気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

りゅうおうのおしごと!

りゅうおうのおしごと!3

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「負けました。……ありがとう」

 

竜王のタイトルホルダーである八一。

しかし彼はまだ若く、未熟な部分もある。

プロ棋士になって初めての公式戦で惨敗し、涙を浮かべ逃走したこともあったとか。

恥ずかしくて泣いて、走って、一門の下にも帰らず家出した。

一週間で迎えが来て回収されたみたいですけど。                                                                

 

その後も相手に苦手意識がついたのか、三連敗。研究に余念がない、A級の実力を持つ相手ではあるんですけど。なかなか個性的な性格してますしね……

壁を超える為に、手を打ってみる事に。関西にいるもう一人のタイトルホルダーの下で、腕を磨く。何千時間と研究を重ねた相手に、二週間なんて焼け石に水みたいなものですが……それで、勝負に行くんだから、八一のメンタルどうなってるんだ……

 

窮地に追い込まれても諦めず、勝ちを掴み取る様はこの上なく熱かったです。コレがクライマックスでもおかしくなかったのに、まだ続きがあることに驚きましたね。

八一の奮闘を見て、桂香や姉弟子も衝撃を受けてました。将棋星人とか言われてましたしね。

 

研修会で、親しい相手に勝ったことで、涙を流したあい。

でも、棋士として上を目指すならそれは珍しくないと突き放すような事を言う八一。厳しさを教えるのも、師匠の役目。普段デレデレと甘いけれど、ちゃんと指導もしてるんだよなぁ。

 

今回のもう一人の主人公は、桂香さんでした。

二十五歳という年齢。女流棋士になるにはリミットが迫っている。

そんな中、研修会で桂香さんと天衣、あいがそれぞれ対局する事になって。

それを見守る八一と姉弟子がまた良かったですね。無言で隣に座って「私達は、どうして…………戦うことしかできないんだろう?」というやりとりが、いい。

 

彼女もまた、重いものを背負って戦っている。そんなキャラばかりだから、この作品は熱く、時に苦しくもなりますが、読むのを辞められない魅力にあふれてる。

もっと早く読んでればよかったなぁ、と思わずにいられません。



りゅうおうのおしごと!2

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「弟子を可愛がるのもええ。手取り足取り教えてあげるのも、師匠としての愛情やろ。せやけど時には突き放して厳しい環境に放り込むのもまた、師匠の愛情かもわからんね」

 

弟子を取った八一。

彼女の無防備な可愛さに随分影響されているというか、甘やかしてるのが伺えて、これはロリ呼ばわり待ったなしですわ……

あいに才能があるのは間違いない。けれど、それをどう育てればいいのか迷っている、と言うちゃんとした師匠の顔もしてるんですけどね。

 

永世名人の資格を得た、現役の棋士でもある理事・月光会長から新しい仕事を振られた八一。

それは、新しい弟子を取ってほしいというもので。指導を請け負い、書類上は会長に振っていいとのことで、とりあえず会ってみる事に。

そして出会ったのが、もうひとりのあい。天衣という、かなりとげとげした口調の少女。

定跡を良く学び抑えていて。天狗かと思えば、追い込まれた時に輝く真価を秘めていて。

 

彼女に教える中で、八一にも変化が。

いい感じに影響しあえる関係になっていったのは、いいですね。指導方法がかなり荒っぽかったですけど。

ライバルがおらず弱くなったというあい。その前に現れた天衣。二人の対局も、粗削りながら熱く、見ごたえがありました。

 

姉弟子の方もタイトル戦をやっていたようですが……相手をボコボコにして快勝したようで。流石と言うほかない。

女子会の惨状にはちょっと震えが来ましたよ。怖い……

その後の対局でも完全に心折られてる様子が描かれて、まぁ、凄まじい世界ですねホント。

桂香さんから見た彼女はまた違った顔があって、うん不憫だな、というか八一が鈍くてもう……


りゅうおうのおしごと!

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「いくら汚い棋譜を残そうとも、負けるよりはいいと思い直しました。もう誰にも負けたくない。それが全てです」

 

なにやら11巻の評判がやたら良くて、気になったので購入。

将棋をテーマにしたライトノベルですねー。

16歳の若さで棋士のタイトルの1つ、「竜王」を獲得した九頭竜八一。

しかしタイトル獲得後にスランプになって連敗記録を更新。

そんな彼の下に、「弟子にしてくれ」と言う小学生女子が押しかけて来て。

 

顔文字とかが台詞の末尾についてたり、ラノベらしいラノベ。

同時に、この上なく熱い物語でもありました。
最初の挿絵のあいちゃんの変化が凄くて引き込まれましたね。

プロ棋士として戦い続けるという事。研究し、実践し、何時間もうち続ける日々。

八一は、押しかけ弟子志願のあいとの出会いによって、将棋の楽しさを再認識して。

 

タイトルの重さに潰れそうになっていた、彼が再出発を決められたのは良かったですねぇ。

まぁ、小学生女子を弟子にとり、彼女の友人を招いた研究会を開き、順調にロリコン呼ばわりが広まってる辺りは、もう、なんというかかける言葉が見つからない。

周囲の評価に負けず、強く生きて欲しい。



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ちゃか

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