気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

むらさきゆきや

14歳とイラストレーター4

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「どれほど自分にとって大切な人だろうと、手が止まる原因になるなら、それを遠ざけなければ、創作はできないよ」

 

ハラミとの交流の際に「ユウトの事好きだよね」と聞かれたことを……当の本人の前でぽろっと零してしまったナスさん。

言った方も言われた方も固まってましたが。ちゃんと切り替えて話し合っていたあたりは大人な対応だなぁ、と言いますか。

 

人を好きになった経験、誰かと付き合った経験、そうしたものに疎い二人なので、どうにも見ていてじれったい感じの会話をしていましたけどね。

ナスさんの宣言は、自分の気持ちが分からないのでもう少し答えを先延ばしにするものではありましたが……アレはもうほぼ告白だと思うけどな……

 

今回はプロの世界に飛び込む新人さんとのエピソード。

マリィの新作にネットで話題の新人が挿絵を描くことになって。最初に提出された絵は良かったけれど、キャラデザに入った段階でマリィの感性に合わず、リテイクを繰り返していたとか。

 

今回の仕事トークだと、入稿の時期とか……その遅れで刊行が伸びたとかの編集者側の声がちょっと入ってましたねぇ。

知り合いにそっち方面の仕事している人が居て、「原稿が来ないと仕事がないが、いざ原稿が来た時にすぐ動けるように待機してる時間がある」とかぼやいてたよなぁ。どこもかしこも大変だ。

当初は刊行される予定だったのに延期になった場合とか、書店店頭での問い合わせもぽつぽつ入るから大変なんだよなぁ……

 

マリィがだいぶ感覚派なので、絵を描くことになった白砂さんは困惑していましたが。

絵を仕事にする、ということの大変な部分がプロ寄りで描かれていった感じ。

マリィとの付き合いが長いユウトにアドバイスをもらって何とか乗り切っていましたが……その時のトークでマリィが刺激を受けて、ユウト宅に乗り込んでまだ問題発言していましたが。モテモテですな、ユウト。



14歳とイラストレーター4 (MF文庫J)
むらさき ゆきや
KADOKAWA
2017-11-25


14歳とイラストレーター3

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「いや、そういうんんじゃなくてね。どうしても例えるのなら……ラスボス」

「ラスボス」

「姉さん、ものすごくクオリティの高いイラストを出して、“落書きです”とかコメントするときあるじゃん? あれって“今のはメラゾーマではない。メラだ”って感じだよね。まさに大魔王」

 

冒頭のこのトークで笑った。

今時の子に「メラゾーマではない。メラだ」ネタ通用するのだろうか……「ダイの大冒険」懐かしいなぁ。

姉と折半で買っていたシリーズなので、実家に置いてきてしまったんですよねぇ。今度帰ったときにでも発掘して読み返そうかしら。

 

大手レーベルからの依頼を受けていた悠斗。

しかし、同じくイラストレーターの姉が「その仕事私がすることになった」と宣言して。

錦にブラコンなのに、仕事の横取りしようとするなんておかしいと訝しんでましたが……

いや、うん。ブラコン凄いわ……あそこまでつき通していれば尊敬でき…ないな。うん。

わだかまりも解消されて、大っぴらにしていなかった姉弟関係を公表してましたが……大暴走って感じで、本当悠斗はお疲れ様ですとしか。

 

イラストレーターのランクについての錦の持論、カバーイラストについての考えとか、中々興味深かったです。

あの辺の仕事トークが合間合間にあるのが、個人的には気に入ってます。

今回のメインイベントは姉との勝負ですが、途中でマリィとPCを買いに行ったり、乃ノ香に誕生日を祝ってもらったり、ナスさんの引越しを手伝ったりと交流イベントも混ざっていて、バランスが良いと言いますか。

割とサクサク読めるので、読後感悪くないのもポイント高め。

さて最後ナスさんが爆弾投下してましたが、どうするんだコレ。

14歳とイラストレーター3 (MF文庫J)
むらさき ゆきや
KADOKAWA
2017-07-25


14歳とイラストレーター2

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「私には書くことしかない」

「僕も同じようなものだよ。だから、やめないし、やめられないし、やめたくないんだ」

 

イラストレーターの悲喜交々を描くラノベ第2巻。

悲要素は大体ハラミ担当な気がしますが。うっかりが過ぎるってレベルではない、というか。彼女の相手をする担当編集さんはかなり胃が痛いんではないかなぁ……

同業の二人、悠斗と錦も話を聞いたとき寒気を感じたり、後ずさったりしたからな。

「テ、テロい……爆弾だぜ、こいつは……!!」という錦の発言が全てを物語っている……

 

前回の一件から、ナスさんとの交流も続いていて。

乃ノ香も相変わらず悠斗の職場に入り浸っていたりしていますが。

新しい仕事の依頼がやって来て、それのイラストを練っているところに、悠斗が絵を担当しているラノベの作家が来訪して。

編集とのやり取りでストレスが溜まったとかで、突発的な旅行を計画していました。

悠斗が別の編集者から情報を仕入れて考えた結果、同行する事になりましたが……コレ、悠斗が一緒じゃなかったら、本当にどうなっていたやら。

洒落じゃなく東京に帰って来られなかったんじゃないかなぁ……個性的な人だ。

 

今回も仕事事情トーク何かが合間に挟まってましたねー。

ラノベのイラストの権利の話とか色々。巻末の「溝口ケージ先生の用語解説コーナー」も笑えた。「折本」の辺りとか、



14歳とイラストレーター2 (MF文庫J)
むらさき ゆきや
KADOKAWA
2017-03-25


14歳とイラストレーター

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「世に出てるゲームは、どんなクソゲーだろうと、関係者の努力と根性と幸運による奇蹟だと思ってくれ。世間に名前を告げることなく消えていく作品の方が多いんだ」

 

仕事系のラノベ。

作家を主人公にした作品はいくつか思い当たりますが、ここまでイラストレーター特化してるのはパッと出てこないですね。

生々しい数字が出てきたりしてましたが、大丈夫なんだろうか。いや大丈夫だったから刊行されてるんだとは思いますが。

 

作中に出てくるイラストレーターは誰もかれも一癖も二癖もあって。

知人に止められていたのに、爆死したアニメの同人グッズ作って、大損してるキャラとか。

「ストーカーほいほい」の異名をいただき引越しを余儀なくされる笑えない女性もいましたな……

 

14歳のコスプレイヤーと接点が出来て、彼女との交流の中で色々と業界の話題が出てきてましたが……

いやはや世知辛い部分もありましたが、全体的にするする読める判りやすい作品だとは思いました。

中々楽しい作品だったので、続刊でたら買います。

14歳とイラストレーター (MF文庫J)
むらさき ゆきや
KADOKAWA
2016-11-25
 

放課後のゲームフレンド、君のいた季節

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「わたしに希望をください」
「あ……」
「痛くても、苦しくても、怖くても! わたしがしがみつきたくなる、希望をください!」


学校で親しくなった少女は廃ゲーマーでした。
自身もそのゲームをやっていて、上位喰いという異名を持つ主人公は、ゲームを通じて彼女と親しくなり。
展開がまぁ、予想できるので読みやすくはあるんですけど。
それだけといいますか。絵は好みではありました。

彼女の抱えていた秘密。
病弱で、手術をしなければ先が分からない身であるという事。
少年との交流を得て勇気をもらった少女は、手術を受ける決意をする、と。
失敗して号泣オチかなぁ、と思っていたんですが、あっさり成功したのには拍子抜け。
その後の展開がまた微妙ではありましたけど。

これで単巻ものだっていうんだから、何とも言えない。
とりあえず、ここで終わってしまっている以上、彼らは別の救いを見つけたんだ、と願うしかないですけど。
なーんか、モヤモヤする終わりでしたね。
後半の展開がちょっと急転直下すぎて目を疑った。

放課後のゲームフレンド、君のいた季節 (MF文庫J)
むらさき ゆきや
KADOKAWA/メディアファクトリー
2015-07-24

英雄伝説 碧の軌跡 いつか貴方とお茶会を

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「でも、一方のために、もう一方が控えめになる必要があるのかしら? 紅茶とお菓子があってこそのお茶会なのに」
「たしかに、邪魔をしないことより、最高の組み合わせを見つけるほうが、前向きですね」
「うふふ、そうよね。きっと素敵な相性の紅茶とお菓子があると思うわ」

第1話「ランディのプレゼント」
第2話「クロスベルの休日」
第3話「フランとマフィアとラーメン屋台」
第4話「シュリ・ラプソディー」
第5話「いつか貴女とお茶会を」

短編5本収録された作品。
基本的には日常を描いているほのぼのできる作品。
最後の作品だけメインがレンとリーシャなんで事件中心な感じはありますが。
とはいえ、この二人に危害を加えられるレベルのものがそうそう起こるはずもなく。
ストーリーのスパイスにしかなっていませんが。

レンがお茶会の話をしていると、普通の会話でも微妙に怖く聞こえる不思議。
これは無相手が銀ことリーシャだからなおさらか。
おまわりさんこっちです。裏社会の人が二人も・・・まぁ、この二人レベルだと並大抵の実力者では太刀打ちできませんけどね。

一番笑えたのは、ラーメン屋台でしょうか。
あの区画で屋台出すとか、なるほどこんな事態も起こりかねないのか。
恐ろしい話だ。これ、幹部同士だから多少は会話をしている風な感じになっていますが、下手すれば一触即発の事態に陥っていたんじゃないのかなぁ。

ランディのプレゼントは・・・荷物取り違えというお約束のネタ。
クロスベルの休日は、休みの日にクロスベルを見て回るクローゼの話。
シュリ・ラプソディーは、その名の通り、シュリをめぐるエピソード。オリビエがシュリを引っ掻き回していく話ともいえますけど。
短編なので、あちこちメインがずれていって、うまくキャラを出している感じはありました。


銀弾の銃剣姫Ⅱ

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「メイリン……死んだ親友に、胸を張れる自分でいろよ」


ラブコメパートのゆるさと、ストーリーの厳しさがあっていない感じがするといいますか。
メイリンの過去とかがこの話に合っていない感じがしてなぁ。
上官がわりと普通にクズだし。

異界人から侵略を受けている世界。
それを阻む組織に属する銃剣姫の少女と出会った、少年の話、第二弾。
まぁ、少年の姉からして組織の人間だったり、今回明らかになったことで、少年も昔組織の訓練に参加していたりと、普通のボーイミールガールとは言えない感じですが。
隠された力が-っていうのはお約束ではあるのか。
世界の命運を左右するアイテム、銀弾。
その一つを有する以上、もはや日常に簡単に戻れるはずもなくて。

今回は、組織の意向で唐突に臨海学校に赴き、その裏側で作業に勤しんだりしてます。
蛍介も自分用の銃剣を得ていたりしますし。ただ、なにやらすさまじい性能というか怪しさも感じる部分があったりしますが。
で、そうやって過ごしていると、また幼い銃剣姫が喧嘩売りに来たり、さらに異界人がやってきたりとイベントがもりだくさんですね・・・

全体的に、ご都合主義と予定調和、という結論に至るわけですが。
全く読めないっていう程破たんはしていないと思います。
まぁ、ご愛嬌で済ませられる範囲かと。
テンプレで、予想できる展開、という意味で安定してしまっているので、もう少しインパクトある何ががないと辛いんじゃないかなぁ、という印象。

銀弾の銃剣姫(ガンソーディア)II (MF文庫J)
むらさきゆきや
メディアファクトリー
2013-07-24

resire[リザイア]~繰り返される願い~①

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そして俺は土下座した。
引き分け最高。


絶海の孤島に、異能を持った学生を集めて授業を受けさせている。
隔離空間、能力バトルとテンプレではあるんですが、それを結構うまく料理していると思いましたよ。

主人公が、最弱クラスの異能でありながら、ジョーカーみたいな能力を持っているわけなんですが。
それをことさらに隠すのではなく、開始30P位で見せて、本編のクライマックスではその先を見せてくれるっていうんだから、見せ方をよく判っていらっしゃる。
〈水晶片〉に選ばれ、願いを奇跡に変える。
主人公は、26キログラムのものを26メートルの範囲なら引き寄せられる、という程度の能力。
願いが奇跡に代わるのならば。その願いがないのが願いだとしたらどうなんだ、という発想がいい感じ。
「願いがほしい」という「願い」によって、「他人の願い」すら引き寄せる。
チート臭いんだけど、そんな俺TUEEE臭はしなかったかな。
むしろ結構泥臭い感じがして、その辺がまた好感が持てます。

島は、千年教会という組織が管理している。
教会というからには祀る対象がいて、願いというからには奉る対象がいて、奇跡というからには起こす人間以外の存在があって、祈りというからには捧げる対象がある」
その対象こそが神である、と本文では説明されていますね。
能力が神に授かった賜物、というようにしっかり定義されているのは、安心できますね。

主人公は多くの人間から、ひねくれている、という評価を受けているわけですが。
ただ、優しさを持っていないわけじゃないんですよね。
なんとなくと言いつつ綾辻を助けようとしますし、七瀬の事に関しても色々考えていますし。
「願いが無いのが願い」という状態にある彼ですが、かつては、しっかりと願いを持っていたんじゃないかと。
神に捧げた、と言っていますが、既にかなえられてゆるぎないものになっているようにも見えるけど。
さてはて。
神と対比させる存在として悪魔を持ってきているのもわかりやすくて良し。
能力の大小で見せるんじゃなくて、こういう外部の要素があるのも結構いいですねー。

割とどのキャラも好きですけど、一番は綾辻でしょうか。
七瀬の問題が起きたときの言葉。

「投げ捨てることの何がいけないのですか?」
「おっしゃる通りなのです。投げ捨てているのですよ。でも全部を取りこぼさないようにするなんて人間には無理なのです。誰かの願いをかなえるっていうのは、誰かの願いを顧みないってことだと思うのですよ。だから私はわがままを貫き通すのです。これで七瀬先輩に怒られたり嫌われたりしたら――それはそれで、私の行動に伴う責任なのです」 

単なる開き直り、っていうのは簡単ですけど。
最後の、それはそれで私の責任と、しっかり自分の行動を認識して、その上で開き直ってるから怖いものなしですよね。
感情だけで反発してるわけじゃなくて、考えたうえでこれだっていうんだから。
理屈もなしに、感情で反発して、いばらの道を行くっていうのもアリではあるんでしょうけど、こういう振り切り方の方が好印象かなぁ。
自分の責任をしっかり果たそうとしているのはいい。

後は、キャラも結構好きなんですが、そのメンバーが会話している様子も結構愉快。
主人公が綾辻を全力で褒める時とか、ああいうやりとりできるのは良いですよねー。

とまぁ、物語としては結構気に入ったんですが。
難点はやっぱりアレですよね。イラスト。
P147の犬、不気味さの演出という意味では、良いと思うんですが、黒すぎてちょっと何がいるのか一瞬わからなかった。あの白い部分は目なんでしょうなぁ。

そして、一番の問題。イラストのいれ間違い。
純粋にこれは酷い。
P61とP85、P229とP275。
多分ここは、イラストがそれぞれ逆でしょう。
ラノベっていうのはイラストも重要な役割を果たすもので、それのいれ間違いなんてのは、あってはならないレベルのミスでしょう。
下手すりゃ盛大なネタバレですよ?
そうじゃなくても、ラノベの1巻はイラストで買い、2巻以降はストーリーで買うみたいなことをどこかで聞きましたが、それぐらいイラストっていうものの比重は大きいでしょう。
そこでミスっていうのは、ちょっとどうなんでしょうかねぇ。

挿絵で大きくブレーキかけられた印象があるので、続きが出るのなら、その時はもうちょっと頑張ってほしいと思いますね。 
プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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