「メグ、そなたはこれから長い時を生きる。……まだ幼い身であるしな。今、仲の良い者たちはそなたを置いて先に逝く。だが悲観ばかりするでない」
(略)
「そなたは人を惹きつける。長い生の中、また新たな縁を結び、輪となって広がってゆく。安心するのだ、そなたの家族は我らだけではない。まだ見ぬ、まだ生まれてもおらぬ家族が、そなたを待っている筈だ」
ダンジョンで発見されたメグは、ハイエルフの母と魔王の父のもとに生まれた子供であった。
父とは無事に出会うことが叶いましたが、母の情報を求めるならば秘されたハイエルフの里に踏み込むほかない状況で……。
さらにはメグの幻影を攫ったり、彼女に執着していた別の特級ギルド・ネーモ。
ここは人材派遣という名で後ろ暗いことをしてるという噂が多く……さらに今回の騒動で、ハイエルフの長がそのトップに座ってることまで発覚。
そこでオルトゥスは頭領の指示のもと、ネーモについて調査するチーム、ハイエルフの里を攻略するチーム、ネーモ側の攻撃を防ぐギルド待機チームの3つに分かれることになって。
ハイエルフの里には特殊な結界があり、関係者でもないと踏み込むのが難しい状況であり……探索チームにメグも名乗りを上げて踏み込むのが面白い。
隠れ住んでるハイエルフは排他的と言われており、最悪全面戦争かと思ってたところ、いざ踏み込んでみたら話が通じる相手もいたのはホッとしましたが。
その反面、ハイエルフの常識に縛られず動いている族長が敵に回っているのが面倒でもあったんですけどね。
危うい状況もありましたけど、協力し合って無事に乗り越えられたのは良し。めでたしめでたしで終わるかと思いきや、なんか不穏な終わりをしたのは気になりますが。
ひとまず3巻まで読めば、メグがダンジョンにいた理由とか最初に提示された疑問の回答は得られるので、読むときはここまでまとめて読むのがオススメですね。