「だけど、それでも俺達の世界は発展を続けている。いつか人間が技術に追いつく日も来るさ。いつかな」
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。
キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。
1巻で千年前の世界に飛ばされ、なんとか現代に生還するための道筋を付けたエリオット達。
特殊な時間魔法を使い、千年をやり過ごす……魔法の眠りのようなもの。
しかし、それには魔力塔が健在であることが必須条件で。
外部の時間で言えば20年弱で目覚めてしまった、現代魔術師一行。
それは塔に入った当初よりも状況が悪化して、戦乱の余波によって魔力塔が一時停止してしまったのが原因で。
再起動しようにも、エリオットたちを見送ってくれた王は既に亡くなり、後を継いだディランも不在。
アーシェの薬問題もあるため、可能な範囲で問題を解決しようと行動を開始していますが
……まーた随分なトラブルに巻き込まれてますねぇと言うか。
創換術の影響力故、問題が発生しやすいというのはあるんでしょうね。
今回もエリオットたちが目覚めていなかったら、歴史が変わっていたかもしれないレベルですし。
国家間の争いで、現代魔術師たちのスペックがいくら高かろうと犠牲は出る。
その辺りしっかり描いていたのは好印象ですが、全体的に淡泊な感じもしましたねぇ。