日を知ることに。
二人とも子どもの頃は、それどころじゃない環境に置かれていたので、誕生日ってどう祝えばいいのだと困惑していますが。
せっかくだからお祝いはしたい、と相手に秘密にして準備を始めているのが尊いですね。

……手島先生の作品の主人公、『影執事』シリーズのマルクくんと言い誕生日を知らない悲惨な子ども時代送ってますよね……。
誕生日問題で、シャスティルとバルバドスにも変化が生じたりしてるのは微笑ましくていいですねー。
口絵に描かれていたポンコツコンビの邂逅と対話も、中々良かったです。
あの二人の周辺、恋愛感情が色々絡まっているよなぁ。
今幸せそうだから、このまま行ってほしいと思いますけど。

シアカーンとビフロンスが座して待っている筈もなく。
同盟は決裂したものの、それぞれが手駒を動かしたり、領地に乗り込んで来たりしてくるんだからたまりませんな。
それだけじゃなくて、ホムンクルスであるネフテロスの寿命問題まで迫っていて。
研鑽を積んでてもそれに対する解決が即座に出来ない、と言うのが中々難しいですねぇ。

正確に言うと助ける方法はあるけど、ネフテロスがそれを選べないという問題だというのがややこしさをましています。
アルシエラのちょっかいで、少し気持ちが前向きになったように思える場面で崩れてしまったのは惜しい。
……というか、ビフロンスが本当に嫌なタイミングで介入してくるんですよね……。

調査に赴いていたシャックスと黒花の方でも、シアカーン配下との遭遇戦があって。
裏切りの聖騎士長との対決があって、黒花が速攻で決着をつけていた場面には凄みを感じましたね。
その後、ザガンのように他人に優しさを向けられるようになっていたのにも感動した。
成長したねぇ、黒花。シャックスに張り付いてる挿絵が可愛くて良かった。

そして、ヴァリヤッカが一度は生き延びてましたが、今回で屍を晒すことになって。
……まぁ、生き方を変えられなかったので当然の末路って感じですけどね。
けど、また聖騎士長が減ることになったのは教会の戦力的な意味で不安が残るかなー。
聖剣は回収して教会に返還されたから、マトモな聖騎士長が誕生してほしいけど、使いこなすのには時間かかるだろうし、どうなるやら。


UMコミカライズ感想

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電撃大王のUMコミカライズ感想!
表紙+シールカレンダーの付録付きで、メロンブックスさんで紙版を購入すると表紙絵のクリアファイル特典も付きますよ。オススメ!!

◇第6話 夜の透明1

冒頭からティナーシャがふわふわしてます。
本当にここまで、登場したシーンでほとんど浮いてるな……。
彼女に報告をしている猫の使い魔も可愛くて好き。

そして、始まりましたよ「夜の透明」。
このエピソード、好きなんですよねぇ。書籍化する前にも、よく読み返してました。
オスカーの父親がまだコミカライズに登場してない(正確には、魔女に呪いを受ける過去の1コマには出てる)のに、外戚の困ったおっさんは登場してきたのが、地味にツボです。

宮廷魔法士向けの仕事を張りだす掲示板の前で、ワイワイやりとりをしているオスカーとティナーシャ。
背景のモブ魔法士たちから「お気に入りなんでしょうな」とか「いつものやつだ…」と思われてるのが面白すぎるな。
王太子は普通宮廷魔法士の仕事探しの場には来ないでしょう。
……まぁそもそもオスカーは普通じゃないからな……。
だって、帰ってきたものが居ない魔女の塔に王太子が供を一人だけ連れて挑んだりもしませんけど。

そして今回の目玉は、剣の訓練に参加するティナーシャ。
髪をまとめて動きやすい服装になってるのが新鮮でいいですねぇ。
魔法を使うだけじゃなくて、剣も出来るとか、長く生きていた経験を感じさせる。

将軍職のアルスを驚かせるくらいの腕はあるみたいですし。
「彼女はいったい何者なんだ……」という疑いの目を向けている場面が、ティナーシャの後ろ姿というのも良いですよね。
窺い知ることが出来ない、陰りを感じていいんですよね……。

講義シーンも地味に好き。
ラブハプニング公爵(違う)が、登場シーン少ないのに面倒臭い人ってイメージをぶつけてくるのが強いんだよなぁ。
老魔法士が暗躍してるのも描かれてますが、いやぁ、マジに怪しいなあの老人。
よくアレの手を取ろうと思ったな、と感心してしまう。

フシノカミ~辺境から始める文明再生記~4

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「いいよ、アッシュ君――やろう」

(中略)

「ここから先は、あたしも命をかけるよ」

 

2年の軍子会を終え、働きはじめたアッシュたち。

領地改革推進室という新しい部署が設けられ、マイカが室長としてアッシュを始め、軍子会のメンバーなどが参加していた。

「実質アッシュ君の巣」なんて噂されているようですけど、それだけの実績挙げてるからな彼ら……。

 

