気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

いえこけい

リーングラードの学び舎より2

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「戦いは学問か。オレも学ばせてもらおう」
「是非もなく」


WEB版でも文量が多かった章なので、上下分冊。
なので今回はちょっと盛り上がりという意味では物足りないですかね。
制服を作ってみたはいいものの、妨害派の工作によって、明らかなぼったくり価格になっていて。
国の計画だから、ことさらに金がないとは言えない、という何とも摩訶不思議な状況に。
おかげで、国政の実験施設なのに、節制に走り金策を検討しなくてはならないとは。
……試行錯誤するための実験というのは分かりますが、教師の負担が多いなぁ。

まぁ、仕事増やしているのは主にヨシュアンなんですけどね。
制服についても案を出したのは彼ですし。
それによって生じた節制に対しての回答を用意したのも彼ですし。
……すんなりと意見を通すために工作していたりと、マッチポンプな感じがたまりませんね!
学園長公認ってあたりがなんともいえません。というかあの学園長はホント何者なんだ。

ヨシュアンとシャルティアが結構会話のリズムが良くて好きです。
予算案話している時に「地元貴族から脅し取りますか」「顔は見られるなよ」的なやりとりしているあたりとか。
どっちも頭の回転良いし、割り切りも良いので、スムーズに進んでいくんですよねぇ。
新キャラ登場が挟まったりしていましたけれど、さて、どういう役回りになるのやら。

新任を受けた以上は教育者として真剣にことに当たっている教師陣は尊敬できます。
今回は、ヨシュアンが冒険者を捕まえて、「支配」の実演をするあたりはWEBでも好きな場面なんですが、ヨシュアンとジルの会話がいくつか変わってましたね。

「生き返れない程度には人間のつもりなんですが」 とか 「生徒折檻用術式具――びりびりハリセンです」「折檻か……、厳しい授業だったな」  のあたりが変わってました。
 
この辺の会話好きだったのでちょっと残念。後者の「厳しい授業だったな」っていうのは良い表現だと思っていたんですが。多分折檻って単語がまずかったんだとは思いますが。
前者変わっているのはなんでだろう。後の流れの関係からだろうか。
番外編で唐突に帝国のエピソード。まぁ、ここで入れ込んでおかないと次あたり登場するときにオルナって誰って話になるからなぁ。……彼女は彼女で苦労しているんですが。
ヨシュアンのせいでさらに苦労することになるかと思うと、今から涙が……


リーングラードの学び舎より 1

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「じゃあ、もう仕方ありません」
「どこに行くんですかぁ?」
(略)
「ちょっと忘れものを取ってきます」


小説家になろうの書籍化作品。
最近ちょっと更新停滞気味なのが残念ですが、割と気に入ってます。
地の文が主人公の一人称って言うのは珍しくないですけど、終始ですます調で描かれているのはあまりないんじゃないかなぁ。
WEBの方はたまに崩れたりしてましたが、書籍化にあたってですますで統一された模様。
どっか見落としているかもしれませんが。

ようやく内紛が終わったばかりの王国。何年かは立って、小康状態になったばかり。
そこで王が打ち立てたのが「義務教育計画」。
国民に教育の義務を課し、知識を公布することで、様々な分野を発展させようという計画。
長期的に見れば利点・利益は多いけれど、内紛直後といってもいい時期にやるのは中々に無謀。
まぁ、さすがに本格的に始動するには、前例がない挑戦的な試みすぎる、ということで一年の試用期間を置いて、お試しコースが始まるわけで。

主人公は、内紛時代から王と親しくしていた術式使い。
王様がかなり、ハチャメチャな性格しているので「バカ王」といって折檻を加える程度の付き合い。
……普通だったら不敬罪で捕まっていそうなやりとりですが、まぁ、長い付き合いだし、主人公の立ち位置も特殊なために成立している不思議な関係です。
その伝手とかもあって、主人公は義務教育計画の教師役に任命されることに。

未知の計画、一分野には秀でている物の教師としては未熟な大人たち。
そして、可能性を秘めた発展途上の生徒たち。
問題を起こすこともあります。喧嘩だってあります。
王家主導の計画のため、厄介ごとが外からやってくることだってあります。
でも、それら全てを知恵と力を尽くして、時には「帳尻が合えばいいんだからやりかた変えちゃいましょう」なんて手段をとりながら進めていくヨシュアンの姿は中々に面白い。

彼、明言されていないですが、異世界の住人ですよね。
知識とかのアレコレがそうでないと噛み合わない。
この世界でのヨシュアン自身のやりたいこととかもあるみたいですけど、目の前に問題があったら、持てる力を尽くして対処するのが良いです。
教師として未熟なヨシュアンたちだからこそ、同僚と話し合ったり、逆に生徒に教わったりして成長していく。
そうして、よりよい未来へと進んでいっている感じがあって、読んでいて楽しい。
後は、更新が再開してくれればいう事なしなんですが……


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ちゃか

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