気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

アフタヌーンコミックス

天地明察9

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暦は約束だった

託された人達の夢でもあった

だから 叶えたかった

 

コミック版天地明察、最終巻。

多くの人から期待され、しかし失敗し。

普通なら挫折しそうな状況でも春海は折れず、あがき続けて。

その姿勢にはただ感服するのみです。

 

えんが子を為し、良いことがあったかと思えば。

闇斉が逝去し、春海にあとを託していき。

多くの縁をつないで、計算を続け、明察を導き出した。

 

正しい暦が出来て、おしまいではなく。

では、それを認めてもらわなくてはならない、と新しい戦いが始まり。

変り者の碁打ちが、見事に政治の世界を渡り歩き、天に手を伸ばして見せた。

その即席を、マンガとしてよく描いてあると思います。あぁ、いい作品を読んだ、とそういう気分。

 

つるつるとザラザラの間4

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「あの二人に割って入ろうとか思ってんならやめたほうがいいと思うぞ」
「超絶バカップルだからな 時間のムダ」
「おう こっちの脳髄まで溶かされそうになるわ」

初っ端は姉妹と、男子三人と、ゲーム大会。
仲良さそうですが、冷静になると中々このメンバーで遊んでるのも不思議な感じが。
爬虫類苦手な父親も、ちゃんとおやらしい所みせてくれて安心したかな。
……親バカなとこも同時に披露してるので何とも言えませんが。

二ツ神くんが登場して、環の事を観察してましたが……
うん、久しぶり過ぎて誰って感じがしたんですけど。
そして環の友人の言う通り今更割って入るのは無理だろ……みたいな感じ。
ポイント稼いだところでどうするんだって言うのはありましたね。
完結巻でわざわざやるエピソードだったかなぁ。

まぁ、結局さやと環がもう始終二人がいちゃついてて。
うん、幸せならそれでいいんじゃないかなぁ。
さらっと読みやすい作品で、雰囲気も嫌いじゃありませんでした。


零崎軋識の人間ノック2

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「期待することの何が悪いんだよ…」
「そんなの…普通のことじゃねーか…」


策士・萩原子荻の策略。
裏社会においてさえかかわるなと言われている零崎一族を相手取った罠。
それぞれを不利な環境で、強力な駒とぶつけることで、敗北意識を刷り込ませようという。
……いやはや、中学生が考える策じゃないだろう。
ま、そもそも普通の中学生は切った張ったの裏社会に関わらないか。

鉄仮面のメイドと戦う釘バット。
殺意さき狙撃に追われる鋏。
そして、魔法少女と戦うナイフ。
……タイトルにいるのに、軋識サンの活躍よりも人識のコマのが多かった疑惑。
流石に零崎とそれに関わろうとする連中といいますか。
なかなかぶっ壊れたキャラばかりで、ここまでとがっていると笑えます。

人識と、出夢が出会ってバトルことになったりと、勢いはありますねぇ。
絵は相変わらず荒々しく、見開きを使った演出も多いので、いまだ竹取山での話は終わらないんですが。
好き勝手暴れる出夢とか出てきてますし、これどう転んでもただじゃすまないよなぁ。
というか既に人識が両腕骨折する事態になってます。身内と自爆ですが。
使えなければいいんだから、折るまでしなくても良かったんじゃないかなぁ……ってツッコミは野暮か。


天地明察8

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「天に手を触れようというのです 生涯を賭けねば届きはしませぬ」

勝負に破れ、道を見失った春海。
策を練って再起すればいい、と周囲の人は言うけれど、立ち上がる気力もなくして。
失意の彼の前に、えんが訪れ「関さんがあなたに出題した」という言葉をかける。
もう半年も前の話だという事ですが、それを見た春海は衝撃を受けて。
改暦勝負の時に出された問題。かつて春海自身が作ったのと同様の病題。

関孝和からの出題を受けて、彼と相対する覚悟を決めて。
そして、ついに彼の前に登場した関孝和。
彼は、天才ゆえに孤独であった。
そのことを察した春海は衝撃を受けたというか、心を揺さぶられてました。
叱責を受け、発破をかけられて、行動を起こし、誤りを見つけるまでの道筋をつけて。

天測の際に託された願いが、今の彼を支えている。
多くの人の助けを受けて、目的に進んでく春海の姿に感心するばかりです。
あとがきにもありましたが、どうして彼は諦めないのだろうか。
そんな疑念が浮かび、丁寧に描かれるこの物語の中に答えが描かれていて。
これだけ丁寧なコミカライズも中々ない。

零崎軋識の人間ノック1

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「零崎(わたしたち)が戦い生きていくには」
「ただそれがそれである以上の「何か」が必要なんだよ」
思い込みでもいい 己に嘘をついてでも必要な「何か」――」


冒頭から軋識が快勝しているとか、実はお前偽物だろう← 
原作者解説でも触れられてましたけどね。哀れ。
振り抜いたシーンとかは漫画にすると見開き活用出来て結構映えますね。

玉藻の登場シーンで、彼女の自由気ままさというか、適当さというか緩さが出ていたのはいい感じです。
零崎にしてはあちこち絵がかわいいかな、って部分もありますが。
まぁ、殺人一族の話をリアルな絵柄で書く方がアレか。
割といい感じ。
戯言シリーズとか人間シリーズとか読み返したくなりますね。

この作品、真紅とかみたいな「人類の範疇外」が多すぎるのでいちいちツッコむのもバカらしいんですが。
……ライフルによる狙撃をはじいていなすとか、どんな身体能力してやがるあの二人。
人識が、パフェを楽しんでいる場面とか、一瞬普通に見えてしまう場面もありますが。
策士に文句つける場面とかはどうしようもなく零崎だよなぁ、という感じで。
あのぶっ壊れた感じとか嫌いじゃないですよ。お近づきにはなりたくないけど。


天地明察7

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「お主の嫁御は神になったんや いつでもお主を見守っておる! いつでも嫁御に会える!」
「人の霊とは・・・ そういうものじゃ」

このセリフを春海に言っている時の、闇斎の寂しそうな顔が、印象に残っています。
春海が、妻を大事に、大事にしていたことがよくわかる描かれ方をして。
それだけに、失った後の春海を見るのが辛い。
仕事の鬼とかして、どんどん擦り減っていっているような姿が。
順調に言っていたと思ったのに。大切なものが零れ落ちていってしまって。
どんどんと底へ沈み込んでいっているような感じです。これは気がふれたと噂されても仕方ない。

そこから引っ張り上げたのが、春海の趣味を嫌い、ひたすらに碁に打ち込んできた道策だというのが面白い。
真剣勝負の為に。二手目、天元。かつて春海がかたった、不動の星。
ここは漫画オリジナルのシーンで、囲碁監修の先生に棋譜を制作してもらってそれに基づいているんだとか。
いやぁ、見事な演出だったと思いますけどね。
妻を失い腑抜けていた春海との棋譜を破り捨てたというような記述は原作にもあったと思いますが。

そうして立ち上がったと思ったら、また絶望が待っているんだからなぁ……



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ちゃか

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