気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

さがら総

変態王子と笑わない猫。13

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「そうよ。自分が楽しいから書くの。自分を楽しませるために書くの。ほかのことなんか一切合切どうだっていい。ただ自分のための、自分による、自分だけの創作。始まりも自分、終わりも自分の自己完結。二次創作……いえ、すべての創作って、本来そういうものでしょ?」

 

別の個所で掲載していた短編の再録と、描き下ろしによるエピローグ。

半分くらいは書き下ろしで構成されていて、楽しそうで退廃的な日常を送ってる感じがありましたが。

 

「ネット戦争」での小豆梓の創作論が好きですねー。

他人に影響されないエネルギーが感じられるのが、面白そうだ、と。

読んでいて、こういうのが好きなんだよなと熱と圧とか感じられると、楽しいですよね実際。

 

「それから」の混沌具合が凄かったですね。

最後にこれを描くあたり流石というか。エミが大変そうだなぁ、と笑ってしまった。

日々が楽しそうで何よりです。えぇ。



変態王子と笑わない猫。12

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「そうやって、みんなで、幸せになりましょう?」

 

全てはリセットされて、それでも残ったものがあるのだと。

月子の記した横寺君ノートに従って、大切なものを取り戻しにいくってことですが。

あらすじの時点で著&脚色って書かれてるじゃねーか!

 

とはいえ、いくつか変化があったとはいえ、横寺君は相変わらずの変態王子というか。

行動力には溢れていますよね……

少しずつ、かつてとは違う形であろうとも、歩み寄っていく展開は、とても暖かい気持ちになるものでした。

横寺はマジに通報されないように気を付けて、と同時に思いましたが。

 

そうして距離を近づけて。

マイマイからツカサさんの残した言葉を聞いて。

月子に「新しいものをみつけた」という横寺が、格好よくて。

良いエンディングだと思います。……まぁ、エピローグ的な13巻も出てるんですけどね。

 



変態王子と笑わない猫。11

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「大丈夫だ。だいたい、満足しているから」

ツカサさんに、未来から来たという事を告げて。

「未来とやらは、どうなっているんだろうな」と呟く彼女の理解が切ない。

横寺が、言葉を紡げなかったのも無理はないですね。

大人の相談相手が出来たとはいえ、すぐさま状況が改善していくわけでも無くて。

 

それどころか、ツカサさんが緊急入院する状況にまでなって。

二人は子どもだけでこの時代の猫神に会いに行くことに。

変態王子の本領発揮回みたいになってましたけど……なんというか、ここまで来ると流石としか言いようがない。補導されないようにだけ気を付けて下さい。

 

そして猫神からいくつかの事実を聞いて。

終盤、ツカサさんが流した涙が、どうしようもなく痛い。

それでも「もういい」と「健やかに生きろ」と言ってくれる彼女の強さが、印象的なエピソードでした。

「これは願いの話だ。大切なだれかのために祈った人の話だ」。

地の文で描写された、この一文が全てではないでしょうか。

 

変態王子と笑わない猫。 (11) (MF文庫J)
さがら総
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-04-25


変態王子と笑わない猫。10

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「そんな顔すんなって。それはこっちの仕事だ。前にも言ったろ。子どものためになにかすることは、大人の喜びのひとつなんだ」

 

猫神の力で再度過去にやって来た二人。

しかし、今度は以前とは違い子どもの身体に意識だけ飛んできたような形で。

横寺は初期から意識をはっきりさせていましたが、月子は子ども時代と変わらない対応で困惑。

最初のうちは、高校生の意識を持って行動しようとしていますが……

次第に身体の方に引っ張られて、別方向に進んでいって。

 

一人だったら、あのまま意識引っ張られて終わりだったかもなぁ。

二人で行動を起こしたことが結果として上手く作用していた。

どうにかしようとして動いてはいますけど……小学生からすれば高校生は大人かもしれませんが。それでも、まだ彼らは子どもなんですよね。

手段は甘く、打てる策も少なく。

だから手札を伏せたまま願いを叶える事は難しくて。最後、彼らは大人に相談をすることに。ツカサさん、いいキャラしてますよ本当。

変態王子と笑わない猫。10 (MF文庫J)
さがら総
KADOKAWA/メディアファクトリー
2015-05-25


変態王子と笑わない猫。9

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「わたしたちは、対等な関係ですか」

 

無理をしたことで月子との関係が微妙になって。

それでも時間はどんどんと流れていく。

鋼鉄先輩の受験を見守り、彼女発案のスケート大会なんかもして。

ギクシャクする部分があっても、楽しい日常を過ごしているところに、また猫神が来て。

「あの娘、もうじき死ぬよ」という不吉な予言を下す。

 

それを聞いて、「だれかに分け与えられる宝石があるのなら、それを渡すことでしか生きられない」と自己を定めている横寺が悲しい。

だって、その決断に迷いが無いですからね。これには月子ちゃんも激おこですわー。

横寺の怖い所って決断を躊躇わないことにありますよね。猫神が対策を取って端末をエミパパにしたのに、流れるようにいつもの手で猫神をいじってますからね……

すれ違いながらも、わかり合おうとして。月子と横寺がまた新しい願いを猫神にしてましたが……二度目の過去編があるとはちょっとびっくり。

 

変態王子と笑わない猫。9 (MF文庫J)
さがら総
KADOKAWA/メディアファクトリー
2014-12-23


変態王子と笑わない猫。8

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ぼくはいつだって、自分の言葉を見つけるのに苦労する。筒隠と初めて出会った時からそうだ。言葉というやつは本当に難しい。

だから代わりに、引用する。

「散りぬべきとき知りてこそ――世の中の花も花なれ人も人なれ、だよ」

 

積読の山に(ry

シリーズを年単位で埋めるなと。

月子の誕生日パーティーをやって、わいわいと楽しそうな導入からスタート。

ただ変態王子は、楽しいけれどどこか不安を感じてもいて。

疲れてるのかな、エミいじりでもしようって言う思考回路に久しぶりに読んだこともあって置いて行かれた。

切り替えが早すぎて何が起きたかさっぱりわからない……

 

鋼鉄部長が受験勉強で顔をみせなくなって。

部活動の活動日程、スペースの方でちょっとした問題がおきたりしていましたが。

最終的にはマシなところに落ち着いたんでしょうか。

猫神やらエミパパやらが色々と動いていて、状況を混乱させてくれた感はありますけどね。

終わり方も不穏でしたし、どうなるやら。


変態王子と笑わない猫。8 (MF文庫J)
さがら 総
KADOKAWA/メディアファクトリー
2014-04-24


クズと金貨のクオリディア

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だが、空を目指す者を、高みを目指す者をバカと呼びならわしたのは誰であったか。

無論、空へ行けない者たちだ。自分たちでは及びもつかない遥か高みへと行く者を寄ってたかってバカと蔑むことでしか溜飲を下げることができなかったのだろう。

だから、こうして一段一段空へ近づいていく、この行為がオレは嫌いではない。世界と離れていることが正しいと確信できるから。

 

……このあたりの文章読んだ時点で、あぁ、渡先生の主人公だなぁ、と思いましたが。

どこぞの八なんとかさんみたいに、厭世的というか。孤立して、そんな自分を好んで許容して。引用したところは階段上っていくあたり。そこから随分壮大なことをかんがえているものだなぁ、と思わず感心してしまいました。

途中は正しいが確信するのはそこなのか……というずれっぷりが何とも言えません。

 

人は見た目が10割という底辺高校生の晴磨と、天使のような外見だけど中身が残念な夜羽。

ひょんなことから出会った二人が、なりゆきで行方不明になった女子を探すことに。

……ただまぁ、この二人どっちもいい感じにクズだからなぁ。

それぞれの視点が切り替わりながら話が進んでいくわけですが、えー、面白い具合に会話が噛み合ってません。

 

間違っている方向に全速力で進んでいるといいますか。

夜羽のクズっぷりが予想外の方向でちょっとびっくりしたというか。彼女、スペックは高いのに、かなり無駄な方向に労力割いてるな……

途中糾弾される流れになったのも当然か。

あそこで晴磨が間に入っていったのは少し意外でしたけど。

 

全体的に序章と言った感じですね。

キャラを紹介して、一つの事件があって、というシンプルなつくりなんですが。

メイン二人の個性がぶっ飛んでいるから、簡単なことでも大騒動になっていった感が。

あらすじに「ランダム十字路」という都市伝説が出てます。

曰く、T字路だったはずの場所が、一つ道が増え十字路と化し、存在しないはずの道を選んでしまうと帰ってこない、というもので。

キーワードではあったけれど、そこまで重要だったかというと、次回へつづくみたいな終わりといいますか。なんかパッとしない印象ではありましたね。

 

変態王子と笑わない猫。7

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だから、ぼくはなにもしない。
だれかのために自分で解決しようとするのではなく。
もちろん自分のために手を貸そうとするのでもなく。
『なにもしない』ということをするのだ。
それはきっと、だれかのためになにかをすることよりも、だれかを庇って自分が罪を背負うことよりも、ずっと難しくて尊いことだ。
人を信じる、ということだから。

 
主人公が相変わらず要所要所で通報レベルの変態になるのにも慣れてきましたね・・・
というか、あのノリをある程度受け入れられなければ、7巻まで読んでいないか。
横寺はどうしようもなく、間違いなく、変態なんですけど、信念というか自分の哲学があるように思います。
変態だけど。恥を忘れて、傲慢でもあるけれど。
自分の中に湧き出る言葉があって、それを信じられるというのならば。
例えどんなに冷たい目で見られようとも、本人にとってはそれなりに良い生活を送っていることになるんじゃないか、とか。
変態モードの横寺はどうしようもないと思うけれど、こういう真面目に考えて、言葉を使っているシーンが結構好きで、なんだかんだで読み続けているような気もしますね。

前回起こした騒ぎの代償として、奉仕活動に従事する毎日。
マイマイこと副部長が監視をするが、「彼女」は一度も顔を見せなかった。
それに憤る副部長と、受け入れてしまう横寺。
この二人は言葉が鋭くなりがちというか、微妙にすれ違っているようでいて、結構いい友人になれているんじゃないでしょうか。
冒頭のゴミ拾いのシーン然り。
廊下で部活の事について話し合うシーン然り。
ああやって、ふざけを交えながらも「真面目な話」ができる友人っていうのは貴重だと思います。
変態のくせに、友人には恵まれてるんだよなぁ。少数精鋭というか、なんというか。

ポン太? 彼の犠牲は忘れない・・・いや違うか。
毎度ちらっと触れられる彼の行動も地味に楽しみなんですが。
今回はピースなボートで世界一周ボランティア旅行に行った上に自主的に冬期休業を延長しているようで。
彼はいったいどこへ行こうというのだろうか・・・

登場人物たちの多くが、色々なことを、考え過ぎているんじゃないか。
友だちって、なんなのか。
ほんわか様の「どーしてきちんとさせなきゃいけないのー?」が結局今回の要旨でもあったように思います。
全く別の作品になるんですが、「折り合いがつかないことに折り合いがついた」とか、そういう表現がされていたことがあります。
重ならない部分もあるんだと、割り切りもある程度必要なんじゃないか、とか考えたりして。

クリスマスだったり、初もうでだったりといろいろイベントこなしていましたけれど。
ぽんこつさんこと鋼鉄さんは、進退どうなっていくんですかね。
そして、わんにゃん戦争により、とりあえずの着地点に到達した二人はこれからどうするのか。
そろそろ終わりに入っているのかもしれませんが、のんびりと待ちたいと思いますねー。

変態王子と笑わない猫。7 (MF文庫J)
さがら総
メディアファクトリー
2013-10-24

プロフィール

ちゃか

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