気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

しらび

異世界、襲来02 王の帰還

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「刻一刻と変わる状況の中で、どれだけ早く相手の戦術をつぶして、離れた仲間と連動できるかが勝利の鍵――。僕たちは勝つべくして勝った」

 

気絶したユウとアインを保護したのは、『魔法使い』こと旋風のクアルダルド。

二人を捕えて何をするつもりかと思いきや……1巻最後で、「気まぐれこそが旋風の本領」とありましたが、割とその場のノリで行動してるな……?

アスラフレームとその装着者は、適正に扱う限りにおいて、侵略者たちに抗しうる鍵となる。そんな重要人物を押さえたんなら、とっとと排除した方が障害なくなると思うんですが。

 

……まぁそれを言ったらパワーバランスからして、装着者が不在だった期間に人類滅んでておかしくない筈なので、気にも留められてないってのが正解な気がします。

そんな中から、自分たちに届き得る可能性持った存在が出てきたら、ちょっとちょっかいかけるぐらいはするのか。

中盤、水上租界が襲撃を受けるようになったのも、ポータルの主に認識されたから、って書かれてましたしね……

 

クアルダルドは、ユウとアスラフレームの力に興味をもって、自分が力を注いだ使い魔とどちらが強いのか競わせてみたい、と思っただけ。

満身創痍ではつまらないと回復までしてくれのは、ありがたかったですけど。価値感の違いを突き付けてくる場面でもあって、怖かったですねぇ。

異世界、恐ろしい所だわ……そりゃ賢人も逃げてくるよ、と思わなくもない。

いや、その後出て来た賢人たちも、中々癖があったので、それなりに適応していた疑惑はありますが。

 

賢人達の齎した技術によって、電力の確保が出来ている水上租界・那由他。

しかし、住む場所を負われた避難者が流れ着いて、簡易住宅の街が出来るようになって。

設備を維持するために、中央部に優先的に電力を回したりしている事情もあるようですが……

エルフの賢人たちと、この世界の人類との間には、深い溝が出来ていた様子。

そもそも、賢人たちの技術がなければ、抗うことすらできていなかっただろうに……とは思いますけど、緊急事態に理性的であれる人ばかりじゃないですからね……

 

追い込まれて暴言を吐いたり、内乱が勃発したりする有様。

中学生のユウは、そうした人々の醜い面もみたこともあって、色々と迷いを得ているようでした。

オマケに三号フレームの性能が良いもんだから、ユウのメンタルとリンクして、装着出来たり出来なかったりする不調まで起きて。

それでも、いざという時に行動を起こせる彼にはヒーローの素質があるように見える。

支えてくれる仲間がいるから平気だとは思いますが、今後も潰れずに頑張ってほしいですね……

 

伊集院やアリヤ、なつきにもナノマシン適合者として活躍シーンがあって良かったですねー。

特になつきの活躍する場面での挿絵は格好良かった。
あと某怪獣映画でみたことある、「爆弾」が出て来た時には正直笑った。

しかし、修理のためとはいえ他国に貸与されていたはずのフレームまであるって、人類の戦線本当にヤバいのでは……?

終盤、また別の装着者の存在が描かれていましたし、この後の戦いも激しくなりそう……


異世界、襲来 01 プロジェクト・リバース

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『なんとかする。大丈夫、こういうの慣れてるから』

 

丈月城先生としらび先生のタッグ! どちらも好きなので買わない筈がない。

現代社会に、異世界に繋がるポータルが開き、異世界文明の侵略を受けている世界が舞台。

魔法を扱う相手に近代兵器は効果が薄く、苦戦を強いられているようです。

ただ、以前こちら側に向こう側の住人である、エルフの賢人達が移住してきたことがあったそうで。

 

彼らの持ち込んだ知識等を活用し、新しい技術が生まれ活用されてもいるようです。

その集大成が、国防の要である人型戦闘機械『アスラフレーム三号』。とは言え、それも人類が扱い切れているとは言えず、劣勢にも程がある状況ですけどね……

 

主人公の一之瀬ユウは、中学生だったがある適性の高さから軍所轄の研究所に徴用されます。

プロローグから怒涛なんですよね。研究の為に転校まですることになって、新しい出会いがあって。

そんな最中に、敵の大規模呪詛によって東京が壊滅。さらに各地でも同じな事態が続いて……

 

人々の心は、どんどんと荒んでいった。生き延びた軍人からの、弱い者への嫌がらせが目立つようになったし、ユウ達が標的になる事も多かった。

この世界には、希望がない。

敵の干渉によって通信も叶わない状況で、じりじりと沈んでいってる感じ。

 

絶望的にすぎる現状を伝えるのが1巻の中心だったので、ちょっともどかしい部分もないではないですが。

そんな世界だからこそ、アスラフレームの活躍が光るんだろうなぁ。本来ならまだ中学生という事もあって、拙いところもままありますが。今後の成長に期待したい。

状況説明に文面割いたのもあって、続きが気になる終わり方してますねー。2巻は連続刊行で来月発売予定とのこと。楽しみです。


86―エイティシックス― Ep.8 ガンスモーク・オン・ザ・ウォーター

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『そうだな。言うとおり、戦わなくてもいいんだと思う。誇りしかないとはもう言わないし、戦場以外に居場所がないとも、もう思わない。……けど、戦わないと行きたいところに行きつけないし、……それ以上に自分に恥じるようには生きたくない』

 

秘された皇女、フレデリカの存在があれば、戦争を終える事が出来る。

勿論そのためには、秘匿司令部の発見が求められるのですが……

シンが1人で抱え込まずに、エルンスト達に情報共有してくれてたのは良かった。

可能な範囲で情報漏洩しないようにしてはいるようですが、コレが破たんの切っ掛けにならない事を願います。

参謀長とアネットの会話が不穏で気になるんだよなぁ……

 

さて。前回シンの告白に、レーネは口づけを返したものの、明確な返答はなく。

オマケに、折悪しく講習等のスケジュールの問題で1か月ほど別れ別れに。「おれはそろそろ、少しくらい拗ねてもいいんじゃなかろうか」という地の文が可愛い。

いやぁ、シンが本当に人間らしくなってきた、というか。過去に囚われていた彼が、未来を見られるようになったのは本当にめでたい。

 

告白直後にレーネに逃げられ、混乱していた状態を目撃されたせいで、周囲にもバレバレと言うのがまた、緩い空気を生み出しています。

作戦開始前の時点で、ついにシンがレーナの〈ツィカーダ〉を知った場面とか、いつも以上にコミカルな雰囲気があったように思う。

 

時間が流れ、戦争が終わるかもしれない可能性も見つかり、戦いの中で他者に諭され……

エイティシックス達の中には、シン以外にも良い方向へ変化していく子たちが居て。

一方で、そんな彼らに置いて行かれたように感じてしまう、未だ変われていない子たちも居て。

 

そんな彼らの前が派遣されたのは、救難要請を飛ばして来た征海船団国家群。

海に行っちゃうんですよねぇ。一般にイメージされる青い海とかではなく、海底の岩や砂が黒いせいで、黒く冷たい荒れた海ではあるんですが。

遠い場所の象徴であった海に来てしまって、迷いがより鮮明になったと言いますか。

誇りだけを胸に戦い続けて来たエイティシックス達の前に、喪失を重ねて来た征海船団を持ってくるあたりが容赦ない。

 

中盤までどこか緩んだ空気を感じてはいましたが。

戦場においてそれは命取りだという事を、改めて突き付けてくるようで、震えましたね。

シンが不覚を取ったのも意外ではありましたが、彼の存在を把握している以上、レギオンも手を打ってくるんですよね。学習し続ける敵ほど厄介な物はない。

 

敵兵器の新調に、戦術を更新して対処している辺りとかは、やられるばっかりじゃないぞ、と気概を感じられて良かったですけど。

最後、完全破砕には至らなかったブツは結局どうなったんでしょうとか。

ちょいちょい気になる部分があるので、早く次の巻出て欲しい(8巻は今月の新刊だよ!)。

 

あらすじの「過去最悪の犠牲」の文言に震えて読んでいたので、思った以上にネームド生き延びたように思う。

いやまぁ、次の巻で被害状況総括とかされたら「いや、思った以上に死んでるわ」になるかもしれませんが。……海にフェルドレス引っ張り出して、慣れない場所での戦いの割にはマシだったようにも思うけど、そこに行くまでが、なぁ……

 

ここでコレってことは、ほかにも救難要請出してる国とかどんな状況なんだよ……

実際、ヴィーカが気づいたように犠牲は積み上がってるわけですから、作品として面白いけど彼らの先行きがとても不安になる。

最後に。原生海獣ってなんぞ??? めっちゃびっくりした。
設定はあるものの本筋には絡まないのでもう出てこないそうですけど。


りゅうおうのおしごと!12 小冊子付き限定版

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「たとえあなたが機械にどれだけ評価されていようと、俺には関係ない。自分の将棋を指して勝つ。それだけです」

 

三段リーグがついに決着。

さらに、八一はついに帝位リーグの挑戦権を得て、新たなタイトルに挑む。

姉弟子との関係を踏み込んで、封じ手した状態だったところに、刺客も現れて。

将棋を指している場面はやはり熱いし、なんだかんだでイチャイチャしてるし、控えめに言って今回も最高でしたね……

 

決着に至るまでの三段リーグが、長かった……と言うより、銀子が本当に全身全霊で望んで、ボロボロになっていくのをこれでもかと描いてきたので、そこは苦しかったですけど。

それ以外の三段リーグ在籍者だって、決して戦っていないわけじゃないんですよね。

負けてる奴ほど強くなる、という魔窟。

盤外戦術も飛び交う中で、戦い抜いた人々にただただ圧倒される。

辛香の背景なんかも明かされてましたが……聴くだけでも中々重い。死んだと思って出直して来た人なりの強さ。徹底的にヒールだった彼のことは、苦手ですけど嫌いには慣れないかなぁ。

 

あいが迷い、天衣が行動するという弟子たちの行動に差が出ているのも中々。というか天衣強いな本当に。その後悶えているのも可愛かったですけど。

姉弟子が現状強すぎるんだよなぁ。……桂香さん相手の惚気とか、うん、御しきれてない部分もありますけど、うん。

終盤見せた気合の入れ方が吹っ切れすぎてて怖い。月夜見坂さんがやべーという反応もそれはそうだ……としか言えない。

 

あとは帝位リーグでの戦い。於鬼頭帝位が、勝負に際して予想外の行動をとったのにも驚きましたが。

八一の強さに揺るぎはなく。いや、本当に最近の八一大躍進と言うか、主人公してて格好いいですね。

観戦記でついに関東の人々から呼ばれている彼の異名が明らかになりましたが。……あれ、それ主人公じゃなくてラスボスでは……?

 

りゅうおうのおしごと!、基本的に電子書籍で購入していたんですが、今回は察す付きの限定版が欲しかったので紙版で購入。表紙が既に強い。

書き下ろし短編『銀子とただイチャイチャするだけの話』が笑えました。いや、イチャイチャしてるんですけど、二人ともお互いが好きすぎて、割とブレーキぶっ壊れているから二人だけだと暴走するんだよなぁ……あ、イチャイチャはしてます。ちゃんと。


このライトノベルがすごい!2020

結果発表された、このラノ2020の感想記事です。
ネタバレ含むのでご了承の上ご覧ください。

続きは下記。続きを読む

りゅうおうのおしごと!11

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「そんなものより、もっと…………もっと欲しいものが、あるッッッ!!」

 

私を殺してと言って、包丁を自らに突き付けた銀子。

そんな姉弟子を見て、どうすればいいと悩む八一。考えて考えて、上手く取り押さえて。

銀子の目に光がないのが本当に怖かった。

彼女の絶望は深く、言葉をいくつか交わした程度じゃ如何に八一でも、救い出せない。この場合は、八一だからこそ言葉が届かないというべきですかねぇ。

 

折しも名人が国民栄誉賞を受賞されるかもしれないタイミング。

そこで『浪速の白雪姫』と呼ばれる将棋界のアイドルが失踪したり自殺未遂したら、最悪のスキャンダルになる。

とそんな事情も相まって、月光会長から二人で数日の逃避行を勧められることに。

宿の手配をして、各所への連絡も請け負ってくれて、最高のサポートでしたね。

「悪党」とか八一に言われる場面もありましたが。

『八一くん』と。『銀子ちゃん』と。そう、名前を読んでくれたあの台詞はとても暖かくて、打算もあるでしょうけど、それだけじゃないと感じさせてくれました。

 

姉弟子を連れて自殺の名所に行って。そこから八一の実家に顔を出すことに。

衝撃を受けたり、緊張している姉弟子は可愛かったです。

合間合間で、表紙にあるような幼少期の二人のエピソードが描かれて。この二人、手をつなぐことに躊躇いがないなーと思っていたら、この時からだったんですね。

『二人で外に出る時は必ず手を繋ぎなさい。それが出来なければ破門や』という師の教え。それをずっと守って来て……けれど、いつしか離れてしまった。

 

空銀子という少女が、いかにして将棋に出会って棋士になったかも描かれていきました。

体が弱かったこと。病気のこと。八一の周囲にいる女子を蹴散らしていったこと。

女流のタイトルに挑戦したこと……そうした積み重ねの果て。「一番いいと思った道が行き止まりだった」という独白が胸に痛い。

ここまでフラストレーションを溜めた果ての「封じ手」は中々痛快だったというか、八一が男を見せてくれて評価を一段も二段も上げましたねぇ。格好良かった。

その後別の女の事気にしてばかりで減点くらってましたけど。まぁ、彼らしい。

 

銀子が復活し、彼女も将棋星人の領域へと足を踏み入れて、また壁にぶつかるかもしれないけれど、今の彼女なら大丈夫と信じられます。

……桂香さんが、伝えなければならないと思っている事とか、あいに関する気付きとかで不穏な気配もするんですけどね……


りゅうおうのおしごと!11 (GA文庫)
白鳥 士郎
SBクリエイティブ
2019-08-09

りゅうおうのおしごと!10

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「い………………いつ、から……? いつから……そんなことを考えて……?」

「最初に将棋を指した、その瞬間から」

 

始業式を迎え、担任が変わったというあい。

それまでの先生は将棋に理解があったが、若い女性の先生ということで、あいが内弟子として八一と同居しているのを問題視。

まぁ、打倒ですよね……とはいえ、始業式のその日から、事前連絡なしの家庭訪問には首を傾げてしまいますが。

JS研のメンバーの訪問と、小学生向けの大会の話が出て、そこで戦果があれば考えるということに。

 

とはいえ一番才能のあるあいは既に女流なので、アマチュア大会には出られないとのこと。

彼女自身も女流としての対局があって、JS研のメンバーと道を分かつような態度を見せてました。

指導の一環として小学校のスペースを借りたりして、八一のプロらしい一面も見れました。

 

しかし、本当に震えたのは、彼が隠していたあいの指導方針で。

将棋に全てを捧げた棋士の顔。観戦に来ていた先生が「わからなくなりました」と言うのも無理はない。

そして、大会が始まって。未熟だろうと、JS研のメンバーはそれぞれに最善を尽くして戦った。その姿はとても眩しく……

 

最後の、三段リーグで連敗を喫し、八一の下へ駆け込んできた姉弟子の深い絶望とのギャップが凄まじいことになってました。

桂香が八一と交わした約束の事と、これまでに描かれた姉弟子の追い込まれっぷりを見ると予想出来た展開ではありますが、予想以上に暗くて驚きました……

りゅうおうのおしごと!10 (GA文庫)
白鳥 士郎
SBクリエイティブ
2019-02-14


りゅうおうのおしごと!9

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「俺は、棋風は『憧れ』や『想い』が出ると思う」

 

女王への挑戦権を得た、天衣。

それは同門での対決を意味して、自らの姉と弟子が対面することとなって八一は結構大変そうでしたが……

 

『浪速の白雪姫』。女流相手に完勝を続ける、空銀子という棋士の置かれている環境を、初めて見る事になるんですよね。

八一や桂香も知らなかった、『白雪姫』に向けられる、むき出しの残酷な感情。

外から見ていただけの桂香ですら重圧に苦しみ、涙すら流したその圧を、彼女は感じ続けていたわけだ。

 

幼い挑戦者。今は亡き父母との誓い。

そうした物を背負い、追い込まれながらも最後には立派な挑戦者の顔になった天衣に脱帽。

戦いを通じて、良い方向へ成長してくれてました。                        

天衣の祖父や晶さんも、序盤でちょっと八一をまきこんでコントじみた事したりしてましたが、しっかり彼女を見守っているのが良かったですね。

 

けれど、彼女達でも彼女の凍った心は融かせなかった。

なぜなら、彼女の魂は将棋の形をしていたから。将棋を通して繋がっている師であり、熱い将棋を指す竜王ならば、と。

「悔しさと羨望を滲ませた声」で晶さんが言う場面が好きです。

 

しかし、その相手だった銀子の方はかなり追い込まれているというか後半の挿絵が満面の笑みの天衣から、姉弟子の背(表情が見えない)なのが演出として完成度高かったですね……

りゅうおうのおしごと!9 (GA文庫)
白鳥 士郎
SBクリエイティブ
2018-08-09

りゅうおうのおしごと!8

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「だからこそ勝ちたいんだ。誰よりも。もっとも親しいからこそ」

 

今回は、表紙にもいる二人が主役。

女流タイトル山城桜花戦のエピソードです。

対局風景の合間に、ドラマCDやネット公開の短編を織り込んだいつもとは違った構成でしたね。

 

八一たちとはまた違う、女流棋士の在り方。

見世物としての色が強い、特殊なタイトル戦を八一とあいが見学にいって。

プロとしてタイトル戦の場に言ったからには、解説の仕事を振られたりもするようですが。

そこで、あいはプロの真剣勝負の心得を解かれる事に。

「覚えておきなさい。自分の隣に立つ者こそ、最初に叩いておかなきゃならない相手だっていうことを」。

勝負の世界の厳しさをしっかり描いてきますよねぇ。弟子との観光を満喫していたとは思えない。その辺りの切り替えが凄い。

 

しかし供御飯さんが強い。

盤外戦術がお上手というか、銀子やあいの目を上手く掻い潜って外堀を埋めてるというか。

え、便利な女発言どこまで本気…? 将棋界から離れられなくなった下りからすると、結構な割合でマジだと思いますけど。八一は本当、その内女に刺されるぞ……

 

りゅうおうのおしごと!8 (GA文庫)
白鳥 士郎
SBクリエイティブ
2018-03-16

りゅうおうのおしごと!7

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「この先も壁はいくらでもある。盤上でも盤外でもな。心が折れそうになることもあるやろ。その時は、今日の棋譜を見返しなさい。最期の最後まで苦しむことを止めなんだ十四分間が、お前の才能の証明や」

 

竜王の就位式、連勝を続けている八一が結構大きな事を口にして。

まぁ、どこかでこけるかなぁ、と思っていたらこの巻の内だったので、相変わらず展開が早い……というか、山場がたくさんあるので、展開が密だ、と言う方が正確ですかね。

 

今回は、八一の師匠でもある清滝九段の物語でもありました。

級はどんどん落ちていく。かつて見た「老害」に自分がなっていると、実感したときの痛みはどれほどだったでしょう。

 

そこで折れずに、心機一転して学びに行ける姿には震えました。その年で、老いや衰えを実感しながら、変われるのか、と。

「清滝さんが妙なことを始めたらしい」と周囲から言われてましたが。新しいものへと踏み込めるのは、素直にすごいと思います。

尊敬できる師匠としてのあるべき姿を、見せてくれた巻でした。

 

りゅうおうのおしごと!7 (GA文庫)
白鳥 士郎
SBクリエイティブ
2018-01-17

プロフィール

ちゃか

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