農業改善計画と工業力向上計画の管理・運営・実施・調整および付随業務全般とか担当範囲が広すぎる。

それでどうして結果を出せるんだ。まぁ、大体アッシュの無茶ぶりに適合して、周囲も能力を伸ばしていった結果ですよね。

 

彼らは、領主代行の支持があることもあって結果を出しています。

けれど、その手がどこまでも届くわけでも無くて、どうしようもない部分は切り捨てる判断が必要になることもある。

その判断を、切り捨てる側が理解して受け入れてくれるとは限らないのが、難しい所ですけど。

 

税収の推移や、現地の状況を確認した結果、農村としての体裁を保てなくなっており「放棄した方が良い」と理性では判断を下す村を見たアッシュ。

しかし、彼の胸には憤りがあった。

該当のアジョル村は、見捨てられたと嘆くばかりで改善する気概がなかった。

それまで手助けしていたが、自分たちの村も危うくなり支援を切った相手を逆恨みすらしていた。

 

「あの村を見捨てないと言った、その覚悟を見せていただきましょう」

勢いのままにアッシュが言い放っていましたが。これまでずっとそばにいたマイカが、今回は止める事を選ばなかった。

目の前に問題があるのに、逃げることは出来ないと。一緒に抗うのだ、と。

 

アッシュと言う暴走機関車に引っ張られるのではなく、自分も並ぼうとする彼女の覚悟が、本当に強くて素敵。

……まぁその結果として、推進室の周辺に善意に寄る地獄への道が敷設され、開発メンバーを筆頭に悲鳴を上げる羽目になってましたが。

 

流石に全てが順調とはいかないまでも、不可能に近かった村の再建に近づく所まで行ったのは流石です。予想外のトラブルに横殴りされてましたが。

それはそれでアッシュの功績がまた一つ積み上がったわけだしなぁ……。振り回されまくってるイツキがアッシュに大分慣れて来てるのが分かって楽しかったです。


フシノカミ~辺境から始める文明再生記~1

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――だから、何とかしなくてはならない。

そうだ。抱くべきは絶望ではなく、まず決意の火種であるべきだった。

 

WEB既読。

主人公のアッシュは、辺境の寒村で生まれた農民の子供。

8歳ながらに聡明な彼には、前世のものと思しき記憶があって。

その記憶の中では様々な便利な器具に囲まれて暮らしていたけれど、現実は世知辛く。同年代の子供がただの風邪で亡くなる程度には、死が近い。

その聡明さ故に絶望しかけていたアッシュは、ある日、書物の中に希望を見いだす。

 

教会の神官に話を付けて、文字を学び、本を借りる許可を得て。

そこに記された知識を活用して、現実を少しでも住みよくしようとする。

「この村での生活をちょっと苦しいものだと感じていまして、少しでも楽にしたいのですよ」と当人は語っていますけど。

その為にするのが勉強して知識をつけて、アロエ(的なもの)を見つけて軟膏を作ってみたり。それがお金になった後は、ほとんど廃れていた養蜂業を復活させようと奔走したり。

 

夢を見いだしたからには、そこに向かって進むのみ。試したいことは山ほどあって、立ち止まっている暇はない。

アッシュの生き様が、本当に清々しくて見ていて楽しいんですよね。

読書好きとして、シリーズの重要な位置に「本」があるのも見逃せません。

この物語の冒頭に記された「本だ。本だった」から始まる心弾む戦いについての記述が、本当に好きなんですよね。知識を継承するためのモノとして、本を尊重してるのが伝わってくる。

 

書籍化にあたって、アッシュ視点だけだった物語に他のキャラクターの視点が挟まるようになります。

1巻だと基本的にマイカ視点ですね。今までと違った笑顔をするようになったアッシュが気になってる様子が、彼女視点で見れるのは微笑ましくて良かった。

アッシュが遭難したときの村側の事情とかも分かったり、村長家の教育方針と言うか他愛ないやりとりが見れて楽しい。

 

巻末には、村長夫人のユイカ視点が挿入されていて、アッシュの絶望に気付いてから1巻終了時までの彼女から見た、変わった少年の事が描かれていますが。

まぁ明らかに普通じゃないんですよねぇ、彼。とても魅力的な怪物だ、なんて評していましたけど。抗いがたい魅力的な提案をしてくるって意味では間違ってない。

挿絵のマイカも可愛いし、編纂版を読めて良かったなと思いました。


86―エイティシックス―Ep.9 ヴァルキリィ・ハズ・ランデッド

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「あたしたちは、――あたしたちをもうこれ以上殺させない。止めてやる。こんなバカみたいな戦闘も、あたしたちを縛ってるこの戦争も!」

 

頼もしい仲間出会ったセオは、腕を失い戦えなくなった。

他のエイティシックス達にも被害は出ていて、海上戦闘だったこともあり遺体の回収が出来なかった者もいる。

そうした喪失や停滞といった心の傷についても、しっかり描いてくれるのが信頼感ありますね。どうしたって重くなってしまいますけど。

 

絶望の中でも前に進もうとする人は居るのだと描いてくれるのは、尊くて眩しい。

人死にも多い、暗くなりがちな作風なのに要所で笑えるネタ仕込んでるのはいいですよね。息抜き出来る。

42Pの種類によっては原生海獣を食べるというトーク中にあった地の文「レーザー撃ってきたが」が個人的にはツボ。

 

あと大きいのは、口絵でも描かれていましたが。ついにレーナがシンに告白。

セオの負傷などを受けて、シンもショックを受けていたようですけど。そんな彼に「頼ってください」と言えて、お互いにそれを許せる関係は素敵です。

その後の戦場におあっても、気安いやりとりしてましたしね。いちゃつきやがって。もっとやって。
クレナの思いについてもしっかりと結末を描いてくれたので満足しております。

 

そして、電磁砲艦型が逃げたと思しきノイリャナルセ聖教国から、救援要請が入ったこともありシン達が派遣されることに。

「狂国」と呼ばれているとかで、色々と注意もされた上で赴いていましたが……終盤明らかになった事情を思うに、正しい警戒だったな……。

 

今回もまた厄介な戦争ではありましたけど。

血を流した分の、大きな成果を勝ち取ることが出来たのは良かった。

多くの戦場を超えて、シンの覚悟も定まってきてるようですし。反撃が、上手くいってくれることを今から願わずにはいられない。

忍者と極道1

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「裏社会(ウラ)で悪事(わるさ)かますと」

「忍者が来襲(く)る」

 

タイトル通り、裏社会に生きる忍者と極道がそれぞれの生き様を懸けて命懸けのバトルをする話……ではあるんですが。

冒頭引用した台詞の様に、台詞に独特のルビが振られていたり。首を断ち切られてもしばらくは会話が出来たりと、独特の世界観を作り上げている作品でもあります。

 

極道側ですら「銃を構えた相手よりも素早く銃を抜いて撃つ」とか、「弾丸すら斬って落とす居合」みたいな鍛え上げた能力を持ってますが。

忍者側はそれを素手で音速超えた攻撃放って首ぶった切って勝つ! みたいな。現代異能バトル的な味を感じる。

 

悪事を働く極道を、同じく闇の技で討つ忍者という構図が基本ですが。

極道側からすれば自分の仲間を殺された怒りがあるようですが。普通に市民殺したり薬漬けにしたりしてるから、自業自得なんだよなぁ……。

とはいえ、一方的にやられてくれるはずもなく。対抗策を作り上げて、忍者を殺す実績まで上げてくるんだから恐ろしい。

 

 

本作の主人公は、家族を極道に殺されたことがトラウマになって笑えなくなった忍者の少年、忍者(しのは)。

そして、彼と出会い同じアニメシリーズを好むことから親しくなった、極道組織の裏組長である極道(きわみ)。

お互いの素性には気付いていない二人の交流はハラハラしますし、気づいた時に熾きるだろう争いを思うと今から怖い。


天才王子の赤字国家再生術~そうだ、売国しよう~9

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「――それなら丁度良い。そろそろナトラの民も夢から覚める頃だ」

 

東西南北四つの連合都市からなるウルベス連合。

そこの代表を務めるアガタに、「統一に手を貸してもらいたい」と招かれたウェイン。

しかし実際に訪れてみると、アガタが代表を務める東都は連合内の競争に置いて行かれている側で。

転がり落ちていく間際に呼ばれたウェインは、他都市の代表と会ったりもしてましたが侮った態度を取られて。

 

貿易交渉が成立できればいい、とナトラの国益を優先してアガタを速攻で切り捨てる判断を下そうとするあたりがウェインだよなぁ。

まぁ実際、一国の王太子としては正しい判断ではありますけど。

それはそれとして、アガタから提供された資料を基に工作をしかけたりもしてました。通常の交渉ではなく「お見合い大作戦」になる当たりが笑えて好き。

 

いつものおふざけかと思いきや、実際に成果を挙げて見せるんだから最高ですよね。

あと、本編では着てくれませんでしたが、口絵で描かれたニニムのドレス姿がとても素敵でした。早く結婚して。

西の端にあるウルベス連合には、当然フラム人の奴隷もいて。ニニムの情緒が乱れまくっているのが、珍しくて新鮮でしたね。

 

後は、ついにウェインからフラーニャに教授された、ナトラに伝わるフラム人の国の話。

始祖と呼ばれたかつてのフラム人の英雄が為したこと。その当時に作った国が、滅びた理由。そして、その話にレべティアが関わっているって言うんだから、厄ネタの宝庫過ぎるな……。

 

最後の、ウェインがニニムに伝えた「夢から覚める頃」と言う台詞が印象的と言いますか。

フラーニャが名を上げるのを止めるどころか促したり、シリジスという有能な補佐を付ける事にも反対はしなかった。

他の方が「ウェインはあくまでもまだ王太子でしかない」という趣旨の感想を述べているのを見た事があるんですが。

 

ウェイン、成長したフラーニャにナトラを任せて、自分は5巻でグリュエールに語った「内に飼う獣」が喰らいたいものの為に動き出すのを想定してないだろうか。

アニメ化も決定してシリーズ好調なようですし、このまま続いて行ってほしい所です。

プロフィール

ちゃか

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