「後悔は、ないな」
ある研究所から発生した火災が広まり、多くの死者を出したホーキンス大火災。
町の西半分を焼き尽くし、家を失った人たちの多くが市外へ引っ越していったそうで。
災害を経験しても街に残った家族もそれなりにいるようで、主人公の家もそちら側でしたが……
悠太にはあの事件の時に不思議な経験をしていて。
たまたま西側に遊びに行っていた時に災害に遭遇。怪我したところを、謎の生物ニムエに助けられた。
火災から五年が立ち、クラスメイトの少女とそのニムエの存在をきっかけに親しくなって。
二体のニムエの力で過去に戻れることを発見し、あの火災を無かったことにしようと動く。
恵の親友が亡くなっていた事もあり、助ける為に頭を働かせてました。
その結果、見事災害を阻止する事には成功し、亡くなっていた親友は救えた――けれど、恵は亡くなったことになっていて。
災害が起きて、親友が死んだ世界。
災害が起きず、恵が死んだ世界。
差が生じたのは何故なのか、そもそもあの災害の原因とは。
まぁ、恵の親友――玖瑠美が大体の謎に答えは出してくれたんですが。彼女スペック高いな……
設定詰め込まれてますが一冊で上手く決着つけてるので、読みやすかったですね。