ico_grade6_4

「……そういう人を好きになるひとも、世界に一人くらいいるよ」

 

WEB既読。

いやぁ、元々楽しかったですけど、書籍化してイラストが付くとまた一段と破壊力上がって良いですね。

書籍化にあたって改稿はされていますが、タイトル通りのテーマは崩さずに、良い按配だったと思います。

                                                                                                                       

学校一の美少女と噂で、どこに行っても注目の的である後輩・真里峰桜。

いつでもゲームに熱中しているという意味で、別方向で名が知られている先輩・古霧坂里央。

現実での共通点は、同じ学校に通っているというだけで。

けれど、ゲーム世界では最強のコンビとして名を馳せていた。

オマケにプレイヤーハウスを設けると使えるシステムが便利で、かつ土地に限りがあるからなんて言ってゲーム内で同棲している始末。

 

いやぁ、なんでまだ付き合ってないんですか??? って感じです。

周囲からも公認カップルのように、からかわれてますけど都度「付き合ってない」「カップルじゃない」と否定してますが。あそこまで息の合った様子を見せられると、微笑ましく見守りたい気分になる。

ま、桜の方は現実の方でも多芸のようですが、里央はわりとゲーム特化と言うか。センスが良くて、すぐ強くなってしまう。だから、一緒に遊べる相手がいなかった。

 

過去に傷を持っていて、それは相手も同じだったから。同病相憐れむ感じで、側に居た。はじまりは、あくまでそれだけだったとしても。そこから積み上げて来た結果が今なんだから、受け入れて言葉にすればいいのに。

 

自分達でもそれを分かっていて、でも踏み込まない。「自分の好きなものは、特別なものなんだと信じたい」そんな意地で、留まってると分析してましたが。いやぁ、面倒くさいオタクって感じですね。

でも、この二人がここまで面倒くさいのお互いに対してなんで、まぁ、仲睦まじくていいと思いますよ。いいぞもっとやれ、の精神。

順調に刊行続いてくれると嬉しいですねー